「……………」「……」  
千草「まあ。そんな事が?大変だったでしょう?」  
   「…………………」「………」  
千草「あらあら。…それにしても、腹話術お上手ですのね。」  
   「………」「……」  
 
悠二「ただいま。…あれ?見た事ない靴だ。お客さんかな?」  
 
千草「あ、お帰りなさーい!」  
   「……」「…」  
千草「ええ。さっきお話しした息子ですの。」  
悠二「ただいま母さん。お客さ……っ!?」  
   「………」「……」  
千草「ちょっと待ってね。今お茶煎れるから。」  
 
悠二(どうしてここに?…僕を、消しに来たんですか?)  
   (……………)(………)  
悠二(え?偶然…?ただの?)  
千草「悠ちゃん、今日は一人なの?」  
悠二「え、あ、うん。ちょっと寄り道するって。もうそろそろ着くんじゃないかな。」  
シャナ「ただいまー!千草っ!お腹空いたー!」  
   (………!)(……!)  
千草「こーら、お行儀悪い。お客様がいらしてるのよ。」  
シャナ「え?お客さ……っ!?」  
ヴィル「また後日、とは言いましたが、まさかこれ程早くに…」「再見」  
シャナ「ヴィヴィヴィヴィルヘルミナッ!?」  
 
悠二「…それで?どうして母さんとヴィルヘルミナさんが知り合いなのさ?」  
千草「そこのスーパーで今日特売やってて、その目玉商品が『メロンパン大入り袋』だったんだけど、  
   母さんが行った時にはあと一袋しか残ってなくてね…」  
ヴィル「それに手を伸ばしたのが、千草殿と私だったのであります。」「同時」  
千草「それで、軽くバトっちゃってね。」  
悠二(メイド姿のフレイムヘイズと軽くバトルする主婦って…)  
シャナ「そ、それで?どうなったの?」  
ヴィル「それが、仕合っている間に他の者に持って行かれたらしく、気付いた時にはもう…」「無念」  
千草「目的がなくなったから、バトルもそこでおしまい。  
   で、『やるなお前』『お前こそ』ってわけで、いつのまにか二人の後ろにはおっきな夕日が…」  
ヴィル「柱の陰で涙を流す女性がいましたが、あれはなんだったのでありましょう?」「委員長」  
悠二「…その話、どこからがネタなんだ?」  
千草「それで、ウチでお茶でも、ってお誘いしたのよ。」  
悠二「はあ。あいかわらず誰とでも仲良くなっちゃうなあ。」  
千草「それでねそれでね、ヴィルさんってすごいのよ。」  
ヴィル「な、何でありますか?」「如何?」  
千草「ほらほら。腹話術がすっごくお上手なの。それに調子が悪かった  
   テレビも直してもらったし、ヴィルさんって何でもお出来になるのね。  
   むしろ母さんとしてはシャナちゃんとお知り合いな方が驚きだわ。」  
シャナ「ヴィルヘルミナは…私を育ててくれて、色んな事を教えてくれたの。」  
ヴィル「養育役として、一通り出来なければ役に立ちませぬから。」「使命」  
千草「まあ。腹話術もそれで?」  
ヴィル「え、ええ、まあ…」「困惑」  
悠二(もしかして、腹話術ってのは…)  
シャナ(うん、多分ティアマトー…ヴィルヘルミナの中にいる王の事だと思う。)  
千草「あ、そろそろお夕飯の支度しなくちゃ。ヴィルさんも食べていって下さいね。  
   シャナちゃん、今の内にお風呂入っちゃいなさい。」  
シャナ「あ、うん。」  
ヴィル「…こちらで風呂まで入っているのでありますか?そういえば先程『ただいま』と…」「疑念」  
千草「ええ。ついついお節介してしまって。最近は時々悠ちゃんのお部屋に寝泊ま  
悠二「かかか母さんっ!」  
 どかーん  
悠二「そんな事をヴィルヘルミナさんの前でっ…!」  
ヴィル(私の可愛い子が……このトーチと……一つ屋根の下に……)「親睦」  
千草「あーら、照れちゃって。」  
ヴィル(私の可愛い子が……このミステスと……寝所を共に……)「驚愕」  
悠二「いやそうじゃなくって…」  
ヴィル(私の可愛い子が……この男と……一緒に風呂に……)「違」  
千草「はいはい。それじゃ母さんお夕食の支度するから、用があったら呼んでね。」  
ヴィル(私の可愛い子が……この○○○と……△△△……)「暴走」  
悠二「あ、母さん、ちょっ……ああ…」  
ヴィル「………」「…」  
悠二「………」  
シャナ「………」  
ヴィル「『天壌の劫火』」  
荒須「………む。」  
ヴィル「貴方が憑いていながら、この体たらくはどうした事でありますか?」「監督不行届」  
荒須「まあ…何と言おうか…本人達の気持ちと言おうか、我も流され…もとい、忸怩の念が…」  
ヴィル「…つまり、何もしなかったわけでありますな。」「駄目親父」  
シャナ「ヴィルヘルミナ!千草や悠二を責めないで!二人はただ、優しくしてくれただけなの!」  
荒須「…我なら良いのか?」  
ヴィル「優しく『シて』くれた、ですと…!?」「妄想過多」  
 
悠二「ぷう、いい湯だった。それにしても、飯食ってる間中母さん喜びっぱなしだったなあ。  
   ヴィルヘルミナさんみたいな人がそんなに珍しかったのかな。  
ヴィル「悠二殿。」「宝具」  
悠二「……腹話術と水道工事とバトルができるメイドさん、か。そりゃ珍しいよな。」  
ヴィル「悠二殿。」「灯置」  
悠二「シャナの養育役て事は、シャナが見た目通りの歳じゃないらしいから  
   ヴィルヘルミナさんって結構ねんr  
ヴィル「悠二殿。」「糞餓鬼」  
悠二「うはぁっっっっっっっっははははははははいぃっ!」  
ヴィル「何か仰っていたようですが?」「一応女性」  
悠二「い、いえ、何も。」  
ヴィル「そうでありますか。ところで悠二殿、一つ話があるのですが。」「提案」  
悠二「? なんでしょう。」  
ヴィル「悠二殿の器を試させて頂きたいのであります。」「確認」  
悠二「僕の器?」  
ヴィル「はい、悠二殿があの子に相応しいかどうか。」「嫉妬混」  
悠二「え、あ、いや、相応しいって僕は別に……」  
ヴィル「この期に及んでまだそんな事を?」「韜晦」  
悠二「く……つまり、僕を試験するって事ですか。」  
ヴィル「そうであります。この事を千草殿に相談したところ、  
   とてもいい方法があると教えて頂きまして」「聡明」  
悠二「………………………………………………………その方法とは?」  
ヴィル「それは勿論、睦事であります。」「御約束」  
 

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