>EDNO.05:ルーエンド2『女神と結婚した男』(ルーシナリオにて好感度MAX)
花壇のあるアイヤール・ルーフェリア神殿のバルコニー。
花壇の前にルーがいる。
「また、みんな旅立ってしまったのね……」
ジークが入ってくる。
「泣いてるのか? ルー」
振り向いて、慌てて首を横に振るルー。
「ジークはいいの?(小首をかくんと傾げる)」
「なにが?」
「ジークは……その、みんなと冒険を続けるんじゃなかったの?」
「もういいよ。……ルーに無理、させすぎた」
「ジーク?」
「心配かけて。ここで一人にして、淋しい思いをさせてきただろ? ずっと。ルーは心配症だからな」
「ジーク…」
「あのな、ルー。俺はルーが女神の欠片でも、なんでもなくても、ルーを好きになってたと思うぞ」
ジークがルーの胸元を手で示す。
ルーの胸元に光る物。
「…これは出会ったばかりのジークが、わたしにくれた妖精の宝石。…ただの少女ルーに、ジークがくれた。…優しくしてくれた証…」
「……ルーは、女神ルーフェリアの分身だ。だいそれたことだと自分でもおもうけど、それでも俺はルーが好きだ」
「…!!」
「今、ここで寂しさをこらえて頑張って、笑って、俺を見送ろうとしていたルーが大好きだ」ルー動揺する。
「でも。きっとこれからもルーを、女神の分身だと知って狙う悪いやつはいる」
ジーク、一歩離れて背を向ける。
「だから、俺はこれからずっと、そんなルーを側で守る。そう決めたんだ。許してくれるか、ルー?」
ジーク、振り向いて手を前に出す。
その手に何か光る物がある。
「ジーク、これ。妖精の宝石の……指輪?」
「プロポーズだ。ルー、結婚してくれ」
うつむくルー。
「……いいの、ジーク? わたし、普通の女の子じゃ、なくても…?」
「いいんだ。ルーがいい」
「……うん。ありがとう、ジーク。嬉しい」
ルー、顔をあげる。寄りそう二人。
「わたしもジークが大好き…」
「うん。ずっと一緒にいよう、ルー」
神殿のバルコニーに、花びらが祝福の花吹雪のように舞う。
花吹雪は場面を白く転換させ
ルーフェリア神像の前を白い衣装に身を包んだ二人が歩いてゆく。
【Fin】