青い小鳩亭の、のどかな昼下がり。  
イリーナがヒースの袖をツイッとひいた。  
「ヒース兄さん。後で二階まで来てもらえますか?お願いがあるんです」  
最近どことなく艶っぽくみえるようになった、妹分は何か秘密の願い事をしたいようだった。  
 
イリーナが小鳩亭に用意していた部屋に招かれる。  
用件は何かと切り出す前に、いきなりイリーナにキュっと抱きつかれた。  
イリーナに無邪気にこんなことをされるのは、ガキの頃以来だ。  
「オイ?どうしたんだ?」  
俺は内心の動揺を押し隠して問いかけた。  
イリーナの胸が服越しに腹にあたる。その先端がたっているように感じるのは、気のせいだろうか?  
茶色の髪から女の香りがする。温かい体と心地好い重みに、邪まな感情がゾクリと湧きかける。  
その感情を振り払おうと、イリーナの肩に手をかけた、その時。  
「私に、ヒース兄さんのを…おしゃぶり…させてください」「イリーナ…?」  
俺を見上げるイリーナの瞳には、淫蕩な色。妖艶さすら漂う微笑。  
 
イリーナが唇を舌で舐め、湿らせる。その妖しい紅い舌の色が、俺を魅了した。  
「兄さんが欲しいんです。一生懸命、奉仕しますから…ね?」  
イリーナの手が俺の股間を優しく、卑猥にさすり撫であげる。  
羞恥に顔が熱る。体が反応する。芯が疼きはじめる。  
「くっ…う…イリーナ、お前いったいなにを…?」  
「責任とれなんて、言いません。私が兄さんにシテあげたいんです。…受けてくれますよね。ね、兄さん?」  
イリーナの手が絶妙に俺のものを刺激して、なぶり続けていた。  
「兄さんの好きなようにします。望むように。兄さんが私を、好きにシテくれてかまいません。…だから、私に奉仕させてください…」  
理性が欲望に負けてもイイと…思いはじめていた。  
フラフラと後退り、ベッドへと座りこむ。  
体は熱く興奮して、心は遠くさ迷う。  
サワサワと、股間をまさぐられながら、イリーナの唇が重ねられた。充分に唾液で潤った珊瑚色の唇に何度も吸い付かれる。  
イリーナの唇と舌が、俺の脳髄を甘く刺激する。イリーナの舌が歯を割り俺の中に侵入した。  
「…っ!」  
その感覚は俺にとって未知のもの。  
温かくヌルヌルとしながら僅かにザラつく舌が、俺の舌に絡み、唾液を吸いあげる。  
卑猥で、息もできない。唾液が混じる。舌が…頭が、蕩けるようだ。  
唾液の糸をひいて、イリーナが唇を離す。指が俺の唇の雫を拭った。  
優しくねだるように、囁く。  
「ね?おしゃぶり、いいでしょ?兄さん。気持ちよくシテあげますからぁ…」  
絡む視線。甘える茶色の眸が、光りの加減か一瞬金色に輝いて見えた。  
もう息も絶え絶えに俺は、欲望にひきずられて、頷いた。  
嬉しそうにイリーナは微笑む。俺の前に膝をついてしゃがみこむ。  
その小さな手が、無器用に俺のズボンを下ろした。  
すっかり興奮して大きくなっていた俺のものがとびだす。  
「あ、すごい…おっきいです。兄さんの…うふふ、嬉しい…ヒース兄さんの…男の人の匂い…」  
軽く手でシゴイてから、イリーナは躊躇いもみせずに俺のものを口に含んだ。  
「あむ…ん」  
大好物のお菓子に出会ったように、瞳を輝やかせて、夢見るように蕩けるようにイリーナは、俺の性器にむしゃぶりつく。  
「うあ…」  
じゅぼ…じゅむ…じゅる……。卑猥な音が部屋に響く。  
 
イリーナのヌメル舌が、からみつく。敏感な部分を丹念に舐めあげて、吸いつく。  
手や指は陰茎の根元から輪をつくるようにシゴイて、時折袋をアリが渡るようにひっかき刺激して、口に含む。  
身体が熱い。ものがはりつめて痛い程の快感。どうしようもなく心地好い…。  
羞恥心が僅かに残る頭で考える。イリーナ、お前どこで、こんなことを。イリーナじゃ、ない。  
こんなのは、俺が知ってるイリーナじゃ、ない。  
潔癖なファリスの少女神官の面影など、微塵もない。  
今、俺の目の前にいるのは、可愛い妹分の姿をした、淫乱で淫蕩な女。  
「ヒース兄さんの…美味しい…」  
うっとりと、首を傾げ俺を見上げる、妖しく濡れた瞳。  
珊瑚の色の唇から覘く紅い舌は唾液で、てらてらとなまめかしく光る。  
温かく淫靡に、紅いナメクジのようにヌルヌルと俺の肉棒に這いまわる。  
堪えきれない欲望が、俺をつき動かした。  
イリーナの頭を両手で掴み、前後から唇に抽出を繰り返させ、腰を振る。  
「イリーナっ…イリーナ…っ。イイぞ…いい…っっ」  
じゅる…じゅむ……じゅぼ……じゅむ……  
徐々にこみあげてくる絶頂感。  
「…ふ…イリーナっ…!でる…っっ!」  
声をかけたにも関わらず、イリーナは構わず熱心に刺激を与え続ける。  
「…ぅ、くっ…っ!」瞬間意識がトぶ。俺のものがイリーナの口の中で、ビクビクと震えて精液を噴き出していた。  
ごく…こくん…んく…んく……  
イリーナは俺が口の中に出した精液を、一心に飲み下していた。  
嬉しそうに、蕩けるような恍惚の表情で。  
まるで大好きな飲み物でも、飲んでいるように。  
最後の一滴まで舐めとるように丹念に、舌を這わせ、先端から吸いとろうとさえする。  
「うふふ、とっても…美味しいです。ヒース兄さんの。とっても熱くって、濃くって…兄さんの味がします…嬉しい」  
紅い舌をちろりと覗かせ、口許についた白い精液を舐めとってみせる。  
夢見るような笑みで、もっと、と潤んだ瞳がおねだりをしていた。  
 
どこかで鼻を刺激する匂いがすることに気づいた。  
かぎなれた精液の匂いとは違うもの。  
イリーナの足元に雫が滴っていることに、気づいた。イリーナの足、ふとももを伝い、スカートの中から。  
俺の視線に気づいたイリーナは微笑んで、スカートを持ちあげてみせた。  
「…っ!」  
イリーナはスカートの中に何もはいていなかった。  
イリーナの剥き出しの下腹の肌色が視界を覆う。  
思わず喉が鳴る。  
女の性器をこんなに間近に見たことは、はじめてだった。  
もしかして朝から、ずっと?  
イリーナはスカートを持ち上げたままクルリと一回転。イリーナの桃のようなオシリが目にはいる。  
思わず引きずり寄せて、むしゃぶりつきたくなるような、美味しそうな引き締まったカタチの良いオシリ。  
「兄さん。今度は私の中で気持ちよくなってください」  
イリーナは俺の隣、ベッドに上がる。  
嬉しそうに微笑んで、脚を大きく開いて、俺を挑発する。  
イリーナの陰部に毛髪はなかった。そんな子供のような割れ目の奥から、淫蕩な愛液が溢れている。  
溢れたソレはシーツに染みをつくり、拡がってゆく。  
イリーナは自分の指で自分の秘所を割り開き、広げてみせる。  
愛液をこぼれさせているピンク色の割れ目は、ヒクヒクとヒクつきうごめいて、俺を誘っていた。  
「兄さんが欲しいって、私のココが疼いて、とまらないの。はやく、ヒース兄さんのオチンチンで…私の…おマンこを…可愛がってクダサイ」  
上着も胸の上まで捲りあげ、まだ小さい胸の頂きのピンク色を晒している。  
 
そうして小首を傾げる仕草で俺を誘う。可愛くもあり、あまりにも扇情的だ。  
「…い…りーな…」  
俺は夢遊病者のように、イリーナに乗しかかった。  
ぱっくりと脚を広げていた、その秘所に顔を埋めて、溢れる愛液をすすりあげる。  
イリーナの腰と尻をがっちり掴んで、じゅるじゅると音をたてて夢中で、イリーナの雫す熱い愛液をすすった。  
「…あ…兄さん…あん…やっぱり、ヒース兄さんは…優しい、ね。…今まで誰も…シテくれなかった…ふぁんっ…ああん…気持ちいい…気持ちイイ…兄さん…」  
尻も足の先まで震えて身悶え、イリーナは俺ヲ秘所に押し付けた。  
息もできないくらいにイリーナの股間に埋まり夢中で、舌を膣の奥にねじこんだ。  
「ひゃうん…っ!は、あ…っ…兄さん…兄さんっ!お願い…兄さんのを、はやく…私に…入れて…はやく…兄さんと、ひとつに…なりたい…」  
イリーナはあえぎ、悶える息の下から懇願する。  
俺は愛液でべとべとになった顔を肩で拭い、イリーナの小さな腰を掴んだ。  
恥じらいもなく大きく開いたイリーナの脚。その女の部分に俺の熱くはりつめそそりたつペニスをあてがい、一気に腰を押し進め、埋め込んだ。  
「…ふぁ…ああぁんっ!兄さん…兄さん…嬉しい。兄さんのものが…中に…っ」  
俺の精神や良心の抵抗など、もうどこにもなかった。  
ぐちゅぐちゅと、柔肉をかきわけ奥まで突き通す。  
抵抗らしい抵抗はなかった。  
イリーナ…お前…やっぱり…失って…しまっていたのか…  
どこか冷静な部分で、そんな気はしていた。  
消失。落胆。そして、怒り。  
そんな感情が、精神を蝕み、ジリジリと、確実に焼いてゆく。  
イリーナが、俺の知らない、どこかの誰かに、あられもなく脚を開いて、嬉嬉として、男のペニスを受け入れ、喘えいでいた。  
そんな事実を、突きつけられて。  
腹ただしさに苛立ち、いきなり容赦なく、腰を叩きつけた。  
振った。  
イリーナは嬌声あげる。  
「アァ…ヒース兄さんの、オチンチン…おっきくて、熱いよ…!!もっともっと…もっと…いっぱい突いて…クダサイ…!」  
イリーナが嬉しさに、身を震わせる。  
 
許さない。  
イリーナは。今、俺のものだ。  
この身体は、今は、俺だけのものだ。  
イリーナのスベテを塗り替える。  
そんな決意をして、俺はイリーナを責め続けた。  
責め続けた。  
幾度も幾度も、イリーナの中で、白濁した欲望を吐き出して、イリーナの身体を満たす。  
蹂躙する。  
前も、後ろの穴も、口にも、タップリと熱い精液を注ぎこむ…。  
後ろの穴の時など、イリーナは自分から尻を突きだして穴を押し広げ「もらってクダサイ」と、柔らかく笑った。  
あらゆる場所に、紅い印を浮かばせ、噛み跡を残す。  
イリーナは喜悦の表情で、すべてを受け入れた。  
 
 
 
 
「ヒース…?イリーナ?食事は?清掃はいいの?」  
終日部屋に閉じこもったきりで、出てこない俺たちにマウナが心配そうに声をかける。  
「いい。そこに食事だけ置いておいてくれ。忙しい」  
俺は全裸のイリーナを下に組み敷き、つながったまま、割れた声で乱暴に返事をした。  
イリーナは俺が与える快感に涙を流しながら微笑み、マウナの声も聞こえていないようだ。  
イリーナは微笑んで、俺をみつめかえす。  
そうかイリーナ、俺に抱かれて嬉しいか?  
俺もだよ。  
 
 
━━━━それから俺は、拘束されイリーナと引き離されるまでの、まる4日間、イリーナを抱き、犯し続けた。  
 
BAD END 

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