「じゃ、またね」  
吉田一美は池と別れ、家路に着いた。  
(池君はすごい。何でも思ったことをいえる。私にもあんな勇気がほしいな・・)  
そんなことを思いながら彼女がドアノブに手をかけた時だった。  
「んむ!?」  
突然背後から何かが口を塞いだ  
(何!?)  
そう思うまもなく彼女の意識は擦れていく。  
「思ったよりも上玉だな」  
消えそうな意識の狭間でそんな声を聴いた気がした。  
 
 
夢の中―彼女は悠二と会っていた。  
「・・私・・坂井くんが好き・・・だから・・・その・・・付き合ってください!」  
言えた。ずっと想っていたこと。やっといえた  
しかし悠二の口からは最も聴きたくなかった言葉が飛び出す  
「ありがとう、でもごめん・・・僕、平井さんと付き合ってるんだ」  
ああ、やっぱり・・・やっぱりそうだった。目から涙がこぼれた。  
大声をあげて泣いた。泣きながら家に帰り、そこで目が覚めた。  
だがそこはいつものベッドの上ではなかった。  
(廃墟・・・?)  
どうしてこんなところに居るんだろう・・・必死で記憶の糸を探る、  
だがその作業は男の声で中断された。  
「お目覚めかい?眠り姫」  
驚いてそちらを振り向く。  
そこに居たのは吉田の創造を絶するものだった。  
全身がライダースーツのようなもので覆われ、黒く光っている。  
何よりもそのフルフェイスに覆われた顔が怪しく蠢いていた。  
「あ・・・あ・・・」  
「そこまで驚かれると傷つくねえ、まあ挨拶だけはしとこうか。俺の名前は  
 ウィネ。かつて“流眼”のウィネって呼ばれてた男だ。」  
何を言っているんだろうこの男は?思考がうまく回らない  
「前にあんたのクラスメイトに世話になってな。誰だか分かるかい?あんたの友達だよ」  
友達?誰だろう・・・思考が回らない・・・・こんな男と関わっているような人物・・・  
 
「ゆかり・・・ちゃん?」  
「ハハハ!中々頭がいいじゃねえか!ご名答だよ!」  
ウィネと言った男はフルフェイス震わせ、うれしそうに笑った。  
その仕草が吉田には一層不気味に思えた。  
「その平井ゆかりなんだがな。以前天目一個って化け物を操って俺のことを殺しやがった。  
 どうやって生き返ったなんてのはこの際どうでもいい。生き返った以上はあのガキを  
 殺す!徹底的に痛めつけてな!」  
ウィネは声を荒げて言った。  
(天・・・何?化け物?殺した?)  
思考がうまくまとまらない中、吉田は何とか声を振り絞って言葉を吐いた  
「その・・・どうして・・私が?」  
するとウィネは楽しそうに目を細めて言った  
「いい質問だ、お穣ちゃん。俺はあのガキに殺された。仕えてた人物にも裏切られた。  
 おまけに力のほとんどを失ったときやがる!もう俺はただ殺すだけじゃ満足できねえ!」  
完全な逆恨みなのだがいまの吉田には理解できない。  
「だから・・・・あんただ」  
「わた・・・し?」  
唐突に振られ吉田は体を硬直させた。  
「本当は坂井悠二って野郎がよかったんだが奴に手を出すのはまだ後だ。  
 まずはあんたを痛めつけその様子をあのガキに送りつける。理解できたか?お穣ちゃん」  
言葉は頭に入ってくる。だがその内容が把握できない。  
「心配すんな、殺しはしねえよ。死んだほうがマシかもしんねえけどな。  
 恨むならあのガキと友達ごっこなんかやってた自分を恨めよな。ハハハハ!」  
(坂井・・・くん)  
どうして告白しなかったのだろう?夢と同じ結果に終わってもいい。  
こんなことになるのなら・・・・  
吉田は、ただそれだけを考えていた。  
 
「それじゃ、始めようか」  
そう言ってウィネは立ち上がった。  
「な・・・なにを・・・ですか?」  
吉田は恐る恐る聞き返した。  
「おいおい、こんな所に男女がいたらやることは一つだろ」  
そういいながらウィネはヘルメットの目を歪ませた。  
「ひっ!?」  
吉田の瞳の恐怖の色が一層濃くなった。  
「いやああああああぁ!」  
「おっと逃がしゃしねえぜ!」  
必死で逃れようとする吉田の体をウィネは片手で持ち上げ、服を引き裂いた。  
「安心しな、俺は人間じゃねえからな、いくら膣内で出しても孕まねえよ!」  
膣内で出す。その具体的な言葉が一層吉田の恐怖を刺激した。  
「やめてええええ!いやああああああ!」  
しかし吉田がいくら暴れようとウィネの体はまったく動かない。  
ウィネは自分の男根を吉田の秘部にあて、一気に引き入れた。  
ズブッ!  
「いやあああ!!痛!痛!痛ああああぁ!」  
狂ったように吉田は泣き叫ぶ。  
ウィネはその様子を見て嬉しそうに笑った。  
「ハハハハハ!いいぞ!お前の体は最高だ!」  
ウィネは吉田の体を抑え、ピストン運動を続ける。  
「やめてえええええ!いやあああああ!」  
声が張り裂ける位に叫び、抵抗してもウィネの体はびくともしない。  
それどころかウィネはさらに速度を上げた。そして  
 
「出すぞ、お穣ちゃん」  
ウィネが低い声で言った。  
「や・・!やだやだ!やめて!お願い!ぁあああああああ!」  
ビュル!ビュル!ビュクン!ドクン!  
ウィネは信じがたい量の精液を吉田の中に吐き出した。  
「あ・・・あ・・・・あ・・・」  
吉田は体を震わせ、その場にへたれこんだ  
「良かったぜ、お穣ちゃん」  
その言葉は吉田の耳には届かなかった。  
「しかし勿体ねえな。坂井とかいう小僧は。こんないい体放っておいて  
 あのガキとヤってるんだからな」  
「え・・・・?」  
一瞬、聞きなれた言葉を吉田の意識が捕らえた  
「なんだ?知らないのか?お前の惚れてる坂井とか言う小僧な、毎晩あのガキと  
 ヤってるんだぜ。」  
ウィネの口から信じられない、いや信じたくない言葉が飛び出した。  
「う・・・そ・・・・」  
嘘だ、彼女が、平井ゆかりがそんなことをするはずがない。  
「まったく、毎晩激しいのなんのって。見てるこっちが疲れるぜ」  
「違う!坂井くんはそんな人じゃない!」  
吉田は必死でウィネの言葉に逆らった。  
「嘘じゃねえよ。なんなら確かめて見るかい?自分の目でな」  
そういってウィネは手から炎を出したするとその炎はテレビのように映像を  
映し出した。  
 
「!!!」  
吉田は目を疑った。そこに映っているのは紛れもなく坂井悠二と平井ゆかりだった。  
二人はベッドの上で激しく愛し合っていた。画面では悠二が精液をゆかりの膣内に出し、ゆかりは  
嬉しそうに体を震わせていた。そして彼女は悠二のものを口にくわえ精液を舐めとる。  
悠二はゆかりの体を嘗め回すと、ゆかりはその綺麗な顔を歪ませて嬌声を上げる。  
そして二人はまた交わり始める。その様子はさながら獣のようだった。  
「そんな・・・・そんなのって・・・・」  
目がくらむ。前が良く見えない。  
床に零れる液体を見てようやく自分が泣いていることに気がついた。  
「非道い話だよなあ。奴はおまえが襲われてる間中ずっとセックスしてたんだぜ。」  
ウィネの声が聞こえる。  
「それもお前がずっと想っていた相手とだ。」  
なぜウィネがそんなことを知っているのか?  
そんなことは今の吉田にはどうでもよかった。  
「お前が襲われたのは誰のせいだ?あいつがいたからだ!あいつはお前から  
 何もかも奪ったんだ!許せねえよなあ!」  
「うん・・・・・ゆるせ・・・ないよ・・・ぜったいに・・・ゆるせないよ・・」  
そうだ。許しちゃいけない。彼女が自分から全てを奪った。友達も、純潔も、  
平穏な生活も、そして坂井悠二も!  
「だから、お前に頼みたいことがある。あいつを・・・殺すために」  
吉田はウィネに向き直り、躊躇わずに頷いた。  
その目にはもう恐怖の色は映っていなかった。  
炎の中で平井ゆかりが嬌声を上げる。  
ウィネには炎に投影する力があり、そこには偽りのものも移せることなど  
彼女は知る由もなかった。  
 
 
次の日  
一美はいつものように起床した。  
朝食の間中母親が何かを聞きたそうな顔をしていたが、一美は大体察していた。  
(当たり前だよね・・・・あんなぼろぼろになって帰ってきたんだもん・・・  
 何をされたかなんて大体想像はつくよね・・・)  
一美は自嘲気味に笑い、何も言わずに家を出た。  
(ごめんね・・・お母さん・・私・・・言えないよ・・・)  
不意に頬を涙が伝った。一美は覚悟を決めるようにその涙を拭った。  
学校に着き、いつものように授業を受ける。何も変わらない日常風景だった。  
三時間目の体育の時間、一美は気分が悪いといって授業を抜けた。  
そしてそのまま保健室へ向かう、はずだった。  
しかし彼女は更衣室へ戻りシャナの服を探り、あるものを取り出した。  
「これ・・・かな?」  
一美はそれを手に取ると、すぐに玄関へ向かった。  
一美が取り出したもの。  
それは“天壌の劫火”アラストールのはいったペンダントだった。  
「娘、我をどうするつもりだ?」  
「ひ!?」  
突然ペンダントから声が聞こえ一美は戸惑った。  
だがすぐに平静さを取り戻し  
「ふうん・・・やっぱりゆかりちゃん・・・普通の人じゃないんだ」  
そう呟いた。  
「吉田・・・一美とかいったか・・これは貴様の独断か?それとも誰かの指令か?」  
 
「どちらも・・・だよ」  
一美は答えた。  
(ふむ・・・)  
アラストールは考え込んだ。この娘は誰かに操られているわけではない。  
だが尋常ではない感情が渦巻いている。何が彼女をこうまでさせたのか?  
が、その思考は不意に遮られた。  
(あの男は!?)  
そこに立っていた男、それは契約の際に彼らを襲った人物・・・すなわち  
“琉眼”のウィネだった。  
(しまった!)  
本来シャナは力の源であるアラストールはどのような場合も手放してはいけなかった。  
しかしシャナはそれを怠った。慣れすぎたのだ。学校という空間に。  
(アラストール!?)  
シャナが異変に気づいた時、アラストールはすでにウィネの元にあった。  
 
シャナは学校を抜け、ウィネの後を追っていた。  
(アラストールを・・・盗むなんて・・・!)  
うっかりしていた。  
田中との勝負に夢中になってアラストールの信号をすぐに感知できなかった。  
しかも腹が立つことに、ウィネはわざわざシャナに自分が誰でどこにいるのかを知らせてきたのだ。  
(ふざけるな・・・・!)  
シャナの髪が怒りで赤く燃え上がる。  
シャナがウィネの元に到着すると同時に、ウィネはシャナに見せつけるようにペンダントを粉々に破壊した。  
「なっ!?」  
シャナの怒りが頂点に達した。  
「貴様!!」  
刀を振りかぶり、ウィネに襲い掛かる。  
(今だ!)  
ゴスッ!  
「!?」  
斬りかかるシャナの後頭部を突然物凄い衝撃が襲った。  
「ヒャハア!」  
崩れるシャナを目がけてウィネはありったけの炎を叩き込んだ。  
「うああああぁ!」  
ウィネのありったけの攻撃を受けて、シャナはその場に昏倒した。  
そしてぼやけた視界の中に見知った人影を見た気がした  
(・・・一美・・・?)  
なぜこんな所に?なぜ自分を襲う?なぜあんな力が出せた?  
答えが出る前に彼女の意識は暗闇に沈んでいった。  
 
「なんで・・私・・・こんな・・・?」  
一美は、自分の手を見てブルブルと震えた。  
何だろう?今の自分の力は・・・・  
それに、さっきまで沸いていた平井ゆかりへの殺意がすっかり消え去っている。  
「不思議かい?お穣ちゃん。突然体が動いた。突然すごい力が出せた。何でか不思議かい?」  
沈黙が帰ってきた。  
「俺と交わったからだ。」  
かまわずウィネが続ける。  
「俺が力を注ぎ込んでやったんだ。だからあんな力が出せた。  
 ついでに言うとな、ある程度なら感情も支配できるんだ。  
 だからお前はこのガキを憎んだってわけだ。」  
「・・・・・」  
沈黙が帰ってきた。  
「ついでに言うとだな、こいつはまだ処女だ。つまりあの映像も俺が作ったってわけだ。」  
「・・・・・」  
何も返ってこない  
「まあこれだけ働いてくれたんだ。報酬はやるよ。ほれ」  
ドサッ!  
(坂井・・・くん?)  
ウィネが無造作に床に置いたのは坂井悠二だった。  
「万が一のときの人質だったんだが・・・・もう用なしだ。  
 お前にくれてやる好きにしな。」  
そういってウィネは気絶したシャナを抱え出て行った。  
 
「坂井・・・くん」  
一美はそっとその体に触れた。  
そうだ。どんな手段にしろ坂井くんが手に入ったんだ。いいじゃないか、どうせただのクラスメイトだ。  
いなくなっても時間がたてば坂井くんも忘れてくれる。私を見てくれる  
「んむ・・・・」  
一美は悠二に口付けをし、そっと服を脱がし始めた。  
そしてそのしなやかな指を下半身に伸ばした。  
「坂井・・・くん」  
ズボンから悠二のモノを取り出すと。一美はそれをそっと咥えた。  
「んむ・・・ん・・・ん」  
ぺチャ・・・ピチャ・・・  
卑猥な音が響き渡る。  
悠二の男根は徐々に硬さを増し、大きさを増していった。  
一美はその様子を愛しそうな目で見つめ、舌を這わせた。  
「ん・・・ふぅ」  
突然、男根が大量の精液を吐き出し一美の顔を染め上げた。  
ビュク!ビュクン!  
「坂井くん・・・すごい」  
一美が恍惚の表情を浮かべ、顔についた精液を舐めとった。  
スカートの中に手を入れると、湿った感触が帰ってきた。  
(すごい・・・たくさん濡れてる)  
一美はビショビショになったパンツを脱ぎ、悠二の上にまたがってあそこに悠二の男根をあてがった。  
「ん・・・!」  
一気に入れると痺れるような感覚が一美を襲った。  
「んあぁ!」  
(すごい・・・すごく気持ちいい・・)  
「動いたら・・・もっと気持ちいいのかな・・・」  
ズリュ!ズリュ!  
リズムに合わせ、一美は悠二の上で動き始めた。  
 
「あっ・・・さっ・・さかい・・くん!」  
一美は眠ったままの悠二と口付けを交わした。  
「んむ・・・ん・・」  
そして泣きながら叫んだ。  
「私・・坂井くんのこと・・・ずっと好きだったの!・・ずっと・・ずっと!  
 だから今!坂井くんといられて・・・すごい幸せだよ!」  
返事は返ってこない。  
そして一美が絶頂に達する瞬間、一美の膣内に大量の精液が放出された  
「うああああぁ!」  
ビクン!ビクン!  
気が狂いそうな快感に一美は身をよじった。  
「坂井・・・くん・・・」  
一美は悠二の体に倒れこんだ。  
悠二は起きない。ウィネが何かしたんだろうか? でもいい、ずっと一緒にいられるなら。 
一美はゆっくりと目を閉じた。  
 
 
 
シャナが目を覚ましたとき、彼女の手は手錠で拘束され、自在法も封印されていた。  
「お目覚めかい?ゆかりちゃん。それともシャナって呼んだほうがいいかい?」  
ウィネがからかうような口調で話しかけるとシャナは激昂して叫んだ。  
「うるさいうるさいうるさい!お前がその名前を呼ぶな!」  
しかしウィネはひるまない。力を全て封印された以上、今のシャナはただの少女だった。  
(くっ・・・・!)  
シャナもそれを感じ取り、黙っているよりないと判断した。  
「どうだい?気分は」  
「・・・・・・」  
沈黙が帰ってきた。  
「だんまりかい、まあいい、これから嫌でも声を出すんだからな。」  
「・・・・・・」  
拷問にでもかける気だろうか?そう考えていると、想像通り複数の男がウィネと共にやってきた。  
「シャナちゃんよ、こいつらはな、全員性犯罪で捕まった変態どもだ。」  
「・・・・・・!」  
シャナの表情が強張った。  
「ついでに言うと全員真性のロリコンだとよ、よかったなあ発育不全で。ッハハハハハ!」  
ウィネは嘲るように笑った。その笑い声がたまらなくシャナの耳についた。  
「・・・・・汚い声をあげるなこの変態が!」  
シャナの精一杯の抵抗だった。  
「いいねえ・・・その反抗的な目つき、そそるぜ・・・」  
ウィネはシャナの服を掴むと一気に引き裂いた。  
「おい、犯っていいぜ」  
その言葉と同時に後ろの男達がシャナの体に群がった。  
「・・・無茶苦茶可愛いぜ・・・この女」  
「うわ、手ちっちぇえ・・・・本当に犯っていいのかよ」  
「・・・・・・・」  
各々シャナの体を触り感想を漏らす。シャナはその恥辱を黙って耐えていた  
 
横に視線を向けると、一人の男が引き裂かれた制服をペニスにあてがい、しごいていた。  
(千草が・・・・褒めてくれた服が・・・)  
男は制服に汚液をぶちまけ、満足そうに制服こすりつけた。  
シャナは不意に涙を零した。だが皮肉にもその表情がますます男達を興奮させた。  
「なあ、俺もう入れるぜ・・・我慢できねえよ」  
男がペニスをシャナにこすりつけながら言った。  
「お〜お〜好きに入れてくれ。いっそのこと孕ませちまってもいいぞ」  
ウィネが答える。シャナはその答えに一層恐怖を募らせた  
「くぅ・・・・!」  
何とか手錠を振りほどこうとするがびくともしない。  
遂に男はシャナの中へ進入した。  
ズリュ!  
「うああぁ!」  
あまりの痛みに声が漏れた。  
だが男は動くのをやめず、シャナの体を動かした。  
「う・・あぐぅ!・・・くぁ・・」  
「すっげぇ・・・もう出ちまう・・・・」  
「や・・・やめて!」  
シャナが叫ぶと同時に男はシャナの膣内に汚液をたっぷり吐き出した。  
「いやあああ!熱!っあああ!」  
ドグッビュク!  
「うあ・・・・・ああ・・・」  
「すげえ・・・絞り取られるみてえだ・・・」  
男が引き抜くと膣内からピンク色の液体が漏れ出した。  
さらにその様子をみてしごいてた男がシャナの肢体に精液をぶちまけていった。  
「・・・あ・・・ああ・・・」  
髪には精液がこびりつき、見るも無残な状態となった。  
さらに髪の毛をペニスに巻きつけ、しごく者もいた。  
「つ・・・つぎ俺行くぜ」  
次の男がシャナを犯し、膣内に精液を放出した。  
次の男はシャナの整った顔に精液をかけペニスをこすりつけた。  
 
 
どのくらいの時間が経っただろうか。  
シャナの体は余すとこなく精液で染められ、それでも男達はシャナを犯すことをやめなかった。  
そして不意に、シャナの体に異変が生じた。  
「・・・ん・・あぅ」  
(なに・・・なんなの?)  
認めたくなかったもし認めれば自分はもう戻れなくなる気がした。  
だが男達は執拗に攻め、体はそれに答えてきている。  
(違う!私はそんな・・・)  
何人目か知れない男がシャナを犯しはじめた。  
「・・あぅ・・・うぁ・・」  
口から漏れる声が色を帯びてきている。  
そしてシャナは遂に言ってはいけない言葉を口にした。  
「あ・・き・・・気持ち・・いい・・気持ちいいよぉ!」  
その言葉を聞き、ウィネは小声で呟いた。  
「遂に堕ちやがったな・・・・」  
「いいか!俺のチンポが気持ちいいのか!」  
男の問いにシャナは笑って答えた  
「いい!とってもいいよぉ!お願い!中で出して!」  
「おうよ!いわれなくても・・・・・」  
ビュルッ!ビュクン!  
「ああ・・・いっぱいでてる・・・すごい気持ちいい・・・」  
シャナは涎を垂らしながら体を振るわせた。  
そこにはかつての炎髪妁眼の打ち手の姿はなかった。  
ただ、一人の少女が快感に身をよじらせていた。  
ウィネが見守るなか、狂宴は延々と続いた。  
(悠二・・・・)  
シャナは悠二を思い浮かべた。だが絶え間なく襲う快感の波にその考えは打ち消された。  
(私・・・どうしちゃったんだろう?)  
その問いに答えるものはいなかった。  
 

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