今日一日で一生分の情事を行ってしまった気がした。  
 それは、もちろん絶倫によるステータス補正があるが故だが、現実でこんな回数をこな  
せば、二度と持ち上がらなくなってしまうのではないか……。俺はいまさらながら、状況  
に震撼していた。  
   
 しかし、男の本能というものは十数年生きただけの俺の知識を、遙かに凌駕していた。  
   
 アスナ……シノン、リズ……。  
   
 アスナとリズの二人が、行為を終えたばかりのシノンのとなりに寝そべり、彼女を抱き  
しめている。  
   
「はぁ……はぁ……はぁ……」  
 
 行為の余韻によっているのか、シノンは荒い吐息をもらしながら、シーツに顔を押しつ  
けている。四肢は力なく根出されているので、ソコとか、アソコとかが露わだった。  
 行為のあとがあるのは、シノンだけじゃない。  
 最初に交わったアスナにも、リズにも……さきほどまでの情事を証明するかのように、  
白い粘液が太股や下腹部に飛び散っていた。  
 
「……」  
 
 美少女三人の艶姿に興奮し、俺の意志とは無関係に性器が硬くなりはじめていた。  
 正直、もう少しおとなしくしていてほしかった。  
 節操なき相棒に気恥ずかしくなり、布団の上掛けでこそこそ覆い隠そうとしていると、  
   
「き、キリトくん……それ……」  
 
 アスナに発見されてしまった。  
 
「ああ、っと……」  
 
 もう隠しても無駄だとわかりつつ、アスナの視線から性器を隠そうとしていると、シノ  
ンをリズに任せたアスナが、俺の目の前までにじりより、ぺたんとアヒル座りした。そし  
てじーっという音がなりそうなほど、アクアブルーの瞳で性器を凝視する。その視線があ  
まりにも熱いので、性器は速やかに硬さを取り戻していく。  
 アスナがふう、とため息をついた。  
 
「本当に、もう……元気なんだから……」  
「面目ない……」  
「……。でも、苦しそう。まだ……シノンたち休んでいるから……。わたしも……まだ  
ちょっと……だから……」  
「うおっ……」  
 
 勃起しはじめていた性器がなにかに包まれた。いきなりもたらされた官能に驚き、当該  
箇所を目視すると――。  
 アスナの白い指が、勃起した性器へ絡みついている。  
 
「んっ……こう、かな……?」  
 
 そのまま上下にしごかれる。電撃が腰へと走った。  
 
「ぐ……」  
 
 快感に思わずうめくと、アスナが小さく言った。  
 
「キリトくん……ここ、もうおっきいよ……?」  
 
 アスナの手のひらと指がもたらす快感にぼうぜんとする俺へ、アスナは唇を近づけてき  
た。そのままキスする。  
 
「んっ――」  
 
 唇の柔らかさに陶然とし、舌と舌を絡める間にも、アスナの五指は性器を捕らえたまま  
だ。じんわりと伝わる体温が心地いい。  
 
「ふふ。びくびくしてる……一回だしちゃう?」  
 
 実に魅力的なお誘いだった。  
 すみやかにお願いしようとしてはっと、邪悪な思念がよぎった。  
 
「じゃあ……口で、どう?」  
「く――」  
 
 アスナが目を丸くした。  
 
「え、えーっと……う、うまくできるかわからないよー? それに初めてしたとき、キリ  
トくんあんまり気持ちよくなさそうだったし……」  
 
 ……ここで俺の脳裏に、長らく封印していた記憶がフラッシュバックした。  
 アスナとホームに引っ越しをして、何日目かの夜に、同じベットへ入ったアスナがおず  
おず「き、キリトくんも……その、舐められると気持ちいいの?」と聞いてきたことがあ  
った。  
 まさか超絶優等生のアスナから、そんな提案をされるとはおもっていなかった俺は、大  
いに硬直した。  
 しかし、思考停止の硬直を了、と誤解したアスナが、ととのった唇を上下にひらき、性  
器をぱくっと、咥えたところで――。  
 最愛の女性に己の性器を咥えさせる行為を気恥ずかしく思ってしまった。俺はあわてて  
アスナを引き剥がし、照れ隠しで逆に襲いかかった。  
 彼女の言う「気持ちよくなさそうだったし」の裏にはそんな事情がある。  
 それを伝えようか迷い――迷っている間に、アスナがそろそろと口を近づけた。  
 
「あ、あの……アスナ……」  
「そういえば……。恥ずかしいところ見られてばかりだもんね」  
 
 桜色の唇が上下にひらかれた。  
 情けないことに、いまだに決心がつかなかったが、止める……という意志も持てなかっ  
た。  
 自分でもグロテスクに思えて仕方ないそこに、アスナが頬に赤をちりばめつつ、顔を近  
づけた。  
 俺の脚に身体をのりあげる。太股のあたりに乳房が当たる。その柔らかく暖かな感触に  
性器が反応する。  
 アスナはちらっと俺をみた後、言った。  
 
「いただきます……気持ちよくなってね……」  
 
 口調こそいたずらっぽかったが、その表情は、まるでキスをする直前のように穏やかで  
優しかった。  
 
 チェリーピンクの唇がほころぶように開き、性器は吸い込まれるように彼女の口腔へ…  
…。  
 収まった。  
   
   
「んっ……」  
「ぐ――!?」  
 
 膣とはまったく違うなまめかしい感触が性器を包みはじめる。  
 
「んっ……んっ……じゅる……」  
 
 ちゅぱちゅぱ音を鳴らしながら、アスナは気遣わしげに俺を見上げてくる。そのころに  
亀頭はおろか、性器の半分ほどがアスナの口の中に捕らえられていた。  
 
「んっ――、ちゅうっ……ぢゅる……んっ、くふっ……」  
 
 すこし息苦しくなったのか、アスナは一度顔を離した。先端を覆うなま暖かさは遠ざか  
ったが、性器に絡んでいた五指が上下運動をはじめ、性器を慰める。唾液で滑りが良くな  
った指が、性器の傘を乗り上げ、降りる。  
 
「ぐう……ぅ……アスナ……」  
「ああ……可愛い。キリトくん……ちゅるっ……!」  
 
 再びアスナが性器へと顔を近づけた。今度は咥えず、舌で尿道管をくすぐってくる。  
   
「はうっ……んっ、んっ……ちゅる……、ここ、柔らかいんだ……」  
「そ、そう……かな?」  
 
 何せ自分では咥えたことがない。  
 
「ちゅる……んっ……ぱくっ……ちゅる、んっ、んふっ……」  
 
 何度か亀頭をなめ回したアスナは、再び性器を含み始めた。桜色の唇が性器の形にそっ  
てめくらる。  
 
「ちゅ……んっ、ちゅる……ちゅっ……んっ……んっ……!」  
 
 さらに頭を上下にふりつけはじめたアスナは、口の内側で頭をなめたり、尿道口の先を  
つついたりしてくる。  
 
「くっ……ぅぅ……」  
 
 俺はしばらくされるがまま快楽を享受していた。  
 しかし、やがて唯一反撃出来そうな部分をみつけた。美味しそうに尖る、そこに指をよせる。  
 
「アスナ……アスナも、たってる……」  
 
 身体にあわせ、ふるん、ふるん揺れる乳房の先端をつまみ上げる。  
   
「んむっ!? んっ……んんっ…ちゅる……」  
 
 つかの間驚いた様に目を見開いたアスナだったが、口淫はとめなかった。根本を指で慰  
めながら、カリ首を舌先でくすぐってくる。  
 
「んっ、んっ……ちゅる、んっ、んっ……んむっ……んっ……」  
「ぐっ……うぅ……ぅ」  
 
 声が抑えられない。  
 
「あ、アスナ……そ、そろそろ限界なんだけど……それに、ちょっと……」  
「……」  
 
 このままでは吐き出してしまう。やんわりとアスナの顔を遠ざけようと、頬をなでた…  
…のだが。アスナはしゃぶりついていた性器から口をはなしたものの、行為そのものはと  
めなかった。尿道を唇の上下ではさみ、ちゅる――。  
 
「ちゅる……いつかね……んっ、ちゅっ、キリトくんにこうするために、ちゅ、ぢゅる、  
勉強……したんだよ……リズのお家で、その……そういう、ビデオ見て……」  
「え――? な、なんで……」  
「だ、だって……ちゅる、キリトくんの可愛いところ、見たかったから――、いつも、し  
てもらってばっかりだったし……ちゅぱ…ちゅ、ぢゅるっ…だから……いいよ」  
「っ――!」  
 
 上目遣いですがるような瞳を向けてくるアスナは、もう一度性器を口に含んだ。いまま  
での刺激はいったいなんだったのか。倍する刺激が性器を苛む。  
 アスナは頭を上下させ、激しく責め立ててきた。  
   
出来れば「んっ……ちゅる、んっ、んっ……んんっ……!」  
「う、あ、あぁぁぁ!」  
 
 一気に高ぶった性器が、尿道口から粘液が吹き出る。亀頭をくわえられたままなので、  
自然、尿道管を伝った精液は、アスナの口の中に放出される。  
   
「むぐぅ――!?」  
 
 アスナの眉がきゅうとしかめられた。  
 
「むぐっ――んっ、んっ、んんっ――!」  
 
 暴れ回る性器を唇でしっかりと捕らえ、アスナは俺の吹き上げる飛沫を、受け止め続け  
た。性器は身をふるわせるたびに、アスナの口へとそそぎ込んでいく……。  
 最後の一滴までを彼女の口内に吐き出した性器は、そこでやっとおとなしくなった。  
 
「……んっ んっ……んっ……!」  
 
 すこし涙目になりながらも、アスナは最後にちゅる、と亀頭の上を舐めあげ顔をあげた。  
 俺は射精感におぼれつつも、指先を動かしてアイテムストレージを開いた。  
   
「あ、アスナ……ほら……」  
「……」  
 
 口の中に含まれたままの精液を処理すべく、俺はアスナに無限ハンカチを差し出した。  
 ここに出してと視線で促す。  
 が――。アスナは意を決したかのように瞳をとじるとごくん――。精液を飲み込んでし  
まった。  
 
「はあ……んっ……すこし、苦い……かも」  
「ごめん……アスナ……」  
 
 汗ばみ、髪の張り付いた額をなでると、アスナが苦笑した。  
 
「大丈夫……。だってキリトくんのだもん。それに……それに、長い目でみたらメリット  
ばっかりだったかも……。だってキリトくんの弱点見つけちゃったし……」  
「じゃ、弱点……」  
「うん。でも、キリトくんには内緒……。さて」  
 
 アスナ真剣味をました声で言った。  
 
「でも……このままじゃ、ログアウトできないままね。そろそろユイちゃんたちを起こし  
て、作戦会議しよっか」  
「そ、そうだな……」  
「で、でも……そのまえに……」  
 
 アスナは頬を染めつつ、いま吐き出したばかりの性器をちらちらと眺めた。  
 
「お願い……して、いい?」  
「あ、あの……キリト……あ、あたしたちも……」  
 
 アスナと一緒に声の主へ視線を向ける。おそらく俺とアスナの交わりを見ていたのだろ  
う。リズとシノンがアスナと同じく、熱い視線を俺と俺の性器へ向けている。  
 
「あ……」  
 
 いまだアスナの手のひらにつつまれていた性器が持ち上がる。  
 
「も、もう……誰にでも、すぐにこうなっちゃうの……?」  
 
 アスナがぎゅうっと性器を握りしめた。ペインアブソーバー機能のおかげで、痛みは全  
くない。包まれる快感だけがあった。  
 
「い、いやアスナたちが魅力的だから……だよ」  
「……! 本当に、もう……!」  
 
 アスナはそのまま俺の肩に手を回し、抱きついてきた。ふに……と温かいものが胸元に  
あたる。  
 んっ……と小さく吐息を漏らしたアスナは、俺の耳元でつぶやいた。  
 
「やきもち……焼いてないわけじゃないんだから……それだけは覚えておいて……」  
「あ、ああ……もちろん」  
「で、でも……中途半端に、リズや……シノのんにするのも、だめだよー……。リズやシ  
ノンも……一生懸命、なんだから……」  
「それはなんだか、矛盾してないか……?」  
「……してるかも。ごめんね、キリトくん」  
 
 真正面から感じる体温にどきどきしつつ、同時にこんな状態になっても俺を深く愛して  
くれているアスナの背を撫でる。この状況だ。アスナにもアスナなりの葛藤があるのだ…  
…と思う。  
 
「わかったよ……じゃあ…アスナたちにも、ちゃんと気持ちよくなってもらわないと  
な!」  
「え……。そ、そうじゃなくて! あのね、キリトく――!」  
 
 あわてて身体を離すアスナの唇を指で塞いだ。  
 
 
――――  
 
 
「う……すごいな、これ……」  
「あ、あんたがしろっていったんでしょーが!」  
 
 うがーっとリズが顔を真っ赤にしながら叫ぶ。  
 俺は目の前の光景に息をのんでいた。  
 全裸の美少女が三人、お尻と秘部をさらけだしている。シノンを慰めていたときの光景  
を再現したものだ。恥ずかしいところをさらけ出したアスナたちは、三者三様の表情をう  
かべている。  
 この光景こそ……。  
 
「お、男のロマンっていうか……」  
「――へ、変態! うう……は、恥ずかしい……」  
「……もう」  
「……」  
 
 三人の表情があきれ方面に傾いで行くのを感じつつ、俺はまずアスナに近寄った。  
 すっかり硬さをとりもどした性器を、スリットにすりつける。  
 
「んんっ……や、……じらしちゃ、やだ……!」  
 
 小さく声を漏らし、身体をわなななかせるアスナへ声をかける。  
 
「じゃあ……いくよ」  
「うん……」  
 
 アスナがうなずくのを確認し、すでに濡れそぼったそこへ性器を突き込む。  
 同時に悲鳴。  
   
「んんっ――! はうっ!」  
 
 まったく抵抗なく、奥まで突き込めた。  
 どうやらフェラチオしている間にも感じていたらしい。そのままストロークをはじめる。  
 
「ふぁっ……んっ、くっ、んっ……ぅぅ……んっ――!」  
 
 腰をおしつけるたびにアスナが悲鳴じみた嬌声をこぼす。  
 美しくくびれたウエストを撫でつつ、身体をくねらせるアスナへ声をかけた。  
 
「アスナはやっぱり後ろからの方が……反応いいよな」  
「んっ、くぅ……んっ、そ、そんなの……ど、動物みたい……」  
「……それがいいんじゃないのか?」  
 
 腰を思い切り引き、たたきつける。肌と肌が干渉して耳心地のよい音が響く。  
 
「あああっ――! んっ……くぅ――」  
 
 アスナが背中の髪を波立たせて、膣道をきゅうっと狭めた。  
 
「ほら、反応いいだろ……」  
「んっ…うんっ……! 気持ちいいけど……は、はずかしい……」  
 
 俺は緩い動きでアスナを責め立てつつ、彼女の羞恥心をあおるように声をかけ続けた。  
彼女のはずかしがりそうなことをつぶやき、アスナはほぼ予想通り、恥ずかしがり……感  
じていた。  
 
「――ふぁっ! あんっ、んんぅ…んっ、んっ、ぅぅっ……」  
 
 そのまま適度に揺さぶると、アスナの悲鳴がとろけてきた。緩くではあるが、アスナ自  
信も腰をスライドさせはじめている。ぱしん、ぱしんと肌を打ち合わせる音が最初の頃よ  
りも高く、部屋の中に響いた。  
 
「あああっ、くぅ……んっ、んっ…んんっ――! ふぁっ、ぁぁっ……キリトくっ、ん  
っ!」  
 
 アスナが腰をよせてくるタイミングにあわせて、思い切り腰をたたきつけた。  
 性器はすでにアスナが分泌した液体で輝いていた。  
 
「ああっ、あぁぁぁっ! いやっ、も、もう、きちゃうっ――!」  
「くっ……ぅ……もう、いっちゃいそう……なのか?」  
「うんっ……ぅぅんっ……んっ……くぅ、もう……もうぅ……っ!」  
 
 頭を左右に振りながら、甘く切ない……嬌声をあげるアスナは、柔肉をさらに狭めた。  
 
「ふぁっ、あっ、あっ…いやっ……いっ――!」  
 
 アスナが絶頂の寸前まで高ぶったのを感じ……俺は、アスナから性器を引き抜いた。  
 性器に絡んでいた愛液がシーツに飛び散る。  
 
「ん――! え……?」  
 
 アスナが振り向く。ブルーの瞳には涙の膜が張られていたが、俺はあえて視線を逸らし  
た。  
 
 最後のひと突きをあたえられず、戸惑うアスナをよそに今度はシノンのうしろへ回り込  
む。  
   
「え……も、もう私の番なの……?」  
 
 まだ心の準備がととのっていないのか、シノンが身体を凍り付かせた。  
 つかみ心地の良いお尻に手を添え、性器を秘処へと押し込んだ。  
 狭苦しい膣道を押しのけ、まずは性器をおくまで届かせる。  
 喉の奥からしぼりだしたような声が聞こえた。  
 
「はぁ――っ! くぅ……!」  
 
 シノンのここはどうやら小さめに出来ているらしく、すぐさま性器の先端が子宮を押  
しあげる。  
 
「ぐっ……んっ……あう……」  
「苦しくないか……?」  
 
 確かめるように性器を出入りさせる。  
 これだけ狭いとシノンが体感する性器の大きさも、すごいことになっていそうだ。  
 シノンは頭を左右にふり、気丈に言った。  
 
「だ、大丈夫……すこし驚いただけ……んっ、ふぅ……んっ……」  
「……シノンは、やっぱり後ろじゃないと恥ずかしいのか?」  
「くっ……も、もう少し…あっ、言い方って、くっ……んっ、もの……をっ……」  
「でも、しっぽは嘘つかないな……びくびくしてるぞ」  
 
 ふるふる震えるしっぽを眺める。貫くたびにぴくぴく揺れるのが面白くて仕方ない。  
 毛で包まれたしっぽの表面を指でさすりあげてみた。  
   
「あんっ……くっ……いたずら、んっ、しないで……」  
「別にいたずらしてるわけじゃないさ……気持ちいいだろ、しっぽ」  
 
 少し強めにしっぽを握りしめてみる。  
 思った通り、シノンが震え上がった。  
 
「んんっ――! や、やめっ……やめてぇ……くっ、んっ、やぁ……!」  
 
 挿入としっぽ責めで混乱しているのか、シノンは揺さぶられるままだ。頭の上にはえた  
獣耳が突き込むたびにぴこぴこ動いておもしろい。  
 腰を押しつけたまま左右に腰をうごかし、子宮を揺さぶってやる。  
 シノンがすぐさま反応した。  
「くうっ…んっ、ひぅ…んっ、んっ……あぅぅっ! お、おなか……ゆっ、ゆれちゃ  
う!」  
「揺らしてるんだよ……俺もこすれて、気持ちいい……」  
「そ、そんなっ、あう……恥ずかしいこと、言わないで――!」  
 
 シノンが背筋を小刻みにふるわせる。  
 俺は細く締まったウエストを両手で包み深く深く貫き続けた。  
 
「ふぁ――! ああっ、んっ、くぅっ、んっ……んんっ! もう、だめぇ――!」  
 
 せまくるしい膣をさらに狭めるシノン。  
 こちらも、絶頂寸前で、性器をはずした。性器をとらえていた膣圧で、愛液がとろとろ  
……秘裂から溢れてくる。  
 
「んっ……はうぅ……ぅぅ……」  
 
 達することはなかったものの、挿入で十分な快感を得ていたのか、シノンは力なくベッ  
ドに寝そべった。真っ白なおしりが窓からの光で光り輝く。  
 続いて、リズ……。  
 うしろから眺めるとサーモンピンクのスリットから、洪水のように愛液が流れている。  
 俺はアスナとシノンに気がつかれないよう、唾を飲んだ。さっき理性をこなごなに吹き  
飛ばしたのは、リズの、ここだ。  
 
「り、リズ……」  
 
 すこしビビりつつ、リズのお尻をなで回す。肩越しに顔をむけるリズは、火をふきそう  
なほど顔をあからめつつ言う。  
 
「そ、そんなにびくびくされるとこっちが緊張するわよ! ほら……、や、やさしくして  
あげるから……」  
「……なんか立場が逆転してないか?」  
「あんたがウジウジしてるからでしょ……!」  
 
 まったくもってその通りだ。男としてはやや情けないが、おかげで決心がついた。  
 お尻を高くあげるリズにねらいをつけ、一気に貫く。性器はリズの肉扉を押しのけ、内  
側を犯していく。  
   
「あん――! んっ、くっ……やっ……さっきと当たってるところが……深いっ!」  
 
 リズが戸惑いがちに言った。  
 
「はぁ……くっ、まあ体位が違うから……かな」  
 
 うしろからがつがつ突いていく。アスナ、シノンの時とは違い、身体の自制がほとんど  
効かない。やわやわと表面をあぶるヒダにも、段のように締めつけてくる膣道にも夢中に  
なった。  
 
「んっ、んんっ……はうっ、激しいの……クセに……クセになっちゃう……」  
 
 今回、先に根をあげたのはリズの方だった。  
 最初はおずおずと……しかし、だんだんと大胆に腰をうごかしはじめた。  
 
「くっ……じゃ、じゃあ……俺も……」  
 
 リズに覆い被さり手を伸ばして、たわわな乳房を絞ってみる。  
 豊満な乳房を手のひらで味わう。面白いほど、乳房が形を変える。そのたび、膣道がせ  
ばまってくる。  
 
「指……んっ、はぁ……あんっ、やさしい――だめ……腰……っぅ……動いちゃう……」  
「はぁ……はぁっ――リズ……」  
 
 理性が快感でひび割れる。指にかかっていた乳首をきゅっ、とつまみ上げた。  
 
「あんっ…んっ、くぅ、やぁっ、胸、胸、やめて……! か、感じすぎちゃう……!」  
 
 リズの腰の動きに会わせて、腰をたたきつける。乾いた音がリズムカルに鳴り、いやら  
しい水音もまた音高く響いた。  
 
「んん――は、うぅ……やっぱり、あんたの……キリトの、それ、気持ちいい……っ!」  
「うぉ……ちょ、り、リズ!」  
 
 リズが容赦をやめた。ひと突きするたびに快感が背筋を這い回り、性器が痺れてふるえ  
てしまう。  
 
「ふあ……ああっ、気持ちいい……気持ち、いい――!」  
 
 際限なくとろけたリズの嬌声すら、昂る要素になっていた。  
 突き込むたびに生まれる快感を解放すべく、ラストスパートをかける。胸にあてていた  
手を彼女の腰へ。性器が入り口近くまで露出した瞬間に、腰をつかんで引き寄せる。  
 ぱしんっ!  
   
「ふあ――! あんっ、あっ、やっ、だ、だめっ! は、はげしい……っ!」  
 
 メタリックピンクの髪が左右に降られる。が、今更とまれない。そのままがっつくよう  
にリズを犯し続けた。  
 
「くっ……も、もう――!」  
「いやっ――! い、んっ……くっ……はぅ――! んっ――!」  
 
 限界が近いのを感じ――俺はリズの秘処から性器を引き抜いた。  
 
「ふあっ……!?」  
 
 腰をふるわせていたリズが、振り向く。自分の内側をうめていたものがいきなりなくな  
ってしまったことに、驚いたようだった。  
 そして性器を、限界まで高ぶらせたアスナに差し込む。  
 
「え、えっ、キリトくん――!」  
 
 アスナが俺の名前を呼ぶのほぼ同時に、性器が彼女の膣道をすべて満たした。待たされ  
ていたせいか、先ほどとは比べものにならないくらい、熱いゼリーのように内側はとろけ  
ている。  
 
「んんっ――! ふぁ、はああ――! キリトくん――!」  
「……アスナ! 俺、もう――!」  
「ん――っ! あうっ、あぁぁぁ――!」  
 
 最後の一突きでアスナを絶頂に導き、最初のほとばしりを彼女の膣にぶちまける。  
 
「ふぁ、あああっ、ああああ――!」  
 
 切なげな悲鳴を漏らすアスナの、背筋が美しく反らされ水色の髪が背中からこぼれ落ち  
るのに感動しつつ、射精が続いているうちに、身体を引きはがし、同じく待っていたシノ  
ンへ男根を押しつける。  
 
「あ、あんた、なにす――あ、あああっ!」  
 
 挿入の衝撃で、シノンの声がとぎれる。  
 性器の先から飛沫をまきちらしつつ、シノンの膣道を一気に埋めた。  
 自分でもあきられるほど長い射精を繰り返し、シノンの奥を汚し尽くす。  
 
「くっ……んっ――! はうぅ――! や、もうっ――! んん――! ふぁ、ああぁぁ  
――!」  
 
 おあずけしていた間にも十分に高ぶっていたシノンは、びしゃ、と潮を吹き出し絶頂す  
る。性器を彼女の奥まで突き込み、子宮に精液をそそぎこむ。  
   
「あああ、あっ、おなかっ、熱い――!」  
 
 きゅうきゅうに締め上げてくる膣道から身体を引きはがし、今度はリズへ――。  
 先ほどまで突き込んでいた、ぽっかりと開いた秘裂に性器を穿つ。  
 
「――あうっ!――んっ、い、い……くぅ……ぅぅ――!」  
 
 高ぶるのはあっという間だった。リズが絶頂したのとほぼ同時に、精液をリズの奥へと  
放出する。驚いたことに、リズにうけとめてもらっているうち、再度性器がかたくなった。  
二度、三度のストロークですぐさま達した俺は、先端から新たな飛沫をふきあげる。  
   
「くっ、んっ――!? あ、やっ――、ま、まだっ、出てる……!」  
 
 リズははぁはぁと荒い息を吐き出しながら、ベッドに寝そべった。しかし、射精はまだ  
終わらない。  
 
「くっ……んっ、まだ……びっ、びんかん……なの……!」  
「わ、わかってるけど……さ」  
 
 うなだれる彼女に最後までそそぎ込み……俺は後ろに倒れ込んだ。  
 顔をあげて、三人の様子を確認する。  
 
「んっ……はう……キリトくん…」  
「あう…ぅぅ……ま、まだ……まだ……熱い……」  
「はぁ…はぁ……あ……んっ…」  
 
 アスナ、シノン、リズ……三人とも意識をもうろうとさせながら、ベッドへうつぶせに  
なっていた。鮮紅色のそこから精液が流れだし、スリットの形にそって流れ出ていく様を、  
俺は射精後の倦怠感に身をゆだねながら見つめていた。  
   
 
 
――――  
 
 
「で……どうなの? ユイちゃん」  
「はい……みなさんのおかげで、わかったことがあります」  
 
 <<ナビゲーション・ピクシー>>の姿をとったユイが、ふらふらとテーブルの上に立った。  
 
 これからやっと作戦会議だ。ログキャビンのリビングルームに集まった俺たちは、ユイ  
を囲んで言葉を待った。  
 そろそろ連続ログイン時間が、最長を達成するころだ。休憩もはさんでいないので、現  
実世界においてきぼりの身体が、ぼちぼち心配になる。  
   
 それにしても……疲れた。  
   
 女性陣はいくらか休息をとっているはずだが、俺は一日中、休みなく彼女たちと交わり  
つづけたのだ。さすがに体力というか、精神の限界が近づきつつあるようだ。  
 
「お、お兄ちゃん……寝ちゃだめよー」  
 
 言いつつ片手で俺の頬をつっつくリーファ……。その動作で昨日までならまず意識しな  
かった、豊満な乳房がたゆん、たゆん、と揺れる。眠りに落ちようとていた意識があわて  
て覚醒する。  
 
「そ、そうよ。あんたがキーマンなことにはかわらないんだから……妹さんの胸を凝視し  
ている暇があったら、案の一つも……」  
 
 切り株イスに座りつつ、手厳しく言うシノンだが、しっぽはぱたんぱたん、上機嫌に揺  
れている。下がった肩がすさまじく色っぽい。若草色のシャツに隠されているが、その下  
にはさわり心地のすばらしい乳房が、隠れているのを知ってしまったせいで、心臓が無意  
識に高鳴ってしまう。  
 
「で、でも……すぐには浮かびませんよ……案なんて」  
 
 言ったシリカは、俺の視線に気がつくと、頬を赤に染めながらスカートの裾をひっぱっ  
た。しかしスカート丈自体が膝上までしかないのでどうしても限界がある。ニーソックス  
とスカートの中間地点でまろびでる薄桃色に目が引きつけられた。シリカはその隙間すら  
隠すべく、ピナを乗っけてしまった。  
 
「それに関してですが……方法はおそらくひとつしかありません。パパやみなさんには、  
もうひと頑張りしてもらわないといけませんが……まずはログアウトするための条件二つ  
をお話しします」  
 
 ユイはたっているのも限界なのか、テーブルに座り込んだ。人形のように――サイズ敵  
に直喩ではない――細い足をワンピースの外側にほうりだす。  
 
「まずは、第一の条件「ストレスの解消」についてです。ママが言うとおり、人間とスト  
レスは切っても離すことができません。このままではたしかにロジックエラーですが、実  
のところカーディナルが判定するのは、「自覚あるストレスのみ」です。これはカーディ  
ナルが監視できるデータとしてもっとも確実な「ストレス」の計り方ですので、まず間違  
いないでしょう。実は「自覚あるストレス」と「自覚なきストレス」は、脳生理学的にま  
ったく別のものなのです。前者は明確に脳波にあらわれますが、後者は計測という行為を  
行うにあたり、あまりにも不確定です」  
 
 ユイはいったん言葉をきり、俺たちを見回した。  
 要するにカーディナルは、内在するストレスのすべてを監視できているわけではない、  
ということなのだろう。  
 シリカとリーファが若干目をまわしていたが、ユイは続けた。どうやらここからが本題  
のようだ。  
 
「そしてもう一つの条件は、みなさんすでに条件をクリアーしています。みなさん、パパ  
と……えっと……口にするのは……ちょ、ちょっとな……あの、おしべとおしべを……す  
るような……行為は済んでいます」  
 
 ……なんだか細部を曖昧にしてしまったせいで、かえっていやらしくなってしまった。  
シノンとアスナが頬を染める。  
 
「しかし、このステータス異常はカーディナルの実験でもあります。つまり……<<発情>>  
が存在している――ひとりでもストレスを感じている状態では、実験終了とみなされない  
ため、みなさんのステータスも……解消されないのではないかと……」  
「ちょ、ちょっと待って」  
 
 脚をくんでいたリズが、ユイに声をかけた。いつもの衣装をまとったリズはこの中では  
一番冷静に見えた――胸元を俺から隠すようにしていなければ、だが。  
 ユイが小首を傾げるのを見て取ったリズが、言葉を続けた。  
 
「それって……みんなで寝落ちすればいいっていうこと? 意識的なストレスって、たと  
えば寝たりとか……していれば、感じることはなくなるわよね? 寝たらスッキリするっ  
ていう……あれでしょう?」  
 
 リズの問いに、ユイはおずおずと首を横に振った。  
 
「基本的にはそうです。パパと……その……ことを……その……する、という条件はすで  
に満たしています。このまま全員で横になり、自覚ストレスを極端に低下させればログア  
ウト出来る可能性はあります。でも……みなさん、いまの状態で眠っても残念ながら……  
ログアウトできません。これこそカーディナルの予期していなかったイレギュラーな状態  
なのだと思うのですが……いまみなさんは「自分が発情している」というストレスを自覚  
してしまっています。これはストレス……というよりも……その……わ、わかりますよ  
ね!」  
「……」  
 
 女性陣は誰一人こたえなかった。脚をもじもじとさせたり、視線をそっぽにむけたりと  
反応はそれぞれだった。  
 しばらくしてアスナが毅然と立ち上がり、俺を見つめた。  
 
「じゃあ、キリトくんに、責任をとってもらいましょう……。そもそもの発端は、キリト  
くんだし……ユイちゃん。確認だけど……」  
 
 アスナは瞳を潤ませながら、熱い視線を俺にむけている。むき出しの肩やスカートから  
のびる脚には、萌え出るような魅力があった。  
 
「自覚するストレスを全員、一緒に消滅させないと実験が終了しない……ということでい  
いのよね? ということは……」  
「はい……多少のタイムラグは誤差範囲となりますが、時間をあけるとおそらく失敗しま  
す」  
「わかったわ。じゃあ……」  
 
 テーブルに手をのせ、俺と視線を合わせる。身体を折る動作が彼女の乳房を揺らしたの  
を、俺は見逃さなかった。  
 
「それで、いい……キリトくん?」  
 
 まるで天使のささやきのようなアスナの声が、三半規管を揺らす。  
 
「……ああ」  
 
 断る理由はまったくなかった。いろいろな意味で。  
 ただ――女性陣の何人かが、熱いため息をついたのを、俺は聞き逃さなった。  
   
 
 

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