「ふむ、最近少々物足りないな・・・」
うずくまったままライブリオンは大きな欠伸をする。
ここ最近、自分の身の回りで起こることが在り来たり過ぎて面白味にかけていた。
何か面白いことはないかと考えるが、これといって思いつかない。
そんなときふとある少女のことを思い出す。
自分のご主人様になってみせると豪語した少女、何故かその少女のことを思い出した。
「あれから半年か・・・」
少女の言葉に興味を持ったライブリオンは彼女に5年という月日を与えた。
その間に自分を従えるほどの力を得てみせろと。
ちょっとした余興ではあったが、面白味のあるときであった。
「あの娘、どうしているかな?」
5年という限られた時間の中で自分の掛けた呪いに怯えながら目的を遂げようとしているのだろうか。
ふと思いついた興味はムクムクと頭を擡げてくる。
今少女がどんな姿をみせているのだろうか、それが見たくなってきた。
どうせすることもなく暇であったライブリオンはその少女の様子を伺いに屋外へと飛び出してゆく。
どこにいるかも分からない少女であったが、勘だけでそちらの方に飛んでゆくことにする。
意外な事に少女の姿は自分の住処からそう離れていないのところにあった。
「面白いこともあるものだな・・・」
予想外の展開にライブリオンは少々呆気に取られていた。
まさかこんなに簡単に少女の姿を発見できるとは思ってもみなかったからだ。
奇妙な因縁のようなものを感じながらもライブリオンは少女の様子を伺う。
今は少女と少年の2人だけらしく、ほかに仲間の気配はまるで感じられない。
「ほう、これは・・・」
様子を伺っていたライブリオンは眉を顰める。
自分に呪いを掛けられ、苦しんでいるだろうと思った少女の顔に笑みが溢れていたからであった。
その笑みが癇に障る。
もっと苦しんで苦しんでいるものと思ってたのに予想が外れてつまらなく思えてくる。
興味が失せてきたのでその場を離れようとしたライブリオンはふとあることに気付く。
少女が笑みを向けている少年、確か自分の元に一緒に来た少年だったはずである。
そのことに気付いたライブリオンの心の奥底にある嗜虐的な悪戯心が芽生えてくる。
一足飛びに飛び出すと、少年と少女の眼前に飛び出してゆく。
「マンティコア??何でこんなところに??」
驚きの声を上げる少女達が応戦しようとするよりも早く、その野太い尻尾を振るって少年に攻撃を仕掛ける。
反応の遅れた少年はその攻撃をまともに喰らって吹き飛ばされ、近くに木に叩きつけられる。
小さなうめき声を上げると、少年はそのままピクリとも動かなくなる。
慌てて少女が少年に駆け寄ろうとするが、その進行をライブリオンが阻む。
「久方ぶりだな、娘・・・」
「ライブリオン・・・様・・・」
自分の目の前に現れたマンティコアの正体に、少女は息を呑む。
こんなところで自分に出会うとは思っていなかったらしく、完全に怯えきっている。
だがすぐにキッと自分を睨み返して来る。
そんな視線が心地よく感じられる。
「ま、まだ約束の期限まで十分にあるはずですが?」
「うむ、あるな・・・だが、長い時間を与えたのだ、利息分を貰い受けようと思ってな」
「利息、分?」
思いがけないライブリオンの言葉に少女は絶句してしまう。
そんな少女の表情が暇をもてあましていた自分の心を満たしてくれる。
もっとこの少女を嬲りたい、そんな欲望が心の奥底から込み上げてくる。
「そんな・・・」
「どうじゃ?なんならそこの少年でもかまわないぞ?」
ライブリオンの言葉に少女、ブランシュは激しく狼狽する。
搾り出すようなブランシュの言葉には逃げ場のない状況への恐れが滲んでいた。
このままではアイルがライブリオンに食べられてしまう。
しかし、アイルを助け出す術をブランシュは持っていなかった。
いや、一つだけその術が残されていた。ほかに手段のないブランシュはやむなくそれを選択する。
「わたしの何かを差し出します。だからアイルには・・・」
「ほう・・・何でもするというのか?」
ライブリオンの問いかけにブランシュは無言のままうなずく。
自分にはもう何も差し出すものは残されていない。
ならばライブリオンのいうことを聞くほか道は残されていなかった。
ライブリオンもまたブランシュにはそれしか道が残されていないことを察していた。
だからこんな無理難題を押し付けたのである。
「よかろう。ではまずはその邪魔なものを全て捨てるがいい!」
「邪魔なものを・・・捨てる・・・??」
ライブリオンの言葉にブランシュは首を傾げる。何を捨てろというのか最初分からなかった。
しばらくしてそれが何なのかが分かってくる。
今、自分に捨てられるものなど命を除けば一つしかない。
それを捨てろというのだ。
答えがわかったブランシュは急に恥ずかしさがこみ上げてきて顔を真っ赤にして俯いてしまう。
「どうした、いやか?いやならば・・・」
「い・・・え・・・分かりました・・・」
震えるブランシュがどうしても出来ないと見たライブリオンはその背中を押すようにアイルの方に視線を送る。
それを見たブランシュは慌ててそれを制止する。
もはや選択の余地は何もない。
震える手でおずおずと自分に残されたもの、下着に手を掛けるとゆっくりとそれを脱ぎ捨ててゆく。
悔しさと哀しさ、屈辱と恐怖、様々な想いが入り乱れ、目にはうっすらと並み居だが込み上げてくる。
しかし、下着を脱ぐことを止めるわけにはいかない。
いや、できなかった。
「お前の『初めて』をすべて捧げよ。そうすればこの少年の命は助けてやろう」
震える手でゆっくりと下着を脱ぎ捨てるブランシュにライブリオンはそう語り掛けて来る。
ブランシュはその言葉に無言のまま頷くほかなかった。
上も下も時間を掛けてゆっくりと脱ぎ捨てると、顔を真っ赤にして体を隠す。
まだ膨らみの少ない胸と淡い恥毛に覆われた大切な場所。
そこを両手で隠しながら身を捩る。
白い肌は恥ずかしさにほんのりと赤く染まり、その美しさを増してゆく。
「どうした、何を隠す?」
「えっ・・・あの・・・」
「お前の『初めて』をすべて捧げろと言ったはずだが?」
ライブリオンの非情な言葉がブランシュに突きつけられる。
『自分の裸をはじめて晒す相手』、それもライブリオンの言う『初めて』には含まれているのだ。
それを拒否することはできない。
ブランシュはゆっくりと両手を離し、直立不動の姿勢をとる。
小さな胸も淡い恥毛も全てがライブリオンに晒される。
「う〜〜む、まだまだ幼いな・・・」
ブランシュの裸を舐めるように眺めていたライブリオンは素直な感想を漏らす。
事実ブランシュも胸は歳の割りに未成熟だし、腰回りも女っぽさに欠ける。
そのことはブランシュもよく分かっていたが、改めて言われると腹立たしい。
そんなブランシュの気持ちを他所に、彼女の裸を観察しながらライブリオンは歩み寄ってくる。
醜い顔が鼻息が分かるほど近くまで近付いてくる。
「まあ、体つきなどどうでもいいことなのだがな」
ライブリオンはそう言うとおもむろにブランシュの唇に自分の唇を重ねてくる。
突然のことにブランシュは混乱し、何もすることが出来なかった。
ただ呆然とライブリオンのキスを受け入れる。
徐々にライブリオンに唇を奪われたという実感がわいてくる。
アイルとしたときのような優しさが心を満たしてくれるようなことはまるでない。
冷たい、心を凍りつかせるようなキスであった。
なのに体はライブリオンから逃げようと出来ない。
魔法か何かによってその場に固定されてしまったかのように動くことが出来なかった。
「うむ、いいぞ。その顔だ」
唇を離し、悔しさと悲しみの入り混じったブランシュの表情を見つめながらライブリオンは満足そうに頷く。
その顔をもっと歪ませてやりたいと願うライブリオンの舌がゆっくりとブランシュの顔を這い回る。
ぬるりとした感触の気色悪さにブランシュは思わず顔を顰める。
顔を舐めまわした舌はゆっくりと下に這いずり降りてくる。
白い肌の上をぬめった長いものが這いずり回る感触にブランシュは思わず悲鳴を上げる。
「いやぁ、気持ち悪い・・・」
「気持ち悪いか?そうか、そうか・・・」
拒絶することの出来ないブランシュはやむなくライブリオンの舌を受け入れる。
しかし、体を這いずり回る舌の感触は気味が悪く、心地悪かった。
しかし、ライブリオンは舐めることを止めようとはしない。
首筋を舐めあげ、わきの下を舐めまわす。
背中を舌先で舐めあげ、小さな胸の膨らみを舌全体で舐めまわしてくる。
「んくっ・・・んんっ・・・」
「ほう、声を殺すか・・・しかしそれがどこまで耐えられるかな?」
両手で口元を押さえて声を出さないようにするブランシュの姿を見たライブリオンは面白そうに笑う。
流されるに任せて乱れる姿を見るのも一興であったが、声だけは出すまいと抵抗する姿もまたいいものであった。
この少女がどこまで耐えられるかが見ものであった。
生暖かい舌がズルズルとブランシュの体を這いずり回る。
そのおぞましい感触にブランシュは悲鳴を上げそうになる。
その声を必死になって飲み込むと、ライブリオンの舌はさらにブランシュの肌を這いずり回る。
「うっ、ううっ、うっっ!!」
「くくっ、いいぞ。もっと堪えてみろ!」
舌が這いずったとはうっすらと赤く染まり、唾液がいやらしく光っている。
ズルズルと体を這いずり回る感触におぞましさを感じていたブランシュだったが、やがてある変化をかんじる。
舌が通ったあとが少しだけ熱く感じられるようになってきたのだ。
その熱さは体の心のほうから込み上げてくる。
(熱い・・・なんで、なんで??)
必死になって堪えるブランシュだったが、その熱さは止まらない。
止め処なくあふれ出してきて、ブランシュの体を火照らせてゆく。
その火照りはやがて声となって込み上げてくる。
その声だけは上げまいと、ブランシュは両手で口元を押さえ込んで堪える。
「んぐっ・・・んんんっっっ!!んふぅぅぅっ!!」
「なかなかしぶといな。ではここはどうだ?」
ブランシュの肌を嘗め回していたライブリオンの舌先の動きが突然変化する。
白い肌から胸の膨らみへ、そしてその頂点で我を表す、桜色の突起へと延びて行く。
肌を舐められる感触に硬く尖り始めていたそこを舌先で擦った瞬間、ブランシュの体が大きく飛び跳ねる。
体中に痺れが、電流が流れたような感覚にブランシュは全身を震わせて悶える。
それでも何とか声を上げずに済んだが、息遣いは荒々しいものになってくる。
(なに、いまの・・・怖いよ、アイル・・・)
「くくっ、まだ声を上げぬか。それでいい、それでいいぞ」
自分の体が別のものになってしまったような感覚にブランシュは激しく動揺していた。
ブランシュの様子を面白おかしそうに見つめながらライブリオンはブランシュの突起を中心に舌を這わせてゆく。
チロチロと舐めあげたり、舌先で転がしたり、包み込むようにして引っ張ったりする。
「ぅぅっっっ!!んんんんっっっ!!」
その度に体を駆け巡る電流にブランシュは激しく悶える。
そんなブランシュの姿をもっと眺めたい、観察したいと、ライブリオンはブランシュの胸元に顔を近づけてくる。
そしておもむろに乳首をその口に含み、思い切り吸い上げ始める。
「んちゅるぅぅっっ!!!」
「んぐぅぅっぅっっっっ!!!」
ライブリオンはわざと大きな音を立てて胸を啜り上げる。
その音がブランシュの羞恥心を激しく掻き立てる。
胸全体ごと啜り上げられるような強烈な吸い上げに、ブランシュは思わず声を上げそうになってしまう。
それでも何とか両手で口を押さえ込み、声を押し殺す。
啜り上げられた乳首は痛みを覚え、体の奥から込み上げてくる熱さは全身にいきわたっていた。
乳首から込み上げてくる快感は足の先にまで届き、ブランシュを苛む。
「んふぅぅっっ・・・・」
「堪えたか・・・それでいい。そう簡単に壊れてしまっては苛め甲斐がない!」
両目に涙を浮べて必死になって堪えるブランシュの姿を面白おかしそうに眺めながら、ライブリオンは何度か頷く。
ブランシュが抵抗すればするほど、抗えば抗うほど、その姿はライブリオンを喜ばせることになる。
しかしそれでも今のブランシュにはそうすることによってしかライブリオンに抗うことが出来なかった。
必死になって抗うブランシュの胸を嬲るライブリオンの舌の動きが強くなってゆく。
その動きは徐々にブランシュの体から力を奪い取ってゆく。
「んぅぅっっ・・・うううぅぅっっっ・・・」
「ふむ。そろそろ立っていられないかな?」
体が熱くなるに連れて体の痺れは足に来ていた。
ガクガクと膝が震え、立っているのもやっとといった状況である。
膝に力が入らず、徐々に力が抜けて言ってしまう。
やがて力が抜けたブランシュはその場に尻餅をついてへたり込んでしまう。
「なかなか我慢したな・・・しかし、こちらはどうかな?」
言うが早いか、ライブリオンはブランシュの足の間に頭を突っ込んでくる。
突然のことに対応が遅れたブランシュは膝を閉じることが出来なかった。
ブランシュの股の間に入り込んだライブリオンの眼前には蜜を湛えたお花畑が広がっていた。
いまだ誰も見たことないブランシュの秘密の花園、それがライブリオンの眼前に広がっていた。
「やっ!あああっっっ・・・」
「くんくん。これはいい匂いだ。非常に香しい処女の甘い香り・・・」
両手を口元から離し、ライブリオンの頭を抑え込んで抵抗するブランシュだったが、それは無駄でしかなかった。
そこに頭を突っ込んだライブリオンはわざと鼻を鳴らしてそこの匂いを嗅ぐ。
鼻をつくような香しい香にライブリオンは満足そうに頷く。
まだ誰にも見られていない大切な場所、そこに顔を入れられ匂いまで嗅がれ、恥ずかしさは極限まできていた。
唇を噛み切らんばかりに噛み締め、その双眸からは止め処なく涙が溢れてくる。
「うっ・・・ううぅぅぅつっ・・・」
「クククッ、恥ずかしいか?それでも声を出さぬというのか?」
悔しさに唇を噛み締めるブランシュは意地でも声を上げまいとしていた。
そんなブランシュの姿にライブリオンはよろびを感じていた。
もっとっもっと楽しんでから壊したい。
もっともっと乱れた姿を見たい。
そんな欲望が胸の奥から止め処なく込み上げてくる。
その欲望を実践すべくライブリオンの舌が蠢き始める。
「ふぅぅぅっっ!!!んんんんっっっ!!」
するすると太股を這いずり回る感触にブランシュは口元を押さえて悶える。
内腿を撫でるように舐め上げ、大切な場所を避けるようにして逆の腿を舐め上げる。
そのじらすような舌の動きにブランシュの体は悲鳴を上げていた。
ちゃんとそこを舐めて欲しい、そんな欲望が体の奥から熱さとともに込み上げてくる。
その熱さと欲望は止まることなく、あとからあとから込み上げてくる。
「ふぅぅぅっ・・・うううぅぅっっ・・・」
「ふむ。その強情がどこまで続けられるかな?」
必死になって声を押し殺すブランシュの姿にライブリオンは嬉しそうに舌を這わせる。
腿を這い回る舌の動きに体が反応し、奥のほうから蜜があふれ出してくる。
あふれ出した蜜はお尻を伝って床にシミを作り出す。
とろとろと溢れ出す蜜をライブリオンは舌先で掬うとそれを舐め取る。
「うむ、なかなかの味だ」
「えっ・・・あああっ・・・」
眼の前のマンティコアがなにを言っているのか最初わからなかったブランシュは怯えた表情を浮べる。
しかしそれが自分の花園からこぼれ落ちる蜜の味でアルと分かると、赤い顔をさらに赤く染め上げて恥ずかしがる。
そんなブランシュの花園にライブリオンは顔を埋めると、蜜を舌全体を駆使して舐め取ってゆく。
舌先が柔らかな貝口を舐め上げると、ピチャピチャといやらしい水音を奏でだす。
その音と舌先の感触にブランシュが腰をくねらせて悶えていると、舌が奥へと入り込んでくる。
「ふぐぅぅっ!!うううっ、あああっっっ・・・」
細く生暖かい舌が花園の入り口を押し分けて入り込んでくる。
その感触にブランシュは必死になって声を押さえ込もうとする。
舌先がモゾモゾと膣内に入り込み、膣壁を舐めまわす感触に腰を震わせて悶える。
口を両手で押さえ込んで必死になって堪えるが、込み上げてくる喘ぎ声を押さえるのは至難の業であった。
「これでもまだ声を上げぬか・・・強情な娘だな。では、これでどうだ?」
あくまで声を押し殺そうとするブランシュにライブリオンは半ばあきれ返りながらも笑っている。
このどこまでも強気な娘をどこまで屈服させられるかが楽しくて仕方がなかった。
この娘ならばもしかしたら自分を本当に屈服させられるかもしれない。
そう思えてくるから不思議であった。
だからこそ今ここでこの娘を心行くまで味わい、苛めておきたかった。
そう思ったライブリオンは攻め方を変えてくる。
口全体で花園を包み込むと、思い切り音を立てて吸い上げる。
ジュルジュルという音とともに柔肉が吸い上げられ、先ほどとは違った感覚がブランシュを苛む。
「ひゃぁぁっっ!!あぁぁっっ!!」
生暖かい舌が体の中をさかのぼってくる感触に、ブランシュは思わず声を上げてしまう。
柔らかな感触が膣壁をモゾモゾと撫で上げ、膣内をかき回す。
その感触とそれに呼応して溢れ出す愛液をすすり上げる淫猥な音がブランシュを苛む。
その音を聞くまいと耳を塞ごうにも、手を離したら声が漏れてしまいそうですることが出来ない。
だからいやでもブランシュの耳にはその卑猥な水音が聞こえてくる。
その音がさらにブランシュの体を熱くし、さらなる水と湛えて音を大きくしてゆく。
止めることのデイない悪循環にブランシュは苛まれ、もがき苦しむことしか出来なかった。
「これぐらいほぐれればいいな」
ブランシュの花園を嘗め回していたライブリオンは一度そこから口を離す。
止め処なく送り込まれてきた快感から解放されたブランシュは安堵の息を漏らす。
体の芯から火がついたように熱くなり、その奥から込み上げてくる感覚を押さえ込みきれずにいた。
このまま行ったら何かがはじけそうで怖かった。
その直前で解放されたので思わず安堵してしまったのだ。
しかしライブリオンがこれで満足したわけではなかった。
「今度はこっちで掻き回してやろう!」
そう言ったライブリオンのお腹の少し後ろ足よりの辺りが大きく盛り上がっていることにブランシュは気付いた。
こぼれ落ちた野太い肉の棒にブランシュは思わず声を失う。
男性のイチモツなどじっくりと見るのははじめてであった。
その気色の悪い物体を目の当たりにしたブランシュは顔面蒼白になり思わず後退ってしまう。
そんなブランシュを追い詰めるようにライブリオンも一歩前に出る。
「いあ・・・あああっ・・・」
「逃げるな。逃げればあの小僧の命はないぞ?」
怯えきったブランシュはライブリオンに背を向け、四つん這いで這いずって逃げ出そうとする。
そのブランシュの背後からライブリオンの一言が響き渡る。
このマンティコアがその気になれば意識のないアイルなどひとたまりもない。
それから彼を助けられるのは自分しかいないのだ。
自分がその身を犠牲にすればアイルを助けることが出来るのだ。
そのことを再認識したブランシュの動きが止まる。
「ようやく分かったようだな?」
「・・・・・・・」
動きを止めたブランシュの背後からライブリオンは冷たく声を掛けてくる。
恐ろしさに身を縮込ませたブランシュはその言葉に答えることはできなかった。
ただ小さく頷く。
それを見たライブリオンはそのままブランシュの背中を跨ぐように圧し掛かってくる。
「そのまま動くなよ?」
四つん這いのブランシュに覆いかぶさるような格好でライブリオンは腰の位置を調節してくる。
ライブリオンにそんなことを言われるまでもなくブランシュは動くことが出来なかった。
動いたらアイルに何かされる、その想いがブランシュの動きを縛りこんでいた。
歯を喰いしばって恐怖に堪えるブランシュは、自分の肌の上を熱い何かが動き回っていることを感じ息を呑む。
それはライブリオンが腰を動かすたびにモゾモゾと動いている。
「・・・・ここだ、ここだ」
クニクニと動いていた熱いものがある一点で止まる。
何をされるのかと息を呑むブランシュの両手をライブリオンの手が押さえ込んでくる。
ちょうど前足と後ろ足で挟み込むような格好になったブランシュが逃げることはもはや叶わなかった。
一拍置いて熱いものが止まった箇所から激しい激痛が巻き起こる。
その体を引き裂かんばかりの激痛にブランシュは思わず悲鳴を上げる。
「!!!!!!!!」
喉が張り裂けんばかりの悲鳴は逆に声にならず、ブランシュには幸運であった。
声など出したら負けてしまうような気がしたからだった。
それがブランシュのせめてもの抵抗であった。
しかし股間から巻き起こる激痛は収まるところを知らない。
それどころかさらなる激痛がブランシュを苛む。
「う〜〜む、これはなんと小さな穴だ・・・なかなか入らん・・・」
自分の熱くたぎったものをブランシュの中に押し込もうとしたライブリオンはその穴の小ささに唸り声を上げる。
ブランシュの穴は予想以上に小さく、ライブリオンのイチモツをなかなか飲み込もうとはしない。
だま先端しか入っていないというのに、これ以上中に入って行こうとしないのだ。
そこに処女特有の狭さと、激痛と恐怖による膣内の縮小がイチモツの侵入を妨げていた。
「とはいえ、ここまで来て止めるのももったいないな・・・」
まだ先端しか潜り込んでいないものの、ここでやめるのは非常にもったいないような気がしてならない。
そう考えたライブリオンはブランシュの体に完全に覆いかぶさり、ブランシュの体を一寸も動けないようにする。
その上で一気に腰を押し進め、ブランシュの膣内へと肉棒を押し込んでゆく。
「ひゃぁっ・・・あああっ・・・」
ブチブチと体を引き裂きながら進む肉棒が巻き起こす激痛にブランシュは全身を震わせて絶叫する。
声にならない声があたりに響き渡り、その声がする中、ライブリオンはさらに奥へと腰を押し進めてゆく。
肉棒が進むごとに自分が奪われてゆくような感覚に、ブランシュはボロボロと涙をこぼす。
このままでは自分が何かいけないものに変じてしまうような気がしてならなかった。
そんなブランシュにとどめを刺す瞬間がやってくる。
ライブリオンの腰の動きが一時的に止まったのである。
激痛に苛まれながらもようやく終わったのかと思ったブランシュの体から力が抜ける。
その瞬間を見計らってライブリオンの腰が一気に侵入してくる。
「!!!!ぎゃぁっっっ!!!」
ブツンと何か硬いものを引き裂く感触、その直後に襲ってきたそれまでを上回るような激痛。
その二つの感覚を味わった瞬間、ブランシュは口から涎を撒き散らしながら絶叫する。
何かが奪われた感触、そして奥までもぐりこんで食う肉棒の感触。
その二つの感触にブランシュはただただ震えていることしか出来なかった。
「狭い、すごい締め付けだ・・・」
ブランシュの最奥まで肉棒を押し込んだライブリオンはその感触に感嘆の声を漏らす。
その狭さはブランシュの体が小さいだけではなく、生まれつきの狭さもあった。
狭い肉壁はいっぱいにまで押し広げた肉棒を小刻みに締め付け、心地いい感触を与えてくれる。
その感触を味わいながら腰を引くと、肉ヒダが肉棒に絡みつき、また違った快感を醸し出す。
ぎりぎりまで引き抜いた肉棒にはブランシュが乙女であった、大人になった証が真っ赤になって刻まれていた。
「ふぐっ!!ひぐあっ!!あああっっ!!」
ライブリオンは一度引き抜きかけた肉棒を再びブランシュの最奥へと押し込んでくる。
傷ついた膣壁を硬い肉棒が擦り上げる激痛にブランシュは思わず悲鳴を上げる。
声を殺そうにも両手はライブリオンに押さえ込まれていて動かすことも叶わない。
唇を噛み締め、痛みを必死になって堪えるしか、今のブランシュにはすることが出来なかった。
せめて声だけは上げたくない。
その声を目の雨で意識を失っているアイルにだけは聞かれたくない。
その思いだけがブランシュを支え、必死の抵抗をさせていた。
そんなブランシュを嘲笑うかのようにライブリオンは激しく肉棒を抽送させる。
さららる激痛がブランシュに襲い掛かる。
その痛みにブランシュはキーナの、ナジカの、ディケイの、アイルの名前を呼んで堪える。
堪えても堪えても押し殺せない痛みと声が口の端から空しく漏れてくる。
「ふむ。さすがは先ほどまで処女だっただけのことはある。心地いい締め付けだ」
「ふっ、うううぅぅっっ・・・」
「ほかにはない贈り物だったぞ、娘。約束どおりあの小僧に手は出さん」
大粒の涙をこぼしながら痛みに堪えるブランシュにライブリオンはそう囁きかけてくる。
しかし、ライブリオンの腰の動きが止まることはなった。
それどころか、さらにその動きは速さを増し、激しさを増してゆく。
太く硬い肉棒が傷ついた膣壁をかき回す激痛に苛まれながら、ブランシュは別の感覚にも包まれつつあった。
先ほどまで感じられた体の芯から込み上げてくる熱い快感、それが再びこみ上げてきたのである。
「ふくっ、んんんつ・・・あっ・・・」
「んっ?気持ちよくなってきたか?気持ちいいならば心地よく鳴くがいい」
ブランシュの声に艶っぽいものが混じり始めたことに気付いたライブリオンはそう囁きかけてくる。
犯されているのに体が感じてしまっている。
その現実を突きつけられたブランシュは激しく頭を振ってそれを否定する。
そして唇から血が滲むほど強く噛み締めて声が漏れるのを必死になって押さえ込む。
「まだ抗うか・・・それもまたいいものだ・・・」
あくまで抗おうとするブランシュの姿にライブリオンは心地良さそうな声を上げる。
ブランシュの膣内に収まった肉棒はその狭さと絶え間ない締め付けに限界寸前であった。
このまま我慢するつもりのないライブリオンはそこへ向けて動きを加速させてゆく。
そして今自分が犯している少女をさらなる絶望へと導くべく、その耳元で囁きかける。
それは小さく、それでいて響き渡るようなどす黒い声であった。
「このまま中で出す、いいな?」
「???」
「子種を出すということだ。異種ゆえ子はなさぬだろうが万が一ということも考えておけ」
ライブリオンのその言葉にブランシュは真っ青になる。
子をなす、つまリ赤ん坊が出来るということだ。
しかし、それは生まれてきていい子供ではない、異種間の子供である。
それを捨てることはブランシュには出来そうにない。
産まれてきた命を捨てることをブランシュは許せない。
自分のような思いをする子供を作りたくないし、自分は絶対にそんなことをしたくはない。
しかし、この魔獣との間に生まれてくる赤ん坊はどうなるだろうか。
存在すら許されない子供の存在を自分は許すことができるだろうか。
ブランシュには分からなかった。
ただ分かるのはライブリオンの子種をその身に受けるわけにはいかない、ただそれだけだった。
「んっ!んっ!んっ!!」
「抗うか?それでいい」
ブランシュはライブリオンから逃れようと、腰をくねらせてもがく。
そのブランシュの儚い抵抗にライブリオンは嬉しそうに笑いながら、さらに力強く腰を叩きつける。
ブランシュの中に納まった肉棒はさらにその大きさを増し、戦慄いてその瞬間が近いことをブランシュに教える。
「ふっ、あっ、ああっっっっ!!」
「出すぞ!受け止めろ!!!」
「!!!い、あああああっっっっ!!!」
膣内のライブリオンの物が一瞬大きく膨らんだように感じた瞬間、体の中で何かがはじける。
ライブリオンの中から放たれるそれは熱く、ブランシュの体の心まで熱くする。
同時にそれが体の中に染み渡るごとにブランシュの中の生命の精霊が活性化してゆくように感じられる。
それは自分のお腹の辺り、ちょうど生命の泉の辺りに集中して行くような感じだった。
その感覚に震え上がるブランシュを他所に、ライブリオンは己のがものを全てブランシュの膣内でぶちまける。
二度、三度と熱いものがブランシュの体の中ではじける。
その感触をブランシュは体を小刻みに震わせて受け止める。
「ふむ、久方ぶりゆえかなり出たな・・・」
全てを放ち終えたライブリオンは満足そうに頷くと、ブランシュの中から己を引き抜き体を離す。
支えを失ったブランシュはその場に倒れこみ、小刻みに痙攣を繰り返す。
ライブリオンが自分の中に何かを注ぎ込んで数刻置いて目の前が真っ白になって脱力してしまったのだ。
それが何なのかはわからない。
ただすごくいけないことをしてしまったような気がしてならなかった。
(ごめんね、アイル・・・ごめんね・・・)
自分の体が汚された実感がブランシュにはあった。
押さえを失った膣口からはマンティコアが放ったものが逆流してきて溢れ出してくるのが太股を通して分かる。
今はもうお腹に生命の精霊の動きは感じられない。
自分が別の生き物にさせられてしまったような感じと、激しい股間の痛みだけが残っていた。
汚された姿をキーナたちに、目の前で眠るアイルにさえ見られなかったのがせめてもの救いであった。
そしてそれはこれからもみんなに悟られるわけにはいかない。
ブランシュは力なく起き上がると、脱ぎ捨てた下着を手に取ると、それを身に着けてゆく。
そしてライブリオンの前に立つと、じっと彼を見つめる。
「これで・・・満足ですか・・・?」
「ああ、いいだろう。これからもワシを楽しませてくれよ?」
ライブリオンはそう言ってブランシュからはなれると、闇の中のその姿を消してゆく。
後に残されたブランシュは大粒の涙をボロボロとこぼす。
アイルに、自分の心の支えになってくれている少年にいつか捧げるつもりであった『初めて』。
それをこんな形で奪われたことにブランシュは激しい絶望を感じていた。
これから先、またこんな形であのマンティコアの慰めものにされるのだろうか。
アイルを傷付けられ、その眼前で辱めを受けなければならないのだろうか。
そのことを考えると、心がきりきりと痛む。
そしてこの苦しみから解き放たれるにはあのマンティコアを従えるほかない。
(絶対にやってみせる・・・)
怒りと絶望と共に込み上げてくる激情を押さえ込みながらブランシュはそう心に誓う。
脱ぎ散らかされた衣服をギュッと抱きしめながら再度心に誓う。
いつしか自分を縛る鎖から解き放たれるとことを誓って・・・・
The-End