「あっ、あ!ひーす、にいさん…!」  
私はぬかるんでいる地面に四つんばいになって兄さんのものを求めていました。  
「よしっ、もっと…もっと壊してやるよっ…!」  
そのやや乱暴な声に私の恥ずかしいところからはいっぱいエッチなお汁が出てきちゃうのです。  
 
私も女の子ですから、毎月「あの日」が来ちゃいます。  
そしてそれが終わってからしばらくの間は子どもを生むための準備期間だから、そういう覚悟がない場合は兄さんと  
エッチをしちゃだめってマウナに言われました。  
 
もちろん全然兄さんと愛し合ってないから夜になると身体が熱くなって、むずむずしてしまいます。  
でも私は自分で慰めるのも最近我慢しています。  
何故なら身体が限界まで熱くなった状態で兄さんを求めたらすごく気持ちよくなるんだろうな、と思っちゃうからです。  
兄さんも同じらしく、夜になると私の身体を優しく、でもちょっと乱暴に触ってきます。  
「だめですよ、兄さん…。もうちょっと、もうちょっとしてからです…」  
「あ、ああ…」  
私の声で兄さんも分かってくれたのか、そのままごろりと横になって眠ります。  
兄さんもそろそろ限界に達しそうなのが見て分かりました。  
 
そして今日。  
私は毎日日記をつけています。  
この巡礼の旅を記すのがひとつと、もうひとつは二人で愛し合っても大丈夫な日を確認するためです。  
宿を出るとき、兄さんの耳元でそっと囁きました。  
「もう…大丈夫です。今日からいっぱいできますよ」  
私もその言葉を言っててスカートの中から熱いものがとろり、と出てくるのが分かりました。  
 
空はやや曇りががかって、雨がそろそろ降りそうになってきました。  
街道を歩く人もまばらで、しばらく歩くと私と兄さんの二人だけになってしまいました。  
そしてぽつりと兄さんが呟きました。  
「…イリーナ、もう我慢できないんだが」  
「え?」  
その言葉に私の身体が反応します。  
「…私もです、兄さん…」  
勢いよく私の恥ずかしい部分が熱くなっていきます。  
空はいつの間にか霧雨が降ってきました。  
 
 
私たちは街道の外れの茂みに足を進めました。  
歩くたびに私の太ももからその液体が流れていきます。  
そして誰もいない事を確認すると私も我慢できなくなって兄さんと唇を交わしました。  
「んっ…!んふっ…!」  
キスするだけですごく気持ちいい…。  
その瞬間です。  
「んっ、んんんーっ!」  
あまりの気持ちよさに私の身体が一度、大きく震えてぷしゃあ、という音が聞こえたかと思うと恥ずかしい部分から  
暖かいものが噴きだして来ました。  
それは私の下半身を一気に汚し、兄さんのズボンにも飛び散ってしまいます。  
それでも私たちはキスをするのを止めません。  
お互いの唾液を絡ませあって、その身体を抱きしめます。  
「んっ…ぷぁっ…」  
唇が離れた瞬間、私はその場にへたり込んでしまいます。  
地面は雨と私の出したものでどろどろになっている上にです。  
お尻に生地越しから冷たい泥の感覚が伝わってきます。  
「イリーナ…。キスだけで、いったのか?」  
兄さんの言葉に顔を赤らめて頷く私。  
そして兄さんもしゃがみこんで私の髪の毛を優しく触ります。  
「そうかー、兄さんも嬉しいぞ。でももっと気持ちよくさせてやるからな」  
その言葉に私の身体がまたぴくり、と震えます。  
 
私は兄さんに押し倒されてもう一度唇をお互いに貪りました。  
背中は多分どろどろになってるのでしょう。  
それでも私は兄さんの温もりを感じているのか全く嫌じゃありませんでした。  
兄さんの手が私の恥ずかしいところを直に触ってきます。  
「ああんっ!すごく…気持ちいいですっ!」  
いつもより大きな声で感じているのです。  
「イリーナ、少ししか触ってないのにもうベトベトだぞ…」  
「にい、さんにさわってもらってるから…ああっ!」  
息をするのもつらい位に気持ちいい。  
兄さんの顔を見ながらまた頭の中が真っ白になってしまいました。  
「だ、駄目っ…、あああっ!」  
もう腰から下の感覚が殆どありません。  
何か噴き出している、そういう感覚しか残ってませんでした。  
あと全身を駆け巡る気持ちよさと。  
「イリーナ、入れてもいいか?」  
兄さんの言葉に私はこくり、と頷いて今度は四つんばいになります。  
スカートは泥がべっとりと付いており、私の出したものが滴り落ちています。  
それでも兄さんは自分の服が汚れるのも構わず私の恥ずかしい部分に兄さん自身をあてがいます。  
 
「お願いします…!私の中に、兄さんを入れてください…!」  
私の言葉に一気に兄さんが腰を動かします。  
「あっ、ふぁぁんっ…」  
熱い、大きなものが私の中に入っていきます。  
でもそれがすごく気持ちよくて、私の口からはよだれがこぼれてしまいます。  
「動かすぞ…!」  
ぐちゅぐちゅといやらしい音を立てて兄さんが動きます。  
その度に私はいつぞやに読んだ春画に書いてあるような声を出すのです。  
「ああん!あん!」  
私の腰も動いていきます。  
手は力が入らなくなって上半身は這いずるような形になっていました。  
胸の部分も泥で汚れていきます。  
でも何故かそれすら気持ちいいんです。  
「兄さん、もっと…!もっといっぱい突いて下さいっ!」  
「ああ、もっと壊してやるよ!」  
その度に私の大切な部分から熱いものがまるでおもらしをしたかのように溢れていきます。  
 
もう頭の中は真っ白で。  
目の前に見える雨に濡れた緑の草や木々もおぼろげになってきて。  
そして私の身体が弾けそう、そんな感覚が襲い掛かってきました。  
「あん、ああん!変に、変になりそうっ!」  
「いっていいんだぞっ!俺も、もう出そうだ…!」  
「中に…、中に出してください!」  
もうお互いの下半身は大きな水の音を立てながら激しく動いてました。  
「だめ、いっちゃう、いっちゃうっ!」  
「俺も、もう…!ううっ!」  
私の中に熱いものが流れ込んできました。  
それと同時に私の中に残っていたものがスカートの中にまた溢れていきます。  
「に、いさん…」  
私とヒース兄さんはその場に突っ伏し、その身体をもう一度抱きしめ合いました。  
もう私の神官服も兄さんのローブも泥と私と兄さんの出したもので元の色を留めていませんでした。  
それでも私たちはその姿でまたお互いを求め合うのでした。  
 
 
「はっくっしょん!」  
宿に着くなり私は熱を出して倒れてしまいました。  
ヒース兄さんより体力には自信があったのですが…。  
そして今は部屋のベッドに横になりながら兄さんに看病を受けてます。  
「ほれ、濡らしたタオル貰ってきたぞ」  
そう言って兄さんは私のおでこに絞った濡れタオルを当ててくれます。  
ひんやりとした感覚が気持ちいいです。  
「まさか体力だけが取り柄のお前が風邪を引くとはな…」  
少し笑いながら兄さんは暖かくなったタオルを交換してします。  
あ、密かに私のこと、馬鹿にしてますねー!  
そう言おうとしたのですが、喉が痛くて声が出ません。  
 
そんな私をよそに兄さんは食堂から貰ってきたりんごをスプーンで摩り下ろしています。  
「二〜三日もすれば良くなるだろう。マウナかエキューがいれば精霊に頼んで熱を下げてもらえるんだが、まぁしゃあないか」  
そして私の横にお盆を置きました。  
「ほれ、食べやすいようにりんごを摩っておいたぞ」  
私はそれを食べようと身体を動かそうとしましたがどうも動きません。  
「どうした、食べないのか?」  
兄さんの顔が私に近寄ってきます。  
私は少し恥ずかしそうに首を横に振り、熱のせいか潤んだ目で出ない声の代わりに訴えます。  
どうやら私の望んでいる事に気づいたのでしょう、兄さんの顔が少し赤くなりました。  
「…ひょっとして食べさせて欲しいとかじゃないだろうな?」  
私は小さく頷きます。  
「全く、しょうがないなぁ…」  
兄さんはそう言うとベッドの上に腰掛けて、私を起こしてくれます。  
そしてスプーンを持って私の口の中にりんごを入れてくれました。  
 
「ほれ、あーんして」  
ゆっくり口をあけてそれを含みます。  
味もはっきりと分からなくなっていましたが、それでも甘い、優しい味が口の中に広がっていきました。  
「ほれ、もう一口」  
兄さんの男性特有の逞しい腕に抱かれながら私はスプーンを口にくわえます。  
「うまいか?」  
その言葉に小さく頷く私。  
兄さんは私にしか見せない優しい笑顔で摩ったりんごを掬って私に食べさせます。  
私もそんな兄さんを見ていて幸せを感じていました。  
 
その後、ヒース兄さんは汗でびしょびしょになった私の身体を拭いてくれたり着替えをしてくれたりしました。  
私の風邪がうつるかもしれないのに、付きっ切りになって看病してくれる兄さんに愛しさを感じました。  
そして隣に一緒に寝っころがって私の髪の毛をその大きな手で触ってくれます。  
身体は風邪のせいで熱くてあちこちが痛くて気分が悪いのに、心の中はすごく気持ちよくて嬉しくて。  
 
いつしか私は兄さんの胸の中で眠ってしまいました。  
こんな私でも兄さんは嫌な顔ひとつせずにそっと抱きしめて、背中をまるで乳飲み子を寝かすように優しく叩いてくれました。  
まるで私、大きな赤ちゃんになったみたい…。  
でも全然嫌じゃなくて、むしろそういう事を望んでいる自分がいました。  
 
ヒース兄さん、ありがとう。大好き…。  
 
そう思いながら私は夢の中へ旅立っていきました。  
 
風邪は次の日に治りました。  
でもその日は大事を取って、明日出発するそうです。  
部屋でヒース兄さんと一緒にご飯を食べて、もう一度その胸の中で抱きしめてもらいました。  
心も身体も蕩けそうな感じ…。  
私は兄さんを好きになって本当に良かった、そう思いながらそっと唇を当てました。  
そうすると兄さんも私の唇を求めてきます。  
「まだ病み上がりだから今日は指だけな。本当は脱がしたいけど素肌に冷たい空気が当たるとまたぶり返すから…」  
そう言って下着だけをそっと脱がせ、シーツの中に身体を埋めます。  
「ふぁ…」  
昨日とは違ってじんじんとした、心地よい熱さが身体を駆け巡ります。  
「気持ちいいか?」  
私はこくり、と頷き自分の足を少し広げます。  
すでに私の恥ずかしい部分はぬるぬるしたもので溢れていました。  
兄さんの指がそこをそっと撫でてくれます。  
「にゃあっ!」  
猫のような声を上げてしまう私。  
兄さんの指はゆっくりと私の大切なところを上下に動かしていきます。  
もう私のここから恥ずかしい液体が兄さんの手を濡らしていきました。  
「私、もういっちゃいます…」  
切なそうな声を出す私、でも兄さんの指は一番気持ちいい所を動かしながら止まる事はありません。  
「いいぞ、その可愛い顔をじっくり見させてもらうからな」  
「兄さんの、ばかっ…」  
恥ずかしくなって私の顔をシーツに埋めちゃいました。  
でも身体はすごく兄さんを求めていて。  
服が汚れるのも構わず私はその気持ちよさに身を委ねていました。  
「だめ、いっちゃいます…!」  
ぴくぴくと身体が震えました。  
一瞬身体が強張り、恥ずかしいところから私のいやらしい水がぴゅるっ、と湧き出し濡らしていきました。  
 
荒い息をつきながら赤い顔で私はヒース兄さんの顔を見ます。  
「…兄さんだけ私を苛めて、ずるいです。今度は私も兄さんを苛めます」  
そしてベッドから這い出し床に座って兄さんのズボンを下ろし、その大きくなっているものを手で触ります。  
「こら、イリーナ!」  
「いいんです。昨日の感謝の気持ちです」  
私はそう言うとその脈打っているものの先端を舌でそっと舐め始めました。  
兄さん自身の先の部分からちょっと苦しょっぱい液体が出てきます。  
それをぺロリ、と舐めて口にそれを咥えました。  
「うぁ…気持ちいい、ぞっ…」  
ヒース兄さんがうめき声にも似たような声を出しました。  
「ほうふぁんでふふぁ?」  
口にその大きなものを咥えつつ話しかける私。  
そしてゆっくりとそれを口を使って動かしていきます。  
じゅるじゅると唾液が音を立てて聞こえてきます。  
それでも私は手と口を休めずに攻め立てていくのです。  
 
 
私が兄さんのものをしゃぶり続ける度に兄さんの口から気持ち良さそうな声が出ているのに気づきます。  
その声を聞くたびに何だか嬉しくなっちゃうのです。  
私の恥ずかしいところからもまたエッチなお汁が出てきて、スカートがまた汚れちゃいました。  
それでも私は兄さんのものを舐め続けます。  
「い、りーな…。出ちまう…!」  
何かを堪えるように私に話しかけるヒース兄さん。  
でも私は絶えず兄さんのものを口で動かし続けます。  
ぴくぴくと波打っている感じが分かり、そろそろ限界がきているのかなと思いました。  
私は兄さんの熱いものを浴びたくて口を離し、今度は手でそれを動かします。  
「イリーナ、出るっ!」  
「いいんです、私に…。思いっきり私に掛けてください!」  
そう言った瞬間、勢いよく兄さんのものから白い、暖かい液体が私の顔にたくさん掛かります。  
私はそれを浴びる度に下半身から暖かいものが噴き出していくのが分かりました。  
まだ兄さんのものから白い液体が噴き出してきます。  
私の顔はもちろん、髪の毛や服、スカートにもそれが掛かりました。  
でもそれが気持ちよくて私は何度も恥ずかしい部分から自らのものを放つのです。  
スカートを汚し、さらに床に広がっていく私の恥ずかしい水。  
身体は兄さんから出てきたものに塗れて、それでも私は気持ちよさと嬉しさで笑みを浮かべていました。  
「イリーナ…。何か、綺麗だ」  
そんな私の姿にヒース兄さんはそう言ってくれました。  
その言葉だけで私の中からまた暖かいものが溢れてしまいました。  
私は幸せを感じながら兄さんによって再び壊されていきました…。  
 
 
出発はさらに二日延びました。  
今度はヒース兄さんが風邪を引いてしまったのです。  
「ごめんなさい、ヒース兄さん!」  
うつしてしまった罪悪感で私は泣きながら謝り続けます。  
でも兄さんは笑って「お前のせいじゃないよ」と言い続けてくれました。  
その間、私は兄さんの看病をしました。  
ヒース兄さんみたいに上手くは看病できないけれど一生懸命に頑張りました。  
 
いつもの様にお水を替えようと外に出ようとした時の事です。  
後ろから兄さんの微かな声が聞こえてきました。  
その言葉は今でも覚えています。  
 
「ありがとう、イリーナ。俺はお前の事を愛しているぞ…」  
 
ひょっとして寝言だったのかもしれないけれど、それでも私の事をこんなに思ってくれている。  
そう思うと私は目から涙がこぼれ落ちるのです。  
 
この人を本当に好きになって良かった。  
 
私は今でもこの気持ちは変わりません。  
そう、これからもずっと…。  
 
 
 
 
 
 
 

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