9月のある晩のこと。  
村長宅へ呼ばれたキーナが、言われたとおり離れに向かうと、  
そこには村長だけでなく、村の顔役たちが揃っていた。  
「こんばんは……あの、孤児院のことで大切なお話って、なんですか?村長さん」  
「うむ。単刀直入に言うとな、君も知ってのとおり、今年は飢饉だ。  
この分では、孤児院には殆ど食料を回せそうにない」  
「……そんな!」  
「まあ、落ち着きなさい。儂らも鬼ではないから、君が一つ頼みを聞いてくれれば、  
何とか孤児院の食料を工面するつもりだ」  
「私にできることなら、喜んでやります!」  
「それは良かった。なに、簡単なことだよ。君の体を、儂らの好きにさせてくれればいい」  
事も無げに言う村長の、そして顔役たちの目が、キーナの肢体を舐め回すように見ている。  
一瞬、何を言っているのか理解できなかったキーナは、真っ赤になって怒った。  
「……ふ、ふざけないでください!……私、帰りますっ」  
急いで踵を返そうとするキーナに、声が掛けられる。  
「可哀相に。食料無しでは、小さい子供たちは冬の間さぞかし飢えるだろうね」  
「それとも、ナジカさんかブランシュちゃんに頼んでみますか」  
キーナの足が止まる。  
先生やブランシュを、そんな目に遭わせたくない。もちろん、子供たちも。  
しばらく沈黙した後、キーナは絞り出すように呟いた。  
「……本当に、本当に約束してくれますか……?」  
「もちろん。それに、ずっととは言わんよ?一ヶ月だけ我慢してくれれば、後は自由だ」  
「……わかり、ました……」  
「君は聞き分けが良くて助かるよ。じゃあ、さっそく服を脱ぎなさい」  
どこにも、逃げ道は無かった。  
羞じらいながら服を脱いでいった少女は、秘部を隠すことも許されず、  
好色な視線の前に、まだ幼さの残る裸身を心細げに晒した。  
 
翌日。  
キーナは頭から毛布を被って、自室のベッドにうずくまっていた。  
心配して何度か呼びに来たブランシュにも会っていない。  
体の痛み以上に、自己嫌悪が大きかった。  
 
――昨夜、裸にさせられた後。  
乱暴に犯されるかと思いきや、男たちは優しく愛撫を始めた。  
手慣れた指遣いで、体を強張らせるキーナの乳房や股間をさすり、揉みたてる。  
執拗な刺激に、未成熟な肢体が少しずつ桜色に染まっていった。  
ずきずきと疼く程に張り詰めた乳首や陰核をこすられ、転がされるたびに、  
キーナは上気した顔を隠すように背けて、切ない吐息を漏らす。  
弄ばれ、躰を止めどもなく震わせるキーナは、床に垂れるほどに愛液を滴らせた末に、  
ようやく濡れそぼった秘芯に男根を挿入された。  
たっぷりと前戯を施されたとはいえ、処女を破られる激しい痛みに気が遠くなる。  
キーナは朦朧としたまま、逃れるように腰を引いたが、尻を掴まれ更に深く押し込まれた。  
そんな動きを何度となく繰り返すうちに、下腹に不思議な快美感が高まっていく。  
いつしかキーナは、我知らず男の律動に合わせるように腰を振っていた。  
悲痛な泣き声に甘い喘ぎが混じりはじめ、そして。  
キーナは犯されながら、悔しくも生まれて初めての絶頂を迎えた――  
 
昨夜の痴態を振り払うように首を振り、唇を噛む。  
(一ヶ月我慢すればいいんだから、それで終わるんだから……)  
暗い部屋の中で、気丈な眼に涙が光った。  
 
初めての夜から5日。  
男たちは、キーナに口淫も要求するようになった。  
すえた匂いのする男性器と、生臭く粘つく精液に嫌悪を感じながらも、  
舌と唇に伝わってくる肉棒の逞しい感触に、女の部分が湿っていくのを抑えられない。  
心とは裏腹に、キーナの体は知らず知らずのうちに男の味を覚え始めていた。  
 
8日目。  
キーナは男の上にまたがって、ぎこちない動きで腰を振っていた。  
命じられたこととは言え、自分から欲しがっているような姿をさせられるのは、  
たまらなく屈辱的で恥ずかしい。  
こんなことで感じてはいけないと思うほど、かえって性感が高まっていく。  
自尊心を保とうと必死なキーナだったが、生殖器からは本能の赴くままに愛液が溢れ、  
止めようも無く上下する腰が、もっと深く男性器を咥え込もうとしていた。  
 
12日目。  
夜更けに開放され泥のように眠っていたキーナは、明け方のまどろみの中、  
無意識のうちに何かを求めるように腰を蠢かしている自分に気がついた。  
慌てて居住まいを正し、股間に手をやると、そこは糸を引くほどに濡れていた。  
汚れた下着を洗いながら、キーナは女の身の浅ましさに、泣いた。  
 
半月が過ぎた。  
キーナは、行為の最中に卑猥な言葉を言わされるようになっていた。  
「私の中に、太いおちんちんが入ってます」  
「オマンコ……オマンコが、気持ちいいです」  
「精液、美味しいです……もっと、飲ませてください」  
余りの屈辱に頬を紅潮させ、悔し涙を滲ませる。  
しかし何度も奥まで突きあげられ、開発された性感帯を容赦なく責められるうちに、  
口をつく言葉が強制されたものなのか、自分でも分からなくなっていった。  
 
3週間目。  
この日は、村長から来なくていいと言われていた。  
だから、安心して眠れる筈だった。嬉しい筈だった。  
それなのに。  
キーナは寝床の中で、狂おしいばかりの疼きに悶えていた。  
――したい。  
はしたない思いを打ち消すように首を振っても、頭に浮かんでくるのは男根のことばかり。  
――犯して、ほしい。  
なだめるように性器を押さえていた両の手が、次第に揉みしだくように動き始める。  
教え込まれた淫らな言葉を呟きながら、キーナは夜更けまで自慰に耽り続けた。  
 
翌日、キーナは男たちの前で、待ちきれないように四つんばいになると、  
随喜の涙を流しながら何度も何度も貫かれた。  
 
そして、一ヶ月が経った。  
 
「――これからも、儂らに可愛がってほしいと言うんだね?」  
潤んだ目を男たちに向けて、少女がうなずく。  
「それなら、ちゃんとおねだりしなさい」  
キーナは従順に服を脱ぎ捨てると、床に腰を下ろし、股を開いた。  
左手を後ろにつき、右手で割れ目を拡げていく。  
そこは、既に溢れそうなほど滲み出た牝蜜で、濡れ光っていた。  
「お願いします、私の……私のオマンコに、おちんちんを一杯入れてください……」  
「オマンコだけでいいのかね?」  
「……私の口も、おっぱいも……お尻も、みんな犯してください……っ!」  
上気した顔で男を誘うキーナの向こうで、いきなり扉が開いた。  
そこには、猿轡を嵌められ、羽交い締めにされたブランシュが立っていた。  
異常な光景を目の当たりにして、真っ青な顔で目を見開いている。  
 
「君の様子がおかしいのが気になって、尾けてきたそうだよ。優しい子だねえ」  
「キーナちゃんは、見てのとおりセックスがしたくてたまらない変態娘なんだよ。  
今のいやらしいおねだりも、ちゃんと聞こえただろう?」  
信じられないという風に、弱々しく首を振るブランシュ。  
「ち、違うの、ブランシュ……これは……、や……ふ、ああああ……あぁ」  
必死に弁解しようとする言葉が、悩ましげな吐息に変わっていく。  
知らぬ間にキーナの後ろに回った男が、男根で秘所をこすり立てていた。  
その感触だけで、あっけなく理性を蕩かされたキーナは、  
むしろブランシュに見せつけるように、夢中で腰を振り始める。  
親友に見られながら、キーナは女に生まれた悦びに酔い痴れ続けた。  
 
幾度となく達して恍惚とするキーナの眼前に、幼児におしっこをさせるような姿で、  
膝を抱え上げられたブランシュが連れて来られた。  
「……いや……、見ないでぇ、キーナ……」  
スカートの中を丸見えにされ、ブランシュが泣きじゃくる。  
あらわになった彼女の下着は、激しい性交を見せつけられた昂奮で濡れそぼっていた。  
甘酸っぱい香りが、ふわりとキーナの鼻をくすぐる。  
まだ子供だと思っていた幼馴染みのあそこは、予想以上に女の匂いを立てていた。  
思わず、誘われるように舌を伸ばしていく。  
「んあああっ!」  
耐え難い程に敏感になっていた女陰を刺激され、ブランシュはあられもない声をあげる。  
熱く火照る割れ目を下着越しに舐め上げながら、キーナは期待に胸を高鳴らせた。  
――この子は、どんな姿で、どんな声でよがり狂うんだろう。  
ぴちゃぴちゃという舌音に、次第に高くなる嬌声が重なっていった。  
 
End.  
 

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