ライルバート「パパは! パパは許さんぞジャスティ!」
ジャスティ「何の話よ突然。領地のことなら仕方が無いでしょ、謹慎処分になっちゃったんだから」
ライルバート「違う! あの異国の冒険者のことだ! 結婚など許さん!」
ジャスティ「異国のってジーク達のこと? 結婚って何の話よ」
ライルバート「あの男から聞いたぞ! 将来を誓い合った証としてお前が肌身離さず持っている産みの母の形見のペンダントを渡したのを!」
ジャスティ「な!? あ、あいつ、悪用すんなって言ったのに……どんな悪用の仕方してんのよ……」
ライルバート「陛下にも御相談申し上げたいと伝言は頼んだのだが待ちきれん!」
ジャスティ「姉上に!? あー……好きなわけじゃなかったけど、逢えなくなると思うとさびしいもんだね」
ライルバート「あの男とは別れろ! 相手なら儂が良い縁談を見繕ってやるから!」
ジャスティ「別れるもなにも付き合ってない! でもまぁ、最後に一度ぐらいは逢っておきたい、かな」
ライルバート「逢わなくていい! 忘れろ!」
ジャスティ「そうは言っても五、六発は殴らないと忘れられないわよ」
ライルバート「そうだ! あの男はお前を騙していたんだ!」
ジャスティ「騙されてるのはあんただ!」