ニゲラの鎖がソラの股の間を交差する。
鎖は下着の上からソラの膣と陰核を刺激し、何度も何度も行き来していた。
魔物を捕縛するほど硬い鎖が、布一枚上から性の入り口を攻めている。
それは単調な動きではない。
時にヴァギナに強く。
時に芽芯に強く。
そして時に止まり、ジャラジャラと鎖を震わせて振動を加え。
必死に悲鳴を押し殺すソラ。両手を握り、唇を抑え、必死に刺激に耐えていた。
そして鎖の動きが止まる。
終わった、と思ったソラの目に映るのは、濡れた下着を指差すニゲラの姿だった。
「あれぇ、濡れてますねぇ。もしかして感じてるんですかぁ?」
「違う…の。鎖でなんか、感じるはず…ぁ、ないの…」
「口ではそういってもぉ」
「…ッん…」
「身体は正直ですよぉ」
再び始まる鎖による攻め。
それは鎖を使い慣れた人間の攻めでもあり。
また同性だからこそわかる性のツボを押さえた攻めでもあった。
「……ひくぅ、やっ、あんん、くふぅ!」
「ソラさん、かわいい声ですぅ。イっちゃいそうなんですかぁ?」
「イきたくない…の。鎖でなんて、ああん!」
「だけどイっちゃいそうなんですよねぇ。ソラさん、イきそうって顔してますよぉ」
「あぁ、も、ゆるひっ……ひあっ、あああ!」
「だめですぅ。これは敵に加担したソラさんへのバツなんですからぁ」
「もう、もう…ダメなの…。ああ、あああっ!」
そしてソラは、絶頂に導かれた。
達したばかりのソラを抱き寄せる姉。
それは優しい抱擁だった。
いつも自分を守ってくれた姉。家出しても追いかけてきてくれた家族。
ソラは自然とその身体に手を回し、身を寄せた。
二人は見つめあい、そして吸い込まれる用の互いの唇が近づいていく。
「……って展開になると思ったら大間違いよソラリサーム!」
「きゃー。やっぱりお姉ちゃん怒ってるー」
「今日という今日は徹底的に折檻です!」
エアの右手がソラの胸に伸びる。
ふくよかな胸だが、それでも的確に愛撫し、そして服の上から乳首を押しつぶす。
同時に左手が大腿を撫で、ゆっくりとソラの淫部に近づいていく。
両足をバタバタさせて抵抗するが、エアが乳首をピン、とはねるとその抵抗もなくなった。
エアの指が、下着の中に入る。
すでに濡れているそこは、難なくエアの指を受け入れた。
「きゃん、あっ、だめぇ、あん!」
「なにがダメなの。指、全部入りそうよ?」
「おねが……いっ! まだ、なの。…初めては…あ、あっ」
エクスタシーに流されながら、ソラは姉に必死に懇願していた。
まだ処女なの。初めては好きな人と…。
エアは返事をしなかった。
ただ妹に微笑んだ。慈愛の笑み。姉妹の笑み。女の笑み。
すべてを含んだその笑みで、ソラは姉の答えを理解した。
「ああっ、あん……ひゃん、あっ!」
「ソラったら、お尻の孔でこんなに感じちゃって。こんなこと何処で覚えたのかしら?」
「わかん、ない。わかんないの…。あ、はふ、ソラ…お尻でイっちゃうの…!」
そして再びソラが嬌声をあげる。
姉の胸に抱かれ、幸せそうな吐息をつく。
「ありがとう、おねえちゃん」
そして。
「えーと。なんだ、散々ニゲラとかエアにお仕置きされたんだからもういいと思うんだけど」
「……ジークさん、ヘタレすぎですぅ」
「ほんと、ここのシチュエーションでそれを言うとは…」
ニゲラとエアに散々攻められ、ほぼ脱力状態のソラ。
潤んだ瞳で愛する人を待つナイトメアの少女。
ジークはそんな彼女を前に……見事にヘタレていた。
「いやほら、ソラにはソラの考えがあってあっちにいたわけだし」
「…………」
「ワイバーンの件は事故みたいなものだし」
「…………」
「ほら! それよりもアイヤールが危険なことになってるかもなんだから早く行かなきゃ!」
「ふむ、さすがジーク様。ここで放置プレイとは。最高の折檻です」
「さすがですねぃ。ジークの兄貴。いろんな意味で期待を裏切りまくりですぜぃ」
「……無残なり、妹」
「正直、かける言葉もないでぅ」
「おねえちゃん、エネルギージャベルン使ってもいい?」
オチなどなく終わる。