「やっ……パパ……深い……」  
 
 もう何度目か知れない交わりをユイと繰り返す。背丈は伸びているものの、可愛い反応  
は確かに愛娘、ユイのものだ。  
 たしか一年と一月前に、いま交わっているベッドで意識不明のユイが眠っていたはずな  
のだが、今はこんなことをしている。背徳感が首の後ろのあたりを燃やしていた。  
 もうなんども吐き出してしまったユイのそこは滑らかなのに、なにか刺激があるたびに  
締めつけしてくるという、ある種矛盾した心地よさを持って誘ってきた。  
 目の前で揺れる華奢な肩を眺めながら、ユイを揺らしてやる……。  
 
「はう……んっ……パパ、指を……もっと……」  
「了解……」  
 
 腰掛けるように交わるユイを背後から貫きつつ、濡れた乳房を後ろから揉みしだく。ユ  
イの乳房に浮かんだ汗が、ローションのように指を滑らせてくれるので、小さな胸が手の  
ひらで面白いように形を変え続けた。  
 ときおり指先でちろちろと先端を刺激してやると、ユイが、んっと可愛くうめくので夢  
中になってしまう。  
 
「はあ……パパぁ……もう、溶けちゃいます……よぉ……」  
 
 言葉の通りユイの語調がとろとろに、溶けている。真っ白いうなじを吸い上げながら、  
挿入しっぱなしの性器で突いてやる。  
 
「んっ! ああっ! んっ……くぅ……パパ……」  
 
 前に投げ出した脚でおもわず性器から逃げ出そうとするユイを捕まて、思い切り突き刺  
した。行き止まりに性器がくすぐられる。  
 
「あああああ! パパっ! パパぁ!」  
 
 すでに限界まで刺さっていた性器がさらにユイを押し上げる。それにつられたように、  
ユイが小さいお尻を押しつけてきた。ユイのお尻と俺の太股が肌なりのサウンドエフェク  
トを響かせ始める。狭くて心地の良い、ユイの膣道がぴりぴりと性器をなぞってきて、そ  
の感覚がちりちりと理性と精神を焼いてくる。本格的に動くため、汗でぬめりをもつユイ  
のお腹に手を当てた時――。  
 
「んっ――! ぱ、パパ! そろそろ、ママにも……エッチなことしましょう」  
「え?」  
 
 その言葉に俺は動きを止めて、背筋を凍らせた。ママ――アスナにエッチなことをす  
る?  
 俺はやすらかに眠り続けるアスナに目を向けてみた。もうひとつのベッドで眠り続ける  
アスナはシーツを呼吸で上下させつつ、体を休めている。  
 さっき気絶するまで抱き合ったので、これからまた始めてしまうと――正直、ヨツンヘ  
イムの大穴よりもっと深いところに落ちてしまう気がして怖い。ユイに正直に伝えると、  
ユイはちょっと悩んだあと、こういった。  
 
「だって、怒ると思いますよ、ママ。パパがユイにこんなこと……してるパパを見たら…  
…」  
 
 「ユ、ユイから誘ってきたんだろー」という心の声は、ボイス・エフェクトにはならな  
かった。こうして手を出してしまっている以上、もう共犯にはちがいない。  
 娘とエッチする父親。こんな光景をまざまざと見せつけたら――アスナ、泣くだろうな  
と思いつつ、俺は「ぐぅ……」と、だけ声をだした。  
 黒髪を波立たせて腰を動かすユイが、嬌声の合間にこうつぶやく。  
 
「だから、今のうちに……ママを巻き込んでしまいましょう……」  
 
 ユイの口車に乗る以外、俺には選択肢がなかった――。  
 
――――  
 
「ママ……大好き……大好きです……」  
「はうっ……んっ……ユイちゃん……」  
「ママぁ……」  
 
 アスナの上に乗ったユイが、こちらにお尻をむけながらアスナにキスする。  
 
「ふあっ……んっ……ちゅっ……」  
 
 唇をなんども押しつけるユイに、アスナは小さく反応を返している。  
 
 ぐっすりと眠っているアスナにユイが唇を落としはじめた時にはどうしようかと思った  
が、ゆっくりと瞼を開いたアスナの反応は予想外だった。  
 ユイとなにやら話をしていたようだが――その間、俺はユイからベッドの隅で待機を命  
じられていた――アスナの顔が真っ赤になったり、可愛く頷いたりといった様子を見てい  
るとどうやら交渉、というか巻き込みはうまくいったようだ。  
 俺が≪絶倫≫に影響されたように、アスナもまた≪発情≫のせいでユイの口車に乗せら  
れてしまったらしい。末おそろしい。本当に。  
 俺はならともかく、いつもの冴えているアスナならこんなふうに簡単に零落されないだ  
ろう。  
 
「ママ……ここ可愛いです……もうぷっくりしてます……」  
 
 ユイがさっきまで俺がむしゃぶりついていた乳房を舌でくすぐりはじめた。  
 アスナの唇がふっと持ち上がり、吐息を漏らす。  
 
「んっ……ユイちゃん……気持ちいい……」  
 
 ユイの背中を緩く抱きしめながら震えるアスナ。  
 先ほどの激しくもだえるアスナの顔も、十分に獣欲をそそらせるものだったけれど愛娘  
に乳房を舐め上げられ、切なげに喘ぐアスナも愛らしかった。カーテンから降ってくる光  
がユイとアスナの体に微妙な陰影を作っている。  
 
「ああっ……もうっ……さっき、して……もらったのに……」  
 
 アスナは眉を下げて快楽に耐える。  
 実は、こっちに脚を向けているので俺からはその、あそこが丸見えなのだが、アスナが  
気がつく様子はない。時折、何かを求めるように、ひくっと秘裂が揺れる。そのすぐ上に  
はアスナにまたがっているユイのスリットがあって、ここからは……さっき吐き出した粘  
液が……。  
 
 ユイの身長が伸びているため、二人は親子と言うよりも視覚的には姉妹に近くなってい  
た。でもお互いの呼び方は変わっていない。ユイはアスナをママと呼び、アスナはユイの  
ことを慈愛をもってユイちゃんと呼ぶ。  
 
 妻のアスナと、娘のユイ。それに俺を合わせて、俺たちは確かに家族だ。  
 でもその事実が狂おしいほど本能を妨げる。  
 
 その二人が交わりながら、俺に向かって視線を向ける。とろけた、求める表情で。  
 いままで感じたことのなかった背徳感が脳髄を灼く。でも今の俺にはそれすら快楽を助  
長する要素でしかなかった。  
 二人は俺に見せつけるように、スリットをさらしていた。満月みたいな二人のお尻がふ  
るふる揺れてる。  
 そしてさっきまでエッチしていた証拠として、二人の割れ目から白い液体が流れででい  
る……。  
 
「ユイ……アスナ……」  
 
 俺は灼かれるまま、二人にたどり着いた。  
 アスナが涙を浮かべながらも、いつもの美貌のまま俺をきっと睨みつけてきた。  
 
「き、キリト君……これ終わったら本当にお仕置きだからね……きゃんっ!?」  
 
 おしおきの戦慄に息子が萎縮してしまう前に、アスナに性器を打ち込む。ぬぽっと音を  
させなから、一気にアスナのなかを押し開く。  
 
「ひぐっ!」  
 
 アスナがの手がシーツを掴んで握り締める。奥まで差し込んだ性器が、ざわざわと波立  
つ生暖かいアスナの柔肉の感覚を伝えてくる。  
 
「アスナ……ここ、まだ、感じてるよ。ぬるぬるしてる……」  
「あっ……くうぅ……」  
 
 アスナは吐息を漏らした後、非難の視線を俺に向けてきたが、ユイが幼い唇をアスナに  
かさねたせいで、長くは続かなかった。  
 
「んちゅ、んっ、ユイちゃん……っ!」  
「ちゅっ、ママ……かわいいです。パパのお○○○○気持ちいいですか?」  
「ユイちゃん、んっ、だめだよ、そんな言葉、はしたないよぉ……」  
「でも、パパは喜びますよ」  
 
 ユイは一度大きくアスナの唇を吸ったあと、顔をあげる。  
 
「さっきママがお○○○○入れてって言ったとき、パパのソコが一番反応してました」  
「そ、そんな」  
「パパはママに恥ずかしいことを言わせるのが――楽しい。そうですよね、パパ」  
「いや、その、まあ、否定はしないけど……ほら、否定するくらいならわざわざやらせた  
りしないし……」  
「――!!」  
 
 アスナの顔にいろいろな表情が、浮かんでは消えていき、最後は呆れた顔になった。  
 
「ママ、いまから何かを言うならこんなことはどどうです?」  
「んっ、なに……?」  
 
 ユイがアスナに口をよせて何かをつぶやく。  
 えっ? とアスナが驚いた。  
 
「え、ええ!? そんなこと……」  
「絶対パパよろこびますよー」  
「そ、そうかな」  
 
 口車にのせられていることに一切気がつかないアスナは、唇に手をあてながら視線をち  
らちら、俺にむける。  
 いじらしい仕草に股間が暴発しかかったけど、なんとか耐えて、アスナの答えを少し待  
つ。  
 
「あの……あなた」  
「え……?」  
 
 心臓が大きく跳ね上がった。  
 あなた?  
 アスナの喉がごくりと唾を飲み込むのがわかった。  
 
「あ、あなたの……その、その……」  
「ママ、がんばって!」  
「う、うん。あの、あなたの……赤ちゃんの元……わたしの、その……おま……だめ、や  
っぱり言えない!」  
「じゃあ、ユイが言っちゃいますよー」  
「そ、それもやだぁ……」  
 
 完全にいつもと力関係が逆転している。甘えん坊で寂しがり屋なアスナがいつもよりい  
っそう幼く見えた。  
 アスナがすうっ、と息を吸って、吐き出す。ちらっと俺の目を見たアスナが言った。  
 
「じゃ、じゃあ、一回だけ言うね……。あ、あなたの……あなたの赤ちゃんの元を、わた  
しのお○○○に……いっぱい、ちょうだいっ!」  
 
 俺は理性の決壊する音を聞いた。遠慮なしに性器を突きこんだ。  
 
「ああああっ! き、キリトくん!」  
 
 SAOから変わらない美貌で一生懸命にそんなことを言われて、断れる奴がいるなら見  
てみたい。しかもきゅうっ、と柔筒の収縮させてまで……。  
 
「アスナ……!」  
「ふああっ! んっ! あうううっ! ああっ! キリトっ、くんがっ、ささってる!」  
 
 ドスンドスンと音がしそうなほど乱暴についてみるが、アスナは声を上げ続けるだけで  
痛がる様子はない。スリットがぎゅっ、と収縮を繰り返す。  
 そういえば最初にエッチした時、台詞だけで達してしまったのを思い出した。  
 魅力的な快感が性器に溜まっていく。アスナの悲鳴すら心地よく感じつつ、腰を動かす。  
 
「んっ、んっ、んっ、あうっ!」  
「パパっ! わたしにも、パパの下さい!」  
 
 アスナの突きこまれる姿に興奮したのか、ユイがおねだりしてきた。  
 突きこむたびに悲鳴を奏でるアスナを存分に味わったあと、アスナと上下に重なってい  
る、ユイのそこに性器をぶち込む。入り口に亀頭を当てて一気に体重をかけた。  
 
「ふあっ!」  
 
 ユイが押し出すような悲鳴を上げた。  
 ぐちゅうっ、と音を立てて音を立てて性器がはまる。アスナとはまた入れ心地の違う狭  
い膣道は、入れた瞬間からびっしりと性器を包み込んだ。  
 
「パパぁ――!」  
 
 ユイがうれしそうに叫びをあげた。そのまま腰を揺らして自分から腰を押しつけてくる。  
 
「はぅ! んっ、んっ、ぐりぐりします――! 気持ちいいっ!」  
「ゆ、ユイちゅん……」  
「はぅ、はっ、パパぁっ!!」  
「ゆ、ユイちゅん……そんな……」  
 
 心底気持ちよさそうに喘ぐユイにアスナが困惑気味につぶやく。  
 
「ママぁ――!」  
 
 ユイは俺に貫かれて喜びながら、アスナに抱きつく。  
 
「んっ、くっ……ユイちゃん……」  
 
 二人が体をくねらせ始めた。  
 どうやら体の下でおっぱいをこすりつけ合ってるらしい。らしいというのは、俺はユイ  
を真後ろから突いているので、ユイの体の前側がどうなっているのか見えない。  
 
「じゃあ……工夫して……」  
 
 片手で体重を支えて、二人の胸に指をやった。  
 
「ひんっ!」  
「ひゃあっ!」  
 
 二人がほぼ同時に悲鳴をあげた。想像通り、アスナの乳首と、ユイの乳首が触れ合って  
いる。  
 汗でぬめったそこを指の先でくすぐるように刺激してみた。胸の大きさも違えばそこに  
息づく乳首の大きさも違う。指に触れてくるアスナとユイの胸の感触を愉しんでみる。  
 
「んっ……んっ……」  
「あうっ……パパの指……」  
 
 二人の乳首を指先ではじきつつ、きっと現実では腕力不足で無理なんだろうなーとか思  
いつつ、体重を手で支えたまま、ユイの中へ突きこんでみた。ユイの黒髪が波立って、躍  
る。  
 
「ふぁ……うぅ……」  
 
 ユイはちらっと俺に目線をくれたあと、お尻を動かしはじめる。  
 差し込んだままの指に、激しく二人の乳首がぶつかってくる。形がちがうとオブジェク  
トとしての弾力も違う。二人の突起をノックしながら、腰を動かし続けた。  
 
「は、あう……キリトくんのっ……」  
 
 指で気持ちよくなってくれているアスナが、ものほしそうに言うが、構わずにユイを相  
手にする。  
 
「ふああっ! パパっ、ずるってします……パパの気持ちいいよぉ……!」  
「き、キリトくん!」  
 
 アスナがもう耐えきれないといった表情で俺を呼んだ。  
 
「なに?」  
「あ、あの……その……、わたしにも……して……」  
「なにを……」  
「な、なにをって……また、なの……?」  
 
 アスナはそこで口をつぐんだ。俺はなおも、ユイだけを貫き続ける。アスナの顔のすぐ  
上で気持ちよさそうに喘ぐユイ。  
 それを見て決心が固まったのか、アスナが目をきゅっと閉じながら叫んだ。  
 
「キリト君の! わたしのあそこにちょうだい!」  
 
 くっ、と肌のテクスチャを真っ赤に染め上げて叫んだアスナに、ユイから抜いた性器を  
挿入する。  
 
「ふあああっ……んっ、熱い……溶けちゃう……!」  
 
 身もだえするアスナがか細く泣きながら、性器を強く絞ってくる。  
 
「だめぇっ! ま、またっ、またはじまっちゃう……っ!」  
 
熱をもったアスナの声に誘われて、俺は腰を打ちつけ続ける。  
 
「パパ……いきなり抜きましたね……」  
 
 いきなり引き抜かれたユイが目の端に涙をうかべて、不満げにこっちを見てきた。  
 どこか恨めし気なのはどうしたものか。  
 
「ふ、ふたつもないからなあ……」  
「じゃ、じゃあ、パパの指がほしいです……」  
 
 どんどんエッチになっていくユイの将来をほんの少し案じながら、俺は指を用意した。  
が、すこし体勢が不自由だ。アスナを貫きながらユイに指を愉しんでもらうには……。  
 
「了解……でも、もうっちょっと体を前に」  
「わかりました……」  
 
 小さく前進したユイのそこに、二人の乳首を味わっていた指を蕩けたそこに指を二本挿  
入した。  
 指でユイの中をかき混ぜながら、腰の動きも少しずつ加速してやる。  
 腰にたまる射精感にまかせて腰を突き動かす。  
 
 
「あああっ! んっ、ゆびぃ……気持ちいいです!」  
「ふあっ、んっ! んっ! あついよぉ……」  
 
 指で喜ぶユイと突かれて泣くアスナの声がすこしずつ昂っていく。指でユイの膣道をド  
リルのようにこそぎつつ、ユイをお腹に乗せているせいで腰が固定され、衝撃を余さず受  
けてしまうアスナをずんずん貫く。  
 
「んんっ……んっ……やあ……また……またぁ!」  
「ママ……一緒に! 一緒に……!」  
 
 ユイとアスナがお互いをぎゅっと抱きしめた。性器をこする快感とは別に、親子のふた  
りがそんなふうに抱きしめあう姿はおおいに俺の情感を刺激してくれた。  
 性器に激しい射精の欲求が溜まっていく。  
 ユイの膣道の、ちょうど入り口のあたりをこすりあげ、アスナの奥をぐりっと、こすっ  
た。  
 
「ふああああああっ!」  
「きゃああああああっ!」  
 
 ユイとアスナが同時に背をのけぞらせ、そして同時に俺のお腹に温かいものがかかった。  
 
「やっ! やだぁ!」  
「んぁぁぁぁぁ!」  
 
 
 アスナが恥ずかしがりながら、ユイがうれしそうに泣き叫ぶ。  
 スリットの内側から、二人が同時に潮をふきだしていた。  
 
「ぐっ……っ!」  
 
 俺は貫いていた秘処から性器を引き抜いて発射する。先端から飛沫があがり放物線を描  
きながら散らばっていった。  
 そうするつもりはまったくなかったのだが、アスナとユイのスリットの間にも粘液がち  
らばっていった。一度しぶきをあげるたびに、先から眩暈がするような射精の快感が頭の  
なかではぜていく。  
 ユイのお尻とアスナの内股を汚し尽くした。  
 相似形のようにぱっくりと開いたスリットにも、精液が飛んでしまった。  
 アスナとユイのお尻は俺の噴き出した液体と、二人が流してしまった透明な潮で汚れて  
いた。  
 
「はああ……はああ……あああっ……」  
「ママ……ママぁ……」  
 
 絶頂の余韻に浸る二人が四肢を投げ出して脱力する。  
 
 その色気に満ち溢れた光景に目に焼きつけながら、ベッドのシーツにごろん、横になった。  
 

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