クリストファー・フォウリーことクリスは、旅の途中にいた。  
実家であるオーファンのファリス神殿を勘当され、修行の旅に出て、はや数年。  
本来、神官戦士の巡礼修行なら、各地のファリス神殿のつてを使い、癒し奇跡の代わりに宿と食事を提供して貰う事ができるのだが、クリスは、それも期待できない。  
本来は、旅の自称・ファリスの聖戦士。それも事実ではあるのだが。  
ただし、彼は黒い鎧を好む。  
彼は、『闇と自由と混乱』のファラリス神官戦士のごとき格好を好んだ。  
そのために誤解されること度々。いや寧ろ、その方が多い。  
さらに旅の供に『闇司祭』でもある妖魔・インプを連れているのであれば、なおさらである。  
関わった相手から闇司祭と疑われて、暴力沙汰や厄介事になるのは日常茶飯事。  
そしてクリスは売られたケンカは必ず買う、困った性格をしていた。  
それゆえにトラブルメーカー。  
それゆえに、一所に落ち着けない。  
 
だがしかし、今。クリストファー・フォウリーは、飢えていた。  
手元には、魔晶石がいくつかある。行くべき所へ行けば、ガメル銀貨に換金できるだろう。  
しかし、インプをつれて街に入るわけにはいかない。  
クリストファー自身にとってインプは油断さえしなければ、そう危険のない妖魔だが、その爪や暗黒魔法から身を守る術のない一般人には、この妖魔は十分に脅威だ。  
ふとクリスは自分の前を、パタパタと気楽に飛んでいる生き物を見た。  
生まれながらにファラリスの加護を得、自らの信仰とはまったく逆を行く生き物。  
生態が謎に包まれているインプ。彼等がファリスに帰依する事はあるのか?  
ファラリスの教えを厭わしいと思う事はあるのか?  
クリスはそれを『試して』旅をしている。  
彼等が魔界からきた小魔族であるとも、妖魔であるからには元は妖精界に属していたのだとも云われる妖魔。  
とりあえずクリスはルフォが雑食で、強き者には逆らわない性質であることを知っている。  
擬態なのだろうか、ルフォは一見少女のような姿をとっている。  
少女の姿をとる必要があるのか?  
敵を油断させるため? 油断を誘うため?  
何者かの関心を誘うため?  
まったく、よくわからない生き物だ。  
 
「オイ」  
「へ?なんでしょー?クリストファーさま」  
「腹がへったな」  
「そうですね」  
「食わせろ」  
ムンズと、ルフォの足を掴み、宙吊りにする。  
「へっ!? 嘘ッ!? ご冗談でしょ? クリストファーさまっ!?」  
「大丈夫だ。羽の一枚や二枚無くても、死んだりしねえ」  
乱暴に翼を、ガジガジと噛んでみせる。  
「やぁんっ!? 目が、目が笑ってないですよぅー!? フォウリー様ぁっ!? ヤメテーッ!! お願いしますーッ!!」  
バタバタとコウモリに似た羽を打ち鳴らし、尻尾をムチのようにしならせて反抗する。  
「ちっ」と、舌打ちして、口をはなす。  
丘の上、木立ちの間からは、少し離れた所に街が見える。  
規模はそう大きくはないが、魔晶石をガメルに換え、仕事のアテを見込めるかも知れないと、足を向けた。  
その際にインプのルフォを麻袋に詰めて、荷物として持ち込むことも忘れない。  
ルフォの猛烈な抗議の声は、もちろん無視だ。  
ギャーギャーと、うるさいまま持ち込む訳にはいかないので、袋ごとブンブンと振り回し、問答無用で黙らせた。  
 
 
「…ぅう…ん?」  
クリストファーが商店で買い物を吟味している間に、店の裏に放置されていた袋の中で、ルフォは意識を取り戻した。  
何やら袋が、外からモソモソとあさられている。  
そのせいで、目が冴えた。  
何者かが、ハッハッハッと息を荒し、麻布の外からルフォをまさぐっていた。  
「ぎゃぁ───!?」  
(え、これナニッ!? ナニナニナニナニッ!?)  
声をあげそうになる。抵抗の手段が、なかった。  
こちらは分厚い布袋の中で、ろくに身動きがとれず。魔法も対象が見えない状態では、かけられない。  
カプリ。  
それはナニかはわからないが、ルフォの体を、牙のある口で咬んだ。  
ジタバタと暴れる袋が、おもしろいと思ったのか、それはさらに調子にのって咬みついてきた。  
咬み咬み咬み。  
「ヒッ…? ウソォッ!? やああッ──!?」  
ズブ。  
翼を咬まれ、傷が入った。  
「あ…ぐッ!!」  
血がタラリと、ルフォの顔に滴り落ちた。  
 
 
しばらくの後。  
ルフォは街の野良犬に半殺しにされかけ、危うく犯されるところを、クリスに救われた。  
 
 
逃れようと身体を不自由にしていた袋を裂きホドキ、袋から這いつくばって身を引きずりだしたまま、ルフォは力つきかけていた。  
暗黒神聖魔法の癒しは、使いきってしまった。  
もう、癒しも身を守る攻撃呪文をかけるだけの精神的な余裕もない。  
フンフンと、後から大型の犬が、ルフォの体に鼻面を押し付けてくる。  
腹が減っているのか、ルフォの流れでた血をぺろりと舐めた。  
「ヒ…ィッ…! ぎゃっ?! そ、そこは…ッ!」  
ルフォの股間に、犬は鼻面を押し付けて、舐めたのだ。  
散々体を傷つけられて嬲られて、息も絶え絶えなルフォは、ろくに抗うことができない。  
フンフンフン。ペロペロ。  
犬の息使いがルフォの傷つき、今は飛べない翼のある背へとかかり、犬はルフォの体を跨いだ。  
「え……?」  
なにをされようとしているのか、理解した。  
犬は、ルフォの臭いをかいで、『メス』と認識したのだ。  
「ヒィ…ッ!? ウソォッ…ヤダァ…ッ!! あ、ああッ…助けて…誰か。誰か、助けて…ぇ! フォウリーさまァッ…!!!」  
あんなヤツに助けなんて求めたくないのに、ルフォは、その名前を必死で呼んでいた…。  
 
 
クリスが声を聞き付けて発見したとき、ルフォはボロボロになり、なすすべもなく野良犬の前に体を横たえていた。  
しかもその様子は、今まさに……!?  
 
「ちっ。しょーがねぇ!」  
 
金髪の髪の跳ね毛を揺らして、クリスは走りだした。  
 
犬を追い払った後で、クリスはボロボロのルフォに癒しの魔法をかけた。  
ルフォを放置し、微妙に罪悪感を、覚えたせいもある。  
妖魔のルフォにファリスの癒しがかかるかどうか、正直、不安があったのだが。  
神にどのような思惑があったのか知るよしもないが、癒しの魔法はルフォの傷を癒した。  
 
ベットリと張り付いた血を洗い流すために、クリスは苦虫を噛み潰したような表情で、タライに湯を貰いルフォを洗っていた。  
普段は着けている首輪を外して、石鹸で頭を洗う。  
触るとプルンとした感触の尖った耳。コウモリに似ている翼。  
暗緑色の体毛の生えた部分と、肌が露出した部分が白い泡にまみれてゆく。  
 
「ええと、…ふ、フォウリー…さまッ…?」  
「あ、なんだ?」  
 
ルフォの体が、クリスに触れられるたびに、ひくひくとした。  
犬に散々傷つけられて嬲られて、触られる度にルフォの体は敏感に感じていた。  
普段のクリスらしくもなく、優しくクリスの大きな手がルフォの体に触れて拭う。  
それゆえ、なのかもしれない。  
泡でつるつる、ヌルヌルとする。それがとても心地よい。  
…感じて、しまうくらいに。  
 
(ひぅ…ッ!? 気持ちイイけどッ…なんかヘンな気分になっちゃうよぉ…)  
 
クリスの口は悪いままだが、いつもより妙に丁寧な扱いを受け、体を撫で触られ洗われて、ルフォは顔に血が上っていた。  
僅かな膨らみをもつ胸の先端をかすめ、ルフォの脳内で、ゾクゾクとした痺れが走る。  
気持ちが、ざわざわとする。  
気持ちいい。  
お腹をさすり、洗われる。  
 
「ふぁ…」  
もっと、ほ──しい。  
犬に舐められ、危うく犯されかけた、ソコが疼く。  
無意識のうちに、足が開いていた。  
それは偶然だったのだろうか? 内腿の狭間にクリスの手が潜り、ソコが洗われた。  
「あ!…はぁん…ッ!?」  
優しく繊細に体を弄るクリスの指の動きに、顔をビクリとあげ、思わず声を洩らす。  
ルフォの声に、隠しがたい、甘い響き。  
「……!」  
クリスの指先が、内心の動揺から止まった。  
「へ、へんな声、だすんじゃねぇ」  
内心の動揺を抑えて、低く脅す。  
(く、インプ相手に、うっかり反応しちまったじゃねえか…)  
クリスは内心の焦りを、強引に押し隠した。  
 
止まってしまった手に、ルフォがもどかしさを覚える。  
もっと気持ちイイことがしたい。感じたい。  
「あのぅ…ふ、フォウリーさまッ…えと。…そ、ソコを、もっと…キレイにお願いします…ぅ」  
クリスを見上げ、微妙に上目づかいで目を潤ませ、ねだる。  
抱きあげられたルフォの腰がビクビクとして、クリスの手の刺激を求める。  
クリスは、その言葉の意味に気づきながら、気づかないフリをした。  
手の中の小柄な妖魔が『感じて』いることを、クリスも理解している。  
最初はルフォが、体を洗われ触れる度に僅かにビクビクとした反応を返すことを、犬に傷つけられた為と思いこんだ。  
だが、ルフォが酔ったように頬を染めて身を預け、蕩けた声をあげるに至り、察した。  
柄にもなくルフォを心配し、己のそんな心境に居心地が悪く照れていた分、それは意地悪な悪戯心に変わっていく。  
クリスの指先がルフォの股間を、感じやすい場所を、何度もヌルヌルと撫で擦る。  
「あ!ん!んふ!?───〜〜ッ…!!」  
(気持ちがイイ)  
甘い痺れに体を支配され、ルフォの表情は刺激に、すっかり蕩けていた。  
頬を染め、薄目を開けて。視線は虚空をおよぐ。顎を突きだし、ハァハァと息を荒くして。  
その小さな牙の生えた口からは、赤い舌の先端が、ぴくぴくとうごめく様が見てとれる。  
クリスは不機嫌そうに額に縦皺を刻み、その表情を横目で捉える。  
(まったく、よくわからない生き物だ)  
ふと、そう思ったことを思い出す。  
知的好奇心。  
その時浮かんだ考えを名づけるならば、それが一番近いだろう。  
 
「インプもここをイジラレると、気持ちがイイのか? ああん?!」  
指先がクチャクチャと音をたて、少し乱暴に、暗緑色の毛髮に隠されたインプの股間を弄ぶ。  
「あ、はぅッ…そ──んな…コト…ないですよぉ…」  
はぁはぁと息を切らせ、ルフォが体をグッタリとさせながらも、クリスの股間をスリスリと押し付けてくる。  
悪人めいた笑みを浮かべて、クリスはルフォの、体毛に覆われ隠された小さな赤い陰核を弾き、潰した。  
「ふ、ふああぁ…ッ!? クリストファーさま…っ…! あ、ナニを…っ!? フォウリーさま…っ!!?」  
「んん? インプ(淫婦)と言うだけに、心も体もエロく出来てるようだな?」  
指を挿入した。  
「あ───ひぃ…」  
指先を一本、強めにグチュグチュと出し入れし、内部を擦り抉りつつ、クククとクリスが黒く笑う。  
そのしょーもないダジャレに突っ込むはずのルフォには、すでに余裕がなかった。  
「あは…ふッ…んンッ…!?」  
 
「危うく犬にヤられかけて、興奮したのか? 体が火照ってんのか? インプってのは、オスなら何でもイイのか? ああん?」  
ルフォの耳元で、意地悪な声色を作り、罵る。  
ピンチにだったルフォの悲鳴を聞き付けて、慌てて助けに入った事はしっかりと棚の上にあげておく。  
「──〜〜〜ッ!」  
ルフォが顔を真っ赤にし、涙を浮かべ睨む。  
その姿をニヤニヤと眺めてクリスは人さし指を、ルフォの股間、その肉襞の中に埋めこんでゆく。  
「ココがイイようだな」  
探りあてたルフォの弱い場所に、軽く爪を立てて、ルフォの中を嬲った。  
「あ、ひ…ひぁっ!…ヤだ…もう、ヤメテくださいよーッ! あ、あふっ、ふ、フォウリーさまぁ…ッ!!」  
感じ過ぎ、牙を剥き出し、ギャーギャーと泣いて睨むルフォの後頭部に「うるさい」ぺシンと、平手を食わせる。  
「指の一本や二本で、ガタガタと甘えたコトぬかすな!」  
「ぁぅ…っ…!!」  
ルフォの中にクリスの指が二本、突き入れられた。そのまま体の内部を、グリグリと指先でこねまわされる。  
ナカの特別感じるポイントを、強く刺激されて、ただでさえ乏しい理性のすべてが吹きとんだ。  
ルフォの下半身が、その刺激にガタガタと震えた。  
「んっ!ん!んっ!ぁっ!?やっ!ひはっ!」  
クリスの黒い服に爪を立ててしがみつき、その服を咬み、声を殺して、腰をクリスの指に擦りつける。  
そのムチのごとき尻尾は、クリスの腕に絡まり、その手を逃すまいとしていた。  
気持ちイイ。  
ナニカが迫ってくる。もう少しで、高みに行き着く。後、もう少しで…。  
(もうサイコーに、キモチヨクなれる…ッ!!!)  
涙を浮かべた目の視界に、突然、火花が散った。  
「あ、あ──ッ!あ──ッ!あ──ッ!!」  
ルフォの暗緑色の尻尾が刺激に堪りかね、震えてピーンと立った。  
牙の生えた小さな口から舌を空につきだし、体をビクビクとし震わせてたルフォが、一際体を大きくしならせて弛緩した。  
「ふわ───」  
ジョロ…ジョロ…ジョロ…。  
「え…? エエッ…?! う、うそぉ…ッ!?」  
ルフォの股間が熱く濡れ、弛緩した下半身から熱い流れが滴った。  
「や……止まらないぃぃ…?!」  
インプの少女は情けない顔で、自らの流れとクリスの顔を、交互に見続けた。  
すっかり出してしまうと、ようやく息の仕方を思い出したように荒い息を繰り返す。  
「は──…、は──…、は──…」  
すっかり蕩けて脱力したルフォの顔の前に、クリスは片手で解放した自分のモノをさしだした。  
「俺の番」  
「───ッ!!?」  
インプと人間では体格が違う。  
インプの体は、グラスランナーより小さい。ルフォにとって、人間のそれは巨大といってよかった。  
「ほら、オスなら何でもイイんだろ?」  
「うぅ───〜〜…」  
ルフォの口元に、クリスはひたりと熱をあてがう。舐めろということなのだろう。  
見上げれば、邪悪で狂暴なクリスの笑み。抵抗し断ることは、無理そうだ。  
オスの匂いがする。その匂いに釣られ、ルフォは、おずおずと舌を這わせた。  
両手で巨大な人間のモノを支え持ち、チロチロと、クリスのモノの先端を舐める。  
はじめて味わう。  
それは人間の下のモノの味がした。  
 
「んふ───…ん」  
瞬く間に、ただでさえ大きいそれは更に大きくなり、ビクビクと震え先端から苦い汁が溢れさせ、ルフォを閉口させた。  
泡のせいで、逸物を支えるルフォの手が、何度もつるりと滑る。  
それは結果的に、クリスのモノを擦り扱く形をとっていた。  
「…も、いーか」  
ハァハァと、息を切らせるルフォから、クリスはそれを取り上げる。  
「じゃあ、こっち」  
ルフォの暗緑色の体毛をした右足を掴み、体をひっくり返した。  
クリスにむけて、ルフォの股間が開かれる。  
「え?! 嘘ぉ!冗談ですよね?フォウリーさまッ?!」  
「黙れ。心配するな。ただの好奇心だ」  
ルフォの前に、ルフォにしてみれば巨大な人間の肉棒がそそりたつ。  
真っ青になる。  
「や、やだ───!! そんな大きいの。む、無理、無理ですってばぁ───ッ!!」  
だが同じだけ、ルフォには好奇心もあった。欲望から逃れきれない。  
クリスはインプの体に比すれば巨大な人間のソレを、インプの小さな赤い割れ目に宛てがい、ググッと押しこむ。  
濡れて泡だらけのルフォの体も構わず、逃がさないよう片手で小柄な体を抱き、クリスはルフォの股間、その肉襞の中に己の熱を、埋めこんだ。  
より奥に送るため、グッと体重をかける。  
 
「ぐ、やっぱキツいな」  
「ひィ…い…?! ヒ───ァッッ!!?」  
ソコは散々いじられイカされて、たっぷりと潤滑油代わりの愛液を溢れさせていたが、やはりそれでは受け入れきれなかった。  
メリメリと裂け、強引に巨大な人間のモノがルフォの中に侵入する。  
「───ッ!? ───ッ!!! アッ───!? んグッ!」  
全部は入りきらずに裂けて血を滴らせるソコを、クリスはゆっくりとストロークをしはじめる。  
グチッ…ぐち…ヌチョ。  
「…ひ…ひぁっ! あ…ヤだ…もう、ヤメテ…くださいよーッ! ふ、フォウリー…さまぁ…ッ!!」  
見えなくても、わかった。オスを受け入れるその場所が裂けて、痛みと熱さを伝えてくる。。  
あまりの痛さに、牙を剥き出し泣いてわめくルフォを「黙れ」と一蹴し、クリスは腰を使いはじめる。  
小柄で非力なルフォはクリスの腕から逃れられず、その腰の動くまま、されるままに、内臓を激しく圧迫される。  
 
「ひィ!! ぅうあ゛ァ───ッ!? あ゛あ゛ァ───ぁッ! あ゛あ゛ァ───ッ!? ひぎッ、あ゛あ゛あ゛ァッ!!!」  
 
クリスの黒い服を、様々なもので濡らしてしがみつき、その肌に爪を立てる。  
激しい突きあげに涙を流し、声を殺そうとしても、できない。  
息が、できない。巨大なモノが、ルフォのアソコを掻き回す。  
裂け痛みの中でも、あの特別感じるポイントが、ガンガン抉られてる。  
痛い。苦しい。激しいストローク。  
それでも。  
感じる。思う。  
強いオスに支配され、喘えがされるのは、嫌いじゃない。  
(こいつが…同族ならよかったんだ…。こんなにファリスらしくないヤツ。…そしたら。…そしたら…)  
そんなことを失いそうになる意識の中で、考えていた。  
その考えが形になる前に、クリスが口で、耳を食んだ。  
「ヒッ───?!」  
その瞬間、縦に絞られた瞳孔。その金色の瞳を潤ませて、ルフォは再び絶頂を迎えた。  
 
「ンン───ふァ…ああ゛ッ!?」  
弓形に反る小さくキツい体の中で、ぷしゃぁッと音がした。  
熱くて白い体液が溢れ出し、インプの体内を汚し、ルフォは意識をとばした。  
 
 
 
翌日、二人とも局部の傷みに、こっそり泣いた。  
 
結果。  
『インプは、人間の相手には向かない。』  
 
 
ソレ以後、クリスは自分からルフォに相手を求める事はなかった。  
が、しかし、ルフォは時折、クリスの寝床に潜りこむ。  
もぞもぞと、毛布の中を探り、ルフォはクリスの下半身にたどり着く。  
(クス)  
思った通り。  
 
「フォウリーさま、朝勃ちしてますよー? いただいちゃいますよー? イタダキまーす」  
 
あむ。ちゅる。ちゅる。  
 
クリスのスボンを、こっそりと下ろして、ルフォはクリスの勃った熱を口に含み、啜りあげた。  
はむはむはむ。  
 
「ん…く…っ?」  
 
下半身から伝わる卑猥な気持ち良さに、クリスが目覚める。  
普段、狂暴なまでに寝起きの悪いクリスが、コレをすると爽やかに目覚める。  
 
「……っ。また、この腐れインプが──!」  
ビシッ!!  
「はぅ──っ?!」  
自分の寝間着の股間に陣取り、勝手に息子を解放して、はむはむと咥えるインプに、ド厳しいデコピンの制裁がとぶ。  
その痛みからルフォが額に手をやると、ルフォの口と手が、ソコから離れてしまった。  
「───…」  
その中途半端な刺激、その物足りなさに。  
「…続けやがれ」  
クリスは、ボソリと不機嫌な声で、付け足した。  
 
悪態をつきながらも、ルフォのさせるままにする。  
 
「へへへ。あーん。…んむ。んむ、あむ…」  
ルフォの赤く尖った舌が、ファリス神官らしからぬ男の熱に、這い回る。  
白くて熱いものを浴びるのが、ルフォは嫌いではなかった。  
それを浴びる度にクリスは優しくなり、5回に1回くらいは、ルフォを指で気持ちヨクさせてくれる。  
クリスの股間の巨大なモノに、抱きつき、ルフォはその熱さに目を細めた。  
無邪気を装いルフォは笑う。  
(フォウリーさまのコレは、あたいのモン)  
そしていつか、逆に快楽で『フォウリーサマ』を、ファラリスの教えで逆調教するのだ。  
そうしたら…。そうしたら…。  
 
小さな妖魔は、文字どおり小悪魔(インプ)の笑みで、満足気に笑った。  
 
 
結論。  
 
『インプは、やはり欲望に忠実なインプ(淫婦)だった。』  
 
 
終 『HPBD』