今日も日課の朝の鍛錬をこなす悠二。  
いつぞやと同じく「今日は一人で行ってきて」とシャナに言われてアラストール同伴で土手を突っ走る。  
「シャナのやつ、今日はどうしたんだろう」  
「さあな、我にも皆目見当がつかん」  
「アラストールにも黙ってるのか」  
「うむ、奥方と何かしているのだろうが・・・」  
「母さんと?なにやってるんだろうね?」  
と走りながらシュッシュッとシャドーボクシングする悠二。  
「何をやっている」  
「いや、ただ走ってるだけじゃ気分でないから」  
前日の夜、悠二は○ッキーを見ていた。  
「ほう・・・、ならば実感が湧くほど厳しくしてやろう」  
「えぇっ!!」  
 
その頃坂井家では  
「・・・」  
「シャナちゃん、そこはね・・・」  
真剣な表情でチョコを作るシャナと作り方を教える千草がいた。  
「シャナちゃん上手になったわね〜」  
「うん、千草のおかげ」  
シャナは弁当の一件から指示に従い料理する事ができるレベルまでは成長していた。  
「よし、あとは冷やすだけよ」  
「うん、あ、そうだコレ入れて、よいしょ・・・」  
慎重に冷蔵庫にチョコを入れるシャナ、これで準備OKである  
「ただいまー」  
「っ・・・!!!」  
突然帰ってくる悠二にあわててエプロンを脱ぎ捨てて出迎える。  
「おかえり」  
「はぁっ、はぁっ、キツすぎだよアラストール」  
「キサマが無駄口叩くからだ」  
「だからってうさぎ跳びは無いだろ、昭和かよ! ん、なんか匂わない」  
目ざとくにおいに気づく悠二。  
「に、匂わないわよ」  
「でも・・・」  
「うるさいうるさいうるさい!早く上行って!!」  
「わ、わかったよ」  
学校の準備をしに2階へ上がる。  
以後、朝食中も登校中もシャナは無言だった。  
 
校門で池と合流し、教室に着くやいなや。  
「坂井君っ!」  
吉田さんの大声に呼び止められる。  
「な、なに吉田さん」  
「あ、あの・・・その・・」  
恥ずかしがりながら箱を差し出してくる。  
「コレ、受け取ってください・・・」  
「あ、ありがとう。嬉しいよ」  
照れつつも嬉しそうに受け取る。  
「はいっ!」  
笑顔で返す吉田さん  
「よかったね、吉田さん」  
「 君、ありがとう」  
そんな二人を脇目に鞄の中にチョコを収納する悠二がふと隣を見ると・・・。  
「・・・・・」  
ゴゴゴと擬音が聞こえそうなぐらいの気迫がシャナから出ていた。  
表情は前髪に隠れて見えないが機嫌が悪い事は確かなようだ。  
「シャ、シャナ?」  
「よかったわね、チョコ貰えて」  
恐ろしいほど怒気を含んだ声で答えてくる。  
何か言うと殺られそうだから黙っておく。  
 
教室で席に着くと佐藤が声を掛けてきた。  
「マージョリーさんからだ」  
チョコを渡される、ありがとうと受け取った瞬間。  
「!!!」  
ぱっと手を離す。  
「どうした?」  
「いや、なんでも」  
触った瞬間にチョコに何か変な自在法がかけられていることに気がついた。  
「ちなみに俺と田中も貰ったぜ、もう食ったけど」  
「そ、そう。体は大丈夫?」  
「別に、至って健康だけど?」  
「そう、ならいいや」  
とりあえず鞄の中に突っ込んでおく事にする  
・・・その日の田中と佐藤は数学の難問を見た瞬間に解いたり体育では50mを3秒で走破したりといろいろ凄かった、かわりに言動がかなり怪しかったがそれは置いておく事にする。  
昼休み、今日は悠二、シャナ、吉田さん、池と言うメンツで昼食だった  
佐藤はシャナのスカートをめくろうと手をかけた瞬間に教室から吹き飛んだ、体が重体で今は保健室だ。  
田中は緒方にダイブし半泣きで殴られさらに泣かれてしまい凄まじい自己嫌悪に陥った、心が重体で今は保健室の隅っこにいる。  
「よかった・・・」  
マージョリーのチョコを食べなくて良かったと心の底から安堵する悠二  
ドー○ングコンソメスープなんかよりよっぽどタチの悪い品だ。  
「どうかしました?」  
「いや、なんでも」  
昼食を食べながらも会話が弾む、ただ一人を除いて。  
「・・・」  
不機嫌なオーラを放ちつつ無言でメロンパンを消化するシャナ。  
気になる所だが考えがあるのでここでも黙っておく。  
少々ギクシャクしながらも楽しく談笑し食べ終わる頃、シャナが鞄をゴソゴソと漁る。  
「・・・」  
期待の目を向ける。しかし。  
「はむっ」  
取り出されたのは大福だった。  
ガクッと崩れる悠二、シャナからはチョコを貰ってないので出すならこのタイミングと思ったが思い違いのようだった。  
『そりゃそうだよな、シャナがチョコなんてくれるわけないよな・・・』  
ハァ、とため息をつく。  
キーンコーンカーンコーン  
予鈴が鳴り昼休みが終わる。  
午後になると悠二の席に女子が何人か来てチョコを置いていく、なかなかモテる悠二だがその顔はどこか満ち足りない表情だった。  
ちなみに女子が来るたびにどこかで鉛筆が一本ずつ静かに折られていった。  
そしてあっという間に放課後になった。  
「坂井、どっか寄り道していかないか?」  
「そうだなぁいい「帰るわよ悠二!」・・・ゴメンやっぱ無理」  
に誘われるも、シャナに大声で呼び出され慌ててついていく悠二。  
待っているシャナの目は、出会った初期に体育教師を脅かした時のような鋭い目だった。  
 
二人並んで帰路に着くが、ここでもシャナは無言だった。  
この空気は良くないと思うのだが、解決策が無いためどうしようもなかった。  
思考をめぐらせている内に気がついたら家についていた。  
「ただいまー」  
「あら、おかえりなさい。悠ちゃん、シャナちゃん」  
「千草、どう?」  
「ふふ、OKよ」  
短いやりとりが行われる  
「?、どうしたの」  
「なんでもない!」  
何故か怒鳴られる悠二。わずかに頬を染めながらシャナは真剣な顔で台所に向かった。  
その後、何故かシャナが挙動不審になるが理由が分からないためその件はあえて触れずに3人で夕飯を済ました。  
 
「シャナー、風呂上がったよー」  
「わかった」  
シャナと入れ替わりで風呂から出て、2階でくつろぐ。  
「・・・・」  
満たされない心のままベッドに転がっていると、コンコンとノックの音がする。  
「入るわよ悠二」  
いつの間に風呂から上がったのかシャナが入ってきた。  
起き上がりベッドに座るとシャナが隣に座ってくる、その顔はやや赤く染まっている。  
「あの、ね。悠二」  
「うん、なに?」  
後ろ手に持っていたものを悠二に差し出す。  
「コ、コレっ!あげるっ!」  
弁当の時のように凄いスピードで繰り出されたソレは悠二の顔面直前で停止した。  
それは綺麗にラッピングされた透明な袋、中身は・・・  
「これチョコ・・・、僕に?」  
コクリと真っ赤な顔で頷く。  
「朝作ったから帰るまでチョコが固まらなかったの」  
最初の淡い期待から待ちに待って、もう無いだろうと諦めたところにシャナのチョコ、悠二の心は瞬時に満たされていく。  
「ありがとう、ありがとう!嬉しいよ!」  
溢れる喜びに満面の笑顔になる悠二。  
シャナもつられて笑顔になり、日中が嘘のように上機嫌になる。  
「食べてもいい?」  
「うん、いいよ」  
早速一口サイズの小型長方形のチョコをかじる、ほんのりとした甘みと謎の味が口内に広がっていく。  
「うん、おいしい!」  
歓喜の声を上げる。と、そこで。  
「悠二、目つぶって」  
「へ?」  
「いいから」  
「あ、うん」  
とりあえず言われたとおり目をつぶる。  
『どうしたんだろモガッ』  
考える間もなく口の中にチョコが入ってくる、そして唇に柔らかな感触がする。  
「んっ、んむっ」  
驚愕に目を見開く、眼前には瞳を閉じたシャナがいる。  
「んう・・・・ん・・」  
シャナとキス  
その事実に思わず身を引きそうになる。だがいつの間にかシャナの腕が首に回っていて動かない。  
いつもと違う、積極的なシャナに悠二は官能的な戸惑いを覚えた。  
ちゅぱっ、ちゅっ  
1つのチョコを二人で舐める形になり扇情的な音が静かな部屋に響く。  
「ちゅ・・・・んん、ぷはっ」  
やがてチョコを消化し終わり、まるで名残を惜しむかのように糸引いて2人の唇が離れる。  
「・・・なんで」  
開口一番、悠二の口から出た言葉はそれだった。そしてシャナは目を伏せ。  
「こうすれば、男の人は喜ぶってヴィルヘルミナが・・・」  
何教えてんだあの人は!  
「・・・ヴィルヘルミナが持ってた本に書いてあったの・・」  
訂正、なんて本持ってんだあの人は・・・。  
あきれる悠二にシャナが頬染めながら上目遣いに尋ねてくる。  
「それに・・・私も悠二とこうしたかったの。・・・・ダメ、だった?」  
・・・もはや理性の限界が迫ってきた  
脳が灼熱する、自分でもなにがなんだか分からないぐらい体が熱くなる、今すぐ抱きしめたくなる気持ちをなんとか押し留める。  
そこへシャナの詰めの一手が打たれた。  
「悠二が、好きだから、したかったの・・」  
突然の告白にあっという間に理性は吹き飛んだ。  
グイッとやや乱暴に肩を寄せ悠二はシャナを抱きしめる、強く、強く抱きしめた。  
「僕も、僕もシャナが好きだ!」  
 
溢れる感情をそのまま口に出す。  
「ゆう・・じ・・」  
ポロポロとこぼれる涙  
「シャナ」  
再び口付けを交わす2人、そのままベッドに倒れこむ。  
ドサッ  
「ん・・・」  
悠二がシャナを押し倒す形になる。  
両手を重ね合わせ、互いの舌で口を侵し合う。  
「ん・・・はぁ・・んぅ・・・」  
「ふぁ・・ん、んん」  
互いの唾液を交換し合う濃厚な口付けを交わす。  
悠二の喉がシャナの唾液で潤される。  
「はぁ、はぁ・・・シャナの・・甘いね」  
「悠二のも、甘い・・・」  
と、突然「ふぁっ」と小さく声を漏らしシャナがもじもじしながら下方を意識しだす。  
すると、寝巻きの中で自己主張する悠二自身がシャナの下腹部に当たっていた。  
「・・・・・」  
「・・・・・」  
気まずい空気が流れる。  
悠二は心の奥底ではモノの通りシャナとしたいと考えているが、シャナの考えが読める訳ではないので言い出しづらかった。そこへ・・・  
「・・・ぃぃょ」  
「えっ」  
「悠二が、したいんなら、私・・・」  
驚きを隠せない、シャナは積極的だった。  
「・・・・」  
二人とも息を呑む、そして悠二は少しだけ、自らの欲望を解放した。  
「いくよ、シャナ」  
「あっ!」  
シャナのパジャマに手をかける。  
「〜〜〜・・・っ」  
恥じらいながらも悠二の行為を止めないシャナ。  
そして、シャナの幼いふくらみが悠二の眼前に現れた。  
「・・・!」  
驚愕した、シャナは下着を着けていなかったのだ。  
それはこの展開を想定していたということで、つまり・・・  
「・・・・」  
シャナは顔を真っ赤にして目を伏せている。  
「うれしいよ、シャナ」  
心の奥底が熱い、もう考えて動くことなど出来ない。  
悠二は手を動かし、ふくらみに触れる。  
「んっ・・・・・・」  
大きさはなくともフニフニした感触がする。  
片方を揉みながらもう片方に吸い付く。  
「ひゃんっ・・・!」  
すでに硬くなっている先端を中心に優しく愛撫を続ける。  
「は・・・ん、あ・・はぁん・・・んっ」  
シャナが艶っぽい声を上げる、その声に感化され悠二の心はますます燃え上がる。  
「ふぁ・・、ん・・・んん」  
吸い付いた口はツツと唾液で線を引きながら下方へと移動していく。  
「はぁ、はぁ、くすぐったいよ、ゆうじ」  
悠二の舌はへそで止まりそこを舐めまわす。  
「んぁっ!なに、これ・・・変な・・・感じ・・っ!」  
シャナはへその感度も高いようだ、とそんなことを思いながらスルスルとシャナのズボンを下げていく。  
「へっ・・・?ちょっ、ちょっと待って悠二!」  
シャナの静止も聞かずズボンを脱がし、中の下着越しにシャナの秘部に触れる。  
「んぁぁぁっ!」  
シャナが甲高い声を上げる。  
「あれ・・・?」  
 
そこはすでにベッタリと濡れていた。  
さっきのだけでこんなに濡れるものなのか、ふと疑問を覚えるがシャナの顔を見ると。  
「はぁ、はぁっ・・・」  
弱気ながらなにかを訴えるかのように、涙目で顔を上気させながらこちらを見つめている。  
その表情を見たらもはやそんな疑問はどうでも良くなっていた。  
秘部をなぞる様に指をすり当てていく。  
「んんっ!・・・はぁ、は、やぁ・・・」  
シャナの呼吸が荒くなる。  
「はぅ・・・ぁぁん・・・ん、く・・・」  
両目を強く瞑りながら、それでも甘い喘ぎ声を出すシャナ。  
悠二は勢いに乗りパンツを下げる。  
そして露になったシャナの秘部、茂みは無くまっさらで美しさすら感じる。  
そこへ指を当て、中へ侵入する。  
「ひゃうっ!・・あ、ん、んんっ・・・んぁぁ、ああっ!」  
そんなシャナの嬌声と共に蜜があふれてくる、たちまち悠二の指は濡れていく。  
「シャナのここ、きれいだね」  
いやいやとかわいらしく顔を振るシャナ。  
指では我慢できず顔を近づけ、秘裂に舌を沈める。  
「ひ、ひぁっ・・・ん、っはぁ・・・あぅっ・・・ひゃぁあん!」  
淫らな声が悠二の行為を加速させる。  
「ゆうじの、舌、奥に・・入って・・・ふぁぅっ!」  
夢中になって舌を這わせる悠二、それがある一点に触れた。  
「あっ・・・!」  
ビクン、と身体が反応しシャナの目が見開かれる。  
「ふぁぁぁぁぁっっっ!!」  
一段と高い声を出し、身体が波打つどうやら達してしまったようだ。  
「はぁ、はぁ・・・」  
荒い呼吸でぐったりとするシャナ。  
悠二は後ろを向きゴソゴソとズボンを脱ぎ、破裂寸前のようなモノを出す。  
「すごい・・・」  
いつの間にか復活したシャナが口から漏らす。  
「シャナ、そろそろいいかな・・・」  
悠二は問う。  
シャナは視線をずらしながら  
「・・・うん」  
恥ずかしそうに答えた。  
悠二は硬化した自分をシャナの小さな秘所にあてがい、  
「いくよ・・・」  
「うん、来て・・・悠二」  
悠二の首に腕を回して答える。  
グッと体重をかけながら前へ出る。  
「ああぁぁぁぁぁっ!」  
シャナの悲鳴じみた声が上がる。  
「くっ、キツ・・・・」  
事前に濡らしたとはいえ、そこは悠二の侵入を硬く拒んだ。  
「くっ・・うっ・・・ひっ・・・」  
悠二が少し押し進むたびシャナの悲痛な声が耳に入る。  
目を開けてシャナの顔を見ると  
「ふっ・・・んっ・・つぅっ!」  
涙目で痛みにこらえるシャナの顔が映った。  
「!!!」  
瞬間、悠二は自分の過ちに気づいた。  
灼熱した感情のせいで自分の事しか頭に無く、シャナへの配慮をすっかり忘れていた。  
「ごめん!シャナ、大丈夫!?」  
「うん・・・これぐらいなら、ぜんぜん大丈夫・・・」  
シャナの事を思い、いったん停止する。既に半分は行っていると思われる。  
しかしシャナは  
「悠二、止めないで・・・一気に行こ」  
「でも・・・!」  
「ううん、大丈夫。痛みは一瞬のほうがいいから・・・」  
 
「シャナ・・・・・・」  
「だから、お願い・・」  
悠二は一瞬思案したが。  
「わかった・・・・行くよ」  
シャナに確認し、力ずくで一気に奥まで貫いた。  
「・・・・・・・っ!!!」  
声にならない叫び声が出る。  
そして何かを突き破った感触がした、。  
「はぁ、はぁ、ふぅ、はぁ、ふぁぅ」  
懸命に息を整えるシャナ、悠二もシャナの締め付けに耐えながら息を整える。  
「シャナ、大丈夫・・・?」  
「うん・・・もう・・平気だから・・・」  
静まってきた声で言う  
「だから・・・動いていいよ」  
「いや、さすがにすぐにはキツいだろうし」  
「大丈夫よこれぐらい、それに・・・・」  
一間隔置いて小声ではっきりと言う  
「悠二に、もっと気持ちよくなって欲しいの・・・」  
ガツンときた、再び体が熱にうかされそうになる。  
だが、それをうまく制御する。  
「じゃあ、少しずついくよ」  
腰をゆっくりと引く  
「は、あぁぁ・・・っ!」  
シャナの中は悠二にぴったりと絡みつき、悠二のそれを絶妙なまでに圧迫する。  
「くっ・・・」  
ある程度引いたら再び中へ行く、この動作をゆっくりと繰り返す。  
「あぁっ、・・・ん、ふぁ・・・」  
やがてシャナの声に甘みがかかってくる、痛みから快楽へ切り替わってきているようだ。  
それを察知し、動きを早めていく。  
「はっ、ふっ、ん、ふぁ、あ、あぁ!」  
ギシギシとベッドがうなる。  
「あ、くっ・・・やっ・・ぁん・・」  
リズム良く打ち出される腰、もはや悠二の理性は欠片も残さず燃え尽き、欲望のままにシャナの身体を貪っている。  
「んぁぁ、あっ、熱い・・・悠二が、熱いよぉ・・・!」  
締りが強くなる、あわてて悠二は対応する。  
それも長くは持たず、互いに限界が近づいてきた。  
「シャナっ、僕、もうっ・・!」  
「いいよ、悠二、そのまま、そのまま来てぇ!」  
腰を力強く動かす、快楽に視界がぼやける。  
「あっ、あぁ、くっ・・ひっ・・・やっ、あぁ・・・!」  
シャナの喘ぎ声に激しく欲望を駆り立てられる  
「シャナ、シャナ!」  
「ゆう・・じぃ・・・」  
互いに呼び合い、そして  
「くぁっ・・!」  
「ふぁぁ、ん、あ、あぁ・・・・・あああぁぁっ!」  
二人同時に快楽の極みへ達した。  
悠二はシャナの中に大量に精を流し込む。  
シャナは身を大きく反らせてビクビクと反応する。  
その反応の度に悠二は搾取されていく。  
その精も終わりを向かえ、二人そろってクタッとベッドに倒れる。  
悠二は放出の終わったそれを引き抜く。  
「んんっ・・・」  
シャナは一瞬反応したあと、またクタリと脱力してしまった。  
 
二人は身体を綺麗にし、パジャマを着なおして落ち着いた。  
同じベッドに並んで寝転がる二人。  
静まる空気の中、口を開いたのは悠二だった。  
「シャナ、ごめん・・・乱暴にしちゃって」  
「ううん、べつに乱暴なんかじゃなかったよ。優しくしてくれた」  
 
「そう、だっけ?」  
そういわれても自信など無かった。  
「そうだよ、悠二は優しかった」  
真正面から言われると悠二も照れてしまう、何か他の話題にしようと考えた。  
「そうだ、チョコおいしかったよ」  
「ありがと、きっとヴィルヘルミナにもらった隠し味が良かったのよ」  
「隠し味?」  
「うん、これ」  
と、どこからか取り出したそれは  
「ワイン?」  
「うん、コレいれるとおいしいってくれたの」  
怪しく思い、拳ぐらいの小瓶を観察すると、アルコール度数45。  
「高っ!なんだこれ!!」  
あれほど二人の身体が熱くなっていたりシャナが大胆だった疑問が氷解する。この年でこれはさすがにキツい。  
何の考えも無しにこんな事をやらかす・・・さすがはフレイムヘイズ「万条の仕手」おそろしや、と悠二はヴィルヘルミナの恐ろしさを再認識した。  
フレイムヘイズ繋がりでふと思い出す。  
「そういえばアラストールはどうしたの?」  
「・・・・・あっ、洗面所の籠の中だ」  
まさか命と同じぐらい大切なアラストールを洗面所の籠に放り込んで忘れるとは・・・哀れ天壌の劫火  
「今日はもう眠いから明日取りに行く」  
「いいの?」  
「いいの」  
そう言って悠二の腕に絡み付いてくる数刻後、静かな寝息が聞こえてきた。  
そんな甘えるシャナにドキドキしつつも悠二もそれで安心し、眠りに付く事にした。  
階下でなにか機械音がしているようだが、まどろみの中ではそんなもの気にすることなくさわやかな眠りに付いた。  
 
翌日、先に目を覚ました悠二は顔を洗うため洗面所に向かう。すると  
「坂井悠二」  
アラストールの声が聞こえる  
籠を見てみるが何も無かった、何も。  
「ここだ」  
その声は洗濯機の中から聞こえてきた。  
ふたを開けると洗濯した悠二のパンツにアラストールのペンダントが絡まっていた  
かなりご機嫌斜めのようで怒りのオーラが出ている。  
今、この魔人に昨日の一件を話したら顕現して襲ってきそうである  
悠二はうまい言い訳を考えながら説教を聞き流し、未だ自分のベッドで眠る眠り姫を起こしに階段を上った。  
 
また、いつもどおり平凡な日々が始まる。  
だが、思いの繋がった少女と一緒ならきっと楽しくなるだろう。  
 

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