※アラスはどっかで放置プレイされています。どうか気にしないで下さい。  
東の空に太陽が顔を覗かせ、御崎市を覆う薄霧が徐々に晴れて行く。まだ早朝ではあるが、御崎市は  
日本特有のジメジメとした熱気に包まれ、歩いているだけでも汗ばむほどだ。この、活力に満ちた夏  
の陽気の中、坂井悠二は真名川の流れに沿って、ただ直走っていた。  
 「――はあ、――はあ、――は、――」  
少年は火照った身体を冷まし、息を整えるべくその歩みを止める。  
 「――はっ、――はあ、――――――ふう・・・」  
 (一体シャナは、どういうつもりなんだろう?)  
額に流れる汗を拭いつつ、心中で呟く。彼は少女「シャナ」と共に早朝の鍛錬を行っているが、今日  
に限って少女は、鍛錬を一人で行う様に指示した。常に二人で修練を行っていた悠二は、その突然の  
提案に当然訝しみ、その訳を尋ねたが、少女は堅く口を閉ざし、早く鍛錬に行く様にと急かすばかり  
だった。  
 (まあ、良いか。帰れば分かる事だし)  
数分足を止め呼吸を整えた少年は、顔を上げる。そして、特に深く考えるでもなく、来た道を反転し  
少女の待つ自宅へと、駆け出して行った。  
真名川の水面が東天の陽に映え、透き通った水の音が川原に響く。  
それは変わる事の無い、繰り返す日々の景色――  
 
 「ただいまー。」  
悠二は靴を脱ぎ、タオルで汗を拭きつつ、二人が待つ居間へと歩を進めるが、  
 (ん?母さんとシャナ・・・何か話しをしてるみたいだな)  
ふと。ドアノブに手を掛けたその動きが止まる。少年の母、坂井千草とシャナが、何か話している様  
だ。熱心に耳を傾ける少女の頬は、遠めにも赤く染まっているのが見て取れる。そこへ、  
 「あら、悠ちゃん。お帰りなさい。」  
 「っっ!ゆ、悠二、お帰り・・・」  
まず千草が気付き、微笑みを悠二に向けつつ声を掛ける。続いてシャナが、ほんの少しの動揺の声を  
上げて、悠二を出迎えた。常に貫禄を纏い、凛とした雰囲気を持つ彼女らしくない反応だ。悠二はそ  
の態度に、やや怪訝そうな面持ちを浮かべる。  
 「ただいま、母さん、シャナ。二人とも一体何を話してたの?」  
悠二はまず、率直に聞いてみた。感情に裏表の無い純粋さを持つ少年には、今の状況が何を意味する  
かは分からない。  
 「・・・悠二。」  
少女が答える。その麗美な風貌には、強い決心を秘めた物とも、何かに追い詰められた物とも取れる、  
強い輝きを放つ瞳がある。その燈る光に射られ、悠二はやや気圧されてしまう。  
 「な、何だいシャナ?急に。」  
 「・・・・」  
 
少女は答えず、悠二の手を取り居間を後にした。  
 「シャ、シャナ?本当にどうしたんだい?」  
やはり少女は答えない。悠二の腕を引き二階の、少年の部屋へと連れ出す。  
 「・・・・」  
パタンっと。やや俯きながら、少女が部屋のドアを後ろ手に閉める。そして――  
 「あっ、うわ!」  
目の前の少年を突き飛ばした。悠二の身体が宙に浮き、ベットへとその身が落ちる。  
 「悠二・・・」  
文句を言いかけた悠二を遮り、耳まで顔を赤く染めた少女が呟いた。ゆっくりとした足取りで、ベッ  
トの上に腰掛ける。  
 「悠二―― 一緒に、誓おう。その、本当の意味を・・・」  
急場において冴える少年の頭脳は、その言葉の意味を理解する。だが、動けない。心臓が早鐘を打つ  
様に高鳴り始める。  
 (シャナが・・・あの、シャナがこんな――)  
悠二は、彼女のこんな可愛らしい顔を、今までに一度も見た事が無かった。それ故に、動けない。動  
ける筈が無かった。シャナが、その硬直した彼の身体の上に覆い被さる。  
 「悠二は・・・私じゃ、嫌?」  
悠二は答えられない。自分の顔へと近づく潤んだ瞳に、薄く朱を引いた唇に、ただ魅入られている。  
そして、  
 「ん・・・・」  
少女の唇が、触れた。ただ口と口が触れ合うだけのキス。それでも悠二の身体には、軽い電流が走っ  
た様な快感が全身を伝った。そして、少女が再び顔を近づける。  
 「うんっ、ふ・・・」  
唇が触れ、シャナが悠二の口を舌でこじ開ける。技巧も何も無く、ただ乱暴に唇を貪った。少女の暖  
かい、柔らかな舌が口中を満たす。  
 「うふっ、ん・・・はっ」  
シャナが唇を離した。唾液が糸を引き、そして途切れる。悠二はそんな光景をぼーっと眺め、あわて  
て我に帰った。  
 「シャ、シャナ!こんな、こんな事・・・」  
やっとの思いで掠れた、弱弱しい声を上げた。少女はその言葉を聞き、ムッと顔を歪める。だが、  
 「な、何よ!そんな事言って・・・悠二のはこんなに――」  
 「わあっ!」  
シャナの嫋やかな指が、ジーンズの上から悠二のペニスに触れた。固い布越しにもはっきりと、硬く  
なっているのが見て取れる。悠二の上げた素っ頓狂な声にも構わず、ジーンズのチャックを一気に下  
げた。  
 「っ!これが・・悠二の・・・」  
 
悠二の、固くそそり立ったペニスが顕わになる。ビクッと細かに震え、強く反り返るそれを見るのは、  
無論初めてだ。  
一瞬気後れするが、  
 (だ、大丈夫。千草の言った通りに・・)  
即座に思い直し、決心を固める。そして、怒張したペニスを軽く握りしめ、その小さな口に含んだ。  
 「うあっ!シャ、ナ・・・はあっ――」  
 「うむっ、ん――」  
悠二が快楽の声を上げ、身を仰け反らせる。駄目だと分かっていても抗えない、この快感をもっと味  
わっていたい。そんな言葉が胸中を過ぎる。悠二は既に、初めて味わう感覚の虜となっていた。  
 「んっ・・ふっ、ちゅっ・・・んっ、んっ――」  
シャナの小さな顔が上下に動き、更に悠二を攻め立てる。  
 「んっ、はぁっ――」  
優しくペニスを扱き、熱い舌が竿を包み込む。悠二は押し寄せる快感の波に、ただ打ち伏されていた。  
 「うぁっ、あ・・・駄目、だ・・・」  
 「んむ、ふっ、どう、悠二?はふっ、気持ちいい?」  
シャナが唇を離し、己が愛する少年に問う。そしてその合い間にも、手でペニスを前後に扱く。唾液  
で濡れそぼったそれは、ヌルヌルと滑るように上下した。  
 「シャ、ナ――気持ちいいけど、うあっ、もう!」  
 「えっ?―――あっ!」  
悠二の短い呻きと共に、ペニスが一瞬、更に膨張しシャナの顔面へと、白濁した精子を大量に噴き  
出した。その可愛らしい顔や、艶やかな髪に精液が飛び、付着する。ペニスは残滓を搾る様に、熱く  
脈動している。脳天まで痺れるような快感が、悠二を襲った。  
 「はあっ! はあっ、はっ、あ!シャ、シャナ!ごめん!」  
荒く息を付き、快感に身を震わす悠二は、ようやくその現状に気が付いた。シャナは答えず、ポカンッ  
と、何を見るでもなく、宙を眺めている。  
 「ご、ごめん!今、ティッシュを――」  
 「――――あ」  
 「っっ!シャナ!」  
突然。少女の瞳が色を失い、その体がベットに倒れ伏した。悠二はすぐに駆け寄り、その様子を窺う。  
幸い、命に別状は無い――当たり前の事だが――が、気絶している様だ。悠二はとりあえず、ふっと、  
胸を撫で下ろす。  
 「ふう。どうしちゃったのかと思ったよ。そうだ、とにかく顔を――」  
 「悠ちゃん?入るわよ?」  
――と。悠二の耳に、今、最も聞きたくない声が、最悪のタイミングでドア越しに響いた。  
 「っ!か、かか、母さん!ちょ、ちょっと待ってよ!今着替え――」  
 「あらあら。シャナちゃん、疲れちゃったみたいね。」  
 
悠二の慌てた声を聞いてか聞かずか、千草が部屋に入って来た。そして傍らの少女を眺め、呟く。  
 「あっ、ち、違うんだ母さ――」  
 「やっぱり、初めてでフェラはきつかったかしら。ごめんなさいね、シャナちゃん。」  
 「えっ―――」  
悠二が呆気に取られた様な声を漏らした。彼には今の言葉が理解できない。  
 (今、何て――)  
 「うふふ、シャナちゃんがね。「誓い」の本当の意味を知りたいって言うから、教えてあげたの。  
でも・・・ちょっと早過ぎたみたいね。」  
千草がいつもの微笑を浮かべつつ、悠二に話し掛ける。  
 (教え、た・・・シャナに、教え―た?)  
 「この分だとシャナちゃん、最後まで行かなかったみたいね。そうでしょ?悠ちゃん。」  
千草が薄手のブラウスのボタンを一つづつ、ゆっくりと外していく。悠二は答えられない。ただ唇を  
震わせ、千草を呆然と眺めている。  
 「悠ちゃんも初めてだし、ちょうどいい頃合いだと思ったんだけど・・・」  
千草の細い手が。見慣れた、履き古しのスカートに伸びる。それは変わる事の無い、日常の姿。  
 「悠ちゃん、もう少し頑張れるわよね?」  
スカートが、スルッと音を立て床に落ちた。彼女は上半身共に、下着姿になっている。そして、ベッ  
トに腰掛ける悠二の手を優しく掴んだ。ビクッと、悠二の肩が跳ね上がり、虚ろな目が千草を映し出す。  
 「悠ちゃん・・・シャナちゃんの事は残念だけど、悠ちゃんにもちゃんと最後まで、教えてあげな  
いとね。」  
千草はにっこりと、微笑を向けた。それはいつもと変わらない、日常だった光景――  
 
 「あっ、はぁ!そう、よ、悠ちゃん。もっと奥まで・・・」  
 「うあっ!はっ、だ、駄目だ・・・母さ――」  
ベットの上で、千草が馬乗りになり、腰を上下させていた。肉襞が鈍く動き、ペニスを締め付ける。  
 「だ、駄目――シャ、シャナ、が・・・」  
悠二は、押し寄せる快感に必死に抵抗し、何とか一声漏らした。  
 「ふふっ、女の人の前で、他の女の子の話しをしちゃだめよ、悠ちゃん?」  
千草が一瞬動きを止め、微笑を浮かべながら悠二を諭した。そして――  
 「ぐあっ!はぁ、あ――」  
 「あっ、あぁ、そうよ、悠ちゃん。はっ、その調子・・」  
再び腰が動き出す。性器が繋がった場所から、水の弾ける様な、卑猥な音が部屋に響いた。  
 「はあっ、あん、ゆ、悠ちゃん。女の人ばかりに、任せちゃ駄目よ?」  
千草は繋がったままの状態で、悠二の背を掴み、自分の後ろ手へと倒れこんだ。自然、悠二が上にな  
り、正常位の体勢となる。千草が更に言葉を紡ぐ。  
 
 「ほらっ。悠ちゃん・・・」  
快楽に身を打たれる少年を促した。その甘える様な声に、悠二の理性が崩壊しかける。  
 (うっ――こんな、母さんと、なんて――)  
瞬時、本能と理性が交差し、逆巻く渦の様に錯綜する。だが、  
 「あ、は、あぁん!いいわ、もっと・・・速く――」  
 (ごめん――ごめん。シャナ。僕は――)  
悠二が自ら腰を打ち付け始める。その目の前で、千草の豊満な胸が縦に揺れ動いている。  
 「んぁっ、はあ、あっ、悠ちゃん・・・」  
千草が蕩けた様な声で、甘く囁く。  
 (僕は――なんで―――)  
身を震わす快感に、うまく頭が働かない。ただ、本能で動く。  
 「ふあぁっ!そこ、いいわ、悠ちゃん――」  
目の前で揺れる千草の胸に、貪りついた。胸を荒く揉み、桜色の乳首を口に含む。千草がやや甲高い  
声を上げ、身体を捩じらせ身悶えた。  
 「悠ちゃん、はぁん、あ、私、もう――」  
千草の膣が更に狭まり、絶頂を迎えようとしている。肉襞がペニスを圧迫し、悠二の限界もまた、近  
づいていた。   
 「あっ、ああんっ――ん!んんぅっ!!!」  
千草が身を反らせ、押し寄せる快感に総身を震わせた。切れ長の瞳に涙を浮かべ、絶頂の喘ぎを漏  
らす。刹那、膣の肉壁が痙攣し、ペニスを更に押し包んでいく。そして、その精子を搾り取るかの様  
に、前後に動き始める。その、とても耐えられない圧迫感に、悠二の全身は一瞬で快感に支配された。  
そして――  
 「うあぁっっ!!!」  
子宮口にペニスを打ち込み、膨大な量の精子を注ぎ込んだ。熱く蕩ける膣の中で、ペニスが大きく脈  
打つ。膣はほんの数分、その残滓を汲み上げていった。  
 「はぁ、あっ――――うふふ、悠ちゃん。いっぱい出したのね。溢れちゃってるわよ?」  
悠二がペニスを引き抜く。淫裂から白く濁る精子と、彼女の愛液が絡み流れ出て、シーツに染みを作る。  
 「はぁっ!――はあ、はあ、あ・・・」  
悠二はそんな光景を眺めながら、ベットに身を倒す。荒く吐く息が、狂った様に鼓動する心臓が、とにかく苦しかった。  
 (シャ・・ナ――僕は――――)  
一瞬、記憶が脳裏を駆け、ほんの数分の後には、眠りに就いていた。千草はそんな悠二を眺め、  
 「あらあら。初めてで疲れちゃったのね、悠ちゃん。」  
呑気そうに呟いた。そして、今度はその隣で眠る少女に、その視線を向ける。  
 「シャナちゃん・・・今回は駄目だったけど、また、ね?」  
 
少女に本心からの励ましの言葉を送った。二人の愛すべき家族を眺め見た千草は、ベットを離れテキ  
パキと、無駄の無い動きで衣服を身に着け始める。そしてチラッと、再び悠二に目線を動かした。  
 「ふう。悠ちゃんもいつかは、貫太郎さんの様に逞しくなるのかしら?」  
少年に微笑みを向け、部屋を後にする。  
それは過ぎ去った日々と変わらない、見慣れた、日常の風景――  
 

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