「イヤ…イヤァァァ…ッッ!!」  
薄暗い洞窟の暗闇の中で、キーナの泣き叫ぶ声が木霊した。  
 
「ひッ…ぐう…ッ?!」  
 
ディケイの声は、水音と闇に溶ける。  
背中に。頬に。脇腹に。太股に。足の指先に。尻に。口元に。股間に。全身に。  
ピクピクと蠢く異様なモノが波打ち、ディケイの全身を、体を這う。  
そのヌルリとした異様な感触に、恍惚より先に嫌悪を覚えた。  
無力なディケイの耳に、キーナの助けを求める叫び。  
 
「あ…ああッ…!? イヤァ!!…当たってるぅ…。当たってるよぉ…ッ!!」  
 
生き物でしかありえない粘膜のヌルリとした感触が、キーナの体の下の先端に当たり、ビクビクと蠢いていた。  
 
気色悪さのあまり、キーナは気が遠くなりそうだった。  
 
 
そこは……ナマコプール。  
 
「ブランシュ〜…。はやく…あげて〜動けなぃ〜…」  
 

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