(何で、こんなことになったんだろう・・・・)  
全裸にされ手首を後ろで縛られたマウナは虚ろな瞳でふと思った。  
喉にはグロテスクで太い男性のそれがねじ込まれている。抵抗する気力はもう残っていない。  
お尻が痛む。何度も何度も肉塊で突かれ、さらに張形で栓をされていた。  
(おじいちゃん、ハンナおばさん、ゼクスさん。私、壊れちゃうよ・・・・)  
男が呻き、喉で暴れるに肉塊が膨らむ。唐突にそれが抜かれ白い粘液がマウナの顔を染めた。何度も繰 
り返された行為。調教という名の精神的拷問。顔射、アナル攻め、張形、全身をいじくられるetc・・ 
・・。  
「おい、何か言うことがあるだろ?」  
男が彼女の顎を持ち上げて催促する。  
「あ、あの・・・・お化粧ありがとうございました・・・・ますますきれいになった気がします・・・・」  
マウナは自分が肉人形になってしまった事を改めて思い知らされた。  
 
ゼクスと分かれてからマウナは走り続けた。追われている。姿は確認していないが数人の気配が追って 
くるのが解った。  
連中は人攫いだという。もし捕まったら売春宿に売られ、いやその前にもとおぞましい行為を・・・・。  
「キャア!」  
転んだ。暗くて木の根に躓いた。拍子に足を捻ってしまったらしい。後ろで明かりが見えガサガサと音 
がする。  
「てこずらせやがって・・・てめぇゼクスの野郎の仲間かぁ!」  
男が近づいてくるがマウナは動けなかった。声が出ず歯かカタカタ鳴る。男はにおもむろ髪を攫み、マ 
ウナを目踏みしニヤニヤ笑う。  
「ハーフエルフ、か・・・・なかなかの上玉だな」  
マウナは股間から太腿に熱い物が伝わるのを感じた。  
 
男たちはマウナを後ろ手で縛るとうつぶせにし下着を剥ぎ取った。  
「なんだこいつ濡れて・・・・いや漏らしてやがらあ!」  
「ヒャハハハハハハッ! はしたねえアマッ娘だ!」  
「これが本当の小便くさい小娘、なんちて。まっ、すぐに女にしてやっかやよ」  
「やだ! やだやだやだやだぁ・・・・イタッ!」  
パアン、形のいい尻が張られ紅葉が咲く。一人がズボンを下げると傘の未発達な紅天狗茸がのぞいた。 
先端が当てられた瞬間、マウナは嫌悪感で身を震わす。  
「まあ待てよ。犯っちまったら価値が下がるわな。だから・・・・な」  
そういって頭目らしい男は尻を左右に開いた。菊門をなでる風が恐怖感を盛り立てる。  
「了解だ大将。そっちも嫌いじゃないしな」  
瞬間、マウナの脳裏におぞましいある行為が浮かんだ。そしてそれは思い過ごしではなかった。  
肛門性交―――  
「ンゲエエウブウ!?」  
何の警告も無しに菊門が貫かれた。暴力的な抜き差し、切れて噴出す鮮血。一瞬マウナの視界が飛んだ。  
「クウ・・・・ッうしろも、絞まるゥ!」  
「うげげぇ・・・・! ぬ、抜いてぇ・・・・! ゲフガホ、ンブゥブブブグ!」  
叫ぶ口に別の肉棒が進入する。それは喉まで達し嘔吐感を誘発する。  
さらに少し長い耳が乱暴に捻られた。  
「噛むなよ。噛んだらもっと痛い目にあわせるからな!」  
(や・・・・痛いの・・・・もういや・・・・)  
マウナに選択する自由は無きに等しい。喉と肛門を犯す肉棒がマウナの自尊心を削り取っていく。  
更に肉棒の抜き差しは続く。ほんの10分程の時間であったがマウナには一昼夜にも感じた。  
「そろそろイクぜ、これでおまえは毎日快便だぁ!」  
「こっちもだ! ホットミルクはオレの奢りだぞ!」  
ほぼ同時に2つの肉棒が爆ぜた。白濁が自分を犯すのを感じながらマウナの精神の糸は切れた。  
虫の鳴き声が響く森の中、男達は失神したマウナをさらに嬲り続けた。  
 
 
人攫いのアジトに拉致られたマウナは毎日の様に調教されていた。  
「アウ・・・・ア、ガ・・・・ン!」  
調教役の太い指が肛門を嬲る。さらに既に調教済みの少女が二人、淡い膨らみと肉芽を愛撫する。今日 
はもう何度絶頂に達したか両手の指でも数えられなかった。そしてまた、昇り詰めそうになった時肛門 
から指が抜かれ少女も下げられた。  
「ア・・・・な、んの・・・・?」  
壊れかけたマウナには解らなかった。もう少しでイケルのに、何で? トロンとした顔で調教役を見つ 
めた。  
「もっと気持ちよくなりたいか? なら自分でするんだ」  
己の右手が肉芽に伸びつまみあげた。気持ちいい。もっと、もっと―――  
「あ・・・・ふん! あああ!」  
左手中指が肛門に吸い込まれていく。第二関節まで飲み込ませ鍵状に曲げ細かく震わした。  
「ああ、いい。いいの! う、ああああ・・・・」  
下品な笑い声が聞こえる。そろそろ完成だファンドリアに連行しようこの雌犬めetc・・・・。  
(はしたない姿を見られても構わないどうせ家畜なんだから。騒がしいな―――でも私には関係ないも 
ん。ハンナおばさん、ゴメン―――ね―――雌として生きていくわ・・・・アブゥ!?)  
鮮血がマウナの顔にぶちまけられた。目の前に首の無い男の死体、そして赤い髪の女戦士が立っていた。  
 
女戦士は斬って斬って斬りまくった。  
やつら広範囲少女誘拐組織が盗賊ギルドその他から抹殺命令が出ているのもあったが、それ以上に女を 
食い物にする連中が許せなかったからだ。  
(弱い。これでは唯の虐殺ではないか。腹いせ? フン!)  
女戦士の脳裏に最近仲間に加わったヘタレ魔法戦士が一瞬浮かんだがすぐに打ち消した。  
大剣が振るわれるたびに屍山血河を築き上げる  
最後の一人、少女の痴態を見物している―――を後ろから斬った。卑怯とは微塵も思わない。下衆にか 
ける情けなど持ち合わせてはいない。  
絡みついてくる少女をあしらうと女戦士は自慰に耽るマウナを見下ろす。そして不器用に抱きしめた。  
「痛い・・・・離してくだい」  
マウナが抗議の声を上げた。女戦士の表情が緩んだ。  
「もういい・・・・悪夢は終わりだ」  
 
 
 春の足音が近づいているある日、マウナは王都ファンの宮廷用馬小屋で恐る恐るユニコーンに手を伸 
ばした。自分が受け入れられるか自信が無いからだ。  
 あの悪夢から約一年、冒険者仲間に出会い、名声を獲得した。だが『青い小鳩亭』の主夫婦の養女に 
なり家族を得たのはそれらに勝る幸福だった。  
 ユニコーンの鼻先がほっぺたをスリスリし少しくすぐったい。  
(ゴメンねユニコーン。私、後ろは乙女じゃないんだ―――)  
 金髪が揺れ笑顔がこぼれる。神官戦士の少女に代わってよーと言われるまで、乙女の特権をマウナは 
楽しみ続けた。  
 
 THE END  

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