「マウナどうしよう?!子供ができちゃった!!」  
いきなり驚愕の告白をしながら「青い小鳩亭」に入ってきたのは  
ここファンでもファリスの突撃娘として名物となっているイリーナ・ファウリー。  
ガラ〜ン、ガシャガシャン  
イリーナからの思いもよらない言葉に、目を丸くさせて給仕中だったお盆を落としてしまった  
マウナは、自らが落としたお盆の音で「はっ」となり、やっと口を開くことができた。  
「え?えっ?えぇぇぇ〜」  
依然として驚きの表情でイリーナと、そしてイリーナと同じ顔で小脇に抱えられている  
子供に視線を上下させる。  
「…ま、まあ、みんなが来るまでソコで座ってて」  
ショックの余り、かろうじてそれだけ言うと、マウナはフラフラと給仕に戻るが、  
フロアから小さいイリーナの「ママー」という声を聞く度に皿を落とし、  
「ああ〜、ガルガドさん、早く来てぇ」  
と、パーティーの中で最も頼りになるドワーフの来店を祈った。  
・  
・  
・  
「はははっ!やっぱり、僕の子じゃなかったみたいだね」  
今日に限って用事でもあるのか、来店が遅いガルガドに対して、  
元気良く現れたノリスであったが、当然事態を進展させることが出来るわけもなく、  
事態をかき回し、結局マウナのストレスの原因を増やすだけだった。  
「…ああ、ガルガドさん……」  
今日、何枚目になるか判らない割れた皿を片付けながらマウナが一人ごちていると、  
「ほう、マウナが皿を割るとは珍しいのう。バイト代に響かんのか?」  
と、マウナが待ち望んだ人物―ガルガドが姿を現した。  
 
「ああぁ、ガルガドさん、やっと来てくれた!イイイ、イリーナを見て!」  
「ん?イリーナがどうかしたのか.....!!」  
マウナに促されて店内を見回したガルガドは、こちらに向かって  
手を振っているイリーナと、まったくそれと同じことをマネしている  
ミニサイズのイリーナを見て、先刻のマウナ同様に驚きを隠せなかった。  
「イリーナ、どうしたんじゃこの子は?」  
ガルガドは、イリーナやノリスが座ってる席のとこに来て改めて  
小さいイリーナの存在に驚きながら尋ねる。  
「この子、イリーナのこと"ママ"って呼ぶんだよ」  
「あい、ママと一緒に正義をしにきまつた!」  
「ああぁ・・・だから大きな声でママって呼ばないでぇ〜」  
ノリス、小さいイリーナ、イリーナの言葉を聞いても全然状況が飲み込めず、  
思案顔になるガルガドにマウナが近寄ってくる。  
「ねぇ。ガルガドさん、この子に心当たりある?」  
ざわ・・・・・・ざわ・・・  
「マウナ、それって・・・」  
「むう、ハーフドワーフというのはワシも聞いたことがないが・・・」  
急に店内から注がれた注目と、ノリス、ガルガドの言葉で自分の発言の誤解を  
理解したマウナが慌てて訂正する。  
「あっ!いや、違うの。だから、この子を見て、何か覚えが無いかなぁって思って」  
結局あまり変わらない言葉だったが、一応、誤解を訂正するマウナ  
 
「・・・まあ、心当たりと言うわけではないが・・・・・・」  
思案顔からおもむろにつぶやいたガルガドに対して、皆の視線が集中する。  
当のイリーナも、まったく覚えが無いようで、きょとんとした表情でガルガドの  
言葉に集中している。  
「うむ、この前ワシがマイリーの司祭様経由で頼まれた仕事での。  
ファリス神殿の神官戦士の訓練用にと、槍の石突きの部分を収めに行った時の事じゃが・・・」  
通常、訓練用の槍は刃の部分を木製の石突きに変えたもので訓練される。  
当然、石突きの部分は減ってきたら付け替えることが出来るような構造になっており、  
その発注をファリス神殿がマイリー神殿に行い、元々ドワーフで木工のスキルが高い  
ガルガドにその替え石突きの製作・納品までの依頼がきたということだった。  
・・・・・・  
(ふむ、無事に納品も終わったし、イリーナに頼まれていた物を  
渡しに行くかのぅ)  
持って来た替えの石突きを一本を除いてファリスに納めたガルガドは  
ファリスに納めなかった石突きを持ってイリーナの部屋に向かった。  
そう、通常の訓練用の木製石突きでは一撃で粉砕してしまうイリーナには専用に  
高品質の石突きをガルガドは毎回イリーナに渡している。  
「お、ここじゃここじゃ」  
イリーナの部屋を発見し、開きかけの扉から部屋の明かりが漏れていることから  
イリーナの在室を確信したガルガドが何気なく扉に手を伸ばそうとした・・・  
 
「……ふぁ・・・はぁ」  
室内から聞こえたイリーナの熱っぽい声にガルガドの手は途中で停止する。  
(なんじゃ、イリーナ。知力10は風邪引かないと言うが、珍しく風邪でもひいて  
熱でも出したのかのう?)  
もし風邪をひいて寝込んでるようなら、起こしてはマズイとガルガドは開きかけの扉から  
室内の様子を伺う。  
「…っ! んんっ」  
くぐもった声と共に、薄暗い室内でも良く見えるガルガドの目には  
固めのベットの上で、壁に背中を預けているイリーナの姿が入った。  
いつものファリス謹製の腰まである白のシャツ、短めのスカートとヒザ上まである  
ハイソックスの間からは健康的は太ももが顔をだしている。  
「あぅ……っ、うんっ」  
ベットの上でイリーナは、片方の手を巻くし上げたシャツの中に入れ胸に触れながら、  
もう片方の手は下半身に伸び、中途半端に立てられたヒザの奥、太ももの間に隠れていた。  
「…あ…っ」  
太ももの内側で上下している手の動きにくすぐったそうに、しかし、それだけでは無い  
感覚に少し戸惑いがちにイリーナは胸と太ももへの愛撫を続ける。  
 
 
(―――どうしよ、や、やめないとこんなこと)  
必死で自分の行為を静止しようとするイリーナだったが、すでに両手からの刺激に  
肌が敏感になってしまった体は、自分の意思を受け付けず、更に甘い刺激を求めている。  
同世代の女神官友達と比べても、小振りなイリーナの胸だったが、指先でその頂きをつまむと、  
思わず切ない声が漏れてしまう。  
「あぅ―っ、はわぁ」  
背中を走る痺れに、思わず壁から背を放してしまったイリーナだったが、  
両の手の動きは止めることが出来ない。  
(―――ヒース兄さんの本によると確かこの後は)  
以前、ヒースが魔術師ギルドでもらってきたと自慢していたえっちな本。  
当然、すぐにマウナと二人で没収、焼却をしたが、イリーナには文字の読めない分  
そこに描かれていた絵がより鮮明に記憶に残っていた。  
(確か、ここを触るんだよね)  
足を少し開き、太ももの手を内側に移動させる。素肌の内股はイリーナに敏感に刺激を送ってくる。  
「―んっ」  
少し躊躇した後、ヒザを立て、下着越しにイリーナは自分の女の部分を下から上に撫で上げた。  
「ん・・・はふぁっ!」  
イリーナの体が再びビクッっと跳ね、思わず開いていた足を閉じてしまう。  
(うわぁ、すごい…)  
胸の時よりも強い刺激に、一瞬頭が真っ白になりかけたイリーナだったが、  
下着越しに湿った感触を感じとると、自分の受けている感覚が快感であると自覚する。  
 
しばらく下着越しに恥部から溢れる蜜に触れ、かすかに湿り気を帯びた  
自分の指を見ていたイリーナだったが、やがて、コクっと何かを決心したような  
表情になると、そろりそろりとその指を下腹部へと降ろしていく。  
(ああ〜、私どうなっちゃうんだろ)  
自分の体温が2,3度上がってしまったような感覚の中、漠然とそんなことを考える  
イリーナだったが、やがて降ろした手がスカートを捲くり、下着の中に入ると  
そんな思考は飛んでいってしまう。  
「…いつっ! んんっ」  
ヒースの本でも黒く塗りつぶされていてよくわからなかった部分。そこに  
自らの指を恐る恐る進入させていくと、馴れていない痛みと共に、やわらかさと弾力を  
持った感触が指に伝わってくる。  
「はぁっ…あ、……くぅっ…」  
馴れない指の動きであったが、秘所から中に入った部分を動かすと、  
強い刺激と共に自分の体がヒクついてくるのがわかる。  
「…ふあっ……駄目…ファリス様に怒られます…あぁん!」  
まだ下手くそながらも自分に快感を与える指、必死でそれを否定しようとする頭、  
しかしそれでも甘い快感を受け入れてしまう体。  
自分の体がバラバラに動いてしまったかのような感じを受けながらも  
イリーナは体の芯から高まってくる感情に逆らえないでいた。  
(……あ、……あれ…)  
たいぶ朦朧とした意識の中で、ふとイリーナの目に止まったのは、今日の訓練で  
使用し、取り外した自分専用の「いり〜な」と名前の書かれた石突き。  
 
(……あれって入るのかな?)  
すでに焼却してしまったが、確かヒースの本では、似たような物を  
指の代わりに挿入していた絵があったことを思い出したイリーナは  
ゆっくりと自分専用の石突きを手に取ると、大きさを確かめる。  
(…うう、指よりも大きいなぁ。でも、ヒース兄さんの本では  
もっと大きいのを入れてたよね。うん)  
意を決したイリーナは、すでに自分から溢れた蜜ですっかり濡れてしまった  
下着を器用に片足だけ外すと―全部脱ぐのは抵抗があるらしい―そっと先端だけの石突きを  
自分の秘所に押し当てる。  
「ひっ!……ひゃぁぁ」  
指の時とは比べ物にならない大きさと、木の冷たさに思わず挿入する手を  
止めて息を整える。  
「…………はぁはぁ………はぁ…………………大丈夫…だよね」  
ゆっくりと呼吸が整うのを待つと、誰に言うともなくそう呟き、挿入を再開する。  
「ぅん、んぅ…、はぅ〜っ、んんーっ…!」  
異物の挿入感にまだ馴れないのか、最初の頃の甘くやさしい刺激が恋しくなったのか、  
イリーナは余っている方の手を再び服の中に入れ、胸を揉み始める。  
(――胸…やっぱり、いいかも…です)  
イリーナには強すぎる挿入感も、  
小さいながらも自己主張をしてる自分の乳首を弄って得られる、やさしく甘い刺激が  
加わると、ちょうど良い感じに刺激が体の中で混ざり合う。  
 
「あっ、ああっ、はむっ、うぅ…はぁっ!」  
乳首を触る手も激しさを増し、捲くり上がった服によって露わになった  
イリーナのお腹は、色っぽく桃色に色付き、快感に合わせるかのように上下している。  
(うわぁ〜、何かへん、何かへん…です……)  
自分の中から込み上がってくる感覚に変化が訪れ始めたのを感じて、  
石突きを出し入れする速度も次第に速くなる。  
「……んむぅ〜っ、ふぁ、ふぁ、くぅん…んん、ふぁあ」  
(ああ、なんか、痺れ、痺れてきて…)  
不規則に体に訪れる「ビクビクッ」とした感じが、次第に間隔を狭めて  
訪れているのを感じ、イリーナもこれから何かが起こるのを感じていた。  
「あ!あっ!…なんか……やばそうです……んんっ!!」  
体を駆け抜ける痺れの間隔がほとんど無くなり、連続的に体が跳ね上がる。  
(ああ!変なのが、変なのがあがって!!あぁ!!!)  
「んああああっ!?ああぁんんんんんーーーっ!」  
イリーナの意思とは関係なく体が痙攣し、体の中がきゅうっと縮む。  
「あぁあああぁあっ!!だめぇえぇぇぇ」  
初めて味わう快感の波に、イリーナは足の指をキュッっと丸め必死に耐える。  
 
「……はぁ…はぁ……はぁ……………」  
(わたし、変になっちゃったのかな…)  
先ほどまでの快感の余韻に浸りながら、さっきまで自分の中に入っていた  
木製の石突きを見ながら、ぼぉ〜っとした頭でイリーナはそんな事を考えていた。  
 
 
・・・・・・  
「と、いうことがあったんじゃが・・・まさかあの時に」  
自分の心当たり(?)を話し終えたガルガトが、皆に意見を聞こうと向きなおした瞬間  
「ガルガドさんのばかぁぁぁーーーっ!!!」  
湯気を出しそうなほど真っ赤になったイリーナの渾身の拳がガルガドの  
目前に広がった。  
「ぐわぁ!!」  
背は低いが屈強なドワーフのガルガドは決して軽くは無い。  
しかし、人間の限界に挑戦しているイリーナの拳を受けると、座ってた椅子と一緒に  
数m吹き飛び、通り道にあった机をなぎ倒す  
「っていうか、ガルガドさん!あの時見てたんですかぁ?!」  
まさしく火竜のように真っ赤になり、ドラゴンブレスも可能なぐらいの  
勢いで、イリーナは転がったガルガドに詰め寄る。  
「イリーナ、木製石突きでそんなことを・・・」  
「!!ち、ちが・・・・・・いや、それは、腕立て伏せしてたら胸が床に擦れて、  
ちょっと変な気分に――ゴニョゴニョ・・・・・・っていうか、全然この子と関係ないじゃない。えーん」  
興味津々なノリスの言葉に、半泣きになりながら自分の恥ずかしい行為を  
暴露されたイリーナが天井を見上げてなげく。  
「イ、イリーナ・・・あのね。――言いにくいんだけど…その子、ものすごーーく、  
植物っぽいオーラが出てるんだけど。ま、まさかこの子、その石突きの・・・」  
ガルガドの話しを聞き終わってから、ずーと小さいイリーナを見ていたマウナが恐る恐るつぶやく。  
「・・・・・・えっ?」  
 
 
「いや〜、今日はまいった〜。今日に限って遺失魔法の研究が入ってなぁ」  
ヒースがいつもより送れて陽気に青い小鳩亭にやってくると、  
台風でも通り過ぎたかのような店内と、その中心で暴れてる仲間+1の姿が目に入った。  
(ん、みんなアルラウネなんか連れて何してるんだ?)                      完  
 

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