「ハッハッハ、イリーナ知ってるか? 今日は嘘をついても良い日なんだぞ」
「ヒース兄さん……嘘はファリス様が禁止されてますよ(スッ)」
「ま、ままま、待て! 待ってくださいイリーナさん! だから今日だけは嘘が許される日なんだ!
デスカラ、ソノぐれーとそーどをシマッレクダサイ」
「なーんだ、そうなんですか(スチャっ)」
「よーしイリーナ。じゃあ今日だけは俺様の悪口を言ってみろ」
「え!?」
「言っただろ、今日は嘘をついていい日だって。何でもいいぞ(こっそりセンス・ライ)」
「じゃ、じゃあ……ヒース兄さんなんか大嫌いです!」
「!?」
「わたしはヒース兄さんを、ずっとずっと大嫌いでした! もう一生近くにいたくなんかありません!」
「!!?」
「わたしは結婚するなら、ヒース兄さん以外の人と決めています!」
「ぐはっ!!?」
「初めてもヒース兄さん以外の男がいいのです!」
「おおい!」
「あれ? どうしたんですかヒース兄さん?」
「い、いや、何でもない……」
「はいはい、ごちそうさま!」