(あっ・・・)
ギッ・・・ギッ・・・
ベットのきしみが聞こえる。
セレネは毛布にくるまりながらこの音を聞いていた
(はぁ・・・あっ・・・!)
きしむ音にかすかに女性のあえぎ声が混じっている
「!!」
元々の造りが悪い上に部屋を増築したので家の音が思わずとも聞こえてくる
(早く寝てしまいたいのに・・・)
音は否応なくその光景を想像させる、セレネは喘ぎ声の主がどんな事に
なっているのか、考えが巡ってくる。
浮かんだのはプラチナブロンドの女性が男に抱かれている光景、
恍惚とした顔で男性を受け入れている、それがどんな体位なのか、
正面から、
後ろから突かれているのか跨っているのか、
どの光景も頭をめぐっていく。
「・・・・・・っ!」
セレネの指はいつの間にか自分の秘裂を弄っていた。
(あっあっ・・・はぁ・・・っ!)
聞きまいとした声にいつのまにか神経を傾けており自分の呼吸の音も邪魔なのか
薄い枕に鼻と口を沈める。
(あっ・・・あっあっあっ!)
「はぁ・・・はぁ・・・はぁ!・・・はぁ・・・!」
指は激しく動き秘裂に刺激を加える一方、硬いベットに腰をこすりつけて
クリトリスを刺激する。
(欲しいですぅ・・・早くぅ)
向こうの声が激しくなるにつれてセレネの指も腰も激しく動く
「はぁ!・・・あっ!」
(ふぁぁぁ!イクッ!イクッ!イきますぅ!)
「はぁはぁはぁ・・・んっ!あっ・・・!」
向こうの絶頂の声を聞く前にセレネの方が絶頂を迎えてしまった。
肝心なところが聞こえなかったが、まわりの静寂が行為が終わった事を示していた。
ぼーっとした頭を眠気が襲っていく、心地よい脱力感の中でセレネは眠りに落ちて行った。
ありがとうございましたー、また来てくださいねー」
「・・・んっ?」
翌朝、見知った声とドアの開閉の音で目を覚ます。
もたもたとそれなりに身なりを整えて居間に顔を出すと。
「あ、セレネさんおはようございまーす!!」
やたらテンションの高い同居人が出迎えてくれた、血色が傍目にもよく
ひざに乗せた子コボルトをわしわしとブラッシングしている。
「ご飯出来たみたいですから行きましょう!」
「・・・聞こえてるからもう少し小さい声でしゃべってくれ・・・」
「たくさん吸ったのか?」
食事の席で昨日のことを話題に出す。
「ええ、つい盛り上がっちゃいましたぁ、朝起きたらピーターさん顔色悪かったですけどお水たくさん飲めば大丈夫ですよね。」
「死んだらルート断たれちゃうしほどほどにしないと。」
「そうですねぇ、それはそれとして今日もよろしくお願いしますよ。」
「ああ」
たわいのない会話の後一日が始まる。
やる事は変わった事があるわけではなくコボルト達の仕事を手伝ったりするくらいだったが、
今までの自分を顧みると奇跡のように見えてくる。
彼女がここにいるのはまるで奇跡のような偶然が重なったからだ、
かつては有力なドレイクに仕えるダークナイト、それが今や山奥の隠れ里で
ラミアに「食事」を提供することで彼女と多数のコボルトたちと共に暮らしている。
それは苦痛ではなく、むしろ今まで家族との温かみを知らなかった彼女にとって至福の時だった。
「だれでしょう?」
子コボルトに剣のまねごとを教えていると目が突然隠される。
「プラチナ」
そう言うと目隠しが解かれる
「正解ですぅ。」
すぐ横にプラチナの顔が浮かんでいる。
「どうしたんです?」
「ええと・・・今日のご飯なんですけど・・・」
「はぁ」
「今日はちょっと激しくしたいんですけどいいですかぁ?」
「えっ・・でも・・・」
「だって昨日、我慢できずにオナニーしちゃったんでしょう?」
「なんでそれをっ!」
「なんでででしょうね。」
ふふっ笑ってプラチナは姿を消す、セレネの中では昨日の妄想が
ぐるぐると渦を巻いていた。
「じゃあ始めますよ」
「あ・・・ああ。」
プラチナはベットに横になると人間への変化を解き下半身が蛇へ戻る、
バルバロスとしてはそれほど強くない種族のラミアだったが、
ベッドを蛇の尾で埋め尽くし、誘うように体を横たえる姿はまるで
宮殿で淫蕩の限りを尽くす女王のように見えた。
セレネはプラチナの傍らに座るとそのほほを手のひらで優しく包む、
しばらく見つめあった後二人は唇を重ねた。
「うん・・・ちゅぅ」
「ん・・・ちゅっ・・・」
強く吸い合うキス。
プラチナは舌を差し出してセレネの唇をなぞる。
セレネもまた唇を開き、
自ら吸い付くようにプラチナの舌を受け入れた。
「ちゅ、ちゅ・・・れろっ」
「んっ、ん・・・んっ・・・」
プラチナはうっとりと目を細めながら、顔をほんのりと上気させていく。
「んんっ・・・」
ぴくぴくっ
口に意識をとられていたセレネは、別の所にもたらされた感触に
身体を震わせた。
「はぁ・・・うあっ!」
体に蛇の尾が巻きついている、鱗のざらついた質感とひやりとした感覚が
全身を駆け巡る。
これがただの蛇なら怖気が走るがそれが目の前の女性だという事が
まるで抱きしめられたかのような安心感に変わる。
「!!っ」
股間を通っている尾がセレネに擦りつけられるクリトリスと秘裂が
同時に擦りあげられていく。
「ッはぁ・・・あっ!」
だんだん締まっていく尾を気にもせず股間をこすりつけ快楽をむさぼる。
セレネは唇を離すとプラチナの喉を鎖骨を舐めながらだんだん頭を下げる。
「はぁはぁ・・・ちゅばちゅば・・・はぁはぁはぁ・・・」
舌は乳房についたあたりで円を描くように胸の付け根から舐めまわす。
「恥ずかしいですよぉ・・・」
セレネの舌が乳首に近づいているのを感じてプラチナはセレネの頭を
持って止めようとするがそれよりもセレネの方が早かった。
「むぅ…ちゅうちゅう…ふぅ…ちゅ…」
セレネはプラチナの乳首を頬ばると無我夢中でちゅうちゅうと吸う。
プラチナはセレネの頭を抱くと頬擦りするように抱きしめる。
「はぁ…だめですぅそんなところ…しゃぶらないでぇ・・・」
「プラチナ・・・う・・・ふぅ・・・んちゅ・・・がじ・・・」
セレネはプラチナの小指の先ほどに勃起した乳首を吸い出しながら断続的に時には強く、ときには弱く舌で転がしながら歯を立てる。
「あはぁぁぁ!…アぁぁぁ…いいぃ…乳首ィ…!」
「ふぅ・・・ふぅ・・・ちゅっ・・・はっ・・・」
「だめですぅ・・・私・・・あなたのお母さんじゃあり・・・ません。」
「あ・・・あぁ・・・ちゅ・・・んっ」
セレネは熱に浮かされたようにプラチナの乳首をしゃぶり
秘裂を蛇身に擦り続けている、愛液でぬらぬらと濡れた尾が
暗い部屋の中でも怪しく輝いているように見えた。
「・・・そろそろ・・・ですかね・・・」
セレンの灼けた脳内にはこの言葉は聞こえなかったがすぐに異変に気がついた。
巻き付いた尾がだんだん締め付けてくる、
血の流れが止まりつつあることを実感する。
「ぐ・・・あぁ・・・」
しかもいつからかプラチナの腕はセレンの頭から首に移り、
セレンの首に手をかけている。
「プラ・・・チナ・・・やめ・・・」
振りほどこうにもものすごい力がかかっているのと酸欠気味で力が入らない。
意識が遠ざかり視界がぼやけていく中で急にその締め付けが解かれた。
「!?」
急に体が楽になる。戒めをとると滞っていた血が脈た。
「んっ・・・んっ・・・」
本来行くはずの血液が取られている。
セレネの意識がかすむ中、今まで積極的に動かなかったプラチナが行動を開始する。
尾を器用に操り股間に巻いた部分をうねらせ両手を背中から手を回し
セレネの胸と尻を揉みほぐす。
「ひあっ……あっ…あー・・・あー・・・あー……」
セレネの意識はもうほとんどなかったが、快楽に体が反応し声を漏らす。
「ちゅう・・・んんっちゅう・・・れろ・・・」
「!!っ」
ついに限界が来たのかガクガクと体が痙攣し声もなく絶頂し
セレネは意識を失った。
セレネが意識を失った後もプラチナの吸血は続いていた、
「ぷはっ」
それから数分後、ようやくプラチナは首筋から牙を離す、
口が血で赤く濡れており唇の端から飲みきれなかった血が滴っている。
そして力なく倒れているセレネの顔をじっと見据えぎゅっと抱きしめながら
言葉を紡ぐ。
「おっぱい舐めるのってお母さんが恋しいんですかねぇ・・・」
「私には分かりませんが、私はあなたのお母さんにはなれませんよ〜。」
ぷにぷにとセレネの頬をつっつく。
「でも・・・」
「大切なものになら、なってもいいですよ。」
プラチナはセレンの額にキスをするとそのまま眠りに落ちて行った。