「おっと、ルーはどうしてる?」「よしよし、もう怖い事は無いからな?」(なでくり)
「しっかりと着飾らせて、見せびらかしに来た」
「まあ、そんな事より、ルーが幸せそうにしてるなら、それがいいやな」「俺たちが、それを助けるんだろ?」
「ルー、見てみろ可愛いだろー?」
「ルー、一緒に旅をしよう。冒険者楽しいぞーw」
「ルー暫らく留守にするから弁当くれー。土産に持ってった方がいい菓子とかあるか?」
ジーク本当にルー大好きだなw
多分パーティの中で一番、ルーと親しいんじゃないだろうか。
一緒に祭りを満喫したホーリエルが、一行と小旅行を楽しんできたと耳にしたルー。
神の自覚に目覚めたとはいえ、年端もいかない子供の心も持ち合わせた少女は
「いいなあ、私も……」という本音がつい零れてしまう。
ならばあまり遠出はできないが、とお兄ちゃん魂を刺激されたジークがルーを息抜きの意味も込めて外に連れ出す。
ルーの喜ぶ顔が見れればいいや、と大らかなのか何も考えてないのか分からないジーク。
降って湧いたデートの誘いに嬉しいやら恥ずかしいやらのルー。
主の行動に忠義半分、野次馬根性半分で後を追うメッシュ。
仕える神の身に何かあればすわ一大事、という名目で姑モード全開のエア。
二人の仲が進展するしないで賭けを始めるムーテスとソラ。
メッシュは二人のデートをエアから護り抜けるのか?
エアのジェラシーが向けられているのは果たしてどちらなのか?
ムーテスとソラの賭けはどちらが勝つのか?
そしてルーの淡い恋心の行方は何処に?
「まったく、何で私がこんな密偵紛いの事をして……、あ、こらジーク何やってんの! ルーフェリア様、そのケダモノから離れてー!」
「ナイスですぞジーク様! そこでこうぐっと肩を寄せて……むぅ、落ち着きなさいこの乳尻豊満エルフ! 二人の邪魔はさせませんよ!」
「二人ともまろど、まころ、まろ、まご、まど、まどろっこしいの。憎からず思ってるのは間違いないんだから若さに任せて突っ走っちゃえばいいのに」
「何を年寄り臭い……と思ったけどそういえば僕たちの中で二番目に年長者なんだよねソラって。うーん、分の悪い賭けをしちゃったかなあ……」
「あ、あの……あの、ね? ジーク、私、い、言いたい事が、あるの」
「?」
「わ、わたし……私、ジークの事が……」