「そこで彼はダークネスを唱えた……」  
 緑のさざなみ亭の一室、キーナとブランシュの部屋。  
 ブランシュがキーナに本を読み聞かせてやっていた。  
 物語のタイトルは、「キスはダークネスを唱えてから」。以前の冒険で偶然にも手に入れた、古代の恋愛小説である。  
「ああ……なんて優しいダークネス」  
「きゃー!」  
 物語の山場の中でも、特にお気に入りのセリフが読み上げられ、キーナは身をよじって悶絶する。  
 あれから共通語に翻訳してもらい、暇があれば何度もページを捲っていたのだが、やはり何度聞いても素敵なセリフである。  
 特に、朗読のうまいブランシュが読んでくれると一入だ。  
「キーナは本当にこのお話が好きだよね」  
「うん、どれもいいお話だけど、やっぱりキスダクだよ!」  
 キーナは鼻息荒く力説する。今では妙な略称までつけて、マイベストセラーダントツ驀進中である。  
「それに、ブランシュの朗読も好き〜。劇を見てるみたいだもん」  
 にへら〜っと笑って、ブランシュに抱きつくキーナ。  
 こういうことはブランシュにこそ似合う行為なのだが、恋愛小説好きな一面ともども、いつもは割とクールにきめているキーナの意外な一面である。  
「でもキーナ。キスダクもいいけど、こっちもいいよね?」  
 突然、ブランシュの声色が変わり、重ねておいた小説の中から一冊の本を抜き取る。  
「あ……うん、もちろんだよぉ」  
 ブランシュの外見からは想像もつかない妙に艶かしい声色に呼応するように、キーナの表情がとろんと崩れた。  
 ブランシュが手にした小説のタイトルは、『姉妹たちの秘密〜あなたのあそこはメイルシュトローム〜』などといういかがわしいものだった。  
 
 
 切欠は、ブランシュの些細な好奇心からだった。  
 例の遺跡で複数の恋愛小説を見つけたとき、彼女は密かに数冊の官能小説を一緒に見つけていたのだ。  
 幸い、目ざといディケイも甘酸っぱい行動全開で探索をしていたアイルにも、もちろんぽけぽけナジカ先生にもキーナにも気づかれていない。  
「………」  
 まだまだ子供っぽさオーラに包まれているブランシュにも、性知識はあった。  
 もちろん、ナジカがいつかは知らなければいけない大切なことだから、と授業を行ったこともあったが、ブランシュ的にはあれでは大して役に立たないだろうとさえ思ったほどのものだった。  
 なので、もう独り立ちした先輩の女の子やら村の新婚さんたちからいろいろと話を聞き、今では立派な耳年増だ。  
(……これがあればもっと勉強になるもん)  
 心の中で誰にでもなく弁解しつつ、仲間の目を盗んで本をカバンに詰め込む。  
 その日一日はドキドキしっぱなしで、気が気ではなかった。  
 
 そしていざ帰宅し、1人になると高鳴る鼓動と共にページを開いてみた。  
 物語の中では、聞き及んでいたことをはるかに上回る世界が広ろがっていた。  
 ひとりでこんな本を読んでいることに妙な背徳感を覚え、全身から汗が噴出してくる。  
 頭の中がぼーっとして、気がついたときにはパンツに大きなシミを作っていた。  
「あふっ……!!」  
 その夜、ブランシュは初めてオナニーをした。  
 今までは孤児院で生活していたため、興味を持っていてもとても行えるような状況ではなかった。  
 その夜だって隣のベッドでキーナが何も知らずにグースカ眠っていたが、突然舞い込んできたピンク色の世界に、とうとう我慢しきれなくなったのだ。  
 
 その日から、ブランシュは1人になる機会があるたび、官能小説を読みふけった。  
 男女が恋をし、結ばれる話。結ばれた末に悲しい別れが訪れるが、再びめぐり合い幸せな結果を迎える話。  
 かと思えば、男が強引に女をレイプする話。逆に、痴女が男とあれば誰彼かまわず誘いまくる話もあった。  
 そして、一番ブランシュの興味を引いたのが、姉妹同然に育った少女たちが同性愛に溺れる話だった。  
 眠りこけるキーナの横顔とその物語をおかずに、何度自分を慰めたかわからない。  
 
 そしてある日、それだけでは満足できなくなったブランシュは、ついに行動を起こした。  
 同性愛本――あなたのあそこはメイルシュトロームを共通語に翻訳し、キーナのベッドに置いておいたのだ。  
 思ったとおり、キーナはまんまと罠にかかり、中身を知らずに読み始めた。  
 そして次第にその頬が赤くなっていき、わーきゃーいいながらも熱心に読み進め――  
 ついにひとり、秘め事を始めた。  
 
(中略されました。わっふるわっふると書いても続きは現れませn(ry  
 
 そこにおもむろに乱入し、雰囲気でそのまま押し倒してはや2週間。  
「キーナ……」  
「んちゅ……」  
 2人の唇が重なり、互いの舌が互いの口内を這い回る。  
 今ではすっかり、ふたりはこんな調子になってしまった。  
 ベッドがきしむ音に、2人が交わす濃厚な唾液の音が混ざり合う。  
「ぷは……激しいよ、ブランシュ」  
「えへへ。キーナがかわいいんだもん」  
 いつもはどちらかといえばキーナよりも一歩引いているブランシュだったが、夜になればその立場は逆転する。  
 可愛らしく笑いながら、その手はすでにキーナの衣服を脱がしにかかっていた。  
「や、待って、その前に……」  
「ダークネスでも唱える?」  
 くすりと笑うブランシュだが、あいにくシェイドは使えてもダークネスは使えない。  
 一度キーナに懇願されてシェイドを唱えてみたのだが、優しいダークネスどころか精神力を奪うその闇は、突き刺すような恐怖しか与えてくれなかった。  
「うん、明るいと恥ずかしいよ」  
 ブランシュはそれに応えるように、ダークネスを唱える代わりとばかりに部屋の明かりを吹き消した。  
 部屋の中に闇の帳が下り、わずかに窓から差し込む月光が2人の裸身をぼんやりと映し出す。  
「あん……」  
「キーナ、おっぱいちょっとおっきくなった?」  
 ブランシュがまだまだ発展途上のキーナの胸を撫で回しながら訊ねた。  
「ちょっとだけ。ブランシュが揉むからかな……んっ」  
「なんかちょっと羨ましいなぁ」  
 などといいつつも、ソフトな動きから次第に胸全体、そして乳首へと焦点を定めていくブランシュ。  
 基本的にタチであるブランシュは、ほとんど攻め続けることしかしない。  
「たまには触ってもらうのもいいかもしれないけど……やっぱり、キーナをいぢめてるほうが楽しいね」  
「ひゃああっ」  
 ブランシュはにんまりと微笑むと、キーナの乳首に吸い付く。  
「やっ、あふっ……そんな、ぺろぺろしたら……あっ!」  
 ブランシュの舌が乳輪をなぞるように動いたかと思うと、軽く歯を立てて乳首を噛む。  
 そんな連続される刺激に、全身を震わせて喘ぐキーナ。  
「キーナ、すっごい可愛い……」  
 キーナの月明かりに照らし出される裸身と、頬を赤く染めた表情。  
 ブランシュのテンションもずんどこ鰻上りである。  
「それじゃ、そろそろご開帳ー」  
「きゃぅ……!」  
   
 くちゅり……  
 
 ブランシュがキーナの足を広げた。  
 髪と同じ淡い色の陰毛が生えそろった恥丘と、すでにテラテラと愛液でぬめった割目が露になる。  
「キーナはいいなぁ、同い年なのに大人っぽくて」  
「あんっ、そんな恥ずかしいよ……」  
 ブランシュはキーナの陰毛を手のひらでこするように愛撫しながらまじまじとそこを観察する。  
 そして、次は自分の股間に視線を落とす。  
 ブランシュ自身にも、陰毛が生えていないわけではない。ないのだが、キーナに比べると随分薄く、むしろ生えかけのお子様〜、といった感じなのだ。  
「ブ、ブランシュだってそのうち大人っぽくなるよ……うぁんっ」  
「そうだと嬉しいな」  
 とは言うが、右手で恥丘を愛撫しながら左手で起用にクリトリスと膣口を愛撫してやるあたり、やってることは十分大人っぽい。  
   
 ぐちゅ、じゅぶぷっ、にじゅっ、びちゅう……。  
 
「あっ、んふっ、はふっ、あぁぁ……」  
 丁寧で、なおかつ濃厚な愛撫にすぐさまキーナの秘所は大洪水になる。  
 指から手全体が愛液まみれになり、シーツにも大きなシミが出来始める。  
「あっ、んん……わたしも、すごく気持ちよくなってきちゃった」  
 キーナをいじる間に、ブランシュも最高潮、すでに太ももにまで愛液が伝い始めていた。  
「じゃ、じゃあ、そろそろ一緒にっ! わたしっ、もう指だけじゃ満足できないよ……」  
 キーナが潤んだ瞳でブランシュを見上げる。  
 ブランシュは我慢できませんって感じにキーナに飛び掛ると、再び濃厚な口付けを交わす。  
 
 ぴちゅる……じゅる、じゅぶっ……  
 
「あむぅ……ふっ、んじゅ……」  
 口の端からどちらのかもわからない唾液が滴り、息が詰まるほど長い間唇が密着する。  
「ぷあっ」  
 やがて離れたお互いの舌には、唾液の糸で橋が築かれていた。  
「じゃあ、キーナ、一緒に」  
「うん、うんっ」  
 2人の秘所と秘所が重なり合う。  
 ぐちゅり、と粘っこい水音が響く。  
「あうっん……」  
「くふっ……」  
 重なり合った瞬間、2人の嬌声が重なる。  
 そして、どちからからともなくお互いの秘所をこすり合わせ、腰をくねらせ始める。  
 例の官能小説から仕入れた、貝合わせというやつだが、  
「んっ、あふっ……で、でも、やっぱりこれ、難しいね……っ」  
「う、うん……あくっ……」  
 なかなか貝と貝がうまく合わないし、指で直接触るよりも得られる快感が少ない気がする。  
 もっとも、2人で愛し合ってるんだという実感は湧いてくるから好きなのだが――  
「今度からもっと2人でいい感じなのを……あん、探してみようね……」  
「う、うん……っ、くぁぁ……」  
 それでも、まだまだ性に目覚めたばかりの2人にとっては、十分満足できるレベルの快楽は味わえる。  
 お互いの腰の動きが次第に激しくなってくる。  
 
 ぐりゅ、じゅぷっ、ぴちゅるっ、ちゅぶっ、ぐっちゅ、ぬちゅっ!  
 
「あんっ、はふっ、うううっ、ひゃあっ、あっ!」  
「あうううっ、だめ、はぁぁんっ、わたし、も、イっちゃうぅ……!」  
 キーナが涙をこぼしながらぶるぶると震え、声を絞り出す。  
「んっ、じゃあ、イって、わたしも、もうすぐだからぁ……!!」  
 ブランシュもキーナに追いつくように、開いた手で自分の乳首を擦りながら絶頂へ向けてスパートをかける。  
 
「あっ、うああっ、ふああわぁぁぁぁっ!!」  
「んくうぅぅっ!!」  
   
 
 
 それぞれが絶頂を迎えた後、股間を綺麗に清めてから裸のまま布団にもぐりこむ2人。  
「ね、キーナ……」  
 ブランシュが、普段どおりのささやくような声でキーナに語りかける。  
「どしたの、ブランシュ……?」  
 至近距離で2人の視線が絡み合う。  
「やっぱ……なんでもない」  
「あっ、急にやめないでよー」  
「なんでもないったらー」  
 ブランシュはキーナから身体ひとつ分横に転がり、追求を逃れようとする。  
「あーっ、もー、このっ、白状しろ、ブランシュー」  
「きゃー」  
 まるではじめてのお泊り会ではしゃぐ少女たちのようなノリだったが、キーナが後ろからがばっと抱きつき、ブランシュの小さな胸をわしづかみにする。  
 ふにふにと揉みしだきながら、ブランシュを問い詰めるキーナ。  
「あんっ……だから、えっとね」  
「うん、うん」  
 ブランシュはもじもじとつぶやいた。  
「今度は、わたしのおっぱいとかも気持ちよくして」  
「……うん、もちろんだよ」  
「きゃふっ……大好き、キーナ」  
 無論、その瞬間、タチネコが逆転した第2ラウンドがはじまったのは、いうまでもないとか。  
 

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