悠二と吉田の初体験から数日後、いつものように悠二、シャナ、吉田、 、の3人で、  
昼食をとるため屋上に向かっていた。クラスの中の何人かはそれとなくあの3人の関係が  
変わった―悠二と吉田の関係がより親密になった―ことを感づいたようである。まあ、シ  
ャナの不機嫌な態度を見れば一目瞭然なのかもしれないが。  
 
 
さて、悠二と吉田の一件について各方面の方にお聞きしました。  
弔詞の詠み手「残念だったわねー、ちびじゃり。ま、恋愛はアンフェアなものだから。」  
万条の仕手「あのミステス…、炎髪灼眼を傷つけるものは許さないのであります。」  
儀装の駆り手「ああ、そうですか、おめでとうございます。」  
屍拾い「ふむ、あの少年、やっと決心したのか。」  
緒方真竹「私も田中と…」  
坂井千草「あらあら、悠ちゃんったら」  
   「 」  
(■∀■)「そんなことより、y(ry  
・・・ほかにも数多くのコメントをいただきましたが都合上カットさせていただきます。  
 
 
場面は変わって屋上、吉田はいつものようにお弁当を差し出してきます。その様子はまる  
で新婚の夫婦といったもので、周囲の目、特にライバルと、 の目はもはや気になりません。  
昼食中、吉田が髪を2度掻き揚げます。  
それは2人だけの「今日、家に来てください」ということを示す暗号。  
それを見た悠二はおかずを口にします。それは「yes」という意味の。  
吉田がシャナをみて不敵な笑みを浮かべたが、行為を見て以来という数日気が動転して  
いるシャナはそんなことに気づく余裕もなかった。  
 
そして放課後、悠二は吉田の家に向かいます。  
前と同じように紅茶を出されて、  
「今日は睡眠薬とかは入ってないよね?」  
「お望みでしたらそうしますよ。」  
と、軽い冗談を交わし、  
「坂井君…じゃあ…」  
「うん…」  
部屋に向かう2人。  
「あの、恥ずかしいので、見ないでください…」  
「これからもっと恥ずかしいことをするのに?」  
「坂井君の意地悪…」  
そういって服を脱いでいく二人。  
豊満な肉体があらわになり、恥ずかしそうに腕を使い隠そうとする姿がまたたまらなく、  
愛らしい。  
「坂井君、あまりじっと見ないでください…」  
「きれいだよ、吉田さん。」  
すかさず唇を奪い、胸を優しく揉んでやると素直に受け入れてくれ、逆にこちらの口内を  
犯そうとしてくる。歯茎をなぞり、舌を絡ませあう濃厚な口付け。それが終わると、ベッ  
ドに2人で横になる。  
「坂井君、今日もしてあげます。」  
軽く摺り上げて悠二のものを大きくさせると、胸で挟み込み、上下に揺らし始め、  
「坂井君、どうですか? 気持ちいいですか?」  
とたずねるも、あまりうまくいってない様子。そこで、  
「今日はこんなものを用意してみました。」  
といって取り出したのはローション。それを胸にたらし、  
「即効性の媚薬入りだそうです。一緒に気持ちよくなりましょう。」  
「そんなものどこで手に入れたの…」  
「秘密、です。」  
と、強引に話を切ると、胸の動きを再開する。  
「うっ、なんだ、これ…!」  
触れられた瞬間に血がどんどんと下半身に集まっていく感覚におそわれ、びくびくと震え  
が止まらなくなる。ますますものは大きくなり、はみ出した亀頭とカリに舌を這わせていく。  
 
「坂井君、気持ちいいですか? 私はなんだか身体が火照って止まりそうにないです。」  
「僕もなんだかいい気分に…」  
 
まるで桃源郷にいるかのような気分を味わう2人、それが行為のせいなのか、薬のせいな  
のかははたまた両方なのかはわからないが、ただひたすら獣のように快感を得ようとする。  
「吉田さん、でるっ!」  
強烈過ぎる快感に抗えず、白濁した液を顔に振りかけてしまう悠二、それにびっくりして、放心状態になってしまう吉田、だがすぐに正気に引き戻された。  
悠二は胸をわしづかみにして押さえ、自分のものを谷間に出し入れし始めた。  
「吉田さん、気持ちいい?」  
「な、なんだか身体がゾクッてきて、くらくらします…」  
「胸も感じるんだ、もっと激しくいくよ。」  
そういって激しくピストンを開始する悠二。器用に、胸を揉みながら、乳首をはじき、腰  
を激しく動かす。  
「坂井君、おっぱいが、好きなんですか、はぁあ…」  
「あんまり興味なかったけど、一度味わっちゃうと、病み付きになりそう…」  
「うれしいです、坂井君…」  
胸を寄せ、腰の動きに合わせて胸を動かすと、悠二に再び絶頂が訪れる。  
「吉田さん、また…」  
「いっぱい出していいですよ。坂井君の好きなように…」  
再び放出してしまう悠二、恍惚とした表情で、それを受け止める吉田。2度目だというの  
に、量は減らず、むしろ増えたようにすら感じる。  
「はあ、はあ、はあ…ごめん、僕ばっかり気持ちよくなって…」  
「いいんですよ。」  
「今度は僕が気持ちよくしてあげるから。」  
吉田を四つん這いにさせると、2度も放出させてもまだ萎えないいきり立ったものを、後  
ろから突き入れる。  
吉田は全身を貫かれるような快感に身を震わせる。  
腰を突き出されるたびにどんどんと結合部から愛液があふれ、太ももを伝って、ベッドに  
水溜りを作る。  
「吉田さん、気持ちいい?」  
「は、はい、すごく、ああっ!」  
びくびくと身体が震え、全身の力が抜ける。  
腰の動きを止め、  
「気持ちよかったでしょ?」  
「はい…でも坂井君がまだ気持ちよくなってません…」  
「僕はさっき2度も出したし…」  
「いいんです!」  
そう言い切ると、力が抜けたはずの身体を起こし強引に腰を振る。  
 
適度に中がしまり、悠二を絶頂に導こうとするがそれより早く、自身の力が失われていく。  
涙目になりながらも必死に腰を振る。  
「吉田さん、もういいよ。こっちが動くから。」  
何度か深く突き入れ、自身のものが脈打つと、ゆっくりと引き抜く。  
離れた部分から、愛液と精液が混じったものがこぼれだす。  
「坂井君、ごめんなさい…気持ちよくしてあげられなくって…」  
「いいんだよ、そう思ってくれることのほうがうれしいんだから。」  
「坂井君…」  
「ほら、涙を拭いて。」  
涙をぬぐってやり、軽くキスを交わす。  
「坂井君、お願いがあるんですけど…」  
顔を赤らめながら、もじもじと切り出してくる。  
「なに?」  
「あの、二人きりのときは下の名前で呼んでほしいです…」  
「一美ちゃん、とでも呼べばいいの?」  
「私も悠二さんって呼びますからね。」  
「やっぱり恥ずかしいよ、吉田さん。」  
「だめです、下の名前で呼ばなかったら、キス一回のお仕置きです。」  
「吉田さ」  
「駄目です!」  
そういって口をふさぐ。  
「坂井君が言わなかったら何度でもしますからね!」  
今度は逆に悠二が口をふさいでやる。  
見詰め合うとどちらからともなく笑い出してしまう。  
「まあ、ゆっくりね。」  
「そうですね。」  
2人はそのまま、まどろみの中へと落ちていった…  
 
 
一方、シャナは泣いていた。  
悠二が吉田一美を選んだ。  
あの日、悠二と吉田一美が一緒に寝ていた。  
性に対する知識こそ乏しいものの、2人が裸でいたのを見れば、何があったかは容易に  
想像がつく。  
「悠二、どうして…?」  
「私は悠二が好きなのに…」  
「やっぱり私は魅力的じゃないの?」  
そういって自分の身体を見る。全体的に凹凸が少ない平坦な身体。まな板と揶揄されても、  
おかしくはないくらいに。  
フレイムヘイズである彼女はもう決して成長しない。どんなに努力したとしても変わるこ  
とのない理とその身体。それを恨めしそうに見やる。  
「ヴィルヘルミナはあんなにきれいなのに…」  
同じフレイムヘイズでありながら彼女は十分女性としての魅力にあふれている。千草にし  
ても、マージョリーにしても、フィレスにしても、そしてライバルであった吉田一美に  
しても、女性としての魅力にあふれている。  
「悠二ぃ…」  
彼のベッドに横になると枕に顔をうずめる。  
「悠二のにおい…」  
服を脱ぐと、秘所に自分の指を近づけていく。  
自分の指ではなく悠二の指が自分の中に入ってくるようにイメージさせ、中をかき回していく。  
「悠二ぃ、悠二ぃ…」  
今ここにいない愛しい人の名を呼ぶ。  
中は徐々に蜜があふれ、ぐちゃぐちゃとかき回すたびに快感が増幅される。  
自分がこんなにはしたなく、情けないとは思わなかった。  
それでも自分の指をとめることはできなかった。  
中の突起をつまんでやると全身に電流が走る。  
いけないことだとはわかっていてもさらに激しくそこをいじる。  
「悠二、悠二、悠二!!」  
思いを寄せる人の名を叫び、絶頂に達し、ぐったりと力なくベッドに横たわる。  
どんなに快感を得ても、悲しみが増すばかりだった。  
 
 
その日、シャナは泣いた。  
涙がかれるまで泣いた。  
誰もいないその部屋で。  
 

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