「ヒース、にいさんっ…!」  
森の中で響く淫らな少女の声。  
ぱらぱらと降る雨に混じって聞こえる激しい息遣い、そして淫靡な音。  
「珠にはこうやって外でするのも風情があっていいな…ってすごい濡れ方だぞ?」  
ぬかるんだ地面に、お互いの身体が汚れようとも構わず愛撫し合うヒースとイリーナ。  
スカートの中から出てきた自分の手を見ながら、ヒースはいつもの皮肉った笑みを浮かべる。  
「だ、だって…!人が来るかもしれないと思うと…あんっ!」  
「思うといつもより濡れちゃいます、ってか。可愛い奴だなー、お前は」  
そして唇を交わし、舌を絡める。  
唾液が糸を引き、名残惜しそうに離れるお互いの顔。  
「今日は、どうして欲しい?」  
彼の言葉に赤い顔をさらに真っ赤にさせて下を向きながら言葉をぽつりと発するイリーナ。  
「…かけて」  
「んん〜?」  
「私に…兄さんの、熱いものを…かけてください…」  
自分の言葉だけで感じてるのだろう。  
彼女が身体をかすかにぴくり、と反応させながらヒースに切願する。  
「よし、じゃあお前の身体にいっぱいかけてやるよ。覚悟はいいな?」  
イリーナはその声にこくりと頷く。  
 
「んんっ…はむぅっ」  
ズボンから飛び出した一物。  
ひょっとしたらいつもより大きいかもしれない。  
イリーナはそう思いながら小さな口と舌を使ってそのそそり立った一物を愛撫する。  
ちろちろと先の方を苛め、竿の部分に舌を這わせる。  
じゅぶ、じゅぶ…。  
口の中にぬるぬるになった一物の半分くらいを含み、前後に動かしていく。  
「んっ…気持ちいいぞ?」  
「ぷはっ、ヒース兄さんの喘ぎ声、もっと聞かせてください…」  
潤んだ瞳で見つめた後、もう一度口で愛撫を再開する。  
「ふっ…男の喘ぎ声ほどみっともないものは無いんだがな…っ」  
温かく、湿り気のある口内。  
うごめく彼女の舌とグラインドする一物に、彼は何とか声を上げる事だけは防ごうと我慢する。  
「ふぅ…ん」  
イリーナは彼だけでなく、自分の大事な部分も愛撫していた。  
敏感な部分を左手で弄り、指で花弁を撫でるようにかき回す。  
「くっ…お前の中、熱くて、蕩けそうだ」  
その言葉にイリーナの動きがますます早くなる。  
頭全体と右手を使ってじゅぼじゅぼと淫らな音を立てながら動かす。  
「んふっ!」  
イリーナの秘所も自らの蜜で濡れ、指は少しずつ蜜壷の中に入っていく。  
「やばっ…イリーナ、もう出ちまう」  
「あふっ…ぷわっ、私も、おかしくなりそうです…!兄さんの、いっぱい下さいっ!」  
彼女の手が激しく動く度にヒースは自分の下半身があさっての方向に持っていかれそうな位に快感に襲われていた。  
「だ、駄目だ、出ちまう!」  
「いいです…兄さん、私に…私をいっぱい汚して下さい!」  
その言葉と同時にヒースの一物が一層そそり立ったかと思うと、次の瞬間に先の部分から濃い、白濁した液体が噴き出し、  
イリーナの顔を汚す。  
「ああっ、兄さんの…熱い!あああっ!」  
そしてイリーナもまた絶頂に達する。  
ぷしゃっ!という音がスカートの中に響く。  
愛液が二度三度放たれ、数秒遅れて今度は温かい液体がちょろちょろと流れ始める。  
 
まだ噴き出る精液。  
顔だけに留まらず、神官服にもべっとりと付く。  
滴り落ちる精液がスカートの上に広がり、足元には自らの放った尿蜜。  
着ている服は泥と精液と尿蜜で凄惨な状態になっていた。  
「はぁ、はぁ…」  
荒い息をつきながらもヒースはその姿から決して目を背けようとはしない。  
そんな状態がまた愛しく感じてしまうのだ。  
 
「あふぅ…また漏らしちゃいました…」  
そう言ってイリーナは顔に付いた精液を指で掬い取り、ぺろりと舐める。  
「えへへ、兄さんの味がする…」  
「馬鹿者、ただ苦いだけだぞ?」  
隣にしゃがみ込み、彼女の肩をそっと抱き寄せるヒース。  
しかしその言葉に彼女はゆっくり首を振る。  
「いいんです…ヒース兄さんのものなら、何でも受け入れちゃいます」  
その笑顔を見つめながらヒースはそっと彼女の身体を抱きしめた。  
「にい、さん…」  
「イリーナ、お前って奴は…」  
泥濘の中、もう一度二人は唇を交わした。  
 
(終わり)  
 

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