※キリト×リーファ
※和姦 ただし、キャラ崩壊注意
※まだお互いリアル割れしていない時期。原作ではALOメンテナンス時間となっていた時間帯ですが、目をつぶってください。
※あと、ユイはいい子だから睡眠中設定。
安宿のベッドで俺とリーファは交わっていた。
ほころびなく結われたポニーテールの金髪が、汗で濡れた背中に貼り付き、鎖骨のあたりから生えた翅に絡まる。随意飛行に必要な器官の翅が突き込むたびにふるふると揺れる。
どこか幻想的な光景だった。 半透明で月光が透ける妖精の翅。
人間の身体にはない器官だけれども、そのアンバランスさがまた、芸術的だ。
股間から絶え間なく送り込まれる快楽に身をゆだねていく。
内壁をこするたびに、クリアな音声でリーファの嬌声が部屋いっぱいにこだまする。
疑似的に再現されたものであるのにもかかわらず、リーファのそこは俺を包んではなさない……。
卑猥な効果音が部屋中に響きわたり、安宿のベッドが苦しげにぎしぎしと音を鳴らす。
「キ、リトく、ん……!」
リーファが身体の前面をシーツに押しつけながら、片腕を伸ばした。
「手ぇ……んっ……にぎってぇ……」
「うん」
差し出された真っ白な手のひらに指を絡める。
あくまで擬似的な感覚にすぎないにも関わらず、手のひらがしっとりと汗で濡れているのがわかる。
ポリゴンフレームの上にテクスチャを貼り付けただけの身体のはずなのに、左手をこちらに差し出した格好になったリーファの腹部にひねりが加わって、揺れる乳房が目に入る。
その先端には淡い色の乳首が花のつぼみみたいに息づいて、リーファと一緒に淡く揺れていた。
「あ――んっ、やっ、やぁっ――」
翠眼の瞳をとろとろにとろけさせ、口の端から一筋涎を垂らし、頬を桃色に染めるリーファの姿は獣欲を刺激するのに十分だ。
その痴態にますます自分が高ぶっていく。
「んっ、やっ、やっ、んっ! ひ、ぐっ、気持ちいい……気持ちいいよぉ!」
俺の動き似合わせてリーファが腰を突き出してくる。より大きな、肌と肌がぶつかり合う音をさせながら、リーファの深い部分まで繋がる。
「んっ! んんんんんんっ!! やあっ、らめ、また飛んじゃうよぉっ!!」
身体を矢なりに反らせて感じるリーファを心底愛おしく思いながら、俺は挿入を続ける……。
――――
どうしてこんなことになったのか。
時間は少しさかのぼる。
世界樹の根本にたどり着き、宿屋で一息ついて、さあ、ログアウトしようとしたときリーファから
「もうすこしだけ、話しない? あ、明日の打ち合わせとかっ」
と申し出があった。
正直彼女に無理をさせている(リアルでも、こちらでも)自覚はあったので、さすがに申し出を断るのが心苦しく、ほんの少しだけの約束で話をしはじめた。
もちろん、リアルの話はない。本日一日を振り返っただけだったのだが、思いの外盛り上がってしまった。
そしてその途中で……リーファが泣き出してしまい、大いに慌てふためいた。
正直そこから先は良く覚えていない。どんな慰めの仕方をしたのかすら、覚えていないのに、頬をすべっていく涙の形やごめん、ごめんね、キリトくん、と謝るリーファの言葉だけは胸に深く刻み込まれている。
俺もアスナのことや、これからのことでストレスがたまっていたのだと思う。
そしてリーファも。
泣き出してしまったから、詳しい話はついぞ聞けず終いだったが、どうやらリアルで失恋をしてしまったらしい。
たぶん、お互いストレスで胸にぽっかり穴があいていたのだと思う。
だから、慰めあうように、俺たちは重なってしまった。
このことを死ぬほど後悔することになるのだが、そのときの俺たちは自分のことで精一杯で、その後のことなんて気にもしていなかった。
――――
倫理コードをたどたどしく解除しながら、俺たちはベッドの上で向き合いに身体をよせあった。お互いに腕を背中にまわし、抱きしめる。
おもった以上に華奢な身体だった。
「ん、ふぅ……」
わずかな呼気すら届く距離でリーファが小さくうめいた。
服ごしでも感じる乳房の感覚に自分の息子に血が回るのを感じる。ズボンのなかで苦しげに悶えるのをなんとかごまかしていると、間近のリーファが言う。
「キリトくん……暖かいね。現実じゃないっていうの忘れそうなくらい。こんなに誰かとくっついたことなかったけど、こんなに暖かいんだ」
「そりゃ、ふつうにこれだけ密着すればハラスメント警告でアウトだし……」
「ち、ちなみになんだけど、キリトくんはその、経験あるの……?」
「その問いには、どう答えたものか……。いや、経験あるよ!うん!」
「……怪しい」
思いっきり怪しまれてしまったが、経験が「ない」わけじゃない。経験は「ある」。あくまでSAO内でのことだけれど。
「別に経験あるふりしなくてもいいよ」
「そこまで疑われるなら……ちょっと試してみる?」
「へ?」
きょとんと顔を上げるリーファの目を一瞬だけのぞいてから、最速でリーファの肩を抱きしめる。
「え、ええっ!? んぅっ?」
そしてそのままリーファの唇を急いで奪った。
「むうぅ! んっ、んぅっ!」
反射的に逃げだそうとするリーファを逃がさないように、腕でがっちりホールドしながら、その唇に舌先をつっこんだ。
「っ!?」
舌先がリーファの舌先に絡みつく。そんなところに味の設定がされているわけないのだが、味覚は確かにリーファの舌に「味」を感じる。かすかな酸味を感じさせるレモンライムのような、味。
引っ込みそうになる彼女の舌を逃さないように、舌を絡める。ぴちゃぴちゃと水音のサウンドエフェクトを響かせながら、俺はリーファを文字どおり味わっていく。
「ん、くぅ……んんっ……んん……」
最初こそ戸惑いがちに舌を絡めていたリーファが徐々に俺の舌を巻き取り始める。
「んっ、んっ、んっ……んちゅっ、んっ……」
お互いの舌を舐めあい絡め合わせて、口内の唾液を混ぜ合わすように深く、俺たちは混ざり合う。
「ん、っ、んっ、……ちょ、ちょっと休憩っ! 息くるしいよ……」
やんわりと胸を押され、身体を話す。
ふぅ、と大きく息をはく彼女の肌のテクスチャが、首筋から胸のあたりまで真っ赤にそまっている。
そこまで視線を下げて、呼吸にあわせて上下する、盛り上がった乳房が目にはいり、急に心臓と股間が高ぶり始めた。まだ布製の衣装に包まれた双丘は見た目にもさわり心地よさそうだ。
視線に気がついたのか、リーファはもじもじと指先をいじりながら言う。
「あんまり見ないでよ……キリトくんのばか」
「あ、ああ……」
「それにっ! きゅ、急にキスするの、反則だよ! なんか……慣れてるし」
「リーファが疑うからだろ」
いいながら、もう一度彼女の身体を引きつけ、唇を強襲する。
「んっ!? ま、まひゃ……んちゅ……ん、んっ……」
本当にいやがっているのであれば倫理コードを活性化させればいいし、など最悪なことを思いながらリーファを味わう。
抵抗は、ない。
彼女の思いを叶えようと、俺は躍起になってリーファをむさぼる。
十分にそれをあじわってから、リーファの目を見て言ってみる。
「リーファ、そろそろ、いいかな」
「ん……そろそろ……なに?」
「いやさ、リーファのその、裸が見たい……」
「もう……もうちょっと、ロマンチックに言ってよ、そういうの」
「ごめん」
するとリーファは俺の頭に手をよせる。そのまま頭をなでながら、
「脱いでるところ、見ちゃいやだよ」
恥ずかしそうに、そういった。
――――
衣擦れのSEは何ともいえない情感をともなって耳朶を刺激する。
「こっち……向いていいよ」
許しがでたのでリーファへ向き直る。
こちらもすでに全裸。装飾品一つ装備していない。ちなみに自分の息子のテクスチャは存在を誇示するようにもちあがっていた。
乳房と股間を手と腕で隠しうつむいているリーファが目に映った。
「じゃ、じゃあ……リーファ後ろむいて」
「それなら、いいよ」
ベッドのシーツと肌をすりあわせながら、リーファがこちら背を向ける。
きれいだなぁ……。
心底そう思う。蜂蜜色の金髪をポニーテールにまとめているので、きれいなうなじがむき出しになり月明かりに照らされている。
肩胛骨のあたりから延びる半透明の翠色の翅がまた絵になっている。
誘われるように、裸のリーファを後ろから抱きしめる。
肌と肌を密着させた瞬間、リーファが短く悲鳴をあげた。
それは密着したからだけではなくて、俺の股間のものリーファのおしりに当たったからだろう。
「な、なにかお尻に当たってる……」
「当ててるんだよ。リーファがかわいいから反応してるのさ」
「あたしが……?」
心底意外そうにこっちを向く。あまりにも素朴な反応に思わず苦笑する。
「そうだよ。リーファがかわいいからこうなってるんだよ」
「っ……!」
顔を真っ赤にしてうつむいてしまったリーファを心底愛おしく思いながら、それでも魅力には逆らえず、布一つまとっていないリーファの胸に手をのばす。いや、のばそうとした。
「あ、やだ……」
リーファが持ち前の反射神経をいかして、胸をブロックする。あまりに動作が速くてインターセプトが発生し、俺の腕がエフェクトをまき散らしながら、ずばん、とはじかれた。
「ご、ごめん……。まだちょっとはずかしい……」
「……それじゃあ」
それなら、とばかりにねらいを変えて両手でリーファのお腹に触れる。
「ひあっ……」
強く握れば崩れてしまいそうなほど、柔い弾力を指先につたえる。くすぐったそうに身をよじるリーファが力を抜いて俺にしなだれかかってくる。豊かな金髪に鼻を埋めてみると、どこか懐かしい香りがした。
つい最近、どこかで感じた香り。いや、ALOにログインしたのは昨日のことだから、それ以前にかいでいるはずだが、すぐには思い出せなかった。
記憶を探るよりもはやく、リーファがだらりと両手をたらした。肩越しに見える乳房が、その反動でふるりとふるえるのが、彼女の肩口から見える。
その意志をくみ取って聞いてみる。
「リーファ……胸、いいの?」
一応聞いてみると、リーファが小さく、でもしっかりとうなずく。
お腹においていた両手をするするとあげていき、包み込むように俺はリーファの乳房に振れた。
両手の指と指の間に、屹立した乳首の先を挟み込み、そのまま円を描く動きでゆっくりと刺激する。
そのままリーファにそっとささやいてみる。
「きもちいい……?」
「う、ん……なんかしびれるみたいな、変な感じ」
反応が乙女だなあ、と感じつつちゃんと感じてくれているのに安心する。ナーヴギアとアミュスフィアでは感覚のフィードバックに差異があるし、俺はSAOでしか経験がないわけで、アミュスフィアを使っている状態でリーファが感じてくれるかどうかが少し心配だったが、どうやら杞憂だった。
「は、うっ、やんっ……」
指にたっぷりとした重さを伝える、彼女の乳房を両手で存分に味わってしまった。
時折、指先で勃起を摘んで転がしてみる。しっかりとした芯のあるそこの感触に酔いしれる。
「ひぁ……やっ、やあっ……」
想像以上の弾力ときめ細かい肌の感覚にやっぱりどぎまぎしつつ、俺はリーファにささやく。
「すこし、脚ひろげてみて」
「えっ――、あ、うん」
なにを求めているのかわかったようだ。
おずおずとリーファが脚を開き始まる。その動きは緩慢で迷いがあるけれど。こうなるとそんな動作すら愛おしい。
やがてM字開脚にちかい格好でリーファの脚がとまった。
「これでいい……?」
「うん、十分だよ」
正面からみたら、さぞ魅力的な光景だと思う。目を見張るような美少女が、自ら両足を広げて、大事なところをさらしている。その大事な場所はてらてらと、いやらしく輝いていて、背後からの月明かりがむき出しの細い肩や金髪を淡く照らして――
「キリトくん?」
よこしまなことを考えていたのが伝わったのか、リーファが言う。
体勢の都合上、リーファのそこを直視できないかわりに、俺は片手で乳房への刺激を続けつつ、リーファの脇の下から手を伸ばす。
ちゅく。
俺の指先が振れ、すでに濡れそぼっていたらしいそこから、水音を響かせる。ほぼ同時にリーファが悲鳴を上げた。
「ひゃうんっ?」
わずかな肉のカーテンを指先でかき分け、人差し指の腹でそこを探り当てる。
「ひゃ、あ、ああ……」
指の動きにあわせてリーファが反応する。指先が捕らえてるほかの場所とは明らかに硬さの違うソコを上下にもてあそぶ。
「あ、くっ……。や、らぁ……なに、これぇ……」
「リーファはオナニーしたことないの?」
「したこと……んっ、ないよ。こんな感じなんだ……んっ!」
すこし強めに擦ってみるとそれに併せて反応する。それがおもしろくて、ついつい強弱をつけて刺激してしまう。
「はぁ、んっ、んっ、キリトくん、ちょっと遊んでない……?」
「でも止めないんだな」
「んっ、えっと、その……いやらしい、かな?」
「そんなことはないよ」
むしろ大歓迎、と軽口を言ってから、これなら大丈夫かな、と往復の動きをすこし早めてみる。
「あんっ、あっ、や、ちょっ、はやいっ―― や、だめぇっ!」
くちゅくちゅ、リズムカルに指を動かし、リーファを責め立てる。滑りをよくさせる為に、適度に流れている愛液をそこにまぶしながら、円のうごきで責める。
脚を閉じようとするリーファの片脚をむりあやり抱え上げ、乳房に合っていた手を今度は股間に向ける。
「ふぇっ!?」
「リーファ、ちょっと我慢して」
そのまま、ぎゅっ、と押しつぶすように――そこを刺激した。
「え、えっ! いやああああっ! あ、ああっ、ああああっ、いやぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
ひときわ大きな悲鳴をあげたリーファは体中に力をいれたあと、びくんびくんと身体を反応させながら、泣き叫ぶ。
「ああっ、いや……あ、ああっ……」
たっぷり一分ほどして、張りつめていたリーファの身体が、いきなりぐったりと力を抜く。
「あ――――あ――はぁ、う、ん――」
汗みずくになった身体がしなだれかかってきて、俺はもちろん、その身体を支える。
「おっと」
「は、あっ……。んっ、はぁ……はぁ……」
荒い息をはきながつつ、俺の鎖骨のあたりに頭を預けてくる。
「はぁ……はぁ……はぁ……キリトくんのばかぁ……も、う……怖かったんだからぁ……」
「ごめん。すこし調子乗ったかも」
「もう……頭が真っ白になって……自分じゃなくなっちゃいそうで……怖いよ……」
そう言えばリーファにとってはなにもかも初めての経験なのだと今更のように思い出す。
リーファが落ち着くのを、彼女の身体を抱えながらぼんやりと待っている。密着しているおかげで、彼女の身体の上下がよくわかった。
たっぷり五分くらい、じっとそうしていると、一息ついたのか、リーファが口を開いた。
「ねえ、キリトくんも、あんな風に気持ちよくなるの?」
「なる……かな。どうだろ。男は絶対に味わえない感覚だからなあ……」
そもそも女性のイクという感覚は体験したことがないので比べようもない。
「ん……でも、気持ちいいの? その、エッチって……男の人でも……」
「それは、まあ」
「じゃあ……いいよ」
自分を納得させるように、こくりと頷いたリーファは、頭を前に倒して、四つん這いになり、お尻を高く突き上げ、秘処をさらした。そこはもう――月明かりが照らすだけの薄暗がりでもはっきりとわかるくらい――洪水になっていた。
「うう……は、はずかしい……よぉ……」
……なんとなくわかっていたけれども、リーファは行動してから何かを後悔する正確のようだ。
どことなく、妹の思い出す。猪突猛進とはまた別の思い切りの良さを持つスグの快活さを思い出す。リーファに親しみ安さを感じた理由は、そういう部分なのかもしれない。
わずかに窓から差し込まれる月光が、濡れているそこをてらてらと輝かせ、こちらの劣情をあおる。不安げにこちらを見つめるリーファの視線も、ヒップから背中に続くラインもすべて愛おしく感じる。
「リーファ……いいの?」
「あう……、そのかわりさっきみたいに、気持ちよくしてね」
「意外とプレッシャーだな、それ。でも善処するよ」
「うん、がんばってね」
精一杯という笑顔でこちらを見るリーファ。 艶めいた言葉だったけれども、語尾はふるえてしまっている。その精一杯がうれしかった。
自分をリーファのソコに合わせていく。
生暖かい直に触れる体温が、先端をくすぐる。油断するとそのまま吐き出してしまいそうだったが、思いきってそのまま突き込んだ。
「んっ――――――はうっ!」
「う、あああ……っ」
自分が灼熱に包まれた。先端から根本まで、それから腰を通って背骨まで、甘美な電流が走る。
「や、あぁ……あついっ……あついよぉ……」
「い、痛くない?」
「痛く……ない」
リーファは首を横に振るった。
それから一息大きく深呼吸して、不思議そうに自分のお腹をさする。
「すこいね……キリトくんが中にいるのわかるよ……びくびくしてる……暖かい……」
「リーファの中も暖かくて気持ちいいよ」
「不思議……だよね。現実にえっちなことしてるわけじゃないのに」
「……リーファのここも、設定上のものなんだけどなぁ」
いったい誰が設定しているのか。おそらく体型や体重といった要素から、設定ができあがっていくのだと思うが、あまりにも股間が伝えてくる感覚はリアルだ。どろどろにとろけたリーファの秘処は、先端から根本までを包み込み絶え間なく刺激を続けてくる。
気を抜いたら、射精してしまいそうだ。
こ、このままじゃまずい。そうはなるまいと、ゆっくり引き抜こうとする。
「あ……」
「びっくりした?」
「あ、えっと、うん」
どうにも煮え切らないリーファの言葉に首を傾げつつ、先端近くまで自分を引き抜く。
そして一度落ち着けてから、またゆっくりと挿入した。
秘処のヒダを巻き込みつつ、さきほどと同じように根本まで突き込む。
リーファに負担をかけないように、というよりも自分が暴走しないように、できるだけ緩慢にリーファを犯していく。
「あ……んっ、んっ……なんか……へんな感じ……」
それを何度か続けているとリーファの吐息に甘いものが混 俺はそれほど大量の経験があるわけではないけれど、いま漏れたその声は間違いなく「濡れて」いた。
「気持ちいい?」
「……うん」
消え入りそうな声だったけれど、リーファは確かに感じているようだった。
「あの、キリトくん」
「ん?」
「もうちょっと早くしても、いいよ」
「へ?」
「あんまり痛くないし……キリトくん、もっと激しくしたそうだし……」
「そ、そんなにがっついてますか、俺」
だってお腹のなかでびくびくしてるし、とリーファが呆れるように言う。
あまりにも図星だったため、一瞬だけためらってしまうが――結局誘惑にはかてなかった。
魅力的な提案におもわず乗ってしまう。
「リーファ……じゃあ、遠慮なくするけど、それ、言うタイミングに気をつけた方がいいかもしれないぞ」
「? どういうこと――?」
「止まらなくなるからさ――!!」
腰のあたりを掴み、感情が赴くままにリーファに自分を叩きつける。リーファの膣道を一気に貫き、広げていく。
「――っ!?」
声にならない叫びをあげるリーファにかまっている余裕はなかった。
ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ、結合部からいやらしい音がリズムよく鳴り始める。同時に肌と肌をたたきつける乾いた音も部屋中に響きわたる。
さっきから刺激し続けていたおかげでリーファのそこは抵抗なく俺を受け入れる。すべるように最奥まで自分が突き刺さる。
「――ふあっ!? ひ、やぁ――、あっ! あついっ!」
嬌声をあげるたびにリーファが俺を締めつける。そのたびに意識が真っ白に塗りつぶされそうになったが、何とか耐えて行為を続ける。
「んっ――んっ、あっ、あっ、やらっ――あついっ――あついよぉっ! キリトくんのがぁ……っ!」
見ると、リーファが片頬をシーツにおしつけながら、涙目でこちらを見つめていた。そこにあったのは、凛々しい少女の顔ではなく、発情してとろけた女の顔だった。
「や、らっ――はじめて、なのにっ! あっ! やっ、やっ、いやぁ――」
動きは止められない。自制するにはあまりにも快楽が勝りすぎてしまった。
貫くたびに射精感が高まっていくのがわかる。
そのまま後ろから多い被さり、手をリーファの前面に回した。腰の動きはすこし穏やかになってしまったものの、手は目的の場所にたどりつく。
乳房に触れた瞬間、リーファがひっと声をあげる。
「や、やだ、いま、さわっちゃ、やだ――!」
小さな子供のようにいやいやと首をふるう、リーファにかまわず、指先で先端を刺激してみる。心なしか先ほどよりも硬くしこった底に指が乗った瞬間、
「やああああぁっ――!」
びくん、と背中を反らしながら、俺のモノがぎゅぅっ、と締めつけられた。
舐めるような感覚に身体がよじれそうだったが、なんとか耐えきった。だがその甘美なしびれは頭に焼き付いてしまった。
「やぁっ! やだよぉ――っ!! おっぱい、だめぇ――!」
もう一度その感覚を味わいたくて、俺は乳房をもてあそびながら、リーファに腰をたたきつける。じゅるじゅる、と音を立てながらリーファのそこから愛液が飛び、肌をぶつける乾いた音とリーファの泣きじゃくる声が、よりいっそう俺を責め立てていく。
「う、おおおおっ……」
あまりの快楽に俺はいつの間にか声を上げていた。
「んひっ! や、いやっ! 許して――やらっ――!! またイっちゃうよぉ――!」
リーファの悲鳴すら、性欲を助長する要素に思えて、思い切り突き込む。もう止まれなかった。
もっと、奥に、もっと、奥に。
「いやっ、待って! 待ってよぉ! ま、またっ!」
「ごめん、リーファ――! 止まれそうにないっ!」
「いやああああああああっ! 怖いっ、怖いよぉ――!」
「ごめん、リーファ……」
本能的な行動なのか、耐えられない快楽から逃げるため身体をよじらせるリーファを逃さないように、体重をかける。
「やらっ! やらよぉ――! キリトっ! 怖いっ! また飛んじゃ――ふぁっ!」
もう本当に余裕がないのか、キリトくんがキリトに変わっている。
その拍子にいままでつっぱっていたリーファの腕から力が抜けて、その拍子に思い切り――逸物が差し込まれてしまった。
先端が、なにかをたたいた気がした。その瞬間、
「いやああああああああっ! キリトのばかああああああっ!」
達したリーファが身体を大きく反らしたのとほぼ同時に、俺はリーファのそこめがけて発射した。
――――――
上記のような横暴をリーファにしかられたあとも、俺たちは行為を続けた。
最初こそ達することを怖がっていたリーファだったが、なんどか経験するうちに自分から求めてくるようになった。
リーファがハマっていく姿は本当に魅力的で。
何度かリーファの中に吐き出し、リーファも何度か達した。終わったとき、リーファのそこは俺の精液と自分の愛液でぐちょぐちょになっていた。
疲れ切った俺たちはお互いの指を絡めながら、向かい合うように横たわっている。
最後にリーファを後ろからせめて、お互いに達してさすがに体力と精神の限界で動けなくなってしまった。
さきほどまで屹立していた自分は、いまはおとなしくしている。
でもいまはこうしてひっついているだけでも心地いい。
つながった指先からリーファの体温を感じ、愛おしく感じる。
しばらくそうしていると、ごそごそとリーファが身じろぎした。
「どうしたの」
「そろそろ……朝だもん。ログアウトしないと」
みると、現実時間とリンクしたALO内の朝日が上ろうとしていた。いや、もう若干地平線から離れて言る。早朝といってもいい時間だ。なんだかんだで無茶してしまったし、させてしまった。
「んっ……でも、どうしよ……」
リーファが凛々しき整った眉をよせながら言う。
「なにがさ」
「……えっちが気持ちよすぎて、癖になったら……キリトくんのせいだからね」
責任とってね、と頬をそめながら、そう言うと、リーファは唇を寄せてきた。
ことを始めたときとは大違いの、触れるようなキスをしたあと、
「またね……キリトくん」
「うん。またあとでリーファ」
俺たちはほぼ同時にログアウトを行った。
――――
起きてみると、体中が重かった。ALOのなかではあれだけ軽快に体をうごかせていたのに、現実ではこれだ。しかしどこか幸せなダルさが四肢に残っている。とんでもない、充実感が身体を支配していた。
同時にアスナの顔を思い出してしまいとんでもない事をしてしまった、という後悔も頭をよぎったが、それはそれとして。
「あー、しかも、これまずいよなぁ」
下半身が気持ち悪い。
どうやら射精……もしかしたら夢精なのかもしれない。
とにかく下着を汚したのは確かだ。アミュスフィアからのキャンセルが効かなかったのか、確かにリーファの中で吐き出したはずのそれらは、現実ではトランクスにはりついていた。
あわてて替えの下着をタンスから取り出し、風呂場に向かう。だれかに気づかれる前に処理しないと恥ずかしくて死にそうだ。
洗面所の扉をあける。
「えっ!」
大きめなティーシャツに身体を包んだスグがいた。
指先には小さめの下着が引っかかっている。洗濯機のフタが空いているから、その中に放り込む直前の光景を目撃してしまったらしい。
「……」
「……」
お互い下着を手に持って時間を止める。下着がある、ということはTシャツの裾からまろびでた太股の付け根には――なにもない可能性があって――
「あ、いや、その――ごめんなさい!」
光の早さでごめんなさいして、俺は洗面所から逃げ去る。
だから、その時には気がつかなかった。
スグの股間のあたりが液体でびっしょりと濡れていて、下着は湿りに湿って濡れていたのを――。
――――
お、お兄ちゃんに見られちゃった……。しかも下着も……。
そう意識した瞬間、直葉は下腹部がきゅ、と収縮するのを感じた。
そのせいで、いきなりごめんなさいして光の早さでさった兄を捕まえることができなかった。
「あ、うう……。キリトくんのばかぁ……」
おもわず、先ほどまでの情事を思いだし、その情景を追い払うようにふるふる、頭を振った。でも、トランクス一枚の兄の姿がこびりついて離れない。
「すぅ、はぁ、すぅ、はぁ」
雑念を払うかのように、直葉は大きく深呼吸した。
それから手早く、下着を洗濯機に放り込み、シャツを脱ぐ。
あれ――――。
自分の裸体に違和感を感じて、思わず洗面台の鏡に身体を写す。いつも通りの見慣れた身体の中に、変化がある。
乳首の先が勃起していた。
「ううっ、なんでこれくらいで……」
キリトくん、あたしエッチな身体になっちゃたよ……キリトくんのせいだよ……
下腹部に触れてみる。適度に鍛えられたお腹の中に先ほどまでつながっていた感覚が残っている。その感覚を意識した瞬間、直葉のそこからツっ――と一筋の滴が流れ出した。
「やっ、やだっ! もう!」
あわてて風呂に飛び込み、シャワーの蛇口をあける。
身体を流れるシャワーの熱にとろけそうになりながら、その手は自然に――みずからの秘芯にのびていった。
つぶやく言葉は一つ。
「大好きだよ……。お兄ちゃん、キリトくん」
風呂場に響く自分の声に酔うように直葉は、仮想で経験した自慰を――。
以上です。
諸事情でまだSAO四巻までしか読めていないので、設定上おかしなところがあるかも知れませんがご容赦を……。