今日もユウジはあの部屋へ行きます。
「今日はベルペオル軍師か……楽しみだ」
ユウジも三回目となると、すこしはこの生活に慣れたようです。
かつて悟りを開く前のブッダも、こんな生活をしていたそうです。
がちゃり
ドアを開けると、そこにはえもいわれぬいい男が、
四つんばいになってスタンバっていました。
「今日は受けでいいぜ」
シュドナイ将軍、城内での最強クラスの使い手で、
今日もユウジ王子と激しく剣を交えたばかりです。
「遠慮するなよ。お前はこの城の王子なんだぜ?」
貞操の危機を感じ、王子が逃げ出そうとした刹那、
シュドナイ将軍はリボンでぐるぐるまきにされてしまいました。
「ミステ…ユウジ王子!ベッドメイキングを
やり直している間、待つであります!」
シンデレラと同時に城に入ってきた給仕のヴィルヘルミナが、
助け船を出してくれました。聞いた話ではその戦闘力はシンデレラを
凌ぐとか凌がないとか。
「あ、ありがとうカルメルさん!」
(数分後)
「ふぅ…一時はどうなることかと思ったよ。」
「まったく…シュドナイの男色にも困ったものだねぇ…」
ベルペオル軍師は、シュドナイに気絶させられて、別部屋に閉じ込められていました。下着姿のあちこちに、傷が目立ちます。
夜の講義第一講は、まずは
性教育のおさらいという、なんとも取って付けたような内容のものでした。
あまりの退屈ぶりに、ベッドでの授業ということも相まって、ユウジ王子は
段々眠くなってしまいました。
(しかしベルペオルさんって、綺麗だよな)
ユウジ王子にはそっちが気になっていました。完成された大人の女は、
いつものエロ下着を誰よりも完璧に着こなしています。
しかし、ベルペオルには一つの噂がありました。
男日照り疑惑です。
いい女すぎてだれも手を出せないのです。ウィネは身の程を知らないだけです。
「さて、今日の授業は終わりだよ…そろそろ寝るかね。」
「へっ、何もしないの?」
肩透かしを食らったユウジは抗議しますが、
「理性を押さえることも授業の一貫だよ。楽しい授業は
また別の日にやるから、それまで我慢するんだね。」
ベルペオルはくっくっく、と面白そうに笑うと、そのまま寝てしまいました。
「そんなぁ…ベルペオルさ~ん」
ユウジ王子はベルペオルの身体をさすったり胸を揉んだりしますが、
ベルペオルはマグロをきめこんだまま動きません。
「う~ん、困ったぞ」
ユウジ王子は完全にするつもりだったので、
ムラムラをどこに吐き出そうか考え中でした。
ピンチの時に切れる頭は、ムラムラに相殺されて、あまり働いてくれません。
「ベルペオルさ~ん、しましょうよ~」
もう王子も破れかぶれです。ベルペオル軍師を抱き締めて、耳に囁きます。
「いいじゃないですか~」
「誰にも言いませんって~」
「我慢できないですよ~」
当然軍師は相手にしません。
突如ユウジの奧深くから、黒い感情が巻き起こります。
そしてユウジ王子は今度は優しく、「恋人のように」キスしてみました。
「~~~!!」
反応大。ユウジはベルペオル軍師を、こんどは丁寧に抱き締め、頭を撫でます。
「あなたが悪いんですよ?あなたがこんなに綺麗だから――」
「な、なにを言っておる!」
どうやら男日照りは本当だったようです。ユウジの頭は次へのあまーい言葉を
検索しまくるべく、フル稼働します。
「素直になってください、そのほうが、可愛い…」
「これ、やめ、はぁあん」ベルペオルの抵抗虚しく、ユウジは軍師の耳に舌を這わせます。
「これからは、あなたは僕の妾です。嫌とは言わせませんよ?
僕はこの城では、何をやっても許されるんですからね?」
そのまま服を脱がせ、全身を愛撫する。
「はあ、あ、だめ」
抵抗をやめた軍師に、王子は駄目を押します。
「好きだよ、ベルペオル。もうこんな淋しい思い、させないからね?」
ユウジはベルペオルの今日受けた傷を舐めながら、
壊れ物を扱うように抱き締めます。
そこでベルペオルは折れました。
「ユウジ!!」
ベルペオルのキスの嵐を受けて、ユウジは途端に抵抗できなくなります。
あまい言葉は吐けるけど、技量はあまりないのでした。
「わ、わたしも、わたしも愛しているともさ!」
ベルペオルは泣いていました。
ユウジ王子はどうやら触れちゃいけないところに触れちゃったようです。
「あ、あの、ちょっ、待っ」
待ってくれるはずもなく、ユウジの肉棒は、ベルペオルに入っていき、
「あっ、あっ、あぁあぁああぁ~~~!!」
(数十秒後)
「いくら私を愛していても、三こすり半じゃねぇ…」
「す…すいません」
「まぁ言葉攻めは及第点だったね。」
「は、はぁ」
「まだ修業が足りないって事さ。これからビシビシいくよ。」
「はい……頑張ります」
下の階では、やはり反省会の時間です。
「マージョリーよぉ、おめぇユージに精神操作の自在法かけたろ?」
マルコシアスは試合の疑問点を見付け、
「ふん、あんな映像見れたもんじゃないでしょ?」
マージョリーは素直に八百長を認めます。
「なんだ…ユウちゃん女ったらしになったのかと思って心配しちゃった。」
チグサ王妃は息子が変わっていないことに安堵し、
「むぅ……しかし念のためわが息子の半径5メートル以内に近づいてはならんぞ、マティルダよ。」
「ふふ、心配しすぎよ」
アラストール王は愛するものへの過保護を強めます。
「ちくしょ~、俺ならもっと気持ち良くしてやれるのに~!」
「うっ、うっ、うっ、ベルペオルさん、寂しかったら俺がいるのに…」
またもやカウンターでは、二人の男がくだをまいています。
「ま、諦めることね。どっちも全然脈ないわよ。」
「ヒッヒッヒ!相変わらずひでぇなぁ~、我が冷徹なるアドバイザー、マージョリー・ドー?」
「馬鹿ね。下手に望みもたすよりガツンと言ったほうがいいのよ。」
「へ~へ~、わ~かってますよ~」
今度の二人は、慰めるつもりはないようです。
突如ライブカメラに、流れがありました。
『私が好きだって、あれ嘘だろう?』
『なんだか意志に関係なく口をついてきたんです。すいません……』
『いや、いい。あれはおそらく自在法だ』
『自在法?』
『平たく言うと、マージョリーの仕業だよ』
『そうだったんですか。でもなんで本心じゃないって分かったんですか?』
『王子は二人の姫に心を奪われているし、それに…』
『それに?』
『マティルダに鼻の下を伸ばしていただろう?私は気付いておるぞ?』
「あらっ、やっぱりそうだったのね」
「ぬぬぬぬぬ…た、助けてくれ、『弔詞の読み手』…」
マティルダの頭上に輝く王冠が、いつになく困った様子です。
「う~ん…あんたには酒も出せないのが辛いところね…」
「ヒヒ、実体がねぇってのはお互い辛えなぁ、“天壌の劫火”?」
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