「どうした? 何を恥ずかしがっている?」
エルフの男は目の前のグラスランナーをじっと見つめた。
「いや……でも……」
陽気な性格で知られる草原小人は恥ずかしそうにうつむいている。
「いつもどうりだろう? 何をためらっているんだ?」
「やっぱり、恥ずかしい……」
グラスランナーは‘ソノ,言葉を強要され恥ずかしさの余り下を向く。
「言わなくていいのか? ん?」
エルフは意地悪そうな瞳でじっと睨む。
仕方なくグラスランナーはゆっくりと口を開いた。
「にゅう」
「ウン、やはりヘンではないぞパラサ」
「はとこぉやっぱりこの年で‘にゅう,とか変だにゅう」
「いやいや、いけるって」