ここは、佐藤家の室内バー。今日も子供電話相談室となっている、  
マージョリー・ドーのお気に入りの場所であった。  
「……で、これで話はおしまい。あんたも頑張んなさい」  
そしてどうやら今話が終わったところであるらしい。カウンターにいる  
マージョリーは、ウイスキーを飲み干して一息する。  
「は、はい、頑張ります」  
そんな少女の素直な返事に、マージョリーは眉根を寄せない、美しい笑みで  
答える。この少女は佐藤の中学の頃の悪友の一人で、現在付き合っている男が  
数人いるが、佐藤が好きになってしまったという無茶苦茶な悩みを  
緒方に相談し、ここに連れてこられたのである。  
「やっぱりマージョリーさんってスゴい…」  
少女の隣では、緒方真竹が感動しながら話を聞いていた。  
(すーっかり相談役が板に付いちまったなぁ、我が情厚きカウンセラー、  
マージョリー・ドー?)  
グリモアが、マージョリーにしか聞こえない声でからかい、  
(いーでしょ、好きでやってるんだから)  
マージョリーは、何時ものようにグリモアを踏ん付ける。  
彼女は基本的に女の子に甘いのである。  
いつもより踏み付けが強かったからであろうか、何処かでごとっ、  
という物が落ちる音が聞こえた。  
 
「あれ……何だろう」  
少女が音のする方を見ると、そこには両側にレンズをはめた黒い筒が  
落ちていた。  
「なんですか?これ」  
少女はその筒を望遠鏡のようにしてマージョリーに尋ねる。  
「えっ!?ちょ、それはダメ!」  
マージョリーはそれを止めようとする。今少女が持っているものは、  
“狩人”フリアグネからくすねた宝具『リシャッフル』であった。  
「へ?……どうしたんですか、マージョリーさん」  
緒方が始めて見るマージョリーの狼狽に驚く。  
「……あれ?なんで私がそこにいるの?」  
マージョリーが緒方の隣の少女を見て言った。これが宝具『リシャッフル』  
の能力で、この筒を覗き込んだ者同士を入れ替えてしまうのである。  
「ちょっと来なさ……来て!マタケはそこで待ってて!」  
突然少女がマージョリーの手を引いてバーから出ていった。  
「な、なんですか、どうなってるんですか?」  
マージョリーになってしまった少女は、全くわけがわからない。  
「いいから付いてきて。早いとこ元に戻るわよ!」  
少女になったマージョリーは、『リシャッフル』を持ちながら  
だだっ広い佐藤家の一室に逃げ込んだ。  
 
「じゃ、早速元に戻るわよ」  
マージョリーは『リシャッフル』を少女と一緒に覗き込むが、  
「へ?何にも起こりませんよ?」  
今度は何も起こらなかった。その後も数分間宝具と格闘するが、  
『リシャッフル』はうんともすんとも言わない。  
「そ、そろそろわたしデートの時間なんですけど……」  
少女は今日も付き合っているうちの誰かと会う約束をしていたらしい。  
「そう、仕方が無いわね……私が行くわ。別れちゃうけど、いいわね?」  
マージョリーの確認に、少女は頷く。  
「いい子ね。今度からはもう安売りしちゃダメよ?」  
「はい!」  
「じゃ、後はマルコシアスに聞いてね」  
少女の返事を確認すると、マージョリーは緒方の所に戻った。  
「マタケ!マージョリーさんはこれから飲んだくれるから今日はもう  
お開きだってさ!」  
(マルコシアス!あと頼んだわよ!)  
二人?に言った後、少女になったマージョリーは直ぐに出ていってしまった。  
「ええっと……、これから、どうしよ」  
対して少女は、途方に暮れるしかなかった。  
 
 
 
「さて……どうすりゃいいんだろ」  
数十分後、マージョリーは駅前の待ち合わせ場所に座って考えていた。  
「私も『リシャッフル』については聞いたことしかないし……」  
彼女はフリアグネ程に宝具に詳しくはないが、  
「まぁ、マルコシアスが何とかしてくれるでしょ」  
アバウトな性格なので、あまり深刻にものを考えることをしない。  
そこに、  
「おーい!」  
待ち合わせたらしき少年がやってきた。  
「お、お待たせ。じゃ、早速行こうか」  
少年はいきなりマージョリーの手を引く。  
「ちょっと、いきなり何すんのよ。何処行く気?」  
少年の勇み足に、マージョリーは嫌な予感を感じ、聞いてみた。  
「ど、何処って……ホテルに決まってるじゃないか。今日は、その……  
筆下ろしさせてくれるって……」  
嫌な予感は的中したようだ。マージョリーはため息をつく。  
「はぁ……。私、気が変わっちゃったの。あんたガキなんだから一人で  
擦ってれば十分でしょ?」  
かなりあけすけな拒否の言葉に、少年は赤くなって驚く。  
「そ、そんな!今まで色々買ってあげたじゃないか!」  
どうやら少女は相当悪いことをしていたようだ。  
「そう……、じゃ後で全部返すわ。だから私にはもう関わらないで」  
言ってマージョリーは、笑顔で手を振り、きびすを返した。  
「嘘だろう!?」  
少年は、帰ろうとするマージョリーを後ろから抱きしめる。  
 
「……ガツガツした男は嫌われるわよ?」  
マージョリーはもう切れそうになっている。  
「なぁ……、い、いいだろ?」  
少年は自分の命が危機に瀕しているのも知らずにマージョリーに手を這わせた。  
「そうねぇ……、キスくらいなら考えてあげる」  
遂にマージョリーは切れてしまった。少年に封絶の中で動けるようにする  
自在法をかけると、すぐさま封絶を張る。  
「やっと分かってくれ……うわっ!!」  
やっと興奮から醒めた少年が見たものは、群青色の化け物だった。  
 
「とりあえず、バーに戻ろう……」  
少女は緒方を見送った後、とりあえずバーに戻ってみることにした。  
姿が変わってしまったので、どの道家には帰れない。  
マージョリーになった少女は、カウンター席に腰掛けてうなだれた。  
「よう」  
「だ、誰?」  
誰かの声に驚いて辺りを見回すが、誰も居ない。  
「カウンターの下だ」  
言われた所を調べてみると、画板を重ねたような巨大な本があった。  
「へ?どこ?」  
「ヒヒ、本があるだろ、それが俺だ。」  
「嘘!本が喋ってる!」  
「あぁ、とりあえずこんなとこで話すのも何だし、上げてくれねぇかい?」  
少女はグリモアをカウンターに置いた。  
「へっへ、済まねえな。俺はマルコシアス。マージョリーの  
相棒みてぇなもんだ。宜しくな。」  
マルコシアスは、お軽い調子で挨拶を済ませると、今の現状について説明した。  
「へぇ〜。何だか今日は変なことが一杯ね」  
「ヒッヒッヒ、あんまビビらねえんだな。」  
「だって、元に戻るんでしょ?」  
どうやら彼女もお軽い性格らしい。  
「そ〜だなぁ。余計な事はあんまり悩んでも仕方ねぇからなぁ!ヒッヒッヒ!」  
マルコシアスは彼女が気に入ったようだ。そのまま世間話をしていると、  
「たっだいま〜!」  
佐藤が帰って来た。  
「……!どうしよう、マルコシアス!」  
さっきとは違って急に縮こまる少女に、  
「心配すんな。お前は悪酔いし過ぎて性格が変わったことに  
しといてやるからよ?」  
マルコシアスがフォローを入れた。  
「マージョリーさん、ただいまー!」  
無邪気に微笑む佐藤。男には慣れているはずなのに、それだけで  
少女は緊張してしまう。  
「あ……、お、お帰り」  
「?どうしたんですか?マージョリーさん」  
佐藤はマージョリーの隣に座る。そしてあるものに気付いた。  
「あれ、カバンだ。……ん?アイツのやつか。来てたんですか?」  
 
「え、ええ。マタケが連れてきたの。友達?」  
少女は彼が自分をどう思っているか、  
マージョリーの姿で聞いてみることにした。  
「ええ、友達というか、何というか……」  
「ヒヒ、大将、話してみろよ?」  
マルコシアスが笑いを堪えながら尋ねる。  
「いや、俺がまだ荒れてた頃からの友達でさ、ちょっと  
好きだったっていうか……」  
その答えに、少女は驚く。それに気付かずに、佐藤は続けた。  
「今は男をとっかえひっかえしてるみたいで、すっかり変わっちゃった  
みたいなんだけどね。」  
「そ、それじゃあ、もう嫌いになっちゃったの?」  
少女は恐る恐る尋ねる。  
「いや、そんなことないですよ。アイツだって本当はいい子なんだって、  
俺だけは分かってますからね」  
佐藤は当たり前のように言ったが、それが少女にとっては何より嬉しかった。  
「ギャーッハッハッハ!いいねえ、いいねえ、青春だねえ!」  
大笑いをするマルコシアスに、佐藤はわけがわからない。  
「どうしたんだマルコシアス?ねぇマージョリーさ……へ?」  
佐藤が振り替えると、マージョリーが肩を震わせていた。  
「ど、どうしたんですかマージョリーさん?」  
突然の事態に、佐藤は狼狽するが、  
「んー?今マージョリーは悪酔いのせいで感動体質みてぇだぜ。ヒッヒッヒ!」  
マルコシアスはその光景をただ楽しむ。  
「お……落ち着いてマージョリーさん…ってうわっ!」  
「…ぅ、うぅ、ううう…」  
マージョリーが泣きながら抱きしめてきた。  
「ちょ、それはまずいですよ!」  
初めて触れる身体の柔らかさに、佐藤は狼狽えるしかない。  
「あ…、あの……」  
「抱いて」  
「えええええっ!?」  
尊敬する女傑の意外な一言に、もう佐藤はパニックで、  
マルコシアスはおもしろくてしょうがない。  
「今のマージョリーは悪酔いし過ぎて淫乱みてぇだぜ?明日には全て  
忘れてるだろうから、今日くらい相手してやったらどうでぇ?ヒー!ヒー!」  
いい終えてマルコシアスは、また笑いだす。  
「ほ、本当にいいんですね……?」  
いつになく可愛い女傑に、もうやる気まんまんの佐藤。  
「……うん。」  
少女の確認を取ると、シャワーを浴びに直行してしまった。  
「……くすん、くすん」  
バーにはすっかりしょげてしまった女傑と、ドッキリ大成功に大笑いする本  
という、かなり異様な光景が広がっていた。  
 
「あら……さっきまであんなに欲しがってた身体なのに……。  
逃げるなんてひどいじゃない?」  
駅前では、すっかりブチ切れた群青色の獣が、殺すべき獲物を追い回していた。  
「ほら……ギザギザのベーゼ、くれてやるからこっち来なさい」  
もちろん捕まえる気はない。二度とこの少女に近寄らせないためと、  
自分の怒りのためである。  
マージョリーは手を広げて、キスをせがむように待っている。  
「ひいぃ!ご、ごめんなさいいい!」  
自分と少女意外が止まった世界で、少年は逃げ回っている。  
「ねぇ……、本当に私が好きなの?」  
マージョリーは一応最終確認の為に、トーガを外す。  
「す、好きです、好きですから殺さないで!」  
命乞いをする少年に、マージョリーはまだ殺さない意志を告げて、続ける。  
「そうじゃなくて、ホテルに行くのは、私を本当に愛してて、  
欲しかったからなの?」  
掌に炎を顕現させて、「隠すと為にならない」ことを伝える。  
「い、いや、誕生日プレゼントにいいもの買ってくれたら、  
やらせてくれるって、君が言ったんじゃないか!」  
「そう……なら同情の余地、あんまり無いわね」  
マージョリーは炎弾をわざと外して、その後小一時間説教してやろうと、  
炎弾を投げたその時、  
「――っだめ!」  
炎弾を何者かに弾かれた。「何をやっている、『弔詞の詠み手』!」  
遠雷のような声、そして――  
「フレイムヘイズの使命に従わないのなら、討滅するって言ったわよね?」  
炎髪灼眼の討ち手。  
「フン、そいつが余りにダメ人間だから、ちょっと  
説教してやろうとしただけよ。」  
言われもない怒られように、少し不機嫌になるマージョリー。  
「でもあんな炎弾でも普通の人間は死んじゃうのよ!」  
突如表れた正義のヒーローらしき女の子の言葉に、少年はぞっとする。  
「だからわざと外すつもりだったって言ってんでしょ?  
わかんないチビジャリね!」  
説明下手な女傑は、ついつい喧嘩腰になってしまう。  
「うるさいうるさいうるさい!今のあなただってそんなに  
大きくないじゃない!」  
言われて初めて『リシャッフル』していたことを思い出す。  
「とりあえずそいつを殺す気はないから、さっさとどっか行きなさい」  
マージョリーはシャナをしっしと追い払う。  
「だめ!もしもの時は、討滅しなきゃならない!」  
「そうだ。貴様がおかしなことをせぬよう。見守る必要があろう」  
この余計なお世話に、ついに群青の女傑は切れた。  
 
「……やれるもんなら、やってみなさいよっ!!」  
特大の炎弾を飛ばす。シャナは即座に夜笠で少年を包みこんで避難する。  
「これ持ってて。つぶしちゃダメだからね」  
「は…はい!」  
シャナはメロンパンの入った袋を少年に持たせて安全な場所に行くと、  
また戦場に戻っていった。  
佐藤は部屋でマージョリーを待っていた。  
「大丈夫かな……久しぶりだからすぐにいっちゃいそう……」  
コンドームを手に、憧れの人をひたすら待つ。  
そこに、  
「……」  
マージョリーになってしまった少女が入ってきた。そのまま佐藤の隣に座る。  
「す、すご……」  
トップモデルな抜群のスタイル。いつもと違って恥じらいを見せる横顔。  
もう、全てが堪らなかった。  
「め、眼鏡のない君も、綺麗、だよ……」  
マルコシアスに、「今はタメ口で話した方がいい」と言われたので、  
それに則っている。  
「……」  
笑顔になった少女は、そのまま佐藤の肩にもたれる。  
「い、いいかな?マージョリーさ…」  
最後の言葉を飲み込んで、肩を抱く。少女が佐藤の方を向いてくる。  
「ん……」  
覚悟を決めた佐藤は、少女に口付けをする。空いた手を胸にやると、  
すごい弾力が手に伝わってきた。  
(やべ……理性飛びそう)  
必死で堪えながら、佐藤は優しく愛撫する。  
「んちゅ、ちゅ、ちゅっ、ちゅ、ちゅ……」  
下を絡め合う音が、二人の興奮を掻き立てる。  
少女は佐藤の愚息を掴んで、優しくしごきあげた。  
「……!!!」  
佐藤は我慢できずにマージョリーを押し倒して、首筋を責めだした。  
「あ、ああぁ……」  
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……」  
今まで聞いたことのないような声を上げるマージョリーに、佐藤は  
大量のキスマークを付けてやる。  
「はぁ、は、だめ、あぁ…」  
佐藤は結構上手いほうであり、少女はすっかりとろかされてしまっていた。  
「どう?気持ちいい?」  
佐藤は胸と秘部の両方を責める。  
「あ、あぁぁっ、いいっ、気持ちい、あぁん、あああ!」  
少女は大きくのけぞって、そのまま絶頂を向えた。  
しかしまだ佐藤は終わっていない。潮を噴いて  
ぐったりする少女に、さらに追い打ちをかける。  
「ねぇ、気持ちよかった…?」  
「あ……あ…」  
少女は頭が真っ白で、何も答えられない。  
佐藤はそんな少女を抱きしめて、耳元で囁く。  
「まだ俺全然終わってませんからね、そろそろ入れちゃいますよ?」  
言って佐藤は、自分の愚息をマージョリーの下の口にくわえさせる。  
 
「あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、あっ……」  
「くっ……!すごい、眺めだ……!」  
佐藤は憧れの女性が自分の愚息でよがる姿に、今にも果てそうであった。  
 
「……ふう、こんくらいかしら。」  
「全く。最近の子供はブツブツ……」  
「す、すいませんでした!」  
少年は、いつのまにか全てが戻った世界で、アラストールとマージョリーに  
説教されていた。  
「ほいじゃ、二度と馬鹿な遊びすんじゃないわよ。」  
言ってマージョリーは、少年をしっしと追い払う。  
「もう二度としません!」  
少年は一目散に逃げていく。  
「……ブツブツブツ」  
アラストールは今だに文句を垂れているようだ。  
「今回は私の誤解だったみたいね」  
シャナが非礼を詫びると、マージョリーも本音を漏らす。  
「いいのよ。本当にムカついて殺しちゃうとこだったし…あと、それより」  
「それより何?」  
マージョリーの言葉に、シャナは訝しむ。  
「アンタ、アイツに惚れられたわよ。今から追いかけて早いとこ断らないと…  
…あのタイプはねちっこいわよ?」  
マージョリーが初めてシャナにアドバイスをした。  
「な、なんでそんな!」  
「ぬぬぬ……どうしてシャナには悪い虫ばかり……」  
初めての経験に、シャナは赤くなって狼狽え、アラストールがまた  
保護者としての愚痴をこぼす。  
「絶望的な状況を助けてくれたんだから、そりゃ好きにもなるわよ」  
そんなシャナに、マージョリーの的確な解説をする。  
「と、とにかくいってくる!」  
炎髪灼眼の討ち手は、顔全体を真っ赤にしながら、  
紅蓮の炎を翼にして飛んでいった。  
「さぁて、私も帰るかな」  
マージョリーは、ゆっくりと佐藤家に帰っていった。  
家に帰ってバーに行くと、マルコシアスの様子が何やらおかしいので、  
急いで佐藤の部屋に行くと、そこには全てが終わって裸で寝る  
二人の姿があった。マージョリーは頭に手をやって心の中で「あちゃー」  
と呟くと、慎重に少女だけを起こし、『リシャッフル』で元に戻った。  
「す、すいませんこんな……」  
小声で謝る少女に、  
「怒ってないから、今日はもう帰んなさい」  
マージョリーも小声で返す。女の子にはどこまでも甘いのである。  
そこに、佐藤が起きてきた。すぐに元に戻ったマージョリーの乳房に飛び付く。  
「ちゅう……、ちゅ……」  
マージョリーは、眉根を寄せるいつもの笑みで少女に手を振る。  
少女も慌てて部屋から出ていった。  
 
戸を閉める音。それも佐藤は気にとめない。ただぼーっとしながら  
マージョリーの乳房に吸い付いている。  
「ケーサク?」  
マージョリーはそんな佐藤に、優しい声で尋ねる。  
「おいしい?」  
佐藤は初めてこくりと頷く。  
「全部、無かったことにしてくれるかな?」  
佐藤はよくわからない問いに、顔を上げてマージョリーの方を向く。  
そこには、今にも暴れだしそうな、眉根を寄せた凶悪な笑みをする女傑がいた。  
 
佐藤「……とまぁ、ここまでが俺の夢の話だ。あとはよく覚えてない  
…っっ、頭いてえ……」  
田中「あぁ、非常に都合のいい夢だってことはよくわかった。」  
佐藤「でも、本当にマージョリーさんのおっぱいは吸ったんだって!」  
緒方「バカ!マージョリーさんがそんなことする筈ないじゃない!  
……でも、そう言えば…」  
坂井「えっ?」  
緒方「あの子の通学鞄があったって言ったでしょ?あの子連れていったの、  
あたしなの……」  
吉田「ほ、本当ですか?」  
シャナ「そういえばそんな子の名前どこかで聞いた気がする。」  
池「どこだい?思い出してみれば何かが分かるんじゃないかな」  
シャナ「確か……弔詞の…じゃなかった、マージョリー・ドーに  
聞いたんだと思う」  
緒方「そういえばマージョリーさん、あの子を見て『何で私がそこにいるの?』  
って言ってたっけ。何だったんだろ、あれ」  
坂井「シャナ、あれじゃないか?」  
シャナ「もしかして……」  
坂井「そう。『リシャッフル』……」  
吉田「あっ!何で二人して赤くなるんですか!」  
シャナ「こ、これはその、そうよ!悠二との秘密なのよ!」  
坂井「ちょ、みんな誤解するだろ!?」  
池「おいおい、今度は何だよ悠二?」  
緒方「やっぱり坂井くんのエッチ!」  
佐藤「う〜ん、あんま騒がないでくれよ…二日酔いなんだから…」  
田中「とにかく、飲みすぎて飛んだお前の記憶に何かのカギがあるんだろうな」  
佐藤「あぁ、一つ思い出したぜ。マージョリーさんの乳首の色は……」  
男「なんて?今なんて?」  
女「ばかーー!!(ばちこーん)」  
 
そして迷宮入りへ  
 

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