「リズ。……エッチなこと教えて」  
 
 
  始まりは、この一言だった。  
 
   
セルムブルグ市の高級住宅街にある、アスナの家。  
 
最初に招待された時には、その豪奢な外観と値段に驚愕したものだけど、それ以上にアスナ自身のカスタマイズした部屋の美しさと、センスの良さが際立っていて、あたしがこれまで見た家の中でも最高のカスタマイズをされた居心地の良い場所だった。  
その上、一生懸命もてなそうと、いそいそとコーヒーや料理を振舞ってくれるアスナの姿は健気で可愛い。  
お客としてぼーっと座っているだけで、嬉しそうに世話を焼いてくれるアスナを見てると、こんなお嫁さんが欲しいな、なんて思ってしまう。……あたしは女だけど。  
   
だから、今日、店に来たアスナから、  
「リズー、私の家に泊まらない?久しぶりにおしゃべりしよ」と招待された時にも否応無く誘いを受けた。  
居心地の良いアスナの部屋で、料理スキルを極めた彼女の淹れるコーヒーを飲める機会は逃せない。  
 
   
……夕方、約束通りアスナの部屋に行き、  
勝手知ったる他人の家という感じで、くつろがせてもらっていたものの、アスナの様子はいつもとは違った。  
 
 
普段なら、すぐに美味しいコーヒーを入れてくれる筈なのに、あたしの顔を見て、真っ赤になったり、口を開きかけては黙り込み、目を逸らしたり。  
その挙句に言った言葉が。  
   
コレだったのだ。  
 
……コーヒーを出される前で良かった。  
もし、飲んでいる途中で言われたら、盛大に噴いてただろう。  
   
「………」  
思わずアスナを見つめてしまう。  
僅かな潤みを湛えた大きく愛らしい瞳、小ぶりながらも綺麗に整った鼻筋、透き通るように白い肌に、頬にはほんの少しの朱。  
唇は荒れ等一切無い、清純さを醸し出す桜色。……綺麗。  
   
女性相手に、そういう気持ちを抱いたことはこれまで無かったけど、アスナならいいかなぁ……って、あたしは何を考えているんだ。  
 
「あ……そ、そうじゃなくて!倫理コード解除設定について、教えて欲しいなー……なんて」  
アスナの頬に、更なる朱が差す。  
上目遣いで、おずおずとあたしを覗き込む仕草が女の私でもゾクッとする程、コケティッシュで……食べたくなってしまった。  
 
「そっかぁー、キリトとの仲はそこまでいってるんだー」  
心の中に生まれた妖しい気持ちを誤魔化すために、アスナの想い人の名をだしてからかう。  
 
……あたしの好きな人のことでもあるので、殆ど自爆だって気はするけど、この際仕方ない。  
彼とは一夜を過ごした仲だとしても――もう、心で決着はついている事。  
  そう言い聞かせて、動揺をアスナに気取られないよう、からかうような笑みを浮かべてみせる。  
 
「なっ……違うよ、た、ただ、その……ね、念の為」  
真っ赤になって言い訳するアスナの様子が可愛くて、あたしは更に追撃を重ねる。  
「うんうん、ちゃーんとデキたら、お赤飯炊いてあげる。……ってこの世界には、お赤飯無いけど」  
「リズ〜。怒るよ、もう」  
ぷくっと、アスナが白磁のように美しくなめらかな頬を膨らませて、睨んでくる。  
 
「閃光」の異名をとるSAO最強ギルドのKoBの副団長として憧れながらも恐れられている彼女が、こんな子供っぽい可愛らしい姿を見せるということは多分、キリトとあたし以外に誰も知らないんじゃないかと思う。  
そんな、いじけながらも甘えてくる仔猫のような態度を取られると『リズのこと信頼してるよ』そう言われているようで、幸せな気分になる。  
 
「倫理コード解除設定の方法については知っているけど……あたしも試したこと無いよ?」  
 
彼女の想い人であるキリト本人と一晩中、思いつく限りのコトを"試した"のは、墓まで持ってゆく秘密なのでとぼけるしかない。  
  信頼されてるからこそ言えない事もあるってことを、あたしはこの年で学んでしまった。  
  ちなみに――キリトとHした夜のことを思い出して、倫理コードを解除してしまう夜も……結構ある。  
  その度に自己嫌悪に陥るものの、キリトともう一度!なんて思わないように発散しないと、どうにかなってしまいそうなのだから仕方が無い。  
「うん、解除設定方法を教えてもらえれば、あとは何とか頑張ってみる」  
 
  だから、アスナのこの言葉につい反応してしまった。  
 
「それ、一人エッチ宣言?」  
「なっ!り、リズのえっち!」  
 
  笑いを堪えて、アスナの頬を"つん"と指で突付く。薄く薔薇色に染まった柔らかい肌の感触が心地いい。  
   
「はいはい、あたしはエッチです。さ、解除方法教えるからウィンドウ出して」  
「うぅぅ〜」   
ついつい、お姉さん口調になってしまう。  
それも仕方が無い。可愛いモードのアスナは保護欲を大いにそそるのだ。  
 
「はい、まず、オプションからリファレンスに入って、マナーの項目……」  
「あ、こんな処に……」  
「そう、普通気付かないよね」  
 厳重に隠されたその項目について説明しながら、深い階層に潜ってゆく。  
 そして、YES/NOボタンが表示される処までをアスナに示して、YESを押す。  
 アスナは、この初めての体験にどんな反応を示すんだろう?  
 
「はい、出来た?」  
「……うん……あんまり、変わらない」  
「あたしも、ちょっと感触が違うかな?程度」  
 
 実際、倫理コードを解除しても"ナニ"かしていなければ僅かな違和感だけしか無い。  
 アスナもモードが解除されてるんだろうなというのは解る筈。ただ、親友が目の前にいるのに自分で微妙な部分を触るのは、ちょっと避けたいのだろう。  
 
 そのまま、あたしが帰ってしまえば、アスナは自分で「確かめ」られるだろうけど、それは露骨過ぎてきっと乙女心が許さないであろうことは解る。  
 あたしだって、このまま帰るのは色々と想像してしまって恥かしい。  
 
 ……そうだ!  
   
「アスナ、胸、少し触っていい?」  
「え……?リ、リズ?!」  
「ち、ちがう、ちがう。ほら、他の人が触ってハラスメント防止コードが出なければ、ちゃんと起動しているってことだから」  
 ……なんで、こんなに慌ててるんだ、あたしは。  
 まあ、邪な気持ちが無いと言えば、嘘になるけれど。  
 だって、本当に本当にアスナは女の子から見ても可愛いんだから仕方が無い。  
 
「そ、それじゃ……ちょっとだけだよ?」  
「解ってる。ソコはキリトのものなんでしょ?」  
「――!ち、違うってば!リズのばかー」  
 
 ほんの僅かに芽生えた欲情を隠し、真っ赤になって軽く拳をふりあげるアスナに、降参というように笑いかける。  
 
 そして、ひとしきり一緒に笑いあった後。  
 
「優しくしてね」  
 アスナは、殺し文句じゃない?!と思わせるような言葉と共に目を瞑り、ソファに腰掛けた。  
 ぞくぞくぞく。あたしの心に芽生えた得体の知れないモノがまた、大きくなった。  
 
 ……優しくって言われても。  
 あたしは「優しくする」目標部分に視線を移す。  
 白地に赤い十字架が染め抜かれた、派手なKoB制服。  
 その胸部を覆う布地を大きく持ち上げているアスナの……うん、結構……大きいよね。  
 
 こくり。  
 
 唾を飲み込んでから、その膨らみへそっと掌を添える。  
   
 くにゅ……。  
 掌に余る、溶けてしまいそうな程柔らかい感触。  
 下から持ち上げるようにして、指を小さく屈伸。すごい、指が沈んでしまいそう。  
 大きな胸って、こんなたっぷりとした質感があるのに、つきたてのお餅みたいにふわふわなんだ……。  
 これは、自分の成長途中の胸では解らない経験だ。  
 
「ふぁ……」  
 色っぽい吐息がアスナの唇から漏れる。  
 その声に触発されて、少しずつ、胸に触れる手が熱情的に……捏ねる様に動く。  
 
「ぁ……ん……リズぅ」  
 明らかに『確認』以上のコトをしているのに、アスナからは怒るどころか、甘えた声が返ってくる。  
 もっと可愛い声が聞きたくて、あたしは、掌で形を変える大きな胸の中心を探すことにした。  
 二本の指で乳房の中央をはさみ込むようにして、ゆっくりとチョキの形から指の間を狭める。  
 ……一部分だけ硬めの感触の場所で止まり、人差し指と中指がソレを捉えた。  
 
「……ダメぇ……くぅん……」  
 そんな声でダメって言われても説得力無し。  
 あたしは心の中で、そう答えながら、服の上からも硬めの弾力を伝えてくる先端をきゅっと摘んで、優しく囁いた。  
 
「アスナ……気持ちいい?」  
 違う。本当に聞くべきことはハラスメント防止コードが出ているか否か。  
 でも、それを聞いたら終わってしまう。  
 
 ううん……理由なんて、どうでもいい。  
   
 あたしの頭の中はもう、アスナを可愛がりたい。  
 アスナを鳴かせたい。そんな欲望で頭がいっぱいだった。  
 多分、あの夜から何度も何度も自分を慰めている内に、どこかオカシクなってしまったのかもしれない。  
 
 目の前にいるのは、その夜を過ごした"彼"と恋人になるであろう親友なのに。  
   
「うん……気持ちいい、ぁっぁっ、きもちいいよぉ、リズ」  
 頬を上気させて、蕩けた声を返してくれる。  
 その風情は殺人的な程可愛くて……あたしの理性の糸は、この瞬間、完全無欠にプツっと切れた。  
 
 やわやわとアスナの膨らみを弄びながら、耳元に唇を寄せて囁く。  
 一歩踏み出すための言葉を。  
 
 
「キス……しよ」  
「ぁ、でも。っ、そこ、やぁぁ」  
「キスの練習だから、ね?」  
 
 姉のように優しく言い聞かせると、戸惑ったように小さく震える。  
 アスナはきっとキリトとキスはしてるんだろうな。  
 
 湧き上がる嫉妬。  
 でも、「どちらに」嫉妬しているのか、自分でも解らない。  
 
 アスナもキリトも大好き。  
 
 そんな気持ちを込めて、アスナの形の良い唇を、あたしの唇で塞ぐ。  
 アスナは腕の中で一瞬硬直して、すぐ蕩けるように身体の力を抜いてゆく。  
 その反応を了解の証ととったあたしは、唇を押し付けるだけの接吻から、小さく舌を伸ばしてアスナの口腔へ忍び込ませた。  
   
 ちゅ……くちゅ、ぴちゅ。  
   
 美味しい。  
 アスナとのキスの味なんて、味覚にプリセットされているはずも無いのに、あたしは確かに、最上の美味を味わっている感触を得ていた。  
 キリトとは全く違う柔らかな女の子の味。幾らでも……食べられる。舌をいっぱいに伸ばしてアスナの舌に絡め、吸い上げる。  
 
 多分、凄い光景だと思う。  
 あたしのような幼く見られる童顔の女の子が、女性でも見惚れてしまう程の美少女とエッチなキスをしているのだから……。  
 
 キリトが見たら、どう思うかな?  
 
 そう考えると、熱い何かがせり上がる感覚に囚われる。  
 けれど、それが刺激的で気持ちいい。  
 
 キリトに……見られたい。  
 キリトと一緒にアスナをいじめて、可愛がりたい。  
 口付けの間、そんな妄想が浮かんでは消え、あたしを昂ぶらせる。  
 
 あたしって……かなり危ない性癖の持ち主かも。  
 
 ちゅぷ……。  
 ようやく、長い口付けが終わりを迎える。  
 名残惜しくて、すぐに何度も軽いキスを繰り返してから、唇を離して……アスナを抱きしめる。  
 勿論、胸への悪戯はそのままにして。  
 
「あふぅ……。もう!リズ、強引だよぅ」  
 アスナが、ぷいっといじけたようにソッポを向く。  
 けれど、いつもは透き通るように白い頬が、薔薇色に染まっている。  
 
 だから、あたしは優しくこう聞く。  
 
「イヤだった?」  
 掌でアスナの膨らみを優しく撫で、唇は小さな耳朶へ触れて。  
 
「ぁぁっ……ううん」  
 コツン。身体をあたしの方へ凭れかけて頬を摺り寄せるアスナ。  
 小動物みたいなそんな仕草が、再び、あたしの保護欲をそそる。  
 ううん……嗜虐心かもしれない。  
 
「リズだから……いいよ」  
 さっきもそうだったけれど、アスナは天然で殺し文句をさらりと言う。  
 嗜虐心が更に燃え上がる。  
 
「それじゃ、アスナの裸。見せてもらおうかな。直接触りたい」  
「さわって……リズ、えっちなこと教えて」  
 
 最初に言われた言葉と同じ。けれど、意味は違う。  
 アスナの掠れた声が、それを物語っている。  
 多分、欲情を抑えきれなかったさっきのあたしと同じ状態。  
 ううん、唇やおっぱいをあたしに刺激されてたのだから、もっとかもしれない。  
 
 アスナがゆっくりとウィンドウを操作し、着衣を一つずつ消して行く。  
 下着姿になった時、一つ熱い溜息をついて唾を飲み込んでいる。  
 
 最後の一枚が消え、生まれたままの姿に。  
 ううん。この場合はデータで構成された体なのだから、その表現は相応しくないかもしれない。  
 
 何にせよ、アスナの綺麗な身体の曲線を隠すモノは何もなくなった。  
   
 質量を感じさせる大きさにも関わらず、きゅっと前方へ張り出したような形の良い乳房に、あたしと同じように少し幼い感じのする乳暈と乳首がつき難い桜色の先端。  
 そこが今、乳暈ごとぷくっと持ち上がって、主人の興奮を伝えるように尖ってる。  
 
 白桃のようなお尻に繋がるウエストは、優美なくびれを形作っていて、アクセントとしてのお臍が可愛い。  
 その下……美しい三角形を形成しているアスナの大切な場所は……。  
 僅かに花開いた無毛のスリットからサーモピンクが覗き、透明の液体が太ももを伝うまでに流れている。  
 
「リズ……恥かしい……」  
「ほら、隠しちゃだめ」  
 
 腕を交差させて隠そうとするアスナの腕に手を添えて広げさせる。  
 隠すものの無い、雪の降った丘陵のように透き通った白い乳房。  
 部屋の光を反射してピンク色に照らし出される。  
 あたしは、その先っぽに顔を近づけて、その愛らしいサクランボを唇で摘んだ。  
   
「っ……ぁ」  
 アスナが首を仰け反らせ、あたしに押し倒される形でソファーに倒れかかる。  
 ふるふると先端を咥えられていない左の乳房が、あたしを誘うように艶かしく揺れる。  
 
「ちゅぅ……はむ……んくっ」  
 口の中で、硬く、それでいて弾力のある突起を吸い上げてから、  
 舌先で中央の小さな切れ目を強くなぞる。  
 
「ひゃんっ!くぅん!ぁぁっ、むね、そんなにされたら!」  
 アスナの甘い悲鳴が耳に心地いい。  
 あたしは、もっとアスナをいじめる為に、舌で転がしている先端を乳暈の根元から歯で柔らかく扱いて、乳首を挟む。  
 ぴんっと瑞々しい乳肉が持ち上がる。  
 
 くちゅ……ちゅぅ。  
 最後まで扱き終わって、唇から桜色の突起を解放した途端、  
 ぶるんっと音が立ってもおかしく無い勢いで、乳房が跳ね回る。  
 
「っ……ぁぁ……やだぁ、私のむね、こんなに……エッチに」  
 荒い吐息を漏らしながら、  
 アスナは、あたしの唇によって踊る自分の乳房を魅入られたよう見つめて、呟いた。  
 
「えっちなアスナには、おしおきが……必要だよね?」  
 あたしは、豊かな丘陵を舌でなぞりながら、引き締まったお腹へ降ろしてゆく。  
 もう胸を隠そうとしていないアスナの腕から手を離し、そっと両のふとももに添える。  
 とろけそうな柔らかさをもった太股を押し広げると、中央にある小さな船型のピンクが鮮やかな色を見せ、そこからトクトクと透明な液体を湧き出させていた。  
 無毛の恥丘に、ツンと硬く顔を出している芽も可愛らしく自己主張していて、あたしを誘うように光っている。  
 
「おしおき……ぁ……やぁ、開いたらみえちゃう」  
「見るだけじゃないよ。ここに……オシオキを」  
「ぇ……ぁ……」  
 
 あたしが囁くと、アスナが真っ赤になって顔を反らす。  
 けれど、否定の言葉も、抵抗の気配も無い。つまり……言うのは恥かしいけど、シテ欲しいって事だろうな。なんて解り易いんだろう。  
 あたしは小さく笑うと、オシオキする為、唇を下腹から降ろして、アスナの大切な場所へ舌を伸ばした。  
   
「ふぁ……っ」  
 
 舌がほんの少しだけ触れただけなのに、耐えられないと言うような吐息が漏れる。  
 その微かな声に混じる甘さが心地良くて、あたしは、更にピンクの溝を往復させてから、包皮から少し顔を覗かせている肉芽を舌で擽り、ねぶった。  
   
「ぁああ!!やっ、やだっ、そこ!だめぇぇ!」  
 
 ぷちゅ、くちゅ……あたしの舌が肉芽の包皮を剥いて舐め上げる度に、  
 アスナが脚をじたばたと動かして、嬌声を上げ続ける。  
 イヤって言っているのに、あたしの唇に腰を押し付けるように動いてるのが、嬉しい。  
 もっと気持ちよくしてあげるね、アスナ。  
 
「はい、もっと脚、開いて。……うわぁ、美味しそう」  
「やぁー!ひろげちゃ……恥かしいってばぁ」  
 これ以上無いという程、いっぱいに太股を押し上げる。  
 アスナの長い脚が身体の方に折りたたまれて、膝がくにゅっと胸に埋まる。  
 スゴク、いやらしい格好……。  
 
「ん……」  
 あたしが舌を伸ばして、アスナの熱い泉の周辺をなぞると、ピンクの襞がぴくんっと小さく震える。  
 それが可愛くて、何度も何度も、泉には落とさず、ぎりぎりの場所を何度も何度もぴちゃぴちゃと。  
   
「ひっ……ぁぁ……ねぇ、リズ、リズぅ」  
 耐え切れず、何かを訴えかけるような、アスナの甘い響きを含んだ声。  
 ナニをして欲しいか解っているけれど、あえて無視して、襞の淵を舐め上げる。  
 それから、一言。  
   
「ちゃんと、言わないと。ね?」  
 どうしても笑みを含んでしまっているあたしの声。  
 アインクラッド1のアイドルを焦らして可愛がってると思うと、胸がドキドキしてしまう。  
 アスナは、恋のライバルであると同時に大切な親友なのに。こんな欲情を抱くなんて ……やっぱり、あたし、ヘンタイだ。  
 
「……して……わ、私のエッチな処……いじめて……」  
 
 か細い声でのおねだり。  
 言った瞬間、アスナの白い身体が羞恥の紅に染まる。  
 脚を広げたままの状態で、その綺麗な顔は、恥かしさのあまりか両手で覆われているのが可愛い。  
   
 ……あー!もう、ヘンタイでもいいや。  
   
 ずぶずぶ……  
 くちゅ……ちゅぅぅ。  
   
 あたしの舌が、アスナの熱い泉に触れ、水音をたてて、膣孔を舐め上げてから……舌で中をかきまぜる。  
 情熱的なキスを、アスナの一番大切でえっちな場所に……キリトも触れたことの無い処を蹂躙してる。  
   
「ひっ!……ぁぁぁ!!すご……ぃ」  
「アスナ……んくっ、ちゅぅ、ぴちゅ……美味しぃ」  
 
 もう二人とも夢中だった。  
 あたしが、アスナの味をもっともっと欲しくて、濡れた膣内をこそぐように舐めあげると、、  
 アスナは、もっと……とせがむように、腰を浮かせて小さく振ってくれる。  
 
「ひぃんっ、いっちゃ……ぅ、へん、へんになっちゃう!」  
 アスナが悲鳴にも似た嬌声を漏らすと、  
 膣がきゅぅぅっと絞るように収縮して、あたしの舌に反応を返してくる。  
 ぬるぬるとしたアスナのえっちな液体とあたしの唾液が、お尻の方まで滴ってシーツに染みを作っては消えてゆく。  
 
 あたしが、アスナをいかせちゃうんだ……あたしにくちゅくちゅにされて、アスナが……。  
   
 千千に乱れるあたしの心とは裏腹に、舌は執拗にアスナの膣内を愛撫して、  
 指は……包皮が剥けて痛いほど硬く、生意気そうにツンと勃っている肉芽を摘み、  
 きゅぅぅっと優しく捻り、擦り上げる。  
   
「―――!っっ!!ぁぁあああ!」  
 
 アスナの身体が反り、綺麗なブリッチを描くと……ぷしゅぅぅぅ!!  
 今までとは量が違う飛沫があたしの顔を濡らす。  
 
 潮吹き……ってやつ?  
 ――すごい、アスナに熱いのを顔にかけられてるぅ。可愛らしいアスナのアソコからエッチなお汁が、いっぱい。  
 そう実感した途端、触られてもいない、あたしのアソコがぴくんっと痙攣するように震えて、トロリとした何かが湧き出して太股を伝うのが解った。  
そして、堰が決壊したように……びくんっ、びくんっ。  
   
 うそ。  
 アスナのをかけられてるだけで……あたしもイッちゃってる。  
 
「……はぁ……ぅん……」  
   
 気持ちよすぎて……なにも考えられない。  
   
 あ……顔に感じる"熱さ"にうっとりと放心しているあたしに、  
 体勢を立て直したアスナが顔を近づけて……ちゅ……キスしてくれる。  
 そして、ピンク色の小さな舌で、自分のエッチな液体で濡れたあたしの顔をぴちゃぴちゃ……。  
 
「リズ……私ので濡れちゃったから……綺麗に、してあげる」  
 
 完全に蕩けたアスナの声。  
 その鈴の音を鳴らすような響きに導かれるように、あたしは再び火のつき始めた欲情に身を任せ、アスナの美貌へ口付けを返した。  
   
 
 
―終―  
 
 
 
 
おまけ。  
 
「……すごいこと、しちゃったね」  
「…………あ、あたし、ヘンタイだ。あ、アスナにあんなこと…」  
「そ、そんなコト無いよ!あれは、ほら、れ、練習だったんだから!」  
「アスナ。そーいうコト言うと、またしちゃうよ?」  
「リズなら、いいよ」  
「あー、また、そんな殺し文句をー!」  
「殺し文句って、そんなつもりないよー」  
「よし、解った。もしキリトに振られたら、あたしがアスナの恋人になってあげる」  
「え……あはは。その時はお願いしようかな」  
「喜んで!あ、でも……アスナ、あたしとキリトに『いぢめられる』なーんて選択肢もあるけど?」  
「………」  
「どーして、紅くなって口ごもるのっ」  
「……知らない」  
「ふっふっふ。ねぇ、アスナ。次は、キリトと一緒にって設定で練習しようか?」  
「……///(見逃してしまうくらい小さく、コクリと)」  
 
 

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