「ジーク、今日は波が静かだよ、泳ぎに行こう」  
「そうだな、よーし行くか!」  
「こらー! 泳ぐときはちゃんと準備運動しからにしなさーい!」  
「え、そっちなの?」  
 
 暖かな日差しが照りつける中、今日も騒々しい一日が始まる。  
 見渡す限りの海、海、海。  
 ここは何処とも知れぬ無人島。  
 朝、いつも通りに目が覚めると、彼女らは何故かここに集められていた。  
 総勢、14人。  
 
「おーい、メッシュ、ムーテス、イスミー……男一人だと発言権無くて寂しいんだけどー!?」  
 唯一の男性、ジーク。  
「本体(ルーフェリア)と連絡付かなくて不安だけど……ジークと一緒にいられるから、安心」  
 ご存知正ヒロイン、ルー。  
「言っておきますけど、チャンスとばかりにルー様に不埒な真似をするようなら、ぶん殴るからね!」  
 ぱっつんぱっつん巨乳エルフ、エア。  
「これは……ひょっとして、お兄さんと深い仲になるチャンス?」  
 元ヒロイン(笑)、ソラ。  
「こんなにのんびりしてて、プルチーノたちに何だか悪いのだ……」  
 ロリっ娘皇位継承者、ホーリィ。  
「空気が綺麗……静養出来ることに変わりはありませんね」  
 病弱お姉さん、ミスティ。  
「馬がいない……」  
 馬フェチ、ジャスティ。  
「ま、脱出方法が見つかるまでは、ジークくんで遊ぶとしようかねえ」  
 ムチプリお母さん、クロノア。  
「ベルハルト様……仕方ありません、あの輩もいないことですし、ジークハルト様の世話は私がします」  
 鉄面皮のルーンフォーク、アイシャ。  
「バトエルデンがいないと気楽で……ごほん、ごほん」  
 割とお茶目な神様の分体、リア。  
「ここにいつ皆でパーティ組んだら、どんな強さになるのかしら……」  
 冒険者の店の女将、リッタ。  
「あのぅ、こんなことしてる場合じゃないですよぅ」  
 期待の新人(尻)、ニゲラ。  
「飛行船がなーい!」  
 結構有名人、アメリア。  
「何で私、ここにいるんですか……? ラシーとの結婚が……」  
 純朴な村の娘、リーリ。  
 
 何故、この人選なのかは分からない。  
 関係性があるとするなら、ぞんざい勇者団に関わったことくらい。  
 14人は脱出方法を模索しつつ、持ち前のぞんざいさで(一部素人(リーリ)がパニックを起こすものの)バカンスを過ごすことに。  
 だが、彼女たちは知る由も無かった。  
 この島に生い茂る果実には、少量だが媚薬効果があることに――!  
 深層心理で男を求める13人の誘惑に、果たしてジークは耐えられるのか!?  
 島流し系エロエロハーレム二次創作SS「ながされて淫乱島」、連載予定――無し!  
 
 
 ※なお、この物語の終幕は夢オチです。  
 

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