「モグモグモグ……」
「ズビー! モシャモシャもしゃっ!」
冒険者の集まるとある宿屋。
そこに二人の男女があった。
一人は頭からフードを被り、顔の半分を隠したまま、只黙々と食事を取る青年。
そして凄い勢いで食事を取っているのは一見子供の様に見えるが、れっきとした―――。
「アンセルムー! 見て見て! 苦瓜もきちんと食べれたよ!」
……。
……グラスランナーの少女―――で、名前をミケといった。
「アンセルムぅ、えらい? ミケ、えらい?」
「ああ」
名前を呼ばれた男――アンセルム――は、静かに頷くと、目の前の食事を黙々と口に運び続ける。
「ミケ、もう大人なんだよ? だから、きちんと食べれるんだよ?」
くりくりとした大きな瞳で、ジッと顔を見つめる。
「ああ、えらいえらい」
だが彼はそちらを見ず、スプーンで口に食事を運びながら開いた手でミケの頭をわさわさと撫で付けた。
「ふにぅ……! 子ども扱いしてるでしょ?」
プクーっと、頬を膨らましジッと睨み付けるが、
傍から見れば完全に小さな妹とその兄か、保護者だ。
「もういいよ、そうやって子ども扱いするなら……」
「? ! !? んっ…………」
ガタンと立ち上がったミケは突然アンセルムへと顔を近づけると。
ゆっくりと唇を重ね合わせた。
驚きで目を丸くするアンセルム。
慌ててミケを突き放そうとした瞬間。
クチュ。
ミケの舌がゆっくりと侵入し、その瞬間ビクリと体を震わせると、
まるで金縛りにあったように彼は動きを止めた。
やがてゆっくりとミケの顔がアンセルムから遠ざかる。
二人の口の間に薄い唾液の橋が出来上がり、ウットリとした顔でミケはジッとアンセルムの顔を見つめた。
「どう? 子供なら出来ないでしょ?」
「あっ……ああ……」
放心したように刻々と頷くアンセルムを見て、少女は満足そうに頷くと。
「えへへへ、じゃあねえ、モット良い事してあげるよ?」
「え、な、何を? んっ!? うわぁ!!」
もぞもぞとテーブルの下に潜り込むと、
そのままゆっくりと彼女はズボンを脱がしむき出しになったアンセルムの下半身に手を這わす。
「お、おおい!」
「大丈夫だよアンセルム? ミケね、ウィストから色々習ったから」
「そ、そういうことじゃ……お、おおう」
アンセルムは思わず背中を仰け反らす。
ミケの手がむき出しになった‘ドラゴン・ソード,に触れたからだ。
「ま、待て! マジでまず――いいぃい!」
「もう! 平気って言ってるでしょ!」
少し声を荒げながらも、だがその手はゆっくりと血管の浮き出た‘ソレ,をさすり、
根元の袋に手を伸ばす。
ミケの短い指先が何度も往復するたびにビクビクと細かい痙攣をアンセルムは繰り返した。
「や、やめるんだミケ、これ以上は洒落になら無い」
「やめないモン」
尚も両手を使い強弱をつけて、アンセルムの‘魔剣,を刺激するミケ。
見る見るうちに膨張を続け、大きく膨らんでいく。