私、ティリエルは目を疑った。  
捕らえたはずのはシャナがいきなり吹き飛ばされ、  
目の前にはミステスが一人いたのだ。  
「な、なんだ」  
「お兄様!」  
炎髪隻眼の討ち手が起き上がる。もう少しで刀を奪えたのに。  
「誰?」  
私がそう尋ねるとそのミステスは「坂井悠二」と名乗った。  
「ティリエルぅ、こいつミステスだ」  
「そうね、お兄様。何が入っているか気になりますわ」  
「あけようよ、ティリエル」  
「えぇ、お兄様」  
そういうとお兄様はブルートザオガーを持ってミステスに  
無造作に近づいていく。私は頭の中で用心棒に声をかける。  
(シュドナイ、何をしているの?)  
(ん、命令どおり、オルゴールを守っているのだが)  
(わけのわからないミステスが現れたの、こっちにこれる)  
(別に構わんがほおっといても構わないのだろう)  
(状況が変わったのよ)  
(ミステス一人に何をビビッてるんだ?)  
(それはそうだけど……)  
(君達はこの空間なら簡単にはやられないだろう)  
(……えぇ、)  
(なら少し楽しみたまえ)  
 使えない用心棒だ。しかし紅世の王としてこれほど有能な戦力はいない。  
まぁ、本当にいざとなれば、来るだろう。  
「あ、ああ、ティリエルぅ、ああ」  
「お兄様!?」  
私は目を疑った。  
 
目の前でお兄様は消滅した。そう消滅したのだ。  
そんな、このクレイドルガーデンの中ではありえない。  
「これ、何かわかるかい?」  
「法具」  
「ハッピートリガーだよ」  
「それはフレイムへイズを破壊するための」  
「だが君達にも有効な武器なんだよ」  
ミステスはにぃっと笑った。  
「ひどいなぁ、僕のシャナをこんなんにして、汚れてしまったじゃないか」  
「あぁ、ゆうじ」  
そういうとあの炎髪隻眼の討ち手がミステスに抱きより、キスしている。  
「ああ、くちゅ、ん、ちゅっ」  
「な、馬鹿な、お兄様がこんなヤツ相手に」  
「さて、次は君の番だね」  
「く」  
(シュドナイ!、急いでこっちに来て。お兄様が)  
(わかっている。今、そちらに向かっている)  
「もう一人来る」  
炎髪隻眼がそういうとミステスはにやりと笑った。この私が寒気のする  
笑い方だった。ミステスはシャナを抱きしめ、囁いた。  
「シャナ、そのもう一人のともがらを倒してきてくれ」  
「え?」  
「こいつは僕が倒す」  
「でも」  
「大丈夫。お願いだから」  
ミステスはフレイムへイズを優しく、だがしっかりと抱きしめた。  
「うん、わかった」  
そういうとあのフレイムへイズは頬を染めながら笑顔で飛び去っていった。  
「これで二人っきりになれたね」  
またあの寒気のする顔に戻ったのだった。  
 
「これで撃たれれば、君は終わりだよ」  
そういいながら、ミステスは近づいてくる。  
「くっ」  
触手を操るもそれも撃たれれば破壊された。  
「これはね、フレイムへイズの中にいる王の力を暴走させる武器だが  
実際はそいつの中の存在の力を暴走させる武器なんだよ」  
銃を顔に突きつけられた。はるか遠くで爆音が聞こえた。  
千変とフレイムへイズが戦いを始めたようだった。  
(助けは期待できない)  
ミステスは私の顔をその手で撫でた。  
「綺麗な顔だ」  
背筋が凍った。その手は少しずつおりて私の胸の上に来た。  
「こんな小さい体なのに胸は大きいんだ。揉みがいがありそうだね」  
「痛っ」  
ぎゅうとわしづかみにされた。  
「痛かったかい?」  
ミステスはにやにやしながら唇を寄せてくる。顔を横に背けようとすると  
弾を装てんしなおす。体の震えが止まらない。びくびくしながら受け入れる。  
次の瞬間、下が入ってきて私の口の中を這いずり回る。  
―この私がミステスにレイプされるなんて!  
 
「あぁ、ん、あん,むぐ,っチュ、」  
私の口の中をミステスの膨張したペニスがあった。  
「ほら、舌が動いてないよ」  
頭には銃が突きつけられている。こんな男のペニスを  
私はフェラチオしていた。  
「もういいよ」  
そういうとミステスは私の体に多いかぶさり、体を触ってきた。  
服を破かれ、そこに手が伸びてきた。  
「へー、なに。結構淫乱じゃん。もうぬれてるよ」  
「な、そんな、キャッ」  
いきなり指を入れられた。それもかなり荒々しく。  
「ん?どうなんだ」  
「あん、やめて…」  
「やめて?やめてくださいだろ」  
「やめてください…」  
「ですわは?」  
「え?」  
「ですわはつけないのか?」  
そういっている間にも指はすばやくピストンされる。私の  
そこからぴちゃぴちゃと音が響く。いや、わざと響くように  
指を出し入れしているんだ。  
「やめて頂き……たい…ですわ」  
「顔を真っ赤にして可愛いね」  
指を抜いてもらった。銃を横になげ、ようやく解放してもらえる  
と思った。だがそれは甘かった。  
「えっ?」  
 
「あっ、ひゃんっ、あっ、ああっ」  
ミステスのペニスが私の中をえぐっている。  
「ひゃんっ、あっ、あっ、そこ・・・すごく・・・いい」  
息遣いとともに、かすかに上下する胸。  
それをミステスが  
下から乳房をすくい上げるようにもちあげ、こねくりまわし  
,乳首を引っ張られる。  
「あん、あああん、ひゃっ、ふあああ」  
しばらく腰を振られ、たたきつけられた。  
「ミステスぅ……」  
いつの間にか、私はミステスを求めていた。  
一撃で兄を葬るそのミステスに。  
「ミステスだ?僕は坂井悠二だ」  
「さかい……アン…ゆうじ」  
いっそう腰が強く私をたたきつける。まるで私に坂井悠二という  
存在を刻み込むように。子宮口を突く。  
「んあ、や・・・激し・・・悠二っ、悠二っ」  
「いきそうだ」  
「ひあああん、ふあああああっ、いいよ、悠二。好きっ好きっ」  
私は思いっきり「坂井悠二」に抱きつきそれを受け入れる。  
「やあんっ。ああんっ。あゅ。あああああああああああああああああああっっぐ!!!!」  
 
 
「ああ……」  
うっすらとしたまま呆然と空を仰ぐ。その間、坂井悠二は私の髪や頬を  
優しく撫でていた。さっきと違ってなんて優しい顔なんだろう。  
「悠二」  
「シャナ」  
あのフレイムへイズが帰ってきた。私、消されるのかな。  
でも今なら消されてもいいですわ。なんだかすごく満足している。  
 
「千変は逃げられたわ」  
「そうか、まぁいい。こっちにおいで。シャナ」  
「うん」  
「そいつどうするの?」  
そいつと呼ばれた。坂井悠二はそのシャナとやらの頭を撫でた。  
うらやましい。だが、私は。  
「収穫だ。連れて行く」  
「えっ」  
そういうと坂井悠二は立ち上がり、私に手を伸ばしてきた。  
「一緒にいこう」  
私は嬉しくなり、飛び乗った。  
そう、新しい居場所が出来たのだった。  
 
 
 
 
 
 
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黒悠二「もっとだ。もっと多くの有能なともがらを支配下に  
おいて世界をおれの物にしてやる」  
 

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