「ベルだって毛嫌いするんじゃなくて、少し一緒に過ごしてみればいいんだよ。
少しは他人がいる生活をしたほうがいい、自分を肯定してくれる人ばっかりいたら周りが見えなくなっちゃうぞ。」
兄はそう言って、冒険者仲間とひそひそと何か相談すると。
「いやですよぉ、なんでニゲラが弟さんと今晩泊まんなくちゃいけないんですかぁ。」
「別にいいだろ、ここにはしばらくいるつもりだし、アイシャの料理はうまいぞ。」
「でもー、婚約云々というのはお父さんが勝手に言ったことですしぃ、見ず知らずの人のうちに泊まるのはちょっとぉ…」
「じゃあ、次からカード買うのにお金出さないぞ。」
「こんな時だけぇ・・・」
そんな会話が聞こえた後
「じゃあ、ベル、ニゲラおいてくから、今日一日がんばるんだぞ。」
「えっ、と状況が読めないんだけど。」
「だからさ、ニゲラを置いてくから、今日ニゲラと一緒にいろよ。」
「わけわかんないよ!!ほら、アイシャもなんか言ってやってよ!」
いつも自分に味方してくれるアイシャに助けを求めると。
「私は賛成ですよ。」
思いがけなく兄の提案に肯定の言葉が返ってきた。
「なんでさ!」
「ベルハルト様もいつかは伴侶となる方を持つ身、その中で女性との付き合い方というのは重要だと思うのです、
今回だって娘を婚約者にと聞いて否定していましたが不安そうだったじゃありませんか、そうやって女性を未知の生き物に位置付けないで、分かるように努力するべきです。」
「どこの本からの知識だよ。」
「ほら、アイシャだってそう言ってるし、大丈夫だって。」
「ええ〜…」
そうやって笑いかける兄の顔は昔から変わらない、面白いことを見つけた顔だった。
そうなったら結果を手に入れるまで何を言っても絶対に動かないだろう、始めから拒否権はなかったのだ。
「・・・わかったよ、明日になれば、これは終わりだよ。」
「わかってるって。」
「ニゲラの事は無視ですかぁ〜」
こうして、他人との一日だけの共同生活が始まった。
時間自体はそれなりに順調に進んだ、兄を含めた他の面々は今日一日は勝手に過ごすようだった、
むしろやったことが大きすぎて街の方が追い付いていないのだ。
ニゲラは「ベルを置いていかないこと、逃げないこと。」を条件に僕のそばにいる、今日は出かける予定はないと言ったらあからさまに不平そうだったので、
彼女の買い物に付き合うことにした、よく考えたら彼女自体は悪くないのだ、邪険にすることもないし、お互いにこれ以上不快にならないようにおとなしくしよう。
ベルハルトが後ろ向きに決意を新たにしている時、ニゲラは。
(どうしましょう、正直うざったいです。)
ベルの想像以上に不快だった。
(もとはと言えばお父さんの勝手な約束なのに、みんなして面白がって…
弟君だってこんな遊びに乗って、お兄さんがどれだけ大好きなんですか。
…そうだ、こっちから帰るとニゲラが悪いことになるけど、向こうから出てけと言われればいいですよね。
でもどうしましょう、さすがにお金関係はまずいですよね、ここでたかって嫌われるのは簡単ですけど、ジークさんの弟君ですから、お金に汚いとかで嫌われるのは嫌ですし…
そうだ、お色気路線でいきましょう、見た所免疫なさそうですし、ちょっと迫れば大丈夫でしょう、「着替えを見られたのに追い出された」は十分理由になるでしょうしね。)
「あの、ニゲラさん?」
「ひぇ!なんですかぁ?」
「そんなにびっくりしなくても、そろそろ街の外縁に出ますよ、そっちの方に店はあまりありませんよ。」
「あ、あぁ…そうですねちょっと興味があったもので、そろそろ戻りましょうか。」
「あ、はい。」
そう言って戻る間にニゲラの中では「ドキッ!ニゲラのお色気大作戦」のプランが組み立てられていった。
屋敷に戻るとルーンフォークメイドのアイシャが着替えと濡らしたタオルを持ってきてくれた。
ニゲラはそれを手にとって用意された部屋に行き、汗をふく。
「ふふっ、用意は万全です。」
ニゲラの手にはベルハルトの財布が握られている、屋台に寄り道した時こっそりそのままもっていたのだった。
(弟君は疲れて注意が散漫だったのか気が付いていません、でも屋敷についた今それぐらいの事には気がつくでしょう、そうして私の部屋に来た時が勝負です。)
ほどなく扉がノックされ、ベルの声がドア越しに聞こえる。
「あの、ニゲラさん、今いいですか?」
「あ、お財布の事ですかぁ、ちょうど行こうと思ってたんですよぉ、開けてもいいでーす。」
ベルがドアを開けた時、あっけにとられた、なにしろ誰もいなかったのだ。
頭に?を浮かべて部屋の中に一歩踏み出した途端ドアの内側から手を掴まれて投げ出された。
そのままベットに当たり叫ぼうとすると、口と手が抑えられる。
「……!!」
信じがたい力で自分を押さえつけているのはニゲラだった、何よりベルハルトを困惑させたのは
ニゲラが何も来ていないということだった。
仰向けにされ、押し倒されてる形になってるため、ニゲラの肢体が全て自分にあらわになっていた。
意外と筋肉質な二の腕、豊かな乳房、うっすらと割れている腹筋、肉付きの大きな臀部、ふっくらとした太もも、
なだらかな茂みに包まれた股間と、全てがベルハルトに見渡すことができた。
その後ニゲラが離れたと思うと、ドアが閉められた。
その時叫ぶことが出来ればアイシャを呼べたはずだが、飲み込めない状況が判断を鈍らせていた。
扉を閉めた後、ニゲラは再びこっちに来たが、今後はベルハルトの隣りに腰を下ろす。
「財布なら寝台の上ですよぉ、大丈夫です、なにも取ってないですから。」
「い、いやそう言うことじゃなく…あの…服着て下さい!」
「ふふっ、実はニゲラは弟君の事が気に行っちゃいましたぁ。」
「え、え?あの…」
「でもニゲラは冒険者ですからぁ、結婚とかはまだ出来ないです、ですからぁ…せめて弟君…ベルハルト君をを味わいたいと思いまして。」
どちらと言うとあっけにとられた顔でベルハルトはニゲラの顔を見ている。
「どうしたんですかぁ?ふふっ、さっきの反応だと女の子の裸見るのはじめてだった?
いいんですよ、触っても、それとも冒険者の女は触る気もありませんかぁ?」
しなをつくり精一杯甘えた声で誘うふりをする、堅物そうな今までの反応を見る限り、次の瞬間には怒鳴られて追い出されそうだ。
(ここまでやれば、出てけと言われるでしょう、すごく恥ずかしいですが、こういうのはさっさと嫌われてみんなの所に帰るのが吉です。)
「…いいの……?」
「え?」
ニゲラは想定外の返事に間の抜けた返事をしてしまった。
「いいんだよね、そっちから誘ってきたんだし」
見るとベルハルトの顔は赤く上気しズボンにはテントが作られていた
(あちゃー焚きつけちゃったみたいですね…でも…)
ズボンの中のモノを想像し、体の中が熱くなるのを感じる。
(私のせいでこうなったんですから、このままというのもかわいそうですよね。)
「ふふっ、いいんですよぉ…脱いじゃってくださーい」
「あら、意外とおおきいですねぇ。」
そう言うと、ニゲラは躊躇なくいきり立ったペニスを口にくわえこんだ。
「んッん…ぷあっ…大きい…ですぅ…あごが外れちゃいそう…」
ちゅぱちゅぱちゅぱちゅぱ
んっちゅううちゅうううう
「なんかちょっとでてきたよぉ…んっ…イきそうなんですか?んふっ…いいですよ、私がぜんぶ受け止めてあげます…」
「んっんっんんっんっ…うぐぁんっ!?…んふる…んっんっん〜んふぅぅん〜〜〜っ」
じゅぽじゅぽじゅぽじゅぽ
「あ…ウあぁぁ!イ・・いくぅ!」
口に含みきれないほどの精液がニゲラの喉を犯す。
びゅくっびゅーびゅーびゅるる
「うふふ、ベル君の精液…ニゲラのお口にいっぱいでてるぅ……きもちよかったんですね…ベル君、んんっ…こんなにたくさん…
はぁぁ…なんだか…うれしくなってしまいます…」
(なんででしょうか、ベル君の顔を見るとなんだか…)
次にニゲラはベルを仰向けに寝かせると、ベルを跨ぐように立ち、まっすぐそそり立ったベルのペニスを自分の秘部にあてがう、
そこはもう激しい興奮のせいかぬらぬらと濡れていた。
「じゃあ、入れますよぉ、あなたは何もしなくていいから、全て私に委ねてください…んっ…ひゃあ!」
ゆっくりと体重を落としずぶずぶとペニスををめり込ませてゆく。
「あー…すごいぃ…めり込んでいくぅ」
ベルが嬉しそうな声を挙げるが。
(こっちにはそんな余裕ないですぅ!…あぁ…大きぃ…)
完全に根元まで入れたがすでに子宮を押し潰しかねないほどの圧力に息も苦しくなる。
「あっ、あの、大丈夫ですか? やっぱり苦しくはありませんか?」
「はぁ……はぁ、大丈夫…ですうぅ、ベル君は気持ち良くなることだけを考えてればいいんです…よぉ…」
(まだ始まったばかりなんですよね、これからガンガン子宮を突かれて中出しされちゃんうんですよね……)
そう考えるだけで子宮が濡れるのを感じる、焦らすうちに包まれる感覚に我慢できなくなったベルがピストン運動が開始された。
「うわっ、なにこ……あぅぅぅ!ぐぅ!」
(ひゃあ、やっぱりこれスゴイぃぃ!オマンコと頭をズンズン突いてくるぅ)
「……!!あ、ン…ああぁん!」
余裕があることを見せるために感じているのに声を漏らさないようにするという行為が、ニゲラの中で余計に興奮を掻き立てる。
「すっ、すごいです、ニゲラさん!気持ちいいです!」
下から子宮を突き上げる動きがさらに激しさを増す。ニゲラの腰に手をかけ、更にきつく接合部を密着させる。
「ひゃぁ!うう〜〜ッ…クッ!ああぁ〜〜〜!!…う…うぅ!」
(ダメっ! ダメなのぉ… これ以上スピードあげたら、私おかひくなっちゃいますぅ…このオチンポが好きになっちゃいますぅ…)
本来なら抑えなければならないのに、メスの本能が快楽を求める様に命令してくる。
(ああっ体の中がかき回されて……こわれるっ……うぅぅぅ!!)
「ニゲラさん! もうすぐ出そうです!」
悲鳴にも近い声でベルがニゲラに射精を求めてくるが、ニゲラも、もはや余裕は無かった。
「そう、もう出そうなんですかぁ…いいですぅ…、いっぱい出して下さい。けど、ちゃんと中の一番奥に出さなきゃだめ…です…よぉ・・・
ニゲラの奥でしっかり出して…下さぁい…精子中出しされるのが大好き…なのぉ!」
すでに理性ではなく、雌としての本能が既にニゲラを支配しており、一匹の雌として男に支配されたいという願望が口から漏れていたが、
ベルにはその意図を読む余裕が無いのが幸いだった。
「はい! わかりました!……でっ出ます!…でるぅ!」
「いいですぅ…出してぇ!あなたの精子でニゲラのオマンコに中出ししてぇ…、
二ゲラををあなただけのものにしてぇ!!」
「うわっ、いくぅ……あぅぅぅ!いくぅ!」
ベルの声と共に熱が伝わってくる 。
(ああぁ…来る…のぉ…このかんじ好きになっちゃますぅ… ニゲラを淫乱なメスにかえちゃうこの濃い精液だいしゅきぃ…)
今の自分の顔は普段の顔では無いのだろう。口を開き舌を出して呆ける自分を他人に見せるとは思ってなかったがニゲラは幸せだった。
だらしないアへ顔を見られたというのに、にまったく嫌悪を抱かない、かえってこの人なら見られても構わないと思える自分に、少し安堵するのであった。
「はぁ、はぁ…」
(何だろう、この気持ち、アイシャとした時より気持ち良かっただけじゃない、なんだかとても満足したような・・・)
ベルはいつもの快楽とは違う気持ちに少し戸惑いを覚えていた。
ベルのその日の夕食、夜の記憶はあまり覚えていない、体験が強烈過ぎて記憶が飛んでいるようだった。気がつくと兄達がニゲラを迎えに来たようだった。
「よう、ニゲラアイシャの料理うまかったか?」
「ええ、とてもよかったですよ、買い物もできましたし、何か新鮮でしたぁ。」
「そうか、じゃあ行くかな。」
「あ、ちょっと待って下さい。」
ニゲラそう言うと、見送りに来たベルに向かっていき、耳元でささやく。
「ベル君、今回はちょっとずるいことしてごめんなさい、次はもっとゆっくりとしましょうか。」
それだけ言うと先に行った仲間たちの元に走って行った。
「次は、か…会いにきてくれるのかな」
「来なかったら行けばいいんですよ。ベルハルト様」
「だって、アイシャは反対なんでしょ。」
「ベルハルト様が自分でお選びになるのであれば私は反対しません、主の幸せが私達の全てなんですから。」
「そうか、じゃあ、会いに行く時間を作るかな、まずは暇を作らないとね。」
今の感覚が気の迷いなのか時がたっても消えないものなのかわからないが、ベルハルトはこの初めての感覚に何かの確信を抱いていた。