「どうしてこうなってるんだろう・・・」  
ペチャペチャという水音と湿った感触そして、なにか柔らかい感触で目を覚ましたロイ目前のものを理解できないままでいた  
なぜかというと昨日勝負した女ドレイクがぎこちない手つきで自分の手をむき出しの自分の胸に押しつけながら顔を舐めてたからだった。  
「うわぁ!!」  
「ひゃぁ!!!」  
女ドレイクは驚きのあまり出した自分の叫び声よりも大きい声で驚いたと思ったらそのままベッドの横に落ちてしまった。  
「な、なんであなたがここに?それにこれは一体…」  
「や、やっと起きたか、起きてこないかと思ったぞ。」  
女ドレイクは少し震えた声で言った後何事もなかったようにベッドに座ると、ロイに向かって向き合い口を開いた。  
「さぁ、私をお前の好きにするがいい。」  
「わけがわかりませんよ、大体なんでここにいるんです?こんなところにいたら殺されちゃいますよ。」  
「何だ、お前はバルバロスでも相手の命の心配するのか?なんでここにいるかだと?そんなことは簡単だ、私はお前に負けた、負けた女騎士は勝った者のものだ、本当なら嫁になるべきだろうがお前は人族で私はバルバロスだ、  
お前も私が嫁になったら人族から狙われるだろう、私に勝った騎士がそんなことで死ぬのは私が許さん、だからせめて今夜一晩お前のものになってやる。」  
「そんな勝手な理屈で来ないで下さい、大体、どうやって入ってきたんですか?」  
「窓からだ、私は飛べるからな、薬を巻くついでにドアからでも良かったがどこにいるのか分からなかったからな。」  
「薬?」  
「そうだ、邪魔されると面倒だし、騒ぎになるのは避けたかったからな、現にあれだけ騒いでも誰も起きてこないだろう。」  
そう言うとベッドに立てかけていた剣から鎖のついた香炉ようなものを取り出した。  
「私の家の戦利品の一つだ、この戦場に私と戦うに値しないものしかいなかったら、これで終わらせるつもりだったが、お前と出会えたので良しとしよう。」  
ロイがゾッとするようなことをこともなげに言うと、ロイの首に手を回し耳元でささやくように言った。  
「お前に守るべき騎士道があるように、私にも騎士道と自分に課した覚悟がある、私がここにいるのも覚悟だ、お前は同じ騎士として戦った者の覚悟を無碍にするのか?」  
密着してわかったが女ドレイクの体は不安からか震えていた。  
(この人は僕みたいな半人前を一人の騎士として見てる・・・、少し歪んでるけどこの人も騎士であろうとしているんだ)  
ロイは自分と同じように騎士であろうとしている彼女の覚悟に応えようと思えた  
「本当に君だけ?他の人には何もしない?」  
「ああ、私だけだ。ここは戦場ではないからな、騒ぎは起こさない。」  
「それと、あなたの名前は?」  
「レーシィ・アローネ」  
「わかりました、聖騎士 ロイ・ゼノヴェストはあなたの覚悟に応えます。」  
 
ロイはレーシィにぎゅうと抱きつく。  
 力はドレイクのそれには到底及ばない、それでも常人と比較すれば明らかに強い腕力  
で、身体を密着させる。  
「…あ、ロイ」  
ロイがレーシィに覆いかぶさる形になった。  
 そのまま、ロイはレーシィの唇を奪う。  
「うん…ちゅぅ」  
「んちゅ……っ」  
 強く吸い合うキス。  
  ロイは舌を差し出してレーシィの唇をなぞる。レーシィもまた唇を開き、  
自ら吸い付くようにロイの舌を受け入れた。  
「ちゅ、ちゅ……れろ……っ」  
「んっ、ん…んっ……」  
 レーシィはうっとりと目を細めながら、顔をほんのりと上気させていく。  
「んんっ……」  
 ぴくぴくっ、口に意識をとられていたレーシィは、別の所にもたらされた感触に、  
身体を震わせた。  
ロイの指が、レーシィのアナルに浅く侵入してくる。  
「そこはちがっ、みゃゃ!」  
自分でもあまり触ったことのない場所に他人の指が入る感覚、初めての感覚にレーシィは恐怖すら覚えていた  
「なんで・・・だぁ?なんでそんなところにぃ……」  
「レーシィさん初めてなんでしょ?」  
「なんで……それをぉぉ?」  
「反応でわかりますよ、初めては本当に好きな人のためにとっておいてください。」  
「そんなぁ……」  
「あなたは今夜一晩、僕の物なんですよ、僕の言うことは聞くべきです。」  
痛みと快感の混ざったような不思議な感覚にレーシィの尻は知らずにくねり始めていた  
「ああっ熱いお尻が熱いのぉぉ……ヒィィーッ」  
 顔を振立ててレーシィは艶っぽい悲鳴を上げた  
「う、あぁぁぁぁ、う……ううんっ!」  
アヌス責めの快感の虜になったレーシィは左右に腰をよじり、背を反らす。  
朦朧となった意識の中で何かが込み上げてくるのを感じた。  
(お尻なんかでぇ……きちゃうぅぅ……)  
「レーシィさん、イキそうなんですね?可愛らしいよがり声をあげてイってください!!」  
ロイはアヌス責めを続けたままレーシィを四つん這いにさせる。  
しかしレーシィの両腕は力なくだれ下がりうつぶせに崩れてしまう。  
そんな姿を見降ろし、ロイは痛いまでに勃起したモノでレーシィのアナルを貫いた。  
根元までねじ込み、子宮を裏から突き上げる。  
「ぐぁぁぁーっ!あ……あーあー……」  
腰の奥からの凄まじい刺激にレーシィは激しく身もだえした。  
(ああっ体の中がかき回されて……こわれるっ……うぅぅぅ!!)  
「いいですよ、レーシィさん、きつくって熱くって、最高です。」  
快感に酔いしれた表情でロイは腰を激しく揺さぶる。  
「ふぁぁぁ!イクッ!イクッ!イックゥゥゥ……クヒィィー!」  
絶頂を告げるレーシィのアナルがロイのモノを食い締める・  
ロイはタイミングを合わせ大量の精液をレーシィに放った。  
レーシィは絶頂を迎え、腰を震わして失神してしまう。  
同時にロイもまた意識を失った。  
 
 
「王子ー朝ですよー」  
翌朝、従者の女戦士のノックの音で目を覚ますと、自分が裸であること以外昨夜のことを示す痕跡は無かった。  
布団やシーツもあまりにも汚れていなかったのを不思議に思った。  
下に降りると店のおやじが何やら怒っている。  
後で話を聞くとある泊り客が酔っ払って、布団やらなんやらを川に投げ落としたそうだ。客は身に覚えがないと言っているが親父の耳には届きそうもない。  
「くすっ、そうか・・・」  
あの子がそんな気を回してくれ、布団を川に運ぶ姿を想像して、少しおかしくなった。  
「ねぇ、イングリット。」  
「なんです、王子。」  
「昨日、ドレイクの女の子がいたでしょ。」  
「あのへんな騎士道騎士道言っていたドレイクですか?」  
「そう、また出てくると思う?」  
「ここが戦場になったらまた来るかもしれませんね。」  
「ロイさま、今度はお逃しににならようにお願いたしますわ。」  
いつの間にか起きていたらしいフィオ王女も話にはいってきた。  
「わたくしは蛮族を一対一で討ち取る王子が見たいんですの。」  
そんなことを言いながら食卓に着く、レギンとネルネッラもほどなく起きてくるだろう。  
(蛮族は戦わなければならない敵、でもお互いが滅ぼしあわなければいけない相手なのかな?)  
そんな小さな疑問を胸に秘めても口には出せない、フィオの国はまさに蛮族に滅ぼされようとしている。  
今日は国王に謁見、そこで援軍がかなわなければフィオの国は終わってしまう。  
責任の重大さがのしかかるが、不安は顔に表せない、フィオはもっと不安だろうから。  
「ねぇ。」  
「なんです?」  
「今日も頑張ろうね。」  
「そうですね。」  
 

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