注意  
このSSはアニメ・漫画のシャナたん、アニメ・漫画のヘカテーたん  
両方の要素を含み、さらにオリジナルの設定が含まれています。  
といっても特に問題なく読めるとは思います。  
 
一応キャラ紹介だけ。  
悠二:いつもどおり  
シャナたん:今回はほとんど登場しません  
アラストール:登場しません  
吉田さん:黒いです  
ヘカテー:数学の先生  
シュドナイ:保健体育の先生(オリジナル)  
ベルペオル:校長先生(オリジナル)  
 
 
 ひゅっ、と風を切り、それは坂井悠二へと一直線に向かっていった。  
向かっているものは一本の白いチョーク。数学のヘカテー先生がまじめに授業を受けない  
生徒に対し投げる凶器。  
『おしおき星』と生徒の間で名前がつけられたそれは、一撃で気絶させるほどの威力を持つ。  
気絶させては結局意味がないのでは? という突っ込みはここではおいておく。  
 
向かってくる一本の白いチョークに気づいたシャナたんが刀を振るいそれを打ち落とす……  
はずだった。見事に真っ二つに分かれたそれは軌道を変え、悠二とシャナたんを直撃した。  
シャナたんは気絶し、坂井悠二は頭を抱え痛がるのだった。  
 
「授業を続けます」  
投げた本人は一言だけそういうと、再び黒板に向かうのだった。  
 
 
授業の最後に試験が返却された。  
坂井悠二の結果は芳しくない……というか赤点だった。  
「坂井くん、放課後生徒指導室に来て下さい」  
「はい……」  
赤点だけなら何とか呼び出しを免れたかもしれない。が、今日授業中に寝ていたこともあって、  
ヘカテー先生は顔にこそ出さないが、怒り心頭だった。  
 
「坂井くん、私の授業をちゃんと受ける気はありますか」  
「はい」  
「口で言っても説得力がないですよ。これから補習を行います」  
「補習ですか……」  
「何か?」  
「いえ、なんでもありません」  
 
……補習中……  
 
「もうこんな時間ですね、今日は終わりにします」  
「今日は……ってことは明日も  
「何か?」  
「いえ、なんでもありません」  
 
こういうときのヘカテー先生を怒らせると恐ろしい、ともっぱらの評判だった。  
逆らうのは危険だと悠二の本能、直感がそう告げている。  
悠二は素直に従わざるを得なかった。  
「それではヘカテー先生、失礼します」  
「はい、また明日」  
(先生……教えてるときちょっぴりうれしそうだったな……まさかね、そんな都合いいわけないかな)  
いつもより優しく丁寧に教えてくれたヘカテー先生にちょっとドキドキしてしまった悠二だった。  
そんな彼を性的な、じゃなかった嫉妬の目で見ている男が一人。  
「おのれ坂井……俺のヘカテーと……!!」  
背中に悪寒の走る悠二だった。  
 
……一週間経過……  
 
「坂井くん、大丈夫ですか?」  
「何とかね……」  
授業をきっちり受けたあと、夜まで補習。さらには休日まで呼び出され、喫茶店で補習を受け続け、  
悠二もさすがに疲労の色を隠せないでいた。  
「私の坂井くんを……殺す!」  
一瞬だけ黒化する吉田さん。  
「え?」  
「あっ、なんでもないですよ、坂井くん」  
すぐにいつものスマイルへともどる吉田一美。  
「でも今日で最後って言ってたから」  
「じゃあ折角なので私の家に来て下さい。疲れを吹っ飛ばすようなすごい料理用意しますから!」  
「う〜ん、じゃあお邪魔させてもらおうかな」  
「必ず来てくださいね!」  
笑顔を振りまき、帰る吉田さん。今日はヘカテー先生テストなのでシャナたんに先に帰ってもらっていて、  
悠二と二人きりになれるであろうことも彼女の喜びに拍車をかけていた。  
 
「坂井くん、80点以上取れなかったらお仕置きです」  
「突然ですね」  
「80点以上取ったらご褒美をあげますからがんばってください」  
「どっちにしろ何かあるんですね」  
「……それでははじめます」  
 
テストの問題は補習の成果かすごく簡単に解けるようになっていた。  
(これなら楽勝かな……)  
だがそんな余裕が打ち崩されるのはすぐのことだった。  
ヘカテー先生が机の下にもぐりこんでくる。  
「先生何してるんですか!?」  
「テストに集中してください」  
「そんな無茶苦茶な……」  
いわれたとおりテストに向かう悠二。ヘカテー先生がどんな奇行をしようととにかく結果が悪くては  
どうしようもない。そう考えていたのだが、カチャカチャとベルトがはずされ、ズボンのファスナーを  
おろされ、坂井悠二の分身が取り出される。  
「せんせ……あっ……」  
ヘカテー先生の小さな手がぎゅっ、ぎゅっ、と分身を握り締める。  
「くうっ……」  
硬くなり始めたそれを今度は上下にしごき始める。  
「集中してください」  
(何に?)と声に出すのを悠二は寸前のところでこらえた。  
「そんなこと言われたって……うああっ……」  
「集中しないとお仕置きです」  
今ので十分お仕置きじゃないのかと思いながら、奥歯が砕けんほどに歯を食いしばり、汗を噴出しながら  
必死にテストの問題を解こうとする悠二。  
「ここは因数分解すると頂点がこの2点で……ああっ!!」  
爪で亀頭が軽くひっかかれる。先ほどまでと異なる刺激にビクビクと腰が震え始める。  
(テスト、テストに集中するんだ……)  
必死にテストのことで射精感を紛らわそうとする悠二だったが、止められそうにはなかった。  
「変態……」  
リズミカルな手の動きに精液があがるのをとめられない。そして――  
「あっ、ああああっ!!」  
白濁がいっせいに噴出する。その白濁はもともと白いヘカテー先生をもっと白く化粧させていく。  
「先生に顔射するなんていけない生徒です、坂井くんは」  
「それは先生が……」  
強烈な脱力感に襲われ息を落ち着けるのがやっと、テストを解ける状況ではなくなっていた。  
「先生に反抗するなんて悪い生徒です。更生しないといけませんね」  
一度放出したせいでふにゃふにゃになったものを咥え、舌で転がしていく。  
ゆっくりとだが再び硬度を取り戻していってしまう。  
「わふいほのをへんふふいはひてあへまふ(悪いものを全部吸い出してあげます)」  
「先生っ……もうやめっ……!!」  
ちゅううううっ、と吸いつきを強め精液を再び吐き出させようとしてくる。  
再び腰が震え始めたのを見ると、口を離し、くすっと笑うと、  
「本当に坂井くんはかわいいです。思わずいじめたくなっちゃいます」  
舌先で亀頭がもてあそばれ、玉を優しくもまれ、射精間がどんどんとつのっていく。  
「先生……やめてください……」  
「いいですよ」  
机の下から出ると、にっこりと残酷な笑みを浮かべ、  
「もうすぐ試験終了ですががんばってくださいね」  
時計を見ると残り後5分。悠二は死ぬ気で問題を解く羽目になるのだった。  
 
……採点中……  
 
「81点ですか、正直驚きです」  
「何で残念そうなんですか……」  
「……もう少しいじめておけばよかったですかね」  
「……あれだけ邪魔してですか? それよりご褒美があるって話でしたよね」  
「ええ、何でもいいですよ」  
「何でもですか……」  
口元が一瞬だけつりあがり邪悪な笑みを浮かべる悠二だった。  
 
「じゃあ、先生、机に乗って足を組んでもらえますか?」  
「?」  
いわれたとおりにするヘカテー先生。  
「じゃあいきます……ふふふ」  
ヘカテー先生の袴をまくると秘所に口付ける。  
「やっ、そんなところに、やめてっ」  
「ちゃんとしておかないと後々大変ですよ?」  
「後ってどうする気なんですかぁ!?」  
「さあ? どういう意味なんでしょうね」  
舌をいれやさしく舐りながら軽くかき回すとふと気づいたように言い放つ。  
「先生、声が大きいですよ。こんなところ見られたら大変ですから、袴を噛んで黙っててもらえますか?」  
いわれたとおりに行動し、必死に我慢するヘカテー先生。  
「んーっ、んーんーんー!」  
「先生、結構敏感なんですね。僕もいじめるのが大好きなんです」  
太ももを優しくなでながらさらに深く舌をねじ込んでいく。  
「んーっ、ふーっ!」  
「結構耐えますね、是が非でも声を出させたくなりました」  
涙目になりながらも必死に我慢するヘカテー先生に指を差込み激しく愛撫を繰り返す。  
「んーっ、はあっ、やっ、あぁぁぁぁん!!」  
袴が口から離れ、悠二の頭を覆い隠すと同時にヘカテー先生は達した。  
肩で息をし、トロンとした表情で惚けている。  
「ずいぶん大きな声出しましたね。ばれたらどうするつもりですか?」  
悪びれた様子もなく、絶頂に達したばかりのヘカテー先生を声で責める。  
すぐに小さなヘカテー先生を横に回転させ、袴をたくし上げると、形のよいヘカテー先生のお尻を撫で回す。  
「やあっ……坂井くん……」  
「先生が何でもしていいって言ったんですよ?」  
抗議の声は聞き取られることがなく、ますます悠二は興奮してヘカテー先生を押さえ込み逃がさないように固定する。  
 
「そろそろいいですかね」  
しっかりと濡れたことを確認すると自分の肉棒を押し当てずぶずぶと飲み込ませていく。  
「ふあっ……」  
「先生の中すごいきつくて気持ちいいですよ。それにさっき寸止めされましたから我慢できないんです」  
「ああっ、はぁっ」  
甘い嬌声を上げながら乱れるヘカテー先生。体は勝手に激しく腰を振り悠二のものを求めるようになっていた。  
「そんなに腰を振られると我慢できないんですけど。中で出していいんですか?」  
「好きにしてぇっ……!」  
あまりのかわいらしさに悠二はわれを忘れがむしゃらに腰を振った。  
「うっ、くうっ」  
体中に快感の波が押し寄せる。我慢できずに悠二は一気に放出しヘカテー先生の中を満たしていった。  
満足しきらない悠二はまだヘカテー先生の体を求め続けた。放出したもので満たされた彼女の中は  
悠二が動くたびにそれをこぼし、腿を伝いながら床へと流れ落ちていく。  
「坂井くん、激しすぎますっ……!」  
「先生がかわいすぎるからですっ……!」  
かあっとさらに顔を赤くし、さらにきゅうっと締め付け悠二を求めるヘカテー先生。  
「先生……また……」  
怒涛のような快感が悠二とヘカテー先生へと押し寄せる。  
「坂井くん、私、もうっ……!」  
「先生っ……」  
ヘカテー先生が達し、続いて悠二も今日3度目の放出を行い全身を気持ちよさの後の脱力感が襲うのだった。  
 
「坂井くん、出しすぎです」  
「すいません……」  
二人は後始末をしていた。部屋を換気し、こぼれたものを掃除していく。  
「まあいいです、ご褒美って言ったのは私ですし」  
「それにしてもヘカテー先生ってあんなに乱れるんですね、想像もつきませんでしたよ」  
「……!」  
いつも無表情なヘカテー先生には考えられないほど今日は表情をころころと変えた。  
気持ちよさによがり、悠二の言葉に反応しては顔を赤らめ、恥らったりもした。  
「坂井くん」  
「何ですか?」  
「あの……その……また呼び出しますから……」  
顔を真っ赤にし、すぐに顔を背けるヘカテー先生の様子がとてもかわいらしくて、  
ぎゅっ、と悠二はヘカテー先生を後ろから抱きしめるのだった。  
 
「それじゃ先生、失礼します」  
「あ、待ってください」  
頬にキスをして、  
「ご褒美です」  
と満面の笑顔で笑うヘカテー先生は今まで見たどんな顔よりも美しかった――  
 
 
おしまい  
 
 
蛇足  
 
ところでヘカテー命のシュドナイ先生はいったいどうしていたのかというと、  
 
「バ……校長、いつまでつき合わせるつもりだ……」  
「そうさねえ、この店のかわいい服を全部試着するくらいかねえ?」  
セーラー服に身を包みポーズを決めるベルペオル校長の買い物というか荷物持ちにつき合わされていた。  
「ふふん、私もまだまだ捨てたもんじゃないだろう?」  
「そういうのがすでにババアの考え方  
「何だって?」  
鎖が飛びシュドナイ先生の体をがんじがらめにしていく。  
「お客様」  
店員が止めに入る。助かったと思うシュドナイ先生だったが、  
「店内でのSMプレイはご遠慮願えますか?」  
「ああ、それはすまないことをしたねえ」  
「突っ込むところが違う、ぐはっ!?」  
「連れがうるさくしてすまないねえ」  
さらに鎖を操り口に猿轡をしていく。  
(誰か助けて……)  
「ところでこの服、似合ってるかねえ?」  
「ええ、とてもよくお似合いです、お客様」  
「そうかい? じゃあ御代はあの男につけておいてくれ」  
「はい……シュドナイ様っと」  
(やめろ、やめてくれえええええええ!!)  
「さあ帰ろうか、シュドナイ」  
満面の極悪な笑みを浮かべるベルペオル先生だった。  
 
 
さらに蛇足  
 
……夜……  
 
「お邪魔します」  
悠二は律儀に吉田家を訪れていた。  
「あっ、坂井くん、いらっしゃい」  
と玄関先まで迎えに来てくれた吉田さんだったが、悠二のそばに来ると、  
「女の人のにおいがする……」  
「え?」  
「坂井くんの体中から、女の匂いがするよっ!! 」  
「な、なに言ってるの? 吉田さん?」  
「許さない、このにおいのするやつ、コロスッ!!」  
「吉田さん、キャラ変わってるってば……!」  
「ふふふふふ……」  
吉田さんは包丁を持ったまま邪悪な笑みを浮かべながら夜の闇へと消えていきましたとさ。  
 
 
 
ほんとにおしまい  
 

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