「お姉様達は、私を夜の湖に連れてこられました」  
「姉さんは『嫌な事は断りなさい』と言うのだけれど、クスクスと笑うお姉様達に囲まれると、私はいつも何も言えなくなってしまいます」  
「暗くて何も見えない私の手を引いてお姉様達が桟橋の上を進みます」  
「前に怖くてこの手を振り払った時、お姉様達は何も言わずに私を置いて帰ってしまいました。それが怖くて、今日も私は促されるままに進みます」  
 
「『あ…怖い!』いつもの、足元からいきなり周りに何も無くなるような一瞬の感覚の後、私は水の中に居ました」  
「お姉様達のクスクスという笑いが、水に籠って耳に届きます、水の中なのに……。私には何度やってもできない事を、平然となさるお姉様達……、昨日のパンの出来や、素敵な男の子のお話」 
「すぐに苦しくなってきます、『あら?お前どうしたの?』『おトイレ?』『まさかエルフがもう苦しくなったのかしら』必死に、手を強く握らないように、前に叱られた時の事を頭に浮かべます」 
 
「苦しい!溺れちゃう…!お姉様達が…クスクスとお笑いになって…、お姉様がつないで下さっている手を、握りつぶさないように……必死に……」  
「『ホラ角を生やすわよ?』『トロールみたいな怪力を出して私達を殴るんだわ』『お前本当にエルフなのかしら』クスクスという笑い声が…頭に……苦しい、強く握ってはダメ……」 
 
「……急に息が楽になります。目と鼻の先から、お姉様の意地悪なクスクス笑い。離れて行く唇。私の顔を挟み込む、お姉様のなめらかな手……。『お前は大切な妹だから、息を分けてあげる』」 
「安堵が身体から勝手に湧き上がってきます。弛緩した私の身体に、ヘビみたいに絡みついてくるお姉様の指先」  
「股間に太ももが擦り付けられ、おしりの谷間を指先が這い上ります、『んん……っ』息を必死に止める私」  
「きゃっきゃと他のお姉様達が喜びます。『ねぇねぇ次は私に分けさせてよ』『貴女この前先だったでしょう?』お姉様達の嬉しそうな声、首筋に指先が這って、割れ目をなぞられて…」 
「すぐに私の息はまた苦しくなります、怖くなって逃げようとする私の腰に、お姉様達がしがみついて」  
「もっと深いところに引き込まれる私、暗くて、混乱して、怖くて、もうどこが上なのかもわかりません」  
 
「私のスカートの中には3人くらいお姉様達が潜り込んで、好き勝手にお尻の穴や、前の穴に指先を入れてイタズラしています、キスの時には舌を入れられ、気持ちよくて、苦しくて……」 
「息を分けて下さるお姉様達の唇を必死に探す私を、意地悪な笑いが包みます」  
「私はエルフじゃないから何も見えません、私はエルフじゃないから息ができません、私はエルフじゃないから、角が……お姉様、お姉様、お姉様…!」  
 
『アンタ達!またウチの妹に……!』どぼん  
 
「急に、とても聞き慣れた、とても安心する声が水の中全体に響き渡ります」  
『ソラを離しなさーい!』  
「お姉ちゃんが飛び込んでくる音、私とは違う、水の中で自由に出せる声。真っ暗な中を、私と違って真っ直ぐにこちらに向かって、私にはできない速さで泳いでくるお姉ちゃん」 
『嫌だ、またエア』  
『あの子いつも男の子達と遊んでるのよ』  
『ふふふ、また遊びましょうね、ソラ』  
『お前ヘンな告げ口したら二度と遊んであげないわよ』  
「お姉様達を追い払うお姉ちゃん。(お姉ちゃんも、急に水がくるしくなって、急に何も見えなくなって、急に水が自由に掻けなくなればいいのに)私の小さな望みを裏切って、お姉ちゃんが私の手を握ります」 
「ぎゅっと握りしめてくれる掌……」  
「私は夢中でお姉ちゃんにしがみつきました、息を分けてくれる唇、私達の太ももが絡みついて…、私はびくんびくんと、何度もイっていたと思います」  
 
「『ねえお姉ちゃん』帰り道、繋いでいる手の先に居るお姉ちゃんに声をかけます」  
『だからね、ソラ、あんたはもっと……何?』  
「きっとお姉ちゃんは振り返って私を見ています、でも私には何も見えません。頼りになるお姉ちゃん、何にもできない私……『私お姉ちゃんのそういうトコ嫌いなの』」  
『ぐっ……!』  
「お姉ちゃんが息を詰まらせます、あの子達には何もできないのに、お姉ちゃんには何でも言える私」  
『あああ、なぜ私の妹愛は理解されないのぉお…!』  
「苦悶するお姉ちゃんを感じていると、ふふ、と笑みがこぼれます」  
「『大好き』」  
「小さくつぶやきます。ぴくっ、とお姉ちゃんの耳が反応するところを想像します、何も見えないけれど」  
 
『ソラ、罰として今日は私と一緒のベッドよ!』  
「『興奮するのはいいけどお姉ちゃん、私前が見えないからもっと、もっと、もぉ〜っとゆっくり歩いて?姉と一緒に寝るまでの時間をできるだけ引き延ばしたいの』」  
『ああああああ!なぜ理解されないのぉお……!!!』  
 
「お姉ちゃんにイジワルしていると、どうしても嬉しくなってしまう私。さっきは夢中で空気を貪っていただけだったことが急に惜しくなって、私はお姉ちゃんの唇を塞ぎました」 
「真っ暗な中で、真っ直ぐお姉ちゃんの唇の場所が分かったハズが無いので、お姉ちゃんが唇の位置を合わせてくれたんだと思います」  
「お姉ちゃんも、暗い所で何も見えなくなればいいのに」  
 

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