夜も更けた青い小鳩亭。とある個室のベッドの上。  
シーツに放射状に皺を寄せて握りしめ、喉を退けそらせ四ん這いになった『ノリーナ』が腰を振る。  
少年ノリスが、女装した姿のノリーナの口から、まるで女の子のような嬌声をあがる。  
後からノリーナの体を抱えて回された両手。  
その左手はノリーナのウェイトレス服のブラウスをはだけ、そこから覗く平坦な胸に咲く桃色の乳首を弄り、  
右の手はヒラヒラしたウェイトレス服のスカートの中ノリーナの股間に伸ばされ、ノリーナのモノを掴んでしごいていた。  
陰茎の根元をきつく握られ、カリをこすられ、指先がノリーナの充血した鈴口を抉った。  
ノリーナの腰が跳ね、汗ばみ黒髪のウィッグを張りつかせた細い首筋を逸らして、ノリーナの赤い唇から快感の叫びがあがる。  
 
「…あっ……い、あッ…! 気持ちイイッ…気持ちイイッ…!主人公…!  
 気持ちイイ…よぉぉ…!ん、ふッ…!…あああ゛…ッ…!」  
 
ノリーナは快感で真っ赤になった顔に涙を浮かべた流し目で、彼の体を翻弄する主人公の姿を捕えた。  
 
 
 
 
 
 
その少年にはウェイトレス服が良く似合う。エルフのような尖った付け耳も。  
ウェイトレス服の翻るスカートも。裾からのぞく白いレースも。その可憐な丈も。ホワイトプリムも。  
 
「ノリーナちゃん。こっちにサーモンステーキと森のサラダ」  
 
「はぁーい♪」  
 
「ノリーナ。向こうのテーブルを片付けてくれない?」  
 
「はぁーい♪」  
 
明るく返事をして、くるくると踊るように軽やかに働く、黒髪に青い瞳の少女。  
その女の子にしては小さなお尻に、お客からの無遠慮な手が伸ばされる。  
 
「うへへ…」  
 
「あんっ。ダメだよ。おさわりは別料金だからねー♪」  
 
彼女はニッコリと笑って、酔客の手を軽く回避した。  
ノリーナが、その様子を見咎めていた主人公の視線に気づく。  
僅かな棘を含んだ視線を、ノリーナは軽く笑ってかわした。  
主人公と視線を交す時にだけ、ノリーナは妖しさを含んだ小悪魔的な笑みをみせる。  
 
『また今夜ね』  
 
すれ違いざまノリーナは悪戯をする少年のように、主人公にだけ聞こえるよう小声で囁いた。  
 
 
青い小鳩亭に用意されたノリーナ専用の個室。  
『ノリーナ』ことノリス・ウェストイックは、現在お尋ね者のレッテルを貼られているため女装をして過ごしている。  
時折その女装のまま青い小鳩亭のウェイトレスを手伝い、看板娘の一人として人気を得るまでになっていた。  
 
そんな日々の中で主人公は、いつしか特別な嗜好を目覚めさせてしまった。  
禁断の青い小鳩亭の裏メニュー『ノリーナの一泊ご奉仕』で、ノリーナとベッドをともにして以来、  
ノリーナと主人公は肉体関係を含め、秘めた関係を続けている。  
ノリーナは主人公にだけ妖艶な小悪魔的笑顔をみせて、  
主人公を「ボクのご主人様」と呼び、ウェイトレス服の前をはだけて魅惑の裸体を晒す。  
 
 
 
これはそういう話である。  
 
 
 
 
 
それはまだノリーナと部屋で、はじめて二人だけになった時のこと。  
 
 
「あ、あのさ。……冗談だったら、このヘンでやめない?」  
 
 
主人公を女装姿で無邪気にからかい━━そんな気もないくせに━━誘惑してきたのはノリスの方だというのに。  
額に冷や汗を滲ませジリジリと部屋の中を後退しながら、ノリーナは『ノリス』に戻らせてくれと口にする。  
『ノリーナだからイイ』と伝えると、困惑し頬を染めて視線を逸らした。  
彼がただのノリスのままだったら、主人公とてこんなに彼を思わなかっただろう。  
天然盗賊少年ノリスではなく絶対無敵に可憐なノリーナとして、彼女が主人公の前に現れたことが、  
いつしか主人公の心の奥深くに眠っていた倒錯した趣味嗜好を目覚めさせてしまったのだ。  
可愛い美少女にしか見えない。しかし実は少年だからこそ、倒錯感をともなった想いと性欲が煽られる。  
いや。言葉をどれだけ並べても後付けの言い訳に過ぎない。  
主人公の身の内にわきあがる淫らな情欲に、理由をつけて言い訳しようとしているだけなのだ。  
 
━━トン。  
 
ノリーナの背が部屋の壁にあたった。逃げ場はもうない。  
距離を詰めて、主人公はノリーナの顔を覗きこんだ。  
ノリスとて気持ちイイこと、楽しいこと、面白いことが大好きで、誰より好奇心も旺盛だ。  
こんな初めての体験に、心が動かないはずがない。  
ノリーナは赤い顔を背けたまま。かすかに息を飲む音。  
主人公の両手がノリーナの顔を挟みとる。  
互いの吐息がかかるくらい間近に、ノリーナと主人公の顔がある。  
 
「主人公……」  
 
最後に残った微かな恥じらいと躊躇いを振り切って、主人公はノリーナに唇を重ねた。  
 
「んんっ…ん…」  
 
重ねただけのモノはやがて唇をはみ、なぞり、歯を割って舌がノリーナのモノを捕えた。  
ピチャピチャと卑猥な音がたてられる。  
粘着質な水音が静かになった部屋に響きわたる。  
躊躇いながらもノリーナの腕が、ノリーナを捕える主人公の腕に添えられる。  
与えられる気持ちよさと好奇心にノリーナの方からも主人公を求めてくるのに、そう時間はかからなかった。  
主人公の舌がノリーナの歯と歯茎をなぞり舐め回す。  
熱くヌメる舌の感触がノリーナの口内を蹂躙し、唾液を啜られたかと思うと、流し込まれる。  
チュクッと音をたて、不意に唇がはなされた。  
いきなり好物を取り上げられたような物足りなさに、ノリーナの舌が主人公の舌を追った。  
その行為に主人公が気がつき、意地悪く笑ってしまう。  
 
「…ふぅーん?」  
「そ、そんな…ボクは…そんな…気持ち…なんか……あ…ッ」  
 
抵抗してみせたが興奮にウェイトレス服のスカートの下から、ノリーナの股間が僅かに主張をし始めている。  
主人公が膝をついて見上げ、ノリーナを誘う。  
ノリーナは羞恥で微妙に視線を逸らせたまま、両手でウェイトレス服のスカートを持ち上げてみせた。  
絶対領域のストッキングを吊すガーターベルト。剥き出しのままの、まごうこと無き少年のモノ。  
まだ若く黒ずみも少ない。しかしたっぷりとした大きさは、主人公が思わず喉を鳴らすのに十分だった。  
いまだ完全に勃起するまでには到ってはいないが、ヒクヒクと震えている。  
間近にノリーナのモノを目にして、主人公の顔も興奮し紅潮する。  
可愛い…と、思わず主人公の口をついて出た言葉に、ノリーナが少し傷ついたような顔をした。  
 
「結構、自慢の大きさなんだケドな…」  
 
主人公は照れ臭さに笑いかけてノリーナの前に膝を進めた。ノリーナの震える一物に、躊躇いながらも両手でそっと触れる。  
熱くプルンとした器官に触れた瞬間、ノリーナはビクッと体をすくませて目を瞑った。  
 
「あ……あっ…ああ……んっ…」  
 
次第に大胆に両手でシコシコと陰茎を包むようにシゴくと、少年のペニスは少しずつ力強さを持ちはじめる。  
先が先波知りに濡れて漂いはじめる、少年の男の性の臭い。  
 
「…んんっ……んっ…」  
 
 
もっと声を聞かせてとノリーナに言って笑ってから、主人公は先走りを滲ませたノリーナのペニスの先を舌先でひと舐めし、口に咥えた。  
 
「んぁあ…ッ!? やめ…そこは……っはぁ……ぁあぁ……」  
 
敏感な少年のペニスにジュルジュルと、唾液を絡めて啜りあげるとノリーナの腰がビクビクと跳ねた。  
ジュボジュボと音をたて、主人公の口からノリーナのまだ若さを残すペニスが出入りする。  
ノリーナの先走りのお汁と主人公の唾液が入り混じった体液が、主人公の頤を伝い床の上に滴り落ちる。  
ノリスの。いやノリーナのペニスを主人公は口いっぱいに頬張り、ぎりぎりまで抜き、また根元まで頬張る。  
唇をすぼめて、きつくノリーナのモノを啜る。  
気持ちいいかと問う主人公に、ノリーナは堪えて首を振る。  
しかし、ウェイトレス服のスカートを持ち上げるノリーナの両手は、明らかに快感に耐えきれず震えていた。  
 
「んんっ……あ、やだ……ボク…そんな…気持ちよく…なんか……あ、あぁッ…!? …そ、そんな……ところまで…ッ…」  
 
主人公の目の前で可憐なレースの中に包まれたノリーナの白いフトモモがガクガクと震え、ノリーナの可愛いらしい陰曩が揺れる。  
好奇心を刺激され片手と口でのペニスへの愛撫を続けながら、もう片手で直に鷲掴み、やわやわと優しく扱いてやる。  
 
「…はっ………う…んんッ…!?」  
 
たまらず。いきなりノリーナのモノが主人公の口内で弾けた。  
愛らしいペニスがふるふると震えて、主人公の口内を白くて熱い体液で満たしてゆく。  
苦い男の精液が主人公の口内に溢れる。  
主人公は慣れないなりに、口内のノリーナの精液を懸命に飲み下し、口から溢れた分も丁寧に舌で舐め取った。  
ちゅぽん。と、音をさせて主人公の口が、ノリーナのペニスからはなされる。  
舌先から唾液の糸が少年のモノへと橋を作って煌めき、途切れた。  
 
 
うっとりと自分のモノが主人公に揉みしだかれ、フェラチオされる光景を眺めていたノリーナが、射精後の醒めた感覚にようやく我に返る。  
 
 
「もー…ずるいな。ボクばっかり、主人公に遊ばれて」  
 
顔を微妙に赤くして、挑むように主人公を睨みつける。  
尖った付け耳なだけに耳の先まで赤くはならない事だけが、こんな時だが惜しいと思う。  
 
「今度は…ボクが…!」  
 
主人公の顔がノリーナに取られる。  
ファサッとウェイトレスのスカートが落ちて、主人公の秘部を腰にあてたままの主人公の手ごと覆い隠してしまう。  
物足りないと思う間もなくノリーナの顔が、主人公の上に重なった。  
同時に体をゆっくりと入れ換えて、今度は主人公が壁に背を預ける。  
長い睫毛の青い瞳が閉じられ重ねられた唇は、濡れた舌を突きだして主人公の口唇を舐めて、次第に主人公の首筋へと舐め這わせがら移ってゆく。  
主人公の背中に震えが走る。知らず吐息が甘く熱くなり、冷めた空気に溶けた。  
ノリーナが服の上から主人公の片方の胸を揉み乳首を摘み刺激しつつ、もう片方は直接ノリーナの可憐な紅い唇に咥えられ、服ごと啜られた。  
胸全体にノリーナの顔がすりつけられ、ノリーナに啜られた唾液の染みが服の胸に拡がる。  
 
「……ッ」  
 
「どう…?気持ちよくない? 主人公」  
 
にまりと妖しい笑みをみせ、ノリーナの片手は下半身を目指して降りていく。  
ノリーナの手で愛撫され、主人公の淫らな期待に興奮している下半身がノリーナに探られ、下着の中に手を差し入れられた。  
そのもう濡れてしまった感触に、悪戯の種を見つけた子供のようにノリーナは笑い、  
主人公のソコが軽くいじられつつ、主人公の下半身は下着から解放されてゆく。  
ノリーナに剥かれた主人公の下半身が、直に冷たい空気に晒される。  
 
「主人公って…こんなにして…エッチ♪」  
 
ノリーナの指先で掬い取った主人公の体液をみせる。  
 
「こんなにボクのコト…欲しかった?」  
 
妖艶な笑みを少年が作る。濡れた指先をノリーナが舐めてみせる。  
 
「ね、欲しいと思った? 言ってよ。主人公」  
 
少年の指先が主人公の弱い場所に触れて、こすった。主人公の体が刺激に身悶えし、反応して跳ねる。  
クスクスと笑いながら、ノリーナが囁く。  
 
「いいよ。ボクも…主人公なら……」  
 
そこからは言葉にならず。そしてノリーナ自身も、うっとりとした表情を浮かべ主人公の股間に、その可憐な顔を埋めた。  
主人公の股の間でノリーナの黒髪が上下に動く。そのひと啜りごとに主人公の背中が快感でゾクゾクする。  
 
じゅる…ぴちゃぴちゃ…ぴちゃ  
ぴちゃぴちゃぴちゃぴちゃ。  
 
ノリーナの舌先が、主人公の秘部を抉り、味わうように這い回る。  
主人公の股間がノリーナの手で大切そうに全体的に揉みほぐされて、ノリーナの赤い舌が執拗に這いまわる。  
 
「!……ぁ……ッ…ッ」  
 
主人公の吐息が、新鮮な空気を求めて荒くなり、切迫感を増す。  
目を固く瞑り、顔を逸らして天井を見上げる。そうしなければ、この快感に耐えられないとでもいうように。  
いつの間にか主人公は自ら足を広げて、ノリーナの愛撫を全身で受けとめていた。  
無意識のうちに主人公は腰を動かし、自らノリーナの顔に股間を摺りつけてる。  
想像以上にノリーナの愛撫は気持ちがよかった。いや、寧ろ気持ちよすぎた。  
盗賊仕込みの繊細な指とノリーナの執拗なまでの舌遣いに、瞬く間に主人公は高みへと登り詰めてしまった。  
 
「…ぅう……んッ………ッ!!?」  
 
ビクビクと体を震わせて、主人公は引きずられるように達してしまった快感の残滓に酔う。  
 
「…あは。主人公、もうイッちゃった? ふぅん? 意外に…可愛いんだ?」  
 
達して溢れさせた体液をノリーナは丁寧に口にした。  
そんなノリーナに思わず「バカ」と、息も絶え絶えに悪態をついた。  
 
「ふふ〜ン。もう強がったって、ダメー。きかないよ?」  
 
ウェイトレス服の袖で、口の端についた唾液を拭いとりノリーナが嬉しそうに、おかしそうに笑う。  
 
「主人公の敏感な弱い所、ボクわかっちゃったし、さ」  
 
その主人公の敏感な弱点を、白い指先でスリスリとさする。  
主人公はたまらず喘ぎそうになる声を、かろうじて飲み込んだ。  
 
「もっとたくさんイジメてあげる。いっぱい気持ちよく奉仕してあげるよ……ね、ご主人様?」  
 
うわ目遣いに悪戯っぽくノリーナが、小指を自分の赤い唇に這わせる。  
あっという間にイかされた羞恥心と、その蠱惑的な仕草で主人公の残されたプライドと理性が崩壊した。  
 
「くっ。ノリーナめ〜〜っ!」  
 
反撃とばかりにノリーナを抱えて、その体ごとベッドに倒れこんだ。  
その体を寝台に押しつけて再びノリーナのペニスを鷲掴みにすると、ノリーナも負けじと主人公の下半身に体を滑らせ顔を埋めた。  
ジュプジュプと音がする。ジュボジュボと音がする。  
ノリスの寝台の上でシックス・ナインの体位をとり、ノリーナと主人公は相手を先にイかせようと、互いの股間を競って啜りあった。  
ノリーナの指と吐息と舌を股間に感じて、主人公は快感に揺さぶられながらもうっとりと目を瞑り、目前のノリーナのペニスを扱き啜り続けた。  
 
 
しばらくの後、意外にも主導権を握ったのは主人公の方だった。  
 
シーツに放射状に皺を寄せて握りしめ、四ん這いになった『ノリーナ』が腰を振る。  
少年ノリスが女装した姿のノリーナが、まるで女の子のような嬌声をあげる。  
後からノリーナの体を抱えて回された両手。  
その左手はノリーナのウェイトレス服のブラウスをはだけ、そこから覗く平坦な胸に咲く桃色の乳首を弄り、  
右の手はウェイトレス服のスカートの中へと、ノリーナの股間に伸ばされ、ノリーナの逸物を掴んで扱いていた。  
主人公もノリーナと大して変わらず同じく着衣を乱れさせたまま、構わずノリーナを攻め続けた。  
ノリーナの陰茎の根元が主人公にきつく握られ、一番感じるカリを擦られ、主人公の指先がノリーナの充血した鈴口を抉った。  
 
「ァッ───!?」  
 
腰が跳ねる。汗ばみ黒髪のウィッグを張りつかせた細い首筋を逸らして、ノリーナの口唇から快感の叫びがあがる。  
 
「あ、ああっ…!んッ…!イイ!気持ちイイッ…『主人公』…ッ!! 気持ちイイ…よぉぉ…!はぁんッ…!?」  
 
快感で真っ赤になった顔に涙を浮かべた流し目で、彼の体を翻弄して笑みを浮かべる主人公の姿を捕えた。  
我慢の限界はすぐに訪れた。もう耐えられない。ノリーナは赤い唇を震わせ望みを口にする。  
 
「ね、ねぇ。お願い主人公。もう…してイイ? もう……したい…」  
 
真っ赤になり潤んだ青い瞳で、ノリーナが自らのお尻と股間を手で押さえ、おねだりを口にする。  
その可憐な唇は、口紅が嫌いでつけていないにも関わらず妖しいほどに紅い。  
主人公は微妙に照れながらも、その魅力的な提案に笑って頷いてみせた。  
 
ランプの光に、壁に映った重なった二人の影が、ゆらゆらと揺れる。  
 
「あ…そこはっ……いや…そんなに…ひろげないで……はぁ……アンッ!?」  
 
組み敷かれた体が、恥じらいに焦った声を出す。  
しかし、その火照る体に限界まで焦され、硬くそそりたつ欲望が挿し込まれた。  
 
「あ、そこ……恥ずかしい…のに……あぁンっ…! は、ぁあァッ…そんな…奥まで……ッ…!? あぁンッ!?」  
 
待望の甘い喘ぎ声を口に出し、待ちきれないとばかりに動きだすノリーナと主人公の体。  
組み敷かれた体が、組み敷く体を強く抱き寄せて爪をたてる。  
ギリギリまでペニスが抜かれ背中がゾクゾクとする。  
次の瞬間、ソレが体内に侵入し、こすられる快感に、背が退けぞり跳ねる。  
ヂュプンヂュプンと、粘着質な水の音が響く。  
体を重ねて、繋がって、腰をふって。  
腰のひと突きごとに飛沫がとび、ウェイトレスのスカートに染みが浮き、震える喉から声にならない叫びがあがる。  
白く細い首をのけぞらせ空気を求めて、淫らに喘ぐように口をパクパクとさせる。  
ズチュズチュと体液を掻き回し滴らせて、震える熱い体内を抉る。部屋の中にはノリーナと主人公の切ない喘ぎと互いを呼ぶ声。  
しなやかな体を、限界まで大きくなった欲棒がジュボジュボと貫く。  
強く締めつける痛みをともなった快感が体を駆け巡る。  
浅く、浅く。ふいに深く抉り、腰を回し持てるテクニックのすべてを使い、組み敷く体に官能を呼びさましてゆく。  
 
「…あっ…イイッ! イイッ…! ノリーナ…」  
「んンッ…気持ちいい…気持ちイイ…よぉぉ…ッ! 主人公の…ッ…こんなに…気持ちイイッ! あぁッ…」  
 
えぐられ、突かれ、鞭打つようにペニスを押し込まれ。体を貫く快感と官能の嵐に溺れてきっていた。  
限界まで足を開き、繋がって、抉って、腰をふって、もう喉が渇れそうなくらいに喘いでいる。  
 
「は、あぁあぁぁ……!!!!」  
 
一番感じるポイントを抉りこまれて、快感に硬直し身を震わせた。  
打ち合う主人公にとってはノリーナの体。ノリーナにとっては主人公の体。  
次々に押し寄せる快感の荒波に耐えきれず激しく身を震わせ、組み敷かれた体は、体の奥深くに侵入するペニスから精液を絞りとろうと収縮した。  
 
「…でる……ッ」  
「あ、出して…な、ナカで…ッ!……あぁぁ…ッ!?」  
 
ビュッ。ビュクッビュクッ。ドビュッ。  
 
「…あ、で、出てる……熱いの……出てるぅ…」  
 
体の中に注がれる蕩けそうな精液の感覚と、いまだペニスがしゃくりをあげる感覚を受け続けて、  
ノリーナと主人公は、体を満たす快感と気恥ずかしさと幸福感に酔っていた。  
 
 
「あ、ボク……もう…主人公に、メロメロに…なっちゃった…。…ね、主人公…責任とってくれるよね…?」  
 
 
寝台の上でウェイトレス服を乱れさせ胸をはだけさせたノリーナが、主人公に顔を近づけて囁く。  
魅力的な小悪魔そのもののノリーナの顔が、主人公の真上にある。  
汗ばむ体をシーツで包みノリスの寝台に横たえ脱力していた主人公が、その魅力に抵抗できず  
微妙に目を逸らせて頷くとノリーナも嬉しそうに頷き返す。  
 
「ご主人様。もっと…ご褒美…くれない……?」  
 
囁いてノリーナの唇が降りてくる。主人公の唇の上に降りて触れた。  
 
「ボクの…主人公…♪」  
 
ノリーナの青い瞳が潤み、唇が重なる。  
まるで甘えてくる猫のようで、その可愛さに主人公はされるままになり、その上にキスが雨のように繰り返された。  
 
 
 
 
 
 
「やほー、主人公ー♪」  
 
青い小鳩亭にて、今日もノリーナと主人公は顔を会わせる。  
ノリーナの可憐な唇が、生意気そうに主人公の名前を呼ぶ。  
今日も尖った付け耳をつけて、清楚さを引き出すウェイトレス服のスカートが翻る。  
優雅さをかいまみせる下のフリルとレースが翻る。  
妖しさを滲ませ肌の色をした絶対領域に、ガーターベルトがチラチラとかいまみれる。  
迂濶にも、ときめいてしまう。  
 
「……やっぱり……似合いすぎる」  
 
頬を赤く染めた主人公の言葉に、可憐な女装の少年がウェイトレス服の裾をを華麗に翻して振り向き、嬉しそうに笑った。  
 
 
 
終  
 
 

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