「はぁ・・・なんで私こんなことしてるんだろう・・・」  
吉田は机に向かって勉強を続けていた。  
決して試験期間中というわけではない。  
だが彼女は一心に机に向かい英語の読み取りを続けている。  
「こんなことしたって勝てるわけないのに・・・・」  
彼女が勉強を続けている理由、それは平井ゆかりことシャナの影響だった。  
彼女に追いつきたかった。どんな分野でもいいから平井ゆかりを追い抜きたかったのだ。  
しかしその決意も二時間を過ぎたあたりで揺らぎ始め、三時間後には 
ベッドに倒れこんでいた。  
(やっぱりゆかりちゃんはずるいや・・・頭もよくて・・・運動も出来て・・  
 おまけに坂井君と仲がよくて・・・・)  
吉田はスタイル以外完全無欠な友人に思いを馳せた。  
(坂井くん、ゆかりちゃんと何してるんだろう・・・?  
 朝に一緒に家から出てくるぐらいだもん・・・その・・しちゃったのかな・・?)  
実際にはそのようなことを許さない保護者が一人いるのだが吉田の妄想は止まらない。  
(坂井くん・・胸ちっちゃいほうが好きなのかな・・・?)  
そっと自分の胸に触れてみる。  
「んしょ・・んしょ・・・」  
力を入れて胸を押してみる。だが手を離すとすぐにもとの大きさに戻ってしまう。  
「ん・・・んん!」  
さらに力を入れる。意外に大きいその胸は形を変えて胸部に押しつぶされる。  
(ん・・何か・・・ちょっと気持ちいい・・・)  
いつの間にか吉田は力を抜いて自分の胸をも揉み解していた。  
(坂井くんに触られたらこんな感じかなのかな・・・?  
 ゆかりちゃんの胸もこうやって触ってるのかな・・・・?  
 ん・・・気持ちいいんだろうな・・・・)  
そんなことを思いながら吉田の行為は夜中まで続いた。  
 
 
 
次の日  
 
(はぁ・・何やってんだろ・・私・・)  
結局寝不足のまま登校した吉田は机に突っ伏していた。  
「おはよう、吉田さん」  
「きゃ!さ、坂井くん!?」  
「うわ!ど・・どうしたの?そんなに驚いて・・」  
「そ・・その・・ご・・・ごめんなさい・・!」  
そういって吉田は教室から逃げるように出て行った。  
「ちょっと吉田さん!どうしたの!?」  
 
たったった  
(はぁ・・・やっちゃった・・・でも・・坂井くんの顔まともに見れないよ・・・)  
「あれ?おまえ、こんなところで何しているの?」  
「あ、ゆかりちゃん・・・・」  
「なんか顔が赤いけど大丈夫?」  
(どうしよう・・・何か言わなくちゃ・・・何か・・・)  
「ゆかりちゃんが悪いんだからね!」  
「え?」  
「ゆかりちゃんの胸がちっちゃいから悪いんだから!」  
「な!?なんでそんなことお前に言われなきゃなんないのよ!」  
「だって・・・だって・・・・とにかくゆかりちゃんが悪いの!」  
そういって吉田は走り去ってった。  
そして走りながら吉田は思った。  
(絶対に負けないんだから!)  
「なんなのよ、一体・・・」  
 
 
そのころ教室では  
「さいてーだな、坂井」  
「平井さんだけじゃ飽き足らず吉田さんまで・・・」  
「しかも振るなんて・・・鬼」  
「なんでだよ!普通に挨拶しただけじゃんか!なんでそうなるんだよ!」  
「いや、俺は見た。お前が暗にもう話しかけるなと脅してるのを!」  
「してないよそんなこと!捏造すんなよ!池!お前は信じてくれるよな!」  
「・・・・・・お前がそんな奴だったなんてな」  
「お前もかああああ!」  
 
 

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