★ ★ ★  
 
「おーいベルカナー、待つッスよ〜」  
「………」  
 ロマールの大通りをスタスタと無言で歩くベルカナの後ろを、情けない声で追いすがるクレスポ。  
「ベルカナ〜」  
「…………」  
 クレスポが追いかける速度を上げると、ベルカナも無言で速度を上げる。  
 悲しいかな、とある事情でそんな追いかけっこを始めたら、クレスポがベルカナに勝てる余地は無かった。  
 具体的にいうと敏捷度17と19の差。  
「おーい、ベルー」  
「っ!!」  
 そこでようやく足を止めたかと思うと、ベルカナは顔を真っ赤にして逆にクレスポとの距離を詰めた。  
「おっ、やっと止まって……ふぎゃ!」  
 そして、強烈な平手を一撃くれてやる。  
「外でその名前で呼ばないでくださいっ!!」  
 頬に真っ赤なもみじを作って路上に倒れこんだクレスポを見下ろし憤るベルカナ。  
 その名前。即ち、「ベル」。愛称のはずだったのに、誰も呼ばないその名前。  
 ちょっと違った雰囲気を楽しみたいッス、と唐突にわけのわからないことをのたまったクレスポが、最近稀に使うようになった呼び方だ。  
「だってベルカナ、待ってくれなかったから」  
「だってもヘチマもありません! もしシャイアラさんにでも聞かれたらどうするんですか!」  
 腰に手を当て頬を紅潮させ怒鳴る。  
 自分たちが付き合っていることは、仲間には秘密にしている。最も、1名を除き勘の鋭い連中たちである、とっくにバレているのだが、少なくともベルカナは秘密にしているつもりだった。  
 そんなことがバレたら、付き合う以前からやたらと自分とクレスポをくっ付けてからかっていたシャイアラは、どんな顔をするやら。  
「……そんな心配、無用だと思うッスけどね」  
「なにかいいました?」  
「別に」  
 ベルカナの胸中を察して、ぼそりと呟くクレスポ。  
 ベルカナは、付き合い始めてからシャイアラが面白半分でからかわなくなったのに気付いていないのだろう。  
 あっちもあっちなりに、気を使ってくれているのだろう。からかい続けた場合、下手をすれば恋仲が解消する恐れだって十分ありえるのだから。  
「で、本題ッスけど。なんでそんなに怒ってるんスか?」  
「そ、それは……っ」  
 思いがけずクレスポに追いつかせる結果となってしまっていた。  
 当然の疑問を投げかけてくるクレスポに、ベルカナは答えに詰まった。  
「それは?」  
「それは………えっと」  
 まさか、ジーンちゃんとクレスポが楽しげにお茶をしていたのが気に入らない、なんて言えたもんではない。  
 ベルカナ自身、自分がこんなに嫉妬深かったなんて思ってもみなかった。  
 クレスポの後姿を見かけて、嬉しくなって追いかけて。そしたら、ベルカナが追いつく前にジーンちゃんとばったり出会ったクレスポはちょっとオシャレな喫茶店へ2人で入っていって。  
 そして楽しげな午後のティータイム。  
 最近はむやみやたらと女の子に声をかけなくなったクレスポ。ジーンちゃんとだって、部下との交流を深めていただけなのに。  
(何か嫌な子ですね、私って)  
 自己嫌悪に陥りながら、ため息をつくベルカナ。  
 ちらりと視線をやれば、クレスポは未だに首をひねっていた。  
「……少々不機嫌なときくらい、誰にだってありますわ」  
 つい本音を隠して、ぷいとそっぽを向いてしまう。  
「ああ。ベルカナ、女の子の日ッスか」  
「……ッ!!」  
 今まで自己嫌悪に陥っていたのも忘れて、ベルカナは強烈な平手を今度は反対側の頬へとぶちかましていた。  
 
「なーんだ。じゃあ妬いてただけなんスね」  
「べ、別に妬いてなんかっ、あんっ、いませんっ!! ひゃあっ!!」  
 ギシギシと軋むベッドの上で、クレスポは胸のもやが晴れたような朗らかな顔でベルカナの耳元でささやいた。  
 対するベルカナは、頬を真っ赤に染めてそれを否定する。嬌声交じりに。  
 結局あのあと、日が落ちてから宿に帰り早めの夕食を済ませると、抱きしめられて愛を囁かれて、そのままベッドに押し倒されて洗いざらい吐かされてしまった。  
「ベルカナのそういうところ、可愛いッスよ」  
「かっ……!! ああっ、あんっ、ふ、深すぎますっ!!」  
 再び耳元でささやくクレスポ。その一言に体中が赤くなっていくような錯覚にも陥るベルカナ。  
 クレスポの一挙一動が気になり、気持ちが浮き沈みする。クレスポの一言で舞い上がり、またどん底まで落ち込んでしまう。  
 こんなにもクレスポが好きになっていたことに驚きながらも、それが嬉しい。  
「も、もぉ……もぅダメですっ……!!」  
「オッケーッスよ」  
 身体と心が満たされていく。ぞくぞくと堪えきれない快楽がこみ上げてくる。  
 クレスポの精力も、ベルカナとの行為の積み重ねでどんどんマトモなレベルになってきていた。  
 少なくとも、ベルカナが不満を覚える回数は減ってきている。  
 
 じゅぶっ、じゅっ、ぐちゅっ、じゅぷっ!!  
 
「あっ、ああんっ、ひんっ、ふぁっ、はああっ、あ、あ、あああああっ!!」  
「くっ……!!」  
 正面から抱きしめられ、激しいピストンを繰り出す。  
 快楽が膨れ上がり、クレスポの背中に爪を立てて絶頂を迎えるベルカナ。同時に胎内に熱い液体がぶちまけられた。  
「……はぁ、はぁ」  
「……ふぃ〜〜」  
 ぐったりと2人してベッドに倒れこむ。しばらく繋がったままで後戯とばかりにじゃれ合う2人。  
 このときが一番、自分たちに素直になれる気がしている。  
 照れもなく好きだといえるし、ためらいもなくキスもできる。  
「相変わらずちっさい胸ッスねー」  
 と胸を揉まれても、「もう!」と小さく微笑み返して抱きしめる余裕すらある。  
 だから、そんな空気に流されてしまったのだろう。  
 それがいけなかった。  
「ところでベルー」  
 不意に愛称で呼ばれ、どきりとするベルカナ。  
「な、なんですか?」  
「ちょっと幹部になったことで、勉強しておきたいことがあるんスよ」  
 幹部。盗賊ギルドの話だ。クレスポは最近、正式に盗賊ギルドの幹部になっていた。  
 それにしてもクレスポが勉強とは珍しい。記憶力が良く頭の回転のいいクレスポだったが、自分から進んで勉強するタイプでは決して無い。  
「珍しいこともあるんですね……。わたしでよければ、いくらでも協力しますけど」  
 心底意外そうに目を丸くしながらも、軽く了承するベルカナ。  
 それどころか、行為後のこの甘ったるいひと時の中にあるベルカナの心は、普段は1人の勉強中もクレスポと一緒にいられる、なんて不純な思いまであったりした。  
 それがやっぱり、いけなかった。  
「そうッスか? じゃあ是非、よろしく頼むッス!」  
 
 
「……それでなぜ、こうなっているのですか?」  
「協力するっていったじゃないッスか〜」  
 クレスポはベッドに布で縛り付けられたベルカナを見下ろし、満足げに頷いた。  
 あの後すぐにクレスポはベルカナに覆いかぶさりキスの雨を降らせた。  
 ベルカナが心地よさそうに甘んじている間に、得意のロープワークの腕を発揮し、ベルカナの両腕を布で縛り上げた。  
 痛みは与えない、実に巧みな縛り方。そして、ベルカナが気付いた頃には、縛られた腕はベッドに固定されていた。  
 狼狽するベルカナを尻目に、次は足を開いた状態で同じように布で縛り付けられた。  
「勉強っていったいなんの勉強なんですか!」  
 大また開きで固定され、さすがに羞恥で真っ赤になって叫ぶベルカナ。  
「ロマールのギルドの幹部たるもの、やっぱりアレは経験しておかないとマズいッスよ」  
「……アレ、って……まさか、アレですか!?」  
 ぞくり、と冷たいものが背中を駆け抜けていく。  
「大丈夫ッスよ。痛くないッスから。それに誰も、発狂するまでやろうってわけじゃないッスよ」  
 そういって笑うクレスポの目は、半分以上が好奇心に支配されていた。  
「それじゃあ、ベルカナの毛を数えるッスよ〜」  
「い、いやあぁっ!!」  
 
「23、24……やっぱり、結構キツいッスね〜」  
「ううっ……いちいち声に出さないでくださいっ!!」  
 大また開きになったベルカナの恥丘に生える陰毛を1本1本丁寧に数えていくクレスポ。  
 ベルカナは羞恥やら屈辱やらで顔を赤くしながらも、それらの感情の狭間で揺れる愛情で涙をくっと堪えていた。  
 始めは好奇心に突き動かされた羞恥プレイかと思っていたが、思った以上にクレスポは真剣だったりする。  
「くぅぅ……勉強でなければ意地でも阻止しましたのにっ」  
 背中毛のギルドで有名なロマールの盗賊ギルドだったが、それはあくまで氷山の一角でしかない。  
 最近クレスポが幹部になったことでわかったことだが、若輩たちには隠してあるが、ロマールの盗賊ギルドが行う拷問は背中毛だけではないのだ。  
 より強烈な恥辱と精神崩壊を引き起こさせる拷問。それがただいまクレスポが練習中の陰毛攻めである。  
「ベルカナ、結構生えてるんッスね、見かけによらず」  
「……ううっ。くぅ〜〜〜っ」  
 1本1本、数えるたびに言葉攻めを付け加えるのも忘れない。  
 本来ならば、数えた陰毛は引っこ抜いてしまう。その痛みと恥辱によって、制裁者は陰毛がすべて抜け落ちる頃には発狂してしまうとの話もある。  
「ベルカナ、恥ずかしがってる割には濡れてきてるッスよ」  
「そ、そんなことっ!!」  
 耳まで真っ赤になって身をよじるベルカナ。少しの余裕はあるが、クレスポの巧みな腕で縛られた布は解ける気配はない。  
 これが恋人との行為であるから、まだ濡れる余裕もあるだろう。もしこれが、冷たい鎖で縛り付けられ、誰かもわからない男に陰毛をいじられていると想像すると、それだけでも気が遠くなる。  
「ベルカナってMっ気あったんスねー」  
 片手で陰毛を数え、空いた手でベルカナの割れ目に指を伸ばすクレスポ。  
 くちゅ、と水音を立てて愛液が溢れ出してきた。  
「んっ、んっ、あああっ……く、クレスポさんっ、真面目に練習するのではないんですかっ……!」  
 巧みな指使いに上ずる声をおさえ、ベルカナは抗議した。  
「これもその一環じゃないッスかー」  
 ぐちゅぐちゅぐちゅ、とクレスポが指を動かすたびに、快楽と一緒になって自分の耳にもはっきりとそんな音が聞こえてくる。  
 びくんびくんと身体が小刻みに震え、あふれ出した愛液がシーツにしみを作っていく。  
「あぅぅっ、ひんっ……し、仕事だからといって……他の女にこんなことまでしたら、ヤですっ……」  
 陰毛を数えられ、さらに指で激しく責められ喘ぎながらも、ベルカナははっきりと自分の想いを告げていた。  
 ぴたりとクレスポの手が止まる。  
「……ベルカナ」  
「クレスポさん……」  
 ぬぷ、と粘っこい音を立てて指が割れ目から引き抜かれた。  
「あー……ちょっと酷いことしすぎたッスかね……。なんだかんだいって、ベルカナをいじめてみたかった気持ちもあったし」  
 クレスポはベッドの上で正座をして、頭をがりがりと掻いた。  
「すまん、ベルカナ」  
 そして頭を下げた。  
 しばらく呆けたようにそれを見ていたベルカナだったが、ついにぷっと吹き出した。  
「うふふふ………そちらから謝るなんて思ってもみませんでしたわ」  
 一頻りくすくすと笑い、ベルカナは続ける。  
「いいんですよ………クレスポさんなら何をされても、きっと我慢できますもの……」  
「ベルカナ……」  
「その代わり……」  
 もじもじと腰を動かし、ぽつりと呟くベルカナ。  
「責任とって、最後までしてください……」  
「う、うおおおお〜〜〜!!」  
 くい、と拘束された身体を限界まで持ち上げ、腰を浮かせてクレスポを誘うベルカナ。  
 ぱっかりと口をあけた割れ目から愛液が滴る。クレスポは溜まらずベルカナにルパンタイブした。  
 
「ベルカナの中、めちゃくちゃ熱いッスよ」  
「あああっ……クレスポさんのが、奥まで入ってきます……っ」  
 ベッドに縛り付けられたままのベルカナに挿入するクレスポ。  
 解こうとしたところ、今日はこのままでとのベルカナたっての希望だった。  
「やっぱりベルカナ、いつもSぶってるけど絶対Mッスよ」  
「も、もうそんなのはどっちでもいいですから……早く動いてくださいっ……」  
 動きを阻害された状態では、自分から腰を動かすこともままならない。ベルカナはもどかしそうにクレスポを潤んだ瞳で見上げた。  
「そーッスねー。せっかくこういう状況なんだから、もうちょっとエロくお願いして欲しいッスよ」  
「ああぅ……」  
 もごもごと口ごもり、目を伏せるベルカナ。全身がふるふると震えている。  
(やべっ、怒らせたかな……)  
 慌てて謝ろうとしたクレスポだったが、それよりも早くベルカナが口を開いた。  
「わ、私のぐちょぐちょのおまんこ……クレスポさんのおちんちんでもっともっとぐちょぐちょになるまでかき回してください……っ」  
 耳どころか頭皮まで真っ赤になりそうな勢いで、ベルカナは懇願した。  
「でないと私、もどかしくて死んじゃいますっ!! 早く、おちんちんでぇ……っ!」  
 普段なら絶対に口にしないような隠語まで口にして、涙を溜めてゆさゆさと身体を揺さぶる。  
「も、萌えるッスー!」  
「ひゃあああっ!!」  
 そんなベルカナにぷっつんきたクレスポは、両手でその小さな胸の先端を弄繰り回しながら、激しいピストンを開始した。  
 序盤からこんなペースでは、精力がマシになってきたとはいっても長続きはしないだろう。  
「ひゃあっ、あんっ、ひっ、ひっ、あんっ、ふあああっ、んんふっ!!」  
 だが、それでもよかった。ベルカナ自身も度重なる責め苦で長続きはしそうになかった。  
 今まで感じたことが無いほどベルカナの膣内は灼熱し、激しく締め上げてくる。  
 大量の愛液が溢れ返り、結合部を、シーツを、2人の体を濡らしていく。  
 秘所と乳首からの刺激がベルカナの頭を真っ白にさせていく。  
「ふあああっ、ひゃああ、あんっ、い、イクっ、も、もう、いっちゃいまっ、ああっ、ひぃんっ、くふぅぅ!!」  
 全身を快楽が駆け抜ける。涙が零れ、よだれがだらしなく垂れ、ぐずつく鼻からは気を抜けば鼻水さえ出そうになっている。  
 すでに噴き出す愛液の量はハンパではなく、潮を吹いているも同然だった。  
「ベルカナっ、俺も出すッスよ!!」  
「ああっ、クレスポさんの精液っ、私のおまんこにっ、子宮に注いでくださいいっ!! ひゃあああああああっ!!」  
 
 びくっ、びくんっ、がくがくがくっ!!  
 
 絶叫と共に、縛り付けられたベルカナはベッドを激しく軋ませて全身を震わせ絶頂を迎えた。  
 いよいよ本格的に潮を撒き散らし、やがて小刻みに震えながらベッドに突っ伏す。  
 そんなベルカナの中に二度目の精を流し込んだクレスポも、限界とばかりにベルカナの上に倒れこんだ。  
 
 
「ひぃー、ひぃー……も、もう限界ッスー……」  
 それから30分。自由になったベルカナは、ぐでぐでになったクレスポに纏わりつき、たっぷり余韻を味わった。  
 反面クレスポは、精根尽きた様子でげっそりとベッドに突っ伏している。  
「ねぇクレスポさん」  
「………なんスかー?」  
 不意に自分を見下ろしているベルカナに気付き、クレスポはへろへろと声をかけた。  
 もう起き上がる気力もない。  
「私も、ギルド幹部の妻になる女として、アレは経験しておいたほうがいいと思いますの」  
 にっこりと微笑み、クレスポの丸出しの股間に手を伸ばすベルカナ。  
「いいっ!?」  
 いざ自分が数えられる側に立つと、その恐ろしさが身にしみてわかった。  
 なにか逃れる方法は……。  
「えーっと、ベルカナ。妻になるって、それってもしかしてプロポーズッスか?」  
「……へっ!?」  
 その一言に、思わず声が裏返るベルカナ。いける。  
「いやー、プロポーズは俺からしようしようとは思ってたんスけど、まさかそっちからされるとは思わなかったっスよー」  
 反論する暇を与えず、畳み掛けるクレスポ。  
「ち、違いますっ、今のはその、言葉のあや……」  
「ベルカナ、愛してるッスよ」  
 そしてそのまま、腕だけを伸ばしベルカナを抱き寄せる。  
「も、もう……!」  
 不満そうに頬を膨らませるベルカナだったが、やがて観念したようにクレスポにその身をゆだねると小さく呟いた。  
「私だって愛してます……だから、本当にプロポーズするときはそちらからしてくださいよ……」  
「わかってるッスよ」  
 
 回避成功。  
 なんだかんだで、口のうまさではクレスポがまだまだ上手のようだった。  
 
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