神は死んだ、か……
ルーが死んだ。
俺たちは、結局ミスティさんの予知を止めることは出来なかった。
無力感が俺を包み込む。
絶望。
まるで巨大な闇が背中に伸し掛ってきたようだ。
―――中略―――
「ほらジーク、動いたのだ」
「ははっ、元気だなぁ」
順調に大きくなったお腹を撫で、ジークとホーリィは微笑み合う。
お尋ね者となり、追われる身となった二人だったが、そこには確かに幸せが存在していた。
(ルー。俺、お前のこと忘れない。ホーリィと二人で生きていくよ……) 完