小さな部屋の中にピチャピチャと水音が響く。  
石造りの室内には浴槽がひとつ。入浴している者が動くたび、水が小さく跳ね石の床に落ちる。  
「こら、動かないの」  
小さい弟を優しく叱るような、しかしどこか艶を帯びたような声が、部屋の中に響く。  
ブックは目の前でいたずらっぽい微笑みを浮かべているシャイアラを見つめた。  
シャイアラの手が握ったタオルが、ブックの肌を滑っていく。  
いつも自分の身の回りの事をブックに任せているシャイアラだったが、  
入浴の時だけは、自ら望んでブックの体を洗おうとしていた。  
向かい合って入っていた浴槽は二人で入れるほどは広い。なのに、二人は肌が触れ合うほど近くにいた。  
「…うぁ!」  
ひんやりとした長い指に触れられ、ブックは思わず声を漏らす。  
ビクンと体が揺れ、レンズの無い眼鏡がずれた。  
「ちゃんと、洗っておかなきゃね?」  
そうは言うが、シャイアラの指は直にブックの男根を擦っている。  
子供のような外見のブックに相応しくない、立派な男性器だった。  
「…姐さん」  
ジトッとした目でブックはそう呟くが、  
シャイアラは彼のその様子がさも面白いかのように鼻歌交じりで指を動かしている。  
すぐにブックはため息をつく。ついたそのままに顔を近づけて、シャイアラの唇に自分のそれを重ねる。  
「ん…ン…ぅ…」  
舌が絡み合うくちゅくちゅという音の合間にどちらともない嬌声が漏れる。  
口内に広がる温かさとシャイアラの舌の柔らかさにむず痒い快楽が湧き上がってくるのを感じていた。  
 
手を伸ばし、ブックはシャイアラの胸に触れる。  
『ふつうのエルフよりはぽっちゃりめ』と言うその言葉の通り、シャイアラの胸は柔らかく盛り上がっていた。  
巨乳、と言うほどではないが、手に丁度収まる程度で、しかしとても柔らかい。  
口付けをしたまま焼く前のパン生地のように暖かく柔らかい胸の感触を楽しみつつ、  
空いているもう片方の手をシャイアラの下半身へと伸ばす。  
浴槽の中で狭く折り曲げられている脚の間を探ると、やがてうっすらと生えた繁みが指に絡んだ。  
非常に薄い。元々あまり体毛の生えないエルフの体である。  
すぐに指にヌルリとした感触がまとわりつく。ブックはそのまま閉じられた割れ目に指を入り込ませた。  
「ふ…うっ…ん…」  
身悶えしながら、シャイアラは浴槽の栓を外す。ゴポゴポと音を出しながらお湯は流れていった。  
その様子を頭の隅で理解しつつ、シャイアラの体に集中する。  
「姐さん…」  
呟くと、眼前のシャイアラが挑発的な笑みを浮かべているのが見えた。  
同時に、対抗するかのように、シャイアラの指がブックの男根に絡まる。  
「うぁ…」  
思わずブックはシャイアラの胸に顔を埋めた。暖かく柔らかい感触に頭がボーッとなる。  
それでもシャイアラの秘裂に差し込んだ指を動かすのは止めない。  
そのせいか興奮が高まり、ブックの指の動きは乱暴に内部を掻き乱すようになっていく。  
「っあ、ン…ね、ブック…気持ち、いい?」  
「は…い…」  
シャイアラの胸に顔をうずめたまま、ブックは答えた。  
むずがるように揺れる度、顔に硬くなった胸の先端が当たる。  
 
もう少しこの感触を楽しんでいたいような気もするが、そろそろ限界でもある。  
ブックはシャイアラの胸から顔を離すと秘裂に差し込んでいた指を引き抜き、  
シャイアラの頬に手を当てて、そっと顔を近づける。  
「…入れたいです…出す前に…姐さんの中に…」  
耳元でそう囁くと、もう一度口付けた。  
舌を絡ませ唾液の絡む音を立てて深く口付けをしながら、  
すらりとした脚を割ろうとすると、シャイアラは両手を伸ばし、ブックを制する。  
「ここじゃだめ。いま外に出るから…」  
言って浴槽に手をかけて身を乗り出そうとするシャイアラの腰に、ブックはしがみ付く。  
「…だめ!」  
シャイアラは拘束から出ようともがくが、やがてずるずると浴槽内に落ちていく。  
水かさの少なくなった浴槽内で、犬のような格好で尻を突き出す姿となった。  
「ボクの身長では、そうやっていてもらえないと困ります、姐さん」  
そう告げて脚を割る。  
水滴が流れ落ちる滑らかな肌奥の、秘裂を探り花弁を広げると、  
ぐちゅ、と音を立ててぬるりとした液の筋が流れる。  
「ひっ…」  
小さく悲鳴を上げて、シャイアラは浴槽の底に顔をうずめた。  
「姐さん…」  
呟き男根を宛がう。くちゅ、と音がして先端に暖かく柔らかい感触が触れる。  
そのままブックはシャイアラの秘裂に男根を押し込んだ。  
「あぁ…!!」  
顔を横に向けて、頬を底につけた状態で、シャイアラは嬌声を上げる。  
 
「ね、姐さんの中…すごく、あったかいです…」  
思わず声が上ずる。あったかい、あったかくて、柔らかい。  
夢中になってぎゅ、とシャイアラの腰にしがみ付きながら、ブックは夢中で出し入れを続ける。  
体を覆っていた湯が無くなり半濡れの体は冷たいはずなのに、体中が、とても熱い。  
「んう、っふ…おっき、おっきい…ブックおっきぃよぉ…」  
うわごとのようにシャイアラが快楽を訴える。  
ぐちゅ、ぐちゅと粘膜が擦れる音と一緒に、浴槽の底に残った水がぴちゃぴちゃ音を立てる。  
「あっ、ああっ…も、ダメぇっ…!」  
シャイアラが小さく叫び声を漏らして達した後、それを追うようにブックもシャイアラの膣内に射精する。  
ビクビクと断続的に小さく震えるシャイアラの余韻を感じ、ゆっくりと自分の男根を引き抜いた。  
「ブック…」  
ゴロリと仰向けになったシャイアラが、微笑みを浮かべてこちらを見つめている。  
顔を近づけて口付けると、すらりとした両腕がブックを引き寄せて優しく抱きしめる。  
ブックは彼女のプラチナブロンドの髪に手を伸ばし優しく撫でると、もう一度シャイアラに口付けた。  
 
おわり  

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