こんな関係になるとは思わなかった。
初めてあったときは、冒険者が物珍しかっただけなのに。
そんなことを考えながら、身に纏っていたシーツをするりと床に落とした。
ベッドに腰掛けて私を見上げるジークの視線を感じて、身体がきゅっと縮んだ気がする。
胸元とあそこを手で隠しながら、どうしていいか判らずにもじもじしていると、立ち上がったジークが優しく私を抱き寄せた。
心臓がさっきからものすごい音を出している。
子供っぽいとは思うけど、意識しないでいることも出来ずに、黙って顔を背けてしまった。
と、不意に耳元で熱い息使いがした。
「こっち向けよ。らしくないぜ」
微かに触れた唇の感触と普段の彼からは想像できないような甘い声に、ひくんっ、と身体が反応してしまう。
「なによ、もうっ……」
照れ隠しにすねてみたけど、それもお見通しなんだろう。
悪戯っぽく微笑んだまま、耳元にキスされる。
二度、三度……。
最初はついばむようにしていたのが、やがて唇をねっとりと擦り付けてくるような熱っぽいのに変わってくる。
ぞくぞくする快感が走りぬけ、堪らずに吐息を漏らした。
「はぁ…んっ、だめ……ぇ」