夜の帳が下り、満月がファンの街を照らす。
人の喧騒も減り、殆どの者は自らの寝床で睡眠を取る時間に差し掛かっている。
ここ『青い小鳩亭』でも一握りの酔客が残っているだけで、勝手に夢の世界に突入していた。
そしてカウンターで片付け作業をする2人だけが起きている。
ひとりはここの女将であるシャナ。
そしてもうひとりは『へっぽこーず』の一員であり、この小鳩亭の養女兼ウェイトレスであるマウナ。
「マウナ、今日はもうお休み。後はこっちでやっておくから」
「うん、ありがとうおかあさん。じゃあ私もう寝るね?」
彼女も後片付けもそこそこに、背伸びをしながら二階に上がる。
そして暫くして下の明かりも消えた。
「うーん…今日もよく働いたー。さて、お風呂入って寝よっと…」
肩をくるくる回しながらエプロンを外し、暗い廊下を歩く。
もちろん他の客の迷惑になら無い様にそっとだが。
…とは言っても最近は不景気なのかは知らないが、泊まっている客と言えば『へっぽこーず』の面々と他少し。
(やっぱりアメニティを充実させないとね…。コストの掛からない業者に頼めば採算が取れるかも…)
そんな事を考えながら歩いていると、ふと目の前の扉の隙間が空いているのに気付いた。
そこから光が漏れ、中の声がかすかに聞こえる。
「ありゃー、扉開けっ放しは無用心よ?…ってここイリーナとヒースの部屋じゃない」
マウナは小さくため息をついて、その扉を閉めようとノブに手を掛けたのだが。
(ん?何か声が聞こえる…)
中からかすかに2人の声と絹の擦れる音が聞こえていた。
何故か妙に気になってしまい、マウナはそっと扉を覗くのであった。
「んっ…くふっ…」
中をちらっと覗いたマウナはその光景に目を奪われてしまう。
(あー…あの2人、またしてるのね…)
部屋の中ではヒースとイリーナがお互いの体を抱きしめながらキスの真っ最中。
そしてイリーナの着ている服はいつもの神官服ではなく、ファリスの神学校の制服である。
(余程あの格好がお気に入りなのねー。まぁ可愛いから仕方ないのかもしれないけど)
マウナがじっと見つめている間にもお互いの舌同士が絡み合い、ぴちゃぴちゃという音が微かに聞こえてくる。
「んっ…ぷぁっ」
イリーナの目は潤み、もう我慢できないといった表情だ。
「相変わらずお前はキスが好きだな。もう中も大変な事になってるんじゃないか?」
そこまで言うとヒースは彼女のスカートの中に手を入れる。
「ん…ああんっ」
床にぽたたっ、と落ちる蜜。
下着は着けてないのだろう、制服の上からでもはっきりと分かる乳首の形。
「だって、に、いさんのキスが上手なん…あんっ!」
イリーナの言葉はヒースの愛撫でかき消される。
ぐちゅぐちゅという音がスカートの中から聞こえ、床にはさらに蜜が滴り落ちる。
太ももも彼女の蜜で濡れ、靴下まで垂れていた。
「もう我慢できないんだろ?じゃあ俺様のこれも受け入れ態勢にしてもらおうかな」
そしてズボンのチャックを外し、そそり立った一物をイリーナに見せる。
イリーナもまたへたり込みながらそれをじっと見つめ、熱っぽい視線を見せながらそっと口に咥えるのであった。
(うわ…映像で見るよりすごくリアル…)
マウナも自分の顔が赤くなっていくのが分かる。
無意識のうちに自分の下半身がもじもじとしているのにも気付かず、その状況をじっと見る。
「んっぷ…ふぅん…」
じゅぷじゅぷと音を立て、ヒースのそれを口で愛撫するイリーナ。
同時に自らの左手をスカートの中に入れ慰めている。
「イリーナは本当にいやらしいなぁ、俺様のこれがそんなに好きか?」
その言葉に少し上目遣いで睨みが入るが、やや間を置いてこっくりと頷く彼女。
さらに動きが早くなり、口から零れた唾液がスカートにぽたりと落ちる。
もちろん履いているスカートも自らの愛撫でだんだん染みが出来ており、綺麗な部分と濡れた部分がくっきりと分かれていく。
「おおう、なかなか…。この前見たく顔に掛けるか、それとも別の場所がいいか?」
「ぷふっ…。今度は、私に、掛けて欲しいです」
ヒースがぽそりと呟き、そしてイリーナが口から離して言葉を続ける。
「私の身体に、兄さんをかけてください…。この服も、兄さんのもので汚されたい…」
淫靡な表情で再度ヒースの一物を愛撫し始める彼女にヒースの表情も妖しく歪む。
「じゃあ気兼ねなくさせてもらうか。お前も出しちゃっていいんだぞ?」
「ふぇ?」
その言葉にもう一度上目遣いで答える彼女。
「お前、いったら必ずといっていいほど漏らすからなぁ。…まぁ俺様はその方が嬉しいけど」
「ヒース、兄さん…」
イリーナは蕩ける笑みを浮かべてヒースのものをぐぽぐぽと音を立てて舐め出す。
もう彼女の下半身はとろとろになっていた。
裾までぴっちり綺麗に皺付けされているプリーツスカートは秘所の中心から濃い紺色に染まり、女の匂いを発している。
口から零れた唾液とカウパーの混合した粘りのある液体が同じく清楚で綺麗な紺襟、白生地の上着にかかり、紺のリボンが薄く濁った液で汚れる。
それでも彼女は愛撫を止めようとはしない。
ヒースも感じているのだろう、荒い息をつきながらイリーナの頭を押さえ、前後にピストン運動をさせる様になっていた。
「ううん、っぷうっ!」
じゅぼじゅぼという淫らな音。
ぐちゅぐちゅという蜜を絡める音。
二つの淫靡な音が部屋を支配し、それがまた2人の情欲を昂ぶる結果となる。
もちろん外で覗き見しているマウナも同様であった。
必死に声を上げるのを防ぎながら、スカートの中に手を伸ばす。
くちゅ、という音が聞こえる。
(うわ…私も、すごく濡れてる)
2人にばれない様に、自慰行為を始めるマウナ。
彼女の手も自らの蜜で濡れ、スカートに落ちる。
「あ、やべ…俺様、出ちまう」
部屋の中では激しい愛撫を続けていたイリーナに限界を感じたのだろう、ヒースがぽそり、と呟く。
「くぱっ…兄さん、出してください。私に思いっきりかけて下さい…!」
イリーナは口から離した一物を扱きながら今から起こる事を想像しているのだろうか、恍惚の表情を浮かべる。
「くっ…イリーナ、出すぞ!」
彼の言葉が終わらないうちにその先端から白濁した液体がほどばしる。
びゅくっ!びゅるびゅるっ!
それはイリーナの制服のリボンをあっという間に白く汚し、胸にも白い染みを作る。
そして肩の紺襟の部分にも掛かり、白と紺のコントラストを作る。
「兄さんの、せーえき…あ、ああっ!」
同時にイリーナも大きく身体を震わせ、足元からぷしゃっ!と何かが噴き出る音とともにスカートの真ん中が一気に濡れていく。
さらにお尻の部分は放たれた尿蜜でびしょびしょに濡れ、生地が吸い込めなかった液体が床に広がっていく。
「まだ、出るっ…!」
もう一度ヒースの一物がぴくり、と動き、今度は濡れたスカートに精液を掛ける。
ぼたぼたと流れ落ちた精液と吐き出された精液が濃紺に染まったスカートの上で花の様に広がり、尿と栗の花の混ざった香りが立ち込める。
イリーナは『あ、あああ…』としか言えず、目は潤み、口は半開きの状態、快感に心が壊れかけの状態になっていた。
(すごい…イリーナ、気持ち良さそうに壊れてる…)
マウナの手は自らの秘所を何度も弄くり、その度に蜜がスカートと床を汚す。
精液で汚れた制服を身に纏い、さらに自ら失禁と絶頂を味わっているイリーナ。
まだ絶頂に達し続けているのか、身体をぴくぴくと震わせて胸に付いた精液を指で掬い取り舐めるしぐさを見せている。
マウナの手が激しく動き、自らも絶頂に達しようとしていた。
(駄目…あんな姿見ちゃったら…イクっ!)
「ーっ!」
口を押さえて声を出さないようにして。
それでもスカートの中では蜜が噴き出し、一気に濡らしていく。
へたり込んだ姿で彼女は自らの服が汚れているのも構わずに隙間越しの2人の情事を目に焼き付けているのであった。
「おい」
不意に扉の方に声を向けるヒース。
「!」
(やばい…バレたのかしら!?)
絶頂の余韻が一気に冷めていくのが分かる。
そっと抜け出そうにも身体には力が入らなくなっている為、動けない。
まだ快感を味わっているイリーナを横目につかつかとマウナの居る方向に歩いてくるヒース。
がちゃ。
扉を開けたヒースの表情が妖しさに溢れていたのは気のせいだろうか。
「マウナ、人の情事を覗き見するとはいけない奴だなぁ」
いつもの皮肉たっぷりのセリフは相変わらずだが。
「やっ…これは、その…」
どう見ても弁明の余地がない程、マウナも自慰の跡が残っている状態であった。
スカートには濃い染みが所々出来ており、蒸れた女の匂いが立ち込めている。
「そんなに欲求不満なのか?」
「ち、違うわよ馬鹿っ!ただちょっと気になって覗いたら、あんた達がエッチな事してて…」
「で、ひとりでオナニーしてた訳か。どっちにしろ欲求不満以外の何者でも無いんじゃないか?」
マウナの必死の抵抗もあっさりと論破され、半べそ状態で俯いてしまう。
「おいおい泣くなよ…。しょうがないなぁ、こっち来い。こうなったらお前も同じ様な目にさせて満足させてやる」
ヒースの言葉に何故か大事な部分がきゅん、と反応してしまうマウナ。
(…私、ひょっとしてヒースに襲われるのを期待している?)
結局彼の手に引っ張られるがままに部屋に連れ込まれるのであった。
「マウナ…何で、ここに?」
まだ惚けた表情のイリーナが彼女に問う。
「ごめん、あんた達のエッチな所見ちゃって…ひとりで、してた」
流石に罪悪感が残っていたのだろう、マウナは俯きながらもにょもにょと言葉を呟く。
「という訳で、人の情事を邪魔した罪は重いぞマウナ。罰として…」
「罰として…?」
ヒースの言葉をおうむ返しに答えるマウナ。
「お前もイリーナみたいになってもらおうかな」
そしてマウナはイリーナの姿を見て…思わず股間をきゅっ、と押さえてしまう。
「イリーナ、お前も一緒に、な?」
ヒースの言葉にイリーナも笑みを浮かべ、彼の唇にキスをする。
「イリーナ、入れるぞ」
ベッドの上では制服姿のイリーナが四つんばいになり、お尻をヒースに向けている。
ヒースはスカートの中に己の再び大きくなった一物をゆっくりとあてがい、熱く蕩ける中に入れていく。
「あ、はぁんっ…!」
自分の中にヒースが入ってくる、それだけで軽く絶頂に達してしまう彼女。
「次はイリーナ、マウナの大事な部分を舐めてやってくれ」
「わ、分かりました…ああんっ」
ゆっくり腰を動かされて快感を得ながらも、イリーナは目の前で足を広げているマウナの、ぬるぬるに濡れている秘肉に自らの舌をつける。
「ひゃっ…!」
ぺちゃぺちゃと音を立ててマウナの秘所が愛撫される。
その動きに合わせる様にイリーナもまたヒースによって背後から突かれていく。
「んっ…!くふっ!」
「口を休めたら駄目だぞ」
ヒースに促されるままに声を上げながらもマウナの秘所を舐め続ける彼女、そしてその度に喘ぎ声を出すマウナ。
「あ、はぁっ…!」
たどたどしいイリーナの口がさらにマウナの情欲を誘う。
彼女のウェイトレス時に着ているメイド服調の衣装もスカートのお尻の部分に大きな染みが出来、無意識のうちに自分の胸を服の上から揉み始める。
「イリーナ、ある程度濡れたら今度は手元にある張り子の型で舐めた場所を苛めるんだ」
「わ、分かりました…きゃふんっ!」
ぱちゅぱちゅと水音を発する位に蜜を溢れさせ、気を緩めると限界に達しそうになる状態でも何とかイリーナはその張り子を持ち、マウナの大事な部分にそっとあてがう。
「あ…んっ」
マウナも最初はされるがままだったのが、気持ちよくなってきたのだろう。
自らもその張り子に秘所を這わせて腰を動かし、徐々に乱れ始める。
最初はスカートのお尻の部分が濡れていただけだったが、それが太ももを濡らし、そしてイリーナの口周りを濡らし…。
まるで失禁したかの様にびしょびしょに濡れていく下半身。
「イリーナ、それ…私の中に、入れてもいいよ…」
もう我慢できない表情を浮かべたマウナが懇願する。
「わか…りました、ふにゃあっ!」
小刻みに突かれたと思うと激しくバックから突かれる、その繰り返しでイリーナも快楽に溺れてしまう。
彼女の履いているスカートの綺麗に織り込まれたプリーツ部分からとろりとした液体がぽたぽたとベッドに染みていく。
そんな状態でもイリーナはゆっくりとマウナの秘所にその張り子を入れていった。
にゅるり、と何の抵抗も無く入っていく張り子。
「ふぁっ!」
気持ちよさのあまり喘いでしまうマウナ。
「よし、イリーナも俺様の動きに合わせてマウナの中に入った張り子を動かすんだ」
「は、はいっ…」
促される様にしてイリーナは自分が受けている愛撫と同じ動きをマウナに与えていく。
「あ、ああんっ…気持ちいいよぉ!」
「私もです…兄さんのものが、大きくて、熱くて…!」
いつしかマウナとイリーナが寄り合う形になり、その後ろでヒースがイリーナを突いている格好になっていた。
イリーナはマウナの秘所を張り子で攻め。
マウナは自分の服が精液で汚れようが彼女を抱きしめて。
そしてヒースがイリーナを快楽に沈めて。
「あんっ!ああんっ!」
腰を動かして何度も喘ぎ声を上げるマウナ。
「兄さん、マウナっ、私もう…限界ですっ」
イリーナに絶頂が訪れようとしているのだろう、彼女の口から限界の言葉が漏れる。
「イリーナ、私も…一緒に、いこ?」
「いいぞイリーナ、思いっきりいっちまえ、後で俺様の子種をたっぷり掛けてやる」
ヒースの言葉が引き金となり、一気に絶頂に駆け上がるイリーナ。
「あ、駄目、いく、また出ちゃいます…!だめ、駄目っ!」
身体が大きく一回跳ね、反り返るとともに蜜壷がきゅっ、と締まる。
そして再び秘所から大量の蜜と、残っていた泉が一気に放たれる。
ぷしゃっ!びしゃびしゃびしゃっ!
尿蜜がスカートの先端を通ってシーツに広がり、黄色い染みを作っていく。
それと同時にマウナも絶頂に達してしまう。
「イリーナ、ヒース、私も…あああっ!」
同様にがくがくと身体を震わせ、潮を何度も噴く彼女の秘所。
イリーナの手も制服の裾も彼女の蜜で汚れ、そして。
「あ、ああ…また、出ちゃった」
そう、マウナもイリーナと同様に失禁をしていたのだ。
しょろろ、と水音を残してスカートの生地を越えていった黄色い液体がシーツに広がり。
イリーナの制服にもそれは掛かり、肘の部分まで黄色く汚れていく。
2人の痴態を見たヒースも限界だったのだろう、
一気に蜜壷から引き抜いたその一物を2人に向ける。
「出すぞ…思いっきり掛けてやる」
その言葉にイリーナとマウナは彼の一物の前に顔を向け…次の瞬間。
びゅくっ!
噴き出す音と共に、先ほどの様な白く、独特の匂いのある液体がイリーナとマウナの顔に掛かる。
顔に、髪の毛に、着ている服に。
マウナの顔と金の髪にも白い液体が絡まり、首襟の白いレース部分にも零れる。
スカートは尿と蜜で蒸れた香りを発し、びしょびしょに濡れている。
イリーナに至っては制服の上着は精液に塗れ、張り子を持っていた部分の裾はマウナの尿で黄色く汚れ。
顔も栗色の髪も先ほどのヒースの精で汚れており。
そして履いているスカートは精液が広がり、白と紺のコントラストを見せるだけではなく、尿蜜によって全てが濡れて元の面影は全く無い。
こんな状態でもまだ綺麗に保っている皺が、元は清楚でしっかりした制服の跡を唯一残しており、それがまた恥辱的な感じを醸し出しているのだ。
「ああっ、兄さんの、せーえき…。すごく熱くて、どろどろしてて…」
「こんなにたくさん出して…。すごく、濃いわ…」
そして2人はヒースの精液を受け止めながら、快感に浸っていたのである。
「お前ら…もう俺様、出ないぞ…」
「大丈夫よ、生命の精霊にお願いしてもっと出せるようにしたから」
「私もまだまだ大丈夫です、というか足りません!兄さん、もっと私たちを気持ちよくさせてください」
ベッドの上で半ば気力と体力が尽き掛けのヒースを起こすイリーナとマウナ。
あの後もイリーナとマウナはヒースの精を身体に浴びながら絶頂を何度も味わっていたのだ。
最早2人の着ている服はヒースの白濁液でべとべとに汚れ、元の姿には程遠い状況。
それでもぐったりしているヒースを起こして、再び濡れたイリーナの秘所にそれをあてがわせる。
「俺様、体力はお前たちより低いんだから…もうちょっと加減というものを知れ」
「だって…気持ちいいんだもん、兄さんと一緒にエッチ出来るのが嬉しいんだもん」
イリーナが顔を赤らめ、一言。
「私も、こんなに乱れるイリーナとあんたを見てたら、ねぇ…」
顔に付いた精液を指で掬ってぺろり、と舐めるマウナ。
「ああ、分かった分かった。今夜はお前たちが気絶するまで襲ってやるから、覚悟するんだな」
(とほほ…こいつ等の性欲、半端じゃねぇー!)
ミイラ取りがミイラになるとはまさにこの事。
結局、夜が明けるまで彼女たちを精液に塗れさせ、気絶するまで何度も絶頂を与えていったのだ。
もちろん、事が終わって一週間ほどは全くといっていい程性欲が湧かなかったのはお約束である。