「う……あっ?」
俺はベッドの上で目を覚ました。腕の中には、服を一枚も身につけていないアスナが眠
っている。
猛烈な後悔が頭をよぎる。救いなのはアスナの寝顔が安らかであることくらい。
確か三回目くらいのときに、寝室に移動したような気がするがそこから先があいまいだ
が、おそらくお互い気を失うまでエッチを続けてしまったのだと思う。
「アスナ……ごめん……」
疲れ果てててすやすやと眠るアスナに声をかけてからベッドから降りる。リズ達が心配
だった。
ユイがリズ達に人気のいないところへ移動するように指示をだしたのは当然だ。こんな
状態で異性の人目につけば、PKより醜悪で陰湿な仕打ちに会うのは間違いない。
そうはいくものか。
そういつもいつも……思い通りになると思うなよ!!
不思議なことに気力は全く萎えていない。
むしろ力が強制的にわきあがるような、妙な気分だ。しかも。
「ぜ、ぜんぜん収まってないぞ……」
自分でもあきれるくらい、股間のオブジェクトはそそり立ったままだ。
これからリーファやリズ達に対しても、アスナにしたように、エッチをしなければなら
ないことを思えばありがたいといえば、ありがたい。
の、だが――。
「ぼ、暴走しないようにしないとな……」
衣服のステータスを元に戻し、一度ベットに眠るアスナの頬にキスをしてから立ち上が
る。
先ずシリカとリーファのいるヨツンヘイム。それからリズとシノンと合流だ。
きぃ、と木製の扉が外から開かれたのはそのときだった。
「パパ……」
「え……」
シリカと同じくらいの背丈の少女が木の扉を開けはなって、立っている。一目で華奢だ
とわかる体躯が、窓から差し込む午後の明かりにぼんやりと浮かんだ。
ただ彼女の腰のあたりまで伸びる黒髪や、こっちを真っ直ぐに見つめてくる黒瞳には覚
えがある。
「もしかして――ユイか?」
少女がこくん、と頷いた。
ALOで初めてユイを復活させたとき、彼女はSAOで出会ったときとおなじく、十歳
程度の容姿だった。その後ナビゲーション・ピクシーとして妖精の姿に「変身」した。
だが、目の前にいる少女はどう少なく見積もっても、十五、六歳の背丈をしていた。
もし着ているのが八歳ユイとサイズ違いのワンピースでなかったら、俺はユイだと気が
つけなかったかもしれない。
美しく、艶めく墨のような黒髪は腰のあたりまで流れ、肌は淡雪のように真っ白だ。
膝下までのびるワンピーススカートからは裸足の脚がのぞいている。
カーテンで遮光され、十分な明度とはいえない部屋でも、ユイの赤々と唇の動きはよく
見て取れる。
「パパとママが悪いんですよ。子供の前で性行為なんて……」
「せ、性行為……? あっ!」
「責任……とってください……体熱くて、しかたないです……パパ」
俺もアスナも、ユイのことをまったく意識していなかった。確かリビングからでるよう
に、言いつけたような気がするが、そこから先、ユイを意識したことは一度もない。
見られてはいたのか……。血が通わないはずのアバターから血が引いていくのを感じる。
十五、六歳?の身長になったユイは裸足でベッドによじ登り、息が届きそうなほどの至
近距離で膝建ちになったユイはほんのりと頬を染めながら、自分のワンピースに手をあて
た。
そしてあろう事かスカートをたくし上げようとした。
俺はその動作に大いに慌てふためき、「ユ、ユイ!!」のワンピースにかかった手を必
死で止める。成長した姿とはいえ、娘であるユイがそんな行為をするのは、親として絶対
に止めなくてはならない。
「……パパ……以外の人なんて考えられないです……」
「それは、たぶん、刷り込みっていうか、そうだ。エディプスコンプレックスっていう…
…」
「じゃあ、パパは、ユイが誰かに……えっちな事をされるのを、望んでるんですか……?
初めてを誰かに奪われるのを……」
透明な涙が黒瞳からほろりと流れ落ちる。
「そ、そんなことは……ないよ」
「想像……してみてください……ユイが、パパ以外の誰かにこうされているの……」
ユイが俺の手のひらを自分の胸に押し付ける。ワンピースの上からではわからなかった
ふくらみに指が埋まった。
「後にも先にも、ユイにはパパしかいないです……。大好きで、恋できるのは、パパだけ
です」
「そ、その言い方は卑怯だろ……」
ユイが愛おしいが故に突き放せない。
「くっ……ユイ……」
「パパ……お願いします……」
せつなく呟いたユイの真っ赤な唇が近づいてくる。
ちゅる、と接触した唇は焼け付くほど熱く感じた。接触するだけの口づけの熱が徐々に
俺の理性を断絶しはじめる。
俺はあわててユイから頭をはなした。
「ユイ……俺……」
背筋にはしった快感に反応した性器は、ズボンの下で大きくうめいた。
ユイは視線を下に落として微笑む。
「パパ……パパに適応されているステータス《絶倫》の効果は、情欲の拡大です……。パ
パが望まなくても、人間の本能を関知して情欲を拡大します。だから……」
ユイの手がズボンの中で身じろぎしている性器にふれた。
「ふあっ……くっ……ユイ……やめ……」
ユイの指が予想外に気持ちいい。ユイが嫣然とほほえんだ。
「わたしもいま……パパのが欲しくてたまりません……パパがいま我慢してるように……
だから……してください」
ユイの左手が空中をなぞる。ウィンドウをなぞった手は、ついにワンピースの布を消失
させた。白い肌が露わになる。
「パパ……ユイのからだ……見てください……」
ユイが初めて恥ずかしそうにいった。
見るな、という方が無理だった。その幼い体に目が釘付けになる。
淡雪のように白い肌。予想以上にもりあがっている乳房に、ちょこんとベビーピンクの
乳首が乗っていた。おなか回りはさすがにほっこりしているが、車座となって座る股の間
からスリットが見え隠れしている。
そこから漏れた透明な液体が……シーツに染みを作っていた。
「……《絶倫》の効力は絶対です。パパ――大好きです」
その言葉に理性を砕かれて、俺はユイの裸に手をのばしてしまった。
「は……パパっ……」
力を強く入れてしまうと、砕けてしまいそうな薄い肩を抱きしめつつ、俺はユイをベッ
トに横たえる。
そのままさするように手を動かす。なぜか、いきなり胸やお腹に触れることに躊躇して
しまった。
「んっ、くっ、くすぐったいです……」
ころころ、鈴が転がるような声で笑うユイ。
コシの聞いた絹髪がベットにこすれて衣擦れの音を立てる。
俺はなんとも複雑な心境でユイの肩をゆっくりと撫でまわした。八歳ユイの体より大き
い、とはいえ、小柄なことには変わりないユイの体を指先で感じていく。
「はうっ……んっ……んっ……」
「ユイ……いたくないか?」
「全然大丈夫です……。さっきおっぱい触ってもらいましたしね」
「あれはユイが触らせてきたんだろ……」
「そうでしたっけ?」
「むっ」
とぼけるユイのお腹をくすぐってみる。
きゃー、きゃーと指から逃げるユイの姿を楽しみながら俺は遂にその、手のひらにすっ
ぽりおさまりそうなおっぱいを触ろうとしと、はた、と手を止めてしまった。
「え、えーっと、ユイ……ここ、直接さわると痛いんじゃないかな」
どう見ても揉んだりできるサイズじゃない。
「おっぱい……ですよ、パパ。わたしはもちろん再現できませんが、本来乳首は授乳の為
の器官です。授乳……ですから口をつけても大丈夫です」
「い、いや。そういうわけじゃ無くてさ」
指で触れると痛そうだから、舌で――と考えてはいたものの、そこまでてらいもなく言
われてしまうとこっちが恥ずかしい。
「しゃ、じゃあ……」
俺はユイの頭をなでた後、乳首に唇を押し付ける。
「んっ!」
ユイが小さく身じろぎした。
ユイの様子を見つつ、わずかな突起を舌先でとらえてみる。
「ユイ……どう?」
「ん、くっ……パパにおっぱい舐められてます……暖かい……もっと……」
「了解……」
気持ちよさそう言ってきた、ユイを続けて啄む。口の中で柔らかいしこりを味わってい
ると、少しづつ先端が硬くなりはじめる。舌に抵抗してくるほど弾力を持ったそこを大き
く吸った後、口を離した。
「ん……パパ……そっちだけじゃなく、こっちも……」
「お、おう……」
ユイはさっき俺が吸っていた方とは別の乳首を、目線で指してきた。幼い顔に似合わな
い強烈な色気を放つ目線に誘われて、俺はふらふらとユイのそこに口を寄せて、舌を這わ
せる。
「く……ぅん……気持ちいいです……」
子犬みたいな声をだしながらユイが胸を押しつけてくる。アスナより明らかにボリュー
ムはないけど、手のひらに収まるほどの大きさの乳房はなんだか可愛らしい。
しばらくそうしていると、ユイが太股のあたりをもじもじし始めた……。
「パパ……次は……ここ……です……」
ユイがゆっくりと、股を広げ始めていた。
――――
いいのかなあ……
スリットをぐっちょりと濡らした裸のユイを体の上にのせ、自分の性器を入り口にくっ
つけたところで俺は行為を進めるのに躊躇した。対面座位の格好なので、あとはユイが体
を落とすなり、俺がつきあげるなりしてしまえば行為が始まってしまう。
最初の乳首へのファーストアタック、ちっちゃな豆粒みたいな秘芯へのセカンドコンタ
クトに、秘処へクリティカルを決めてしまい、ユイのHポイントは減少どころか増加して、
あっという間にそこを十分に潤ませて――。
さあ、あとはラストアタックのみ、という段階でいまさらなにを……と自分でも思って
いるのだが、本当に娘分にLAをしていいのかなあなんて考える俺がいる。
口の中にほろ苦さを感じつつ、つい手を止めていると、好奇心いっぱいの笑顔を浮かべ
たユイが、
「……パパ? まだ入り口だけですよー?」
と、言ってくる。俺はがっつりと脱力した。
すっかりエッチなことの虜になっている愛娘は俺の懊悩をどこか見当違いの方向に理解
したらしい。
指先でユイの頬をとらえて、柔らかさを味わいつつ、心情を吐露してみる。
「なんていうかさ……俺、ユイのことを娘だと思ってるし……さっきまでのはじゃれあい
で、今からは本番なわけだろ……? やっぱり、ちょっとは抵抗が……」
「……パパが娘としてわたしを扱ってくれているのは、娘だと思ってくれているのは、本
当にうれしいです。安心します……でも、いまだけは……パパのそこで……欲しいです」
んっ、とユイが体をゆっくりとおとしてくる。秘裂の肉門がゆっくりとひらいて先端を
飲み込んでいく。
「あっ……んっ……ひっ……パパが、入ってきてます……」
「ユイ、少しずつでいいんだからな……」
「はい……パパの、少しずつ、味わいながらいただきます……」
「いやそうじゃなくって」
盛大な誤解をするユイに対して何だかなあと思いつつも、一生懸命なユイを止める手段
はもたないなくて、そうこうしている間に……
性器がずぽっと、なにかを押し広げる感覚とともに一気にユイに収まってしまった。。
「んんっ……ふう……全部はいっちゃいました……」
「……」
――悩んでるのが馬鹿らしくなってきた。
いままで味わった――といってもアスナしか相手はいないわけだけど――どこよりも、
ユイのソコは狭い。柔肉に包まれ、先端にこりこりと押し上げるような感覚がある。
「はあ……パパのでお腹いっぱいです……」
痛みはないらしい。
俺はちょこっとだけ、腰を動かしてみた。
「んん! パパぁー!」
貫いた瞬間、ユイがうれしそうに叫んだ。
アスナに比べるとかなり狭いそこを、俺はずんずん貫いていく。
「んっ、パパの……ユイのなかで動いてます! おなか……、パパでいっぱいです!」
妙に実況めいた声をあげるユイの腰に手を当てて、性器を動かし続ける。ユイが可愛く
身じろぎした。
乾いた音が寝室に響きわたる。ユイはどこまでもぎゅうっと、抱きしめるように性器を
刺激してくれた。
脳を焦がされる感覚が病みつきになる。まだ幼い手足を揺らすユイにかまわず、俺はも
っと、もっととユイにぶちこんでいった。
「はあ……ユイっ!」
「はあああっ……パパっ、気持ちいい……気持ちいいよぉ……ぐちゅ、ぐちゅ、してる…
…!」
ユイのいつもの丁寧な口調が崩れはじめた。雪の肌を汗ばませ、おなかを波立たせ矯声
をあげるユイ。
すがりついてくるユイの奥をノックし続ける。
「うれしい……ですっ……うれしいっ……パパがっ、パパがぁ……中であばれ――っ!
パパ……、あっ、やっ! はぅぅぅぅぅっ!」
短く鳴いたユイがきゅっと、抱きついてきた。
んっ、と小さくうめきながら俺の首筋に額を埋めてきた。そのまま腕の中で何度か小さ
く震える。。
しばらくして見上げてくるユイの黒い瞳は恥ずかしげに揺れていた。
「……ちょ、ちょっと、いっちゃいました……」
「は、ははは……」
俺は苦笑いしながらユイの体をそっと抱きしめた。「いっちゃった」らしい細い体を撫
で回し、背中をとんとんとたたいてやる。
「パパ……暖かいです……ママはいつも、こんな気持ちいいことをしてたのですね……」
ぎゅっと腕に力を入れるユイ。アバターとして再構築された体は、艶めかしいほどに暖
かい。
はじめての絶頂にうっとりとしているユイを抱きしめる。そしてそのまま――。ユイの
体をだきしめながら、下から突き上げるように腰を動かしてみた。
「ふあっ!?」
ユイがおどろいて俺を見上げてくる。
ちょっと性急すぎたかなと頭の隅で思いつつ、いままで味わったことのない狭い膣道が
生みだす快感に俺はもう、虜になっていた。
「くっ……ユイ……今度は、俺の方が――!」
俺はユイに答えて、そのまま腰を動かし続ける。ユイの体に対して明らかにオーバーサ
イズの性器が、ユイを絶頂させたことに安心して、俺はもう一度大きく腰を突きあげた。
「ふああああっ! パパっ!」
ユイの狭いところを割り込む感覚が癖になりそうだ。
先ほどとはまた違うニュアンスを含んだ悲鳴のユイを貫き続ける。隙間なく埋まってい
るユイの膣の入り口で、それでもくちゅくちゅと音がなり始める。
とどのつまり――。
「あぐっ、んっ、んっ! パパのがいっぱいです!」
ということになる。ユイが俺に脚をからめてくる。俺の首をぐっと抱きしめて俺の突き
上げに合わせてきた。
ユイが落ちてくるタイミングを見計らって、がつんっと突きあげてやる――。
「あああああっ! んっ! んっ! んっ! 気持ちいいっ!」
つい今さっきまで処女――AIのユイにこれが当てはまるかはわからないけど――だっ
たとは思えない勢いでユイが動き始める。入り口から奥まで一気にさし貫く快感に脳髄が
焼かれていく。汗ばむユイの体を抱きしめてただただ行為に没頭した。
「きゃああああ! あっ! あああっ!」
何度か貫かれているうちにコツがつかめてきたのか、ユイがいままでのような縦の上下
運動ではなく横に――お腹とお腹をくっつけるような動きをはじめる。
「が……あっ、ユイ!
「ぱ、パパぁ――!」
ユイは抱きついてくる腕に、さらに力をこめてきた。切なく俺を呼びながら耳元で嬌声
を上げ続けるユイ。
先端がユイの奥でこすれる。尿道口をごしゅ、ごしゅっと鋭い刺激が走り、自然と性器
が持ち上がって高められていく――。怖いほど正確にユイが暴れ回る性器を膣で刺激して
くる。
じゅごっ、じゅごっ!
ユイの中で生まれる透明な液体が飛び散って、ユイと俺を濡らしていく。もう限界だっ
た。そもそも狭いユイの柔筒の飛騨が容赦なく刷り上げてきている。ぐぐっと腰のあたり
に何かがたまって来た。
「ユイっ!」
抱きしめてくるユイから体を離した。がんがん突き上げつつ、薄く開けられた唇をじゅ
るっど吸ってやる。
「んっ! ぅあああっ……んっ! パパの、ごりごりっ、してる――!」
小さなユイの姿が今のユイの姿に重なる。透明な涙を流し、黒くて長い髪を波立たせて
一生懸命俺を受け入れてくれるユイの唇は甘くて柔らかくて……
「はぐっ! んっ! はうっ!」
ユイを刺し貫く衝撃が口を通してつたわってきた。
そのまま舌を絡めてユイを味わいつつ、とどめとばかりに性器を突き込んだ。
じゅぷううっ!
「んっ! パパっ! そのまま――そのままください!」
ユイがぐっ、体を沈みこませた。ごつっと当たった先から飛沫をあげる。
「あああ――パパ――っ!」
ユイが悲鳴を上げながら再びだきついてくる。
俺は射精の快感にまみをゆだねながら、射精のたびに体を震わせた。
「ふあっ、あつい……あつい……!」
ユイは譫言のようにいいながら、俺に体重を預けてくる。
愛娘の、しかも初めてを奪った俺は過分にいたたまれなさを感じつつ、こう聞かずには
いられない。ユイが愛おしいが故に。
「ゆ、ユイ……か、感想は……」
「んっ……んっ……おなか、やけどしちゃうかと……思いました……パパ……」
するとユイは、にぱっと微笑み体を寄せてつぶやいた。
「癖になっちゃいます……パパのがびしゅっ、びしゅって、はじけてきて……」
そしていつもの、鈴の声でこうつぶやく。
大好き……パパ――と。