エア「ふ、ふん。いいわよ別に恋人なんてっ! 私の事なんてソラがちゃんと独り立ちできてからでも十分!」
メッシュ「何も自ら嫁かず後家宣言などしなくても……可哀相に」
エア「ちょっとソレどーいう意味!?」
ソラ「お姉ちゃんの言う通りの人生歩む気は無いけど、メッシュさんに言われるとそれはそれで腹立つの」
ムーテス「でも、本当に浮いた話の一つも無かったのかい?」
エア「うっ……そ、それは、その……ごにょごにょ」
ジーク「なんだ、男と付き合った経験はあるんだ」
ソラ「お姉ちゃん、見てくれだけは抜群だから言い寄る男は多いの。ただ中身がコレだからすぐにダメになっちゃう」
メッシュ「でしょうねえ。コレと付き合える男性なんて、それこそ聖人君子でもなければ無理でしょう」
エア「メッシュ、次に貴方が負傷したらハートの代わりにフォースね」
メッシュ「いやあ、こんな素晴らしい女性を蔑ろにするなんてルーフェリアの男性は見る目がありませんなあ!」
ソラ「それに加えて男運も悪いし。私の知ってる限りでは、最長で三日。最短は2時間」
ジ・メ・ム「「「にじかん!?」」」
エア「あ、アレは神聖な湖の畔でゴミの投げ捨てなんてするからつい弓を……ってソラ! なんで貴女が知ってるの!」
ソラ「結構有名な話だし。『ルーフェリア神殿で恋人にしたくない美人アンケート』第一位を不動にした逸話だよ?」
ムーテス「ぷっ、あはははははは! エアさんらしいといえばらしい!」
メッシュ「というかデートに武器持参ってその時点でダメダメですね。その分だと服装もいつもの神官服だったのでは?」
エア「……くっ。なんかたまーに同僚が微妙な視線と笑顔を送って来てたのはソレが理由か……」
ジーク「俺はちょっと意外だったなあ。エアのスカッとした性格は好きだし、普通に付き合いたいって思うぞ」
メ・ム・ソ「「「………………」」」
エア「…………………………えっと。その……うん、まあその、あ、ありがと」
ジーク「ん、何だよ皆して。俺、ヘンな事言ったか?」
ムーテス「いや、別に?(出たよ)」
ソラ「うん、何も(出たの)」
メッシュ「いたって普通ですね(さすがです、ジーク様)」
エア「こ、この話はもうおしまい! ほら男ども、さっさと野営の準備する!」
ジ・メ・ム「「「へーい」」」
エア「(わ、私とした事が……いきなり『好き』とか言われてビックリした……)」
ソラ「お姉ちゃん、顔が赤いよ?(ニヤニヤ)」
エア「っ!?」