「ふはぁっ! はあぁん……!」
盗賊ギルドの地下深く。甘い嬌声の声が響く密室。
「んちゅ……。もっと、もっとぉ……!」
掲げた白い尻を振り、少女が甘い声を発する口で目の前の肉棒にしゃぶりつく。
四つん這いになった少女をバックから若い男−まだ少年といっていい−が無我夢中で激しく貫き、
前からも肉棒をしゃぶられた少年がカクカクと腰を揺らしていた。
「……んんぅ!」
前後から貫かれ、激しく身悶えする少女。
美しい少女だった。長く波打つチョコレート色の髪を青いリボンでまとめ、
その美貌は少女らしいあどけなさと女らしい端正さを併せ持つ。
そんな美しい少女を与えられ、二人の盗賊少年は無我夢中で腰を振った。
「はぁ……ハァっ!」
「き、キテ! 出して! たくさんください!」
限界が来たのを悟ったか、きゅっと少女の手が目の前の少年の金玉袋を握りしめる。
「くうっ!」
同時にぎゅっと膣が締まり、バックから挿入していた少年も絶頂を迎えた。
「はああああああっっ!」
前と後ろ、少年の若々しい精を全身に浴び、少女は歓喜に身を委ねて、絶頂の声を発した。
腰が痛むほどに少女の若い体を抱き、青い性欲を満たした二人の少年盗賊は、快楽の余韻に浸りながら、居住まいを正して別の部屋に移されていた。
「ふふっ。どうですか? 我がクレスポ組のサービスは」
「あっ、ベルカナ姐さん!」
入ってきた妙齢の女性に、二人の若い盗賊はビシッと背筋を伸ばして敬礼する。
どちらもロマール盗賊ギルドの若い盗賊の中でも容姿端麗で、そして優秀な少年たちだった。
「どうあの娘は? 気に入ったでしょう?」
「は、はい!」「あ、でも、ベルカナ姐さんの方が、お美しいです!」
「ふふ、お世辞がお上手だこと」
コロコロと鈴の音のような声で笑い、ベルカナは若く美しく優秀な二人の盗賊の頭を撫でてやった。
「これからも頼みましたよ」
「「はい!」」
盗賊ギルドの幹部を前に、緊張した様子ながらも、誇らしげに少年たちは答えた。
だが二人とも気付いていなかった。
さっきまで抱いていた肉奴隷少女が、シェイプ・チェンジで変身したこのベルカナ本人だということを。
盗賊ギルドで確固たる勢力を築いた幹部クレスポ。そのクレスポを影から操るとされる、女魔術師ベルカナ。
彼女は実に数多くの顔を持つ。
賢者の学院の導師。高名な傭兵の娘としての令嬢の顔。
盗賊ギルドの肉奴隷も彼女の数多くの顔の一つにすぎない。
様々な顔を持つ彼女を、人はいつしかこう呼んで恐れ敬うようになった。
ロマール盗賊ギルド"百顔の”ベルカナと。