「!…うぅ…!?」
股間のあたりが薄く振動する。
「どうしたんですか〜隊長?」
隊員の一人が声をかける。
「何で・・もない…」
ジャスティは何食わぬ顔で返事をするが内心は疑問でいっぱいだった。
何しろ触っているときは普通の鞍の質感なのだ、ジャスティは鞍の座りを変えたりするが振動は続く、
最初は違和感と不快感だった振動が長い時間の中で少しづつ快感に変わってきた。
自分で濡れてきたことが分かる。そして心なしか進度が強くなったようだった。
「はぁ…ん…」
ジャスティは知らず知らずのうちに後ろに下がり周りの見てないところで股間を鞍に押し付けていた。
周りの隊員は体調悪いのかなとひそひそと心配そうに言葉を交わすが。
一人だけ高揚した顔でジャスティを横目で見ている隊員がいた。
(あのジャスティ隊長が……かわいすぎます〜)
彼女はその鞍を手に入れたのは部隊に入り、その報告に実家に帰った時だった。蛮族の戦利品とのことだったが詳しいことはわからない。
最初はただの鞍と思いつかっていたのだがつかうと何か違和感があり、調べると
ある鞍が水気を帯びたり熱を持つと振動することが分かった。
その後彼女がしたことは鞍を自慰の道具にすることだった。
股間を濡らし、体温が上がるごとに鞍はうねり、振動する。
喘ぎながら鞍にまたがり腰を突きだす姿はとても他人には見せられない淫靡な姿だった。
彼女がこんな悪戯を考えたのは私怨や怨恨ではなく過剰な愛情表現だった
自分の中の同性愛の感情はジャスティにはわからないだろう、彼女は拒絶されるのが何よりの恐ろしかった。
しかし一度芽生えた感情はぬぐい去れない、鬱積した感情は彼女に一線を飛び越えさせてしまった。
「!!…は…あぁ…」
ジャスティはとうとう絶頂を迎えていた。
ジャスティは鞍に何かされたことに気付き始めていた。
(誰が…何のために)
一度は部隊を制止しようとしたが今部隊を止めても噂が上がるのが目に見えていた。
隊長は哨戒中にオナニーをしていたんですよー
止めるのなら初めに早々と止めるべきだった、数人だが結構な時間を飛んでいるため、今止めてもダメだろう。
鞍は腰を浮かせても分かるくらいに振動しうごめいている。こんなものをつけて飛んでいたことがばれたら・・・
そのちょっとしたプライドが分かれ道だった。
振動しているところに敏感なところが触れないよう多少腰を浮かせるが
すでに快感を覚えた腰が無意識に動こうとする。それを理性で押さえても
不自然な姿勢でいる。股間辺りはもう見てわかるほどに濡れていた。
(もしも…ここで声をかけられたら…)
生殺しの快楽と羞恥心が子宮を熱くする、ペガサスにしがみつき鞍に腰を押しつけられたら・・・
そんな妄想が甘美に思えてくるほどジャスティは追いつめられていた。