和人の手を取り、胸にあてがったまま直葉はすすり泣いている。  
和人は頑なに拒んでいる。こんなことをしても兄の心は明日奈から動かないのに。  
「う…うう…」  
「…………わかった」  
「え………?」  
和人が発した一言。直葉が何かを言う前にベッドに押し倒された。  
「お…お兄ちゃん!?」  
「直葉!」  
和人は直葉を組み敷いた。その反動で白い乳房がぷるんと弾む。  
上気した顔のまま和人は豐かに育った果実に食らい付いた。  
「あっ―――はァ!」  
乳首に吸い付かれ、直葉は思わず声を上げた。ぴりぴりとした電撃のような  
感覚が胸を通して脳天を刺激する。  
「お、お兄ちゃっ――――ン、はふっ!」  
「スグ…スグ…ちゅっ…」  
直葉の胸を交互に吸い、寄せあげ、たっぷりとした質量を感じ、  
こね回す。豊満な丘稜を手で包み、先端の突起を指で押し潰す。  
和人は理性を失った獣のように従妹の、直葉の胸を貪った。  
お、お兄ちゃんが…あたしのおっぱいを…ウ、ウソみたい…で、でも嬉しい。  
自身を組み敷く兄に恐怖を感じることはない。感じるのは愛しさ。  
長年想ってきた兄が己の肌を求めてくれる嬉しさ。全てを受け入れたいと思った。  
 
SAO/SS『ベイビーリーフ』  
 
「はッ…あ…お兄ちゃ――――」  
和人は直葉が言い終わる前にズボンをずり降ろし、下半身を顕わにした。  
痛いほど勃起している和人のソレをみて直葉は眼を丸くした。  
あ、あれが男の人の……小さい頃、見たモノと全然違う…あんなに大きくなるんだ。  
幼い頃、兄と一緒に入ったお風呂でみた小さく、可愛らしいモノの面影などない。  
赤黒く反り返った肉棒はドクン…ドクンと脈打ち、先端から透明な粘液が蛍光灯の  
光を受けてテラテラと光っている。  
 
和人は段々と荒くなる息を押さえ、直葉のズボンに手をかけた。  
「ま、待ってお兄ちゃん……」  
直葉は兄の手を掴み、言った。  
「あたしのコト、好き?」  
嘘でもいい、この瞬間だけでも言って欲しいと直葉は願った。  
「……す、好きだ…好きだよ、スグ……直葉」  
「嬉しい……」  
直葉は和人に抱きつき、その身を横たえ、囁くように言った。  
「あたしも大好きだよ、お兄ちゃん」  
和人と直葉は激しく唇を交わした。舌をねじ込むようにして互い口内を舐め回し、絡ませ合う。  
もどかしく直葉のズボンに手をかけ、引き裂くように下着ごとずりおろす。  
「ぷっはっ……ははは、男の子って…みんな…狼になるんだね…んっ」  
「わ、悪かったな……」  
和人は愛液で十分に緩んでいる直葉の秘部に指を立て、くにゅと埋没させる。  
「や……あっ、お、お兄ちゃん…」  
直葉の鼻にかかったような声と共に内壁がぐにゅぐにゅ絡み付いてくる。  
(この感じをアソコで味わうのか…指でさえキツく感じるのに、  
入れて…最奧まで突いたら……)  
和人は指を抜くと直葉の股に身体を割り込ませた。  
ペニスに手を添え、直葉の潤った窪みにあてがった。  
「あっ…んっ…」  
先端の半分ほど埋めるとぬるっとした愛液がいよいよ溢れだした。  
「スグ…ゆっくりいれるから…」  
「う、うん…あっ」  
「いくぞ……くッ」  
身体の中心に兄の一部が押し入ってくる感覚。  
未開の体内に熱く溶けたモノが入ってくる。  
「あッ…痛…ほ、本当に入って…」  
ずぷっと和人のペニスが直葉の中に埋没してゆく。和人は圧倒的な圧迫感にチリチリと  
脳が焼かれるような錯覚を覚えた。やがて先端に膜のようなものがあたった。  
処女膜…これを破れば、本当の意味で従妹と繋がったことになる。  
 
「くっ………」  
一瞬の逡巡のあと、和人は一気に腰を突き入れた。  
ぶちっという感触と共にペニスがずるるっと奧へ滑るように入った。  
「あ――――かっ……はぐ…い、痛!!」  
直葉が歯を食いしばって、のけ反った。  
妹の想いに負け、明日奈に捧げるべきものを従妹に差し出した罪悪感  
だが直葉の膣内はソレを吹き飛ばすほどの快楽をもたらした。  
ペニスに絡みついてくるヒダの1枚1枚が精放出を急かせるように  
きつく収縮してくる。押し進めば、どこまでも深く、引き抜こうとすると  
未練がましく吸い付いてくる。  
「ああ…んっ…痛っ…お、お兄ちゃ…はン」  
眼下で目尻に涙を貯め、必死に眉をひそめる直葉の表情も  
たまらなく魅力的だった。いつも何気無しに会話し、意識しなかった直葉の部屋の匂い、  
直葉の髪の匂い、直葉の肌の匂いが雄の本能を刺激している。  
埋没させたペニスは内壁に剥かれ、敏感になった亀頭を  
押し進める度に痛みを覚えるが、それと同時に痛みとは違う何かが押し寄せてくる。  
このまま最奧まで進みたい。雌の体内で子孫の種を付けたい。  
雄として最大級の欲求にさしもの和人も抗うことが出来ない。  
アスナとSAO内で交配した余韻をオカズに自慰を繰り返し、射精していた感覚など  
とは違う、リアルでの快楽に和人は取り憑かれた。  
「ああうっ!す、すごい……熱い」  
直葉は身体の中心に熱く溶けた鉄棒を突っ込まれたような痛みを感じた。  
締め付ける膣壁を押しかえすように兄が奥へ奥へと進んでくる。  
(でも…でもこれで…あたしは…明日奈さんに、明日奈さんに、あの眠り姫に――――)  
直葉はその先の言葉を飲み込み、荒い息をつきながら歯を食いしばった。  
「あっ…うぅ…直葉のここ…気持ちいいよ」  
「あ…痛っ…あ、あんまり…動いちゃ…くっ」  
直葉の腰に手を回して腰を進める和人。  
「あ…熱い……スグ、ごめん…が、我慢できそうにない、気持ちよすぎる」  
「えっ…あぐっ!?い、痛い!は、激しすぎるよ!お、お兄ちゃん!」  
和人は直葉の腰を掴み、ズン、ズン、ズンと突き上げた。  
もうたまらないという具合に直葉の尻を鷲掴んで荒々しく腰を打ちつける。  
激しい腰使いに直葉は声を押し殺し、ぎゅっとシーツを握りしめた。  
「あっああっ!」  
直葉が背をのけ反らせた反動で豊かな乳が冗談のように跳ね踊る。  
瑞々しい果実に浮かぶ玉汗が、揺れ踊る度に宝石のように輝いて飛び散った。  
 
「スグ、スグ、スグ…直葉!で、出る!ぬ、抜いて出すから――――」  
和人の最後の理性が膣内射精を拒み、ペニスを引き抜こうと動きを止めた。  
が直葉は逃れぬように和人の腰に脚を絡めた。  
「あッ!…お、お兄ちゃん!いいよ、今日は大丈夫だから、な、中に出して!  
中に!中に射精…射精していいから!」  
「スグッ!?――――」  
「んッ、お、お兄ちゃんの初めては中で感じたいの!  
あたしの…直葉の中を和人の種付けて、直葉に種付けしてぇ!」  
直葉が叫ぶように言った。その言葉が決め手となった。  
「――――で、出る!」  
和人が叫ぶと同時にぼびゅぶりゅッと熱い体液が吐き出された。  
「んッ…んう…んうううッ!」  
(あ、熱いのが中で…あッ…すごい…一番奥にあたって…中出しされるって…こんな感じなんだ)  
快楽に震える兄の苦しそうな顔、あの飄々とした和人の顔からは想像できない顔だ。  
(あ、あたし…お兄ちゃんと…セックスしちゃった…し、しかも…な…膣内で…射精させた)  
直葉は呆然と天井を見上げていた。リーファが羽ばたいているポスターが目に入る。  
(リーファ…あたし…キリト君としちゃったよ………)  
対する和人はまだ腰を動かしている。  
「お…おお…」と小刻みに息を吐いて、残った精液を射精し続けている。  
ようやく出し尽くしたのか、何度か押し込んだ後、脱力したように身体を密着させてきた。  
兄の胸板に乳房が押し潰され、淫らに歪む。  
「はぁ…はぁ……はぁ…」  
荒い息をつく和人に何とも言えない愛おしさが涌いてくる。  
「ん……スグ…んッ」  
和人は直葉の尻を鷲掴みにし、ペニスを埋没させていたが、腰を引き  
名残惜しく直葉の中から萎えかけたペニスを引き抜き始めた。  
つぷっと膣口から弾むようにして先端が抜かれた時、ヨーグルトのような塊が  
ドロッとの逆流し、 直葉の股を汚した。  
「…はっ……あ」  
直葉は荒い息をつきながら壁を背にして起き上がった。  
全身が汗と体液にまみれ、した後の独特な臭気が鼻をつく。  
「……す、すごい…中から…出てくる…」  
直葉は股を開き、ティッシュを膣口に当てながら言った。  
破瓜による鮮血と和人の精子の混合液が秘唇から零れ落ちてくる。  
「だ、大丈夫か…スグ…」  
和人が同じように背を壁につけ、問う。  
「だ…大丈夫じゃないよ。こんなに出されて、あたし、意識が飛び――――」  
「そ、そうじゃなくて!」  
「お兄ちゃん…?」  
直葉はバツが悪そうな表情の兄を見た。  
「……に、妊娠とか……」  
和人は気まずそうに言った。直葉はしばらくきょとんとしていたが、何を思ったか  
くすッと意地悪く笑い、わざと声を上げて言った。  
「お兄ちゃん……あたしさ、本当は今日、とっても危ない日だったのよねぇ…」  
「――――おい!?」  
「なんてね、ウソ。冗談だよ、お兄ちゃん」  
END  
 

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