何処とも知れぬ暗闇の中で、白い体が妖しく蠢く。
暗い部屋には何体もの壊れたルーンフォークの残骸の転がり、中央の大きな深紅のベッドソファにうずもれて、白い裸の少女はまどろんでいた。
その少女は女神の移し身。侵すべからざる無垢なる女神の分身そのもの。
しかし、闇の中から現れ伸びた男の手が侵すべからざる少女の体を人形のように扱う。
白い手は一糸纏わぬ幼さを残す無垢な裸に、ふわふわとした茶色の長い髪を絡ませ、その両足を無防備に広げ
汚れないその縦筋ひとつだけの両足の付け根の紅色に、魔導械文明の遺産、マギスフィアの小さな玉をあてがうと、ヴヴヴ…とマギスフィアは小さな唸りをあげて振動した。
暗闇からしなやかに伸びた白い手は別のマギスフィアを産みだし、新たな嗜虐の形状へと変化させる。
忌まわしい形のブルブルと震えるゲル状の触手を少女の体に絡みつかせ、そのいくつもに分かれた先端は自ら、少女の体の穴という穴に潜り込んだ。
「…ぉ…ぶ…」
白い裸体がエクスタシーの波を捉え少女は、まどろみながら小さな体をビクビクと震わせた。
足を曲げさせ広げられた、まだ使いこまれていない柔らかな足の指先がキュッと握りこまれる。
「……ぁ…っ」
体を小刻に震わせ、甘く苦しげな吐息が、少女の桃色の唇から洩れる。
淡い紅色をした小さな胸の先端が立ち可愛らしく、ひくひくと震わえて反応する。
小さなマギスフィアの玉と触手に広げられ刺激される少女の秘唇は、こぷこぷと温かな淫水を溢れさせた。
しかし少女が、この妖しく淫らなまどろみから目覚めることは決してない。
彼女を目覚めさせるための力は、ここには無いのだ。
そうして何日昼夜問わず何度も少女の体は絶頂に跳ねさせて、飽きた男は趣向を変えた。
充分に濡れた女神の体を確認した蛮族の男は、強引にゲル状の触手を少女の坑からひきずりだす。
「ヒッ…─────!?」
体内から強引にひりだされるゲル状の触手の感触に、少女は言葉にならない悲鳴をあげた。
男は薄く嗤って、無防備に体を開く女神の移し身の少女の上に、男の体がのしかかる。
腰の角度を調整し、男はそのまま目覚めない少女のタラタラと血と淫水を溢れさせる小さな女陰に、男のモノを突き立て
まだ小さな女神の膣内(なか)を好きなように蹂躙した。
女神ルーフェリアの移し身である少女ルーが、その体を淫らに蹂躙される感覚は、
彼女の大司教と一緒にいる、もう一人の移し身の少女・リアにも生々しく感じとることができた。
今日だけで既に7度目の絶頂を体に感じとり、もはやリアの体は立っている事が出来なくなっていた。
繰り返される絶頂と完全には満たされないもどかしさに、頭が変になりそうだ。
「もうダメ…我慢、できな──」
身を震わせてリアは自らの体を、傍らの大司教の腕の中に投げだした。
背の高い黒髪を引っ張り、顔を引き寄せてエルフの男の固く結ばれた口を吸った。
少女は冷たい大理石にひざまづき、その片手が拙くも、かっちり襟元まで留めた神官衣の釦を必死に外してゆく。
黒髪の男は冷静さを装いつつも、ふわふわとした長いその髪を掬いあげて、
神の下僕である身はなされるままと、愛する女神の願いを拒むことなく受け、挿入(い)れた。
誰もいない。誰も入る事が許されない聖堂の冷たい大理石の祭壇に直に座った長身の黒髪のエルフの体の上で、
ふわふわとした茶色の髪を揺らした少女の、一糸纏わぬ白い裸体が上下に激しく揺れ続ける。
「ああああああぁッ…いい…っ。もっとォ…イイ……いいいぃッ」
澄んだ少女の叫びが、石造りの大聖堂の天井にいんいんと響きわたる。
気高くも小さく白い裸の尻が、天に向かってそそり立つ男のモノを受け入れて、跳ねる。
限界に辿り衝くまで、際限なく。限界を越えてもまだ、終わりなく。聖なる少女の女陰唇は浅ましく、男の男根を咥えて貪り、啜りあげる。
ふわふわの髪は汗にまみれ、青い瞳は失神寸前で裏返り、口にはエルフの男と交した唾液が涎となり溢れ、下半身は温い淫水だけではなく濡れていた。
狂える程に強烈な刺激と興奮に、女神のもう一人の移し身の娘は、浅ましい我が身を顧みる余裕もなく様々なモノを垂れ流していた。
「ぅううううぅゥ!……バト…エルデェぇえええ…ッ…!?」
長身のエルフ男の体を跨いで揺する少女の手が、後ろ手に直にエルフの大司教のモノを掴みとった。
根元からジワジワと焦らし、苦しさと切なさに歪む男の顔を下から覘きこみ笑みを作った。
あなたはわたしの。わたしだけのモノ。
あなたのコレは…わたしダケのもの……っ!
そんな思念波が、行為に集中し没頭していた大司教の脳裏に送られ、強烈なまでに焼き付けられた。
同時に大司教のモノが、少女の小さな白い手で激しく扱かれはじめ…。
「……ッリア…!」
エルフの男は少女の肩を両手で掴み、堪らず限界に到る。
「あ…あああああ熱…いいいぃ…?」
小さな少女の四肢が一際激しく震えて男の体に絡みつき、失神の叫びをあげて征服の証である熱い白い飛沫が、女神の子宮内に散った。
どれだけ少女の体を乱暴に突き上げても、少女は目覚めない。
どれだけ刺激に震えて、喘いでも力の入らない小さな手に、柔かいソファの生地を握る力はない。
ただひたすら男に嬲られ、揺すられ、汚されるまま、白い裸体は茶色の髪をふわふわと揺らす。
女神の移し身を使い女神の分身を快楽で淫乱な売女へと堕落させる蛮族の計画と、女神を愛し慰める愛が、波のように交互に責めぎあう。
体が突き上げられ、落とされる。意識が快感に昇りつめ、落とされる。
まるで闇の中の、終わりのない嵐の海のよう。
永いまどろみのなか、眠りながら【ルーフェリア】は泣いていた。
彼女の移し身達がそれぞれ別の男を愛して、深く交わり【彼女の心】を引き裂くから。
ルーの小さな女神の体は、得体の知れない蛮族の男に犯され続け
まどろむ無垢なる少女の顔に、蛮族の男の熱い精液が浴びせられた。
それは息苦しさからであったのだろうか?
まどろむ少女の紅い舌が、顔に掛けられた精液を掬い、舐めとった。
(終)