(サカリ過ぎです、ヒース兄さん)
あの事件から数日。
ヒース兄さんは夜となく昼となく、スキがあれば私を求めてくる。
(イヤじゃないけど…)
あれから毎晩、私とヒース兄さんは夜は一緒にいる。
兄さんの部屋、私の部屋、小鳩亭、外の宿屋…。
場所を変えて、毎晩、愛されていた。
(イヤじゃないけど…)
私を心配して一緒に居てくれるのは、嬉しいんですけど…。
(ちょっぴり、邪悪です。兄さん)
私、本当にヒース兄さんナシじゃ、一日といられない身体になってしまいそうですよ…?
指先に残るヒース兄さんの匂いをペロリと舐めると、下腹がきゅんと疼いた。
あの事件から数日。
毎晩、独占欲に押されるように、確かめるようにイリーナを求め続けていた。
あんな事件の後でイリーナを一人にするのが心配だった。
(…それもある)
だがイリーナのせいでもある。
(…イヤがらなくなったのだ)
フェラもクンニも69も言葉責めもおねだりも。
以前なら拒否された事が出来る。鉄拳を喰らい昏倒することなく。
それらが苦痛にならないくらい酷いことをされてきたのだと思うと心が痛むが…。
(内心楽しくてならない)
ちなみに今夜の予定は野外プレイだ。
その夜公園の片隅で、そんな2人を精神力1クレスポな1レベル精霊使いが覘き聴いてハァハァしていた事は、又別の話。