「はぁ、・・・はぁ・・・はぁ・・・!!」
「はぁはぁ・・・!」
人里離れた森の中をベルとアイシャは疾走していた
「オラ、てめぇら待ちやがれ!」
「どこいきやがったぁ!」
そのすぐ後ろで10人ほどの男たちが口々にわめきながら追いすがっている。
「どうしよう、アイシャ、すぐ後ろにいるよ・・!」
「やはり日帰りできる距離だからと言って護衛を雇わなかったのは
失敗でしたね。」
「そんなこと言ってる場合じゃないよ!」
「・・・そうですね・・・ここは私が食い止めますからベルハルト様は
お逃げください。」
「アイシャはどうするの!?」
「我が身かわいさにご主人様を守れなかったとあったら
ルーンフォークのなおれです」
「でも・・・」
主人の言葉をさえぎってアイシャは続ける
「私だってむざむざとはやられません、ベルハルト様は
先に行って助けを呼んできてください、もう街まで
は目と鼻の先のはずです。」
「・・・・」
「わかった、絶対助けを連れて戻ってくるからね、無理しないでね!」
「当然です、主とともに歩き続けることが私たちの使命ですから。」
そういうとアイシャは立ち止り、山賊達に銃を向け、発砲した
(こういう時、あの壁がいれば便利だったんですがね・・・)
・・・・・・・
「けっ、手間取らせやがって」
辺りには火薬と血のにおいが立ち込めている、アイシャは両腕を抱えられる形で
拘束されていた
「どうだ」
「だめだ、3人とも死んじまってる。」
「すげぇ強かったなこいつ」
「まぁいいさ。」
「それにしても、良く見たらかなりの上玉のルーンフォークじゃねぇか
高く売れそうだぜ。」
「その前に楽しもうぜ、どうせ警備のやつらなんか来るのは
夕方になっちまうだろうしな。」
アイシャの表情が変わる
「・・・やめ・・触れる・・・なぁ!・・・」
「あんなに威勢がよかったのにこんなにしおらしくなっちまってよ
かわいいじゃねぇか」
盗賊の頭らしき男の手がアイシャの胸に伸びた
そのとき
「突然でスが、天罰の時間ダ。」
銃声とともに突然後ろに控えていた盗賊が吹っ飛んだ
「何!どうした!!」
現れたのはメイド服を着た少女とこん棒を持った少女
メイド服には額に大きな角、こん棒の方には
体の各部に硬質的なパーツがある
それは彼女たちがナイトメアとルーンフォーク
であることを示していた
「あなたたちですね、最近巷を騒がしている山賊というのは。」
「私たちノ宿代のためニ消えロ!」
そう言うと再び突撃を開始する
「なんだと!てめぇ!!」
頭が足を踏みだそうとすると足元に銃弾が降ってきた
「ひぇ!」
少し離れたところに眼帯をしたタビットが銃を構えていた
あまりの展開にあっけにとられていたアイシャは
ふいに手が楽になった事に気がついた、横を見ると
今まで腕をつかんでいた賊が倒れている、すぐそこに
死神のように痩せこけた男と、全身にアクセサリーを付けた
白ひげのドワーフが立っていた
「あんた、大丈夫か?」
「え?ええ、なんとか。」
「怪我しとるようじゃのう、ごにょごにょごにょ」
ドワーフが何事かつぶやくと体の痛みが消えていく
「あ、ありがとうございます」
「いや、なに。」
「あんた、戦えるなら手を貸しちゃくれないか?」
「ええ、喜んで。でももう必要ないみたいですね。」
「え?」
「大○山おーろーしー!!」
盗賊の頭がすごい勢いで投げられていた。
結局ベルの通報でリオス警備隊がついたのは山賊の見立てだった
夕方よりもかなり早くだった、それにはベルの家が評議会の議員の
家系であることと無関係ではないだろう、後でアイシャが聞くと、
ベルはもうパニックになって、かなりの大騒ぎになったらしい。
「アイシャ・・・良かった・・・あいしゃぁ・・・うわぁぁん・・・」
ベルは外見もなくアイシャに抱きつき泣いていた。
アイシャはベルをギュッと抱きしめる。
「私はどこにも行きませんよ、でも今回はもうダメかと思いました。」
そう言って、助けてくれた冒険者一行を見る。
「彼らが助けてくれたのです。」
「うん、ありがとう、本当にありがとう」
上ずった声でベルがお礼を言う
「いや、私達は依頼でこの辺りをうろついてただけですし、
あなたを助けたのもあくまでも偶然ですよ。」
「でも、助けられたのは事実です、何かお礼をしたいのですが。」
「じゃあ家柄よさそうだし、高額報酬よろ。後、煙草!」
「うさぎハ黙ってロ。」
「じゃあ、家に来てもらったらどうかな、
アイシャを助けてくれたお礼もしたいし。」
落ち着いたのか、ようやく泣きやんだベルが提案する。
「そうですね、酒宴などを開いたらどうでしょう。」
「いいのですか?」
「ええ、あなたたちがいなければ、私はご主人様に二度と
お会いすることはできなかったかもしれませんし、
これくらいのお礼はさせて下さい。」
そこまで言われたのなら断るのはかえって失礼と冒険者一行は
デーニッツ邸へと足を踏み入れることとなった。
宴会も滞りなく終わりアイシャは自室にいた、本来なら宴会の
後片付けをしなければならないのだが、ベルに「今日は色々あったから
先に休んでいいよ」と言われたので先にあがらせてもらったのだ。
先ほどまで風呂に入っていたので、メイド服ではなく、寝間着姿となっている。風呂はめったに使えないが、恩人だということで解放したのだ。
あの人たちにも大好評だったようで風呂の後、大体眠ってしまったようだ。
「疲れすぎると、かえって眠れないものですね…」
ベッドに横になりながら今日の出来事を回想していた
「やっぱり前衛も出来た方がいいですね、今度街のスカウトか、
フェンサー教室にでも行きましょうか・・・」
本来なら本職がもう一人いた方がいいが、思い当たるのは家を捨てて旅の空
前に会った時は奴隷としてアイヤールに潜入していたらしいが、
あれは本当にそうだったのだろうか。
そんなことを考えていると。
トントン
突然ドアがノックされた
「?・・・どなたですか?」
「私でス、入っていいですカ?」
特徴的なしゃべり方だったのですぐに判った、確かテスといったっけ
思い出しながら
「どうぞ」
と言うが早いか
ガチャ
とはいってきた。
「どうしたんです、何か御用ですか?」
「ルーンフォークが顔を突き合わせたラやることは決まっているでしょウ。」
そう言ってベッドの上にあがってくる。
「ああ、あれですか。」
「そうでス、ご主人様自慢をしなければいけないでしょウ。」
「そうですね、どうせ眠れないし、話し相手になってください。」
そうやって二人のご主人様自慢大会が始まった。
ご主人様自慢と言っても、たいてい言うことは同じだ、気遣ってくださった
やさしい言葉をかけてくれた、と差し当たりのないことを言っていたが
お互いに酒が入っているので、どんどんディープな話題になっていく。
「それデ、アイシャ、ご主人様にハ教育したのですカ?」
「教育?なにか失礼なことでも。」
「いやいヤ、私の言う教育は夜の方デ。」
「夜、ですか?」
「そうでス、いつかご主人様がご結婚された時、相手の女性に失礼のないようニ
しっかり教育しなけれバなりませんヨ。」
本で聞きかじっただけの知識を当然のことのように言う。
「そうなのですか?でも…私…でも…」
恥ずかしそうに口ごもる
「どうしたのですカ?」
「実は、私、そういった知識がなくて、井戸端会議でそういう
話も出ますが、意味もあまり分かってないんです。
意味を聞くのも…その…恥ずかしいですし。」
そういってうつむく、その顔はランプの明かりでもはっきり分かるほど
赤面していた。
(うわっかわいい人ですネ)
「じゃア、自分でした事もないんですカ?」
コクっと肯定の意味で首を縦に振る
「・・・気持ちいいこと教えてあげましょうカ?」
「え?」
「自分で気持ち良くなることを知れバ、自然と分かってきますヨ」
そう言ってアイシャの手をとる、アイシャは少し考えた後、口を開いた
「お願い・・・できますか?」
「いいですヨ。」
そういってお互いに唇を合わせた。
「あ…むぅっ…!」
テスはアイシャの上にのしかかるようにすると、両手でほほをしっかりと
抑えて唇を重ね、口の中に舌をヌルッと侵入させた。
「アウッ…むっ…ム……ンンッ…んぅぅぅ…」
唾液がとろとろと喉の奥に流れ込んでくる。どうしたわけか
頭がぼーっとなり、体が熱くなってくる、息苦しく、
唇を離そうとしたがなぜか抵抗する力が出ない
「…ふ…はぁ…はぁはぁ…」
「こうやっテ、舌を絡ませるんでス」
「ん…んあ…ふ…うぅぅん」
始めの嫌悪感が消え、心地い響きが頭の中に広がっていく
「ふふふ、アイシャの胸っテ、意外と大きいですネ、
お嬢様と同じくらいありまス。」
たっぷりと唾液を?ませると
テスは次にアイシャの服を脱がし、自分も裸になった。アイシャは
赤ん坊のようにされるがままとなっている。
その後、おもむろに胸を舐め始めた。
両手で乳房をつかんでぺちゃぺちゃとしゃぶり、
乳首に舌を絡ませて、転がすよう愛撫する。
「やあぁっ!む…胸は…やめて……下さい!あっ…ハッ…あぅぅっ!」
「ぺちゃ…ふふ…アイシャは胸ガ感じやすいんですネ」
テスは両手で乳房を揉みしだき、尖り始めた乳首を口に含み、
たっぷりと舐めまわしつつ、思い切り吸いたてた。
「ふァあああああ!!」
アイシャは大きな声を上げ、体をのけぞらせた。
強烈な快感が恐怖を感じるほど背筋を駆け抜ける。
「…ダメ…そんなに…あっ…あぁ…やぁ…ですぅぅ!」
「こんなに感じテ…うれしイ…」
アイシャは呆けた顔で脱力していた
「でモ、本当に好きな人ニやってもらうと、もっと気持ちいいですヨ」
「…えっ?…」
「まだまだこれからですヨ」
テスはさらに、胸から脇の下、腹へと下へ下へ舐めていく
「あぅぅ…はぁ…ああっ…ん…ふ…ん…はぁぁぁっ!」
肌をなめられ、吸われるたびに思わず声が漏れる
アイシャの肌は自身の汗とテスの唾液でドロドロになっていた
「いよいよでスね」
「何を…」
テスは口を離すと
「人間の殿方は女性のここニ自分を入れて子供を作るんですヨ」
とアイシャの秘唇を指さし、続ける
「ここに指を入れてみて下さイ。」
「指をぉ?」
「そう、ここでもいいですけどネ。」
そういってクリトリスをはじいて見せた
「ひゃうっ!!」
胸とは違う快楽が股間から沸き起こる。
「気持ち好いでショう。」
そのまま手を差し入れ秘唇とクリトリスを両方愛撫する
「…ウああ…あっ!ひぅぅ!」
ゆっくりと前後したかと思うと、あちこちが突き上げられる。
親指に豆がつぶされ下腹部を挟むように揉まれる。
「ああっこれ…いい…気持ち…いいっ!」
それほど間を置くことなくアイシャは絶頂した。
「いま、アイシャ、イったんですか?」
「イ…ク?」
「今みたいな感情のことを言うらしいです、
その時にはイくと言った方が喜ばれるみたいですよ」
「喜ばれるぅ…?ベルハルト様にもォ……?」
絶頂があまりにも高かったのか、蕩けた声で答える。
「ええ、私もお嬢様に言われるとうれしいですシ、お嬢様も私が言うと
嬉しそうになさりまス。」
「デはもっといきますよ。」
そう答えると、テスはアイシャの太ももをつかんだ
「これ…以上は…もう…」
「私と一緒に気持ち良くなっテくださイ」
テスはアイシャの片足を持ち上げると腰に太ももを絡ませ互いの秘唇を
擦り合わせるように動かし始めた。
「これ…そんなに動いちゃ…ふぁああ!ひっ…はっ、ああぁう〜!」
「ぬるぬるしテ、クリトリスがコリコリ当たってまスぅ…ああんっ!」
テスの腰の動きがさらに激しくなった。
「ひっ!もう…イク…イク?これがイク?イク…イクぅぅぅ!」
「私もイクっ!アイシャ…アイシャ…イって私も、私も…イくぅぅぅ!」
翌朝、アイシャとベルはラン一行の見送りに立っていた。
「昨日は本当にありがとう。」
「ありがとうございましたー。」
「次にリオスを通る事があったらまた来てくださいね。」
「では、アイシャ、いつかまたどこかデ。」
「ええ、今度は私からお話をしますよ。」
「それは楽しみですネ。」
一行を見送った後
「あのルーンフォークの娘、友達になったの?」
「ええ、ベルハルト様、私にいろいろと教えてくれました。」
「へぇ、そうなんだ、アイシャもまだ知らないことがあるんだね」
ベルハルトは少しおかしそうに言う
「ええ、そりゃ、まぁ、でも、どうしてです?」
「あの子ってまだ起動して半年ぐらいしか経ってないんだって。」
「え?」
「そんな子がアイシャにものを教えるなんて、頭いいんだね。」
「ええ〜!」
自分の生きた7年はテスの半年以下…
そんな事実を聞かされてアイシャは軽くショックを受けた。